(記/なるほ堂、監修/minaco.)
【#02 Burnley 1-0 Man Utd】
放送内容変更のお知らせ:予告した『Stretford Endにほえろ!』第二話「お手柄、ワンダー刑事!」は、日程を改めて放送致します。お詫びして訂正致します。
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2009年8月19日──
赤悪魔署の戦いはオールドトラッフォード管内を越え、ミッドウィークの出張捜査へ。今日のホシは、『FLチャンピオンシップ刑務所』を出所したばかりの不良集団『バーンリー』だ。
郷愁誘う田舎街のスタジアムに、揚々姿表す赤悪魔署捜査員たち。
その先発隊には、刑事番号7番背負うワンダーの姿。
すると、彼ら待ち受く不良集団の中に一人……その背番号を恨めし気に眺む男の姿。
歴史に「もしも」があるならば、自分が今あの番号を背負っていたのかも──
かつて赤悪魔署の「見習い」として警察学校で研鑽の日々送るも、しかし『警察官採用試験』に不合格。今では場末の犯罪組織に身を堕とし、失楽の日々送る男……彼の名は「イーグルス」。
昔日、その瞳を正義に燃やしていた若鷲──しかし、人は今の彼をこう呼ぶ。
「ならず者」
と。
◇ ◇ ◇
赤悪魔署の強制捜査が始まった。警察犬『パク☆チー号』が、けたたましく吠える。しかし彼らのバリケードは容易には打ち破れない。頼みの『キャリック砲」も、その壁に傷一つ付ける事すら。
何故だ?──その時、野次馬の一人が声を荒げた。
「バーンリー、バーンリー……はっ、俺たちは重大な思い違いをしていたんだ。これはっ──」
,`‐、ヽ.ゝ、_ _,,.. ‐'´ //l , ‐'´, ‐'`‐、\ |
ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ /ヽ く
,.‐'´ `''‐- 、._ヽ /.i ∠,. -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ.、
[ |、! /' ̄r'bゝ}二. {`´ '´__ (_Y_),. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }
゙l |`} ..:ヽ--゙‐´リ ̄ヽd、 ''''  ̄ ̄ |l !ニ! !⌒ // わ <バーンリーの長城!
i.! l .::::: ソ;;:.. ヽ、._ _,ノ' ゞ)ノ./
` ー==--‐'´(__,. ..、  ̄ ̄ ̄ i/‐'/
i .:::ト、  ̄ ´ l、_/::| っ
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ヽ ー‐==:ニニニ⊃ !:: ト、 !
ナ ナンダッテー!!(AA略)。
◇ ◇ ◇
90分後。
思わぬ勝ち逃げ逃亡劇に、勝鬨上げる『犯罪組織支援者』たち。
緒戦に続き、またしても発動した「同週の鹿島アントラーズと、勝敗スコアとも等しい法則」。
「何ぃ、逃げられただと!?……」
現場からの報告を受けたボス。
その紅潮の面持は、ホシ(勝ち点3)を取り逃がした後悔か……かつて愛顧し、今やすっかりやさぐれたイーグルス少年の更正を果たせなかった無念さか。
早くも暗雲棚引く、赤悪魔署周辺。
小さく開けたブラインドにその空を見遣りながら、ボスは思うのだった──
「チャドウィックってのもいたなあ」
to be continued...(多分)
次回、第3話『やっぱりワンダー、ワンダー刑事!』。次こそワンダー刑事の活躍に、
どうぞご期待下さい。(タイトルは予告無く変更される場合があります)
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このドラマはフィクションです。実際の人物・団体・
実在するバーンリーFCとかとは、一切関係ありません。
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