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イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
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身もフタもないけど『それでも恋するバルセロナ』
(記&画/minaco.)

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ウディ・アレン最新作『それでも恋するバルセロナ』('08)は、皮肉っぽい喜劇でなかなか愉快だった。テーマソングが耳に残る。

ヴィッキーとクリスチーナってゆうアメリカ女子2人組が、バカンスでバルセロナに滞在するんだけど、そこで絵に描いたよな濃厚ラテン男にナンパされて、尻軽なクリスチーナはホイホイ行っちゃうワケ。でも堅実なヴィッキーもまんざらじゃなくて、ひと夏のアバンチュールってゆうか、色々ややこしい事になっちゃうんだよね……
などと、粗筋を語れば全く他愛もないお話である。

ところがエリック・ロメールでなくウディ・アレンなので、ありふれたバカンス映画にはならない。

以前ロンドンで撮った『マッチポイント』『タロットカード殺人事件』もそうだったように、舞台のバルセロナは単なる借景らしい。ベタな絵葉書風に終始して、ぶっちゃけパリでもリスボンでもいいんじゃないかな。ウディ・アレンの映画はどこで撮ろうが、いつだってウディ劇団によるアンサンブル悲喜劇に変わりなく。『Vicky Cristina Barcelona』って原題からして、まるで三題噺みたい。

「バカンス映画」なり「旅行映画」(≠ロードムービー)って、異国で新しい自分を見つける…みたいな着地点が多いんだ。設定が『旅情』だったり、暗室のシーンは『パリの恋人』を思わせるけど、ウディはそうゆう過去の映画を下敷きにして、身もフタもなく笑い飛ばす。

ワタシはウディの非出演作より、出演作の方が好き。彼が出演する場合は大抵がボケ役で、ヒロインがツッコミ役。今回は主人公の女の子達が、ウディに代わってボケている。特にスカーレットちゃんはリアクションがウディのコピーだった。じゃあツッコミは?とゆうと、頻繁に挿入されるナレーションなのだ。

敢えていちいち状況を説明しつつ、最後のフレーズで小話のようにしっかり「オチ」を付け、ツッコミを果たしてる。計算づくな“乗りツッコミ芸”。突き放すかのように、切れ味が良い。

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ところで、ワタシは高校生の時分から度々ウディ・アレンとマルクス兄弟の台詞を座右の銘にしてきたのだ。この映画でも「うむうむ」と頷いてしまう台詞がある。例えば。

・人はビタミンとミネラルだけじゃバランスが取れない。塩分が必要なんだ。
(ガチばかりでなく、塩もこの世のバランスの為に必要だね)

・クリスチーナは自分の“気に入らない事”だけは解ってる。
(あれ嫌い、これイヤ、と言っておいて、結局のところ“好きな事”が解らないってのはしょっぱい。自分探しなんて所詮そんなモノだよねえ、ひで姐さん)

そういやエキセントリックな役でオスカー受賞のペネロペだけど、演技とゆうよりスペイン女はあれが普通じゃないかなあ。愛か死か、それがスペイン人でしょう。ハビエル・バルテムが彼女に何度も「英語で話せ」と叱るんだけど、それもまた外国を舞台にしたアメリカ映画のジレンマをそのまま皮肉ってる気がした。

「それでも恋するバルセロナ」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
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by tototitta | 2009-09-03 19:09 | 映画 | ▲ TOP
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