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イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
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ミッキー復活興行『レスラー』はガチ
(記&画/minaco.)

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ミッキー・ロークの復活興行、『レスラー』('08)をやっと観る。
劇場内にはプヲタ(プロレス・ヲタク)らしきお客も多く見受けられた。さすが、日本一プロレス民度の高い(?)盛岡。ワタシはプヲタじゃありませんけれど。

ミッキー扮するランディ“ザ・ラム”は、かつて20年前にはメジャー団体で大観衆を熱狂させた老プロレスラー。繰り広げた死闘はプヲタにレジェンドとして語り継がれてる。それが今や田舎のしがないドサ回り興行が主戦場。何故ここまで堕ちてしまったのか---。

理由は説明されてないものの、観てるとよく解る。まず、ミッキーの技がキレイじゃない。ラリアットも下手。そもそもアメリカン・プロレスは技が大雑把なんだけど、恐らく彼は器用じゃなかった。愚直に身体を張って「痛みの伝わるプロレス」しか出来なかった。例えるなら、昔の川田利明みたいなタイプかな。やがて時代が大会場のTV向きWWE全盛になると、生身のプロレスは取り残されたのだ。

そして彼はハードコアやデスマッチ系のフリー契約となった。ドサは辛い。取っ払いのギャラは僅か。当然医療保険や退職金もなく、日焼けサロンもプロテインも怪我の治療も凶器も、すべて自己負担。それにしてもまさか映画でセルフカットまで見せちゃうとは…。そういった舞台裏、プロレス残酷物語は涙無くしては観られない。

とはいえ、レスラー同士の関係もよく描かれている。相手に信頼がないとドサ回りでブック(筋書き)も成り立たないし、痛みを共有する者同士でなければ、危険な技など出せやしないよね。



疵や脂肪、ステロイドで作った筋肉と酷使した肉体、加えて変わり果てたミッキーの顔は、痛々しくも強い説得力を持つ。プロレスラーは受けてこそ。他の格闘技なら相手の技を避ければいいが、プロレスにおいて最も大事なのは、「逃げないこと」なのだ。

これは自然界における雄同士の戦いと似てる。
故に、プロレスって実は女子の目から見ると解り易いかもしれない。

誰が、どの雄が一番勇ましく強いのか、女子は本質を求めるから、戦いから逃げるような雄は即「しょっぱい」=「遺伝子を残す価値なし」と見なす。プヲタが10年掛けて辿り着いた真理を、直観的に見抜いてしまう事さえある。

プロレス以外の何だってそうだ。ストライカーはペナルティエリアから逃げちゃ駄目だし、競争馬はスピードじゃなく勝負から逃げない事だと『シービスケット』も言ってるじゃないか。

…話を映画に戻すと、場末ストリッパーのマリサ・トメイも、プロレスを本能的に理解してる。彼女がメルギブ監督のガチ映画『パッション』を傑作と薦めるのがその証拠。だって、あれこそ「プロレス・受けレジェンドそのもの!」とワタシが以前書いたから 、この話が出てたまげた。



さて、色々あってミッキーは20年ぶりに伝説の試合を再現する事となる。全米プヲタ大喜び。しかし、ミッキーは哀しい。哀しいけれど、我々は知っている。小橋建太もそうだった。ガチの道は何処も同じ。

小橋も試合したROHのマットに上がった彼は、とても輝いていた。ガチ・レスラーとして、そしてミッキー・ローク自身として、居場所があるから。

メインエベントでミッキーが花道を歩いてくる。ミッキーがマイクを持つ。ミッキーが持ち技「ラム・ジャム」を出す。ミッキーがふらつきながらトップロープに立つ。

良いプロレスだった。
試合後は、(U2と並ぶガチのテーマソング)ブルース・スプリングスティーンの歌で客出しとなる。

エグい映像も多々あって、この映画が決してプロレスのすべてではないけど、本質のエッセンスをかなり伝えていると思う。ミッキーの佇まい無くしては成し得なかった。
って、何でこんなに熱く語ってるんだろうワタシは。決してプヲタじゃないのに。


「レスラー」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
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by tototitta | 2009-09-08 18:37 | 映画 | ▲ TOP
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