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イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
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荒ぶる魂『かいじゅうたちのいるところ』
(記&画/minaco.)

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今年は出来るだけ新作を観るぞと気合を入れて、先週行ったのは『かいじゅうたちのいるところ』('09)。

「かいじゅうたちのいるところ」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

「絵本だけど実はダウナー系」「子供が怖がって泣いた」などとゆう評判を小耳に挟み、期待していた。しかし結論から言うと、そんなにダウナー系ではない。

原作絵本を読んだ事ないんだが、映画はとても「荒々しい」とゆう印象が強かった。凄くシンプルなお話なので、色んな解釈が出来るだろう。ワタシはまず主人公の男の子目線で観ていて、ふと小学校の同級生を思い出した。

彼はそれこそ「手に負えない」少年だった。ちょっとエキセントリックで時々ヒステリーを起こす。きっかけは実に些細で、給食のおかわりが回らなかったとか、落とした消しゴムを拾ってもらえなかったとか。その度、彼は教室のある2階の窓から飛び降りようとするが、誰も止めないのでやがて席に戻る。

今なら大問題になってるかもしれないけど、当時はそんな日常の繰り返し。彼はただ人よりも傷つきやすい少年だと、クラスメイト達は知っていた。それで不思議と秩序が保たれてた。

映画ではのっけから、マックスくんの暴れっぷりにちょっとたじろぐ。子供って加減を知らないし、腕白坊主なんて可愛いモンじゃない。自分が王様でいたいばかりに周りを梃子摺らせる彼は、いつかの少年と同じ。だからマックスくんのする事はよく解る。だが一方で、大人から見るとそんな子供は手に負えない「かいじゅう」なのだ。

妖精や魔法など出てこないし、少年は自分で舟を漕ぐ。かいじゅうだらけの島に着いた時から、ワタシの目線は大人に入れ替わる。すべてのかいじゅうは少年の内なるもの。出会ったのは自分の分身。

不安や怒りや果てしない衝動を、創造と破壊を繰り返して表現するしかないかいじゅう。何とゆう激しさ、荒々しさ!自分にさえ手なづけられない。そんな荒ぶる魂を持つかいじゅうが、子供の中には棲んでいる。そして実は秩序を求めてた。

そう考えると、この映画の持つ異質さが際立つ。甘い綿菓子ではなくて、バリバリと噛み千切るような野趣に溢れた味わい。例えるなら南部煎餅か。違うか。可愛いぬいぐるみのような格好をしてるのにも拘らず、どんどん薄汚れてゆくマックスくんなのだ。

着ぐるみで出来たかいじゅうの造形もまた、プリミティヴで生々しい。まるで野生のゴン太くんにも見えるけど、ちょっとジム・ヘンソンっぽいなーと思ったら、やはりジム・ヘンソン・クリーチャーズが手掛けてたそう。かいじゅう達の声には何と、クリス・クーパーにジェームズ・ガンドルフィーニ、フォレスト・ウィッテカー、ポール・ダノとゆうクレジットが。あと、ほんのチョイ役でマーク・ラファロまで出てる!

夢でもない現実でもない、内なる旅を終え、マックス少年は恐らく自分なりの秩序を見つける。彼は何を得て、何を失ったのか、それは解らない。ただスパイク・ジョーンズ監督は、かつてないパワフルでワイルドな(ファンタジー映画でなく)子供映画を作った。確かに、今どきの良い子には恐ろしいのかもしれないな。



音楽にありがちなファンタジーっぽい感じではなく、敢えてアコースティックでリリカルな楽曲を使ってるのもミソ。但し、予告編で使われてたArcade Fireの曲は、本編では流れません。あんなにピッタリだったのになー。
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by tototitta | 2010-01-29 21:45 | 映画 | Comments(0) | ▲ TOP
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