(記/minaco.)
日曜のホッフェンハイム戦で5-1の大敗を喫し、とうとうラバディア監督が解任されたHSVです。残り試合はコーチのモニス氏が監督代行するとの事。何か手を打てるとしたらこれしかないでしょう。来季の監督候補にはウリエとか名前が出てるみたいだけど、とりあえずEL出場権は難しいかな…。
ルートは怪我の為、先日の試合を欠場。但し軽症だったようで、今夜フルハムとのEL 2nd legには間に合いそう。良かった。何せ4年ぶりにイングランドへ帰る日だし、もしかしたらこれが最初で最後かもしれないし、ワタシにとってこの4年間で最も観逃せない試合なんだから。
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ところで、そのせいか久しぶりに英国Mirror紙にルートのコメントが載った。但し内容はELと関係なく、ユナイテッドの話。タブロイドで移籍が囁かれる(あくまで噂)ベルバさんについて。
ベルバトフの状況はよく解るよ。£30Mの値段じゃ大きな期待が掛かるし、今の所まだその価値を見せてもらってないんだ。あいつはレギュラーでプレイしてない(いつもじゃないだろ)からな。勿論、失望されるのは期待がとてつもなく大きいせいだ。でも監督や仲間からサポートされてるんなら、ただ続けて状況を変えるべきだと俺は思うよ。
あいつはまだ出て行くべきじゃない。2年目なんだから、せめてあと1年は望まれる物を与えようとしなきゃいかんだろ。──ユナイテッドを去るのは簡単な事じゃなかった。解るんだよ、出て行ったら過ぎちまった事は2度と戻らないって。
俺はユナイテッドでファンタスティックな時間を過ごした。25歳から30までの信じられない程の5年間を思い出すだろう。でも俺はラッキーだった。多分ユナイテッドに匹敵するマドリーでプレイした事は、ラッキーだった。
ユナイテッドを出た後、どこへ行けるってんだ?恐らくマドリーくらいだろ。同じモノなんか他にない。
そして今、俺はそれが何か解ってる。木曜日にCLを観戦して、今日はEL準決勝の準備してる所だ。そうゆうもんだ。2度と戻って来ない。ELに出られてラッキーだし、そりゃ勿論この瞬間を満喫してる。けどな、選手にとってああゆうクラブの為にプレイするってのは、たった1度限りなんだよ。
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ルートが口出しする事じゃないし、大きなお世話だし、むしろアンタに言われたくないって話だけど、彼は放っとけないらしい。きっと他人事じゃなくて、かつての自分を重ねてる。
だから言わんとする事はよーく解るのだ。経験者は語る。
“ベルバよ、ファーギーに追い出された訳じゃないんだろ。そうじゃない限り、ユナイテッドを出てくなんざ勿体無いだろ。居たくても居られない奴だっているんだぞ。一度失ったり手放したりしたら2度と次はないんだぞ。俺と同じ轍は踏むな”
…んな事言われたって、一方的に説教されたってベルバさんにはどう仕様もないけど。
ルートは「ラッキー」だったと言う。ユナイテッドを去らなければなくなった時、マドリーに拾われて、そこでまたやり直し、良い思い出を作れたのは確かにそうだと思う。
happyじゃなくて、
lucky。CLには出られないけど、その代わりELタイトルを獲るチャンスがあるからラッキー。でもその違いは大きい。
彼は2度と戻れない唯一の楽園から、こんなに遠くまで来てしまったんだ。クレイヴン・コテージで再びプレイ出来るけど、オールド・トラッフォードじゃない。
だけど、もしもHSVが決勝進出してリバポーと対戦し、そこでELと言えどもリバポーのタイトル獲得を阻止できたら、ギャリーから感謝状もらえないでしょうか。その時はファーギーに許してもらえないでしょうか。