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イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
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雪山好き必見!『アイガー北壁』
(記&画/minaco.)

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暑い日には「雪山映画」を!てな訳で、先週『アイガー北壁』('10)を観て涼んできた。

1930年代、実際にあったアルプス登攀史上最大の事件を基にした映画。当時アイガー北壁は、最も恐れられる難関であった。1935年にはドイツ人マックス・ゼドゥルマイヤーとカール・メーリンガーが挑むも、道半ばで凍死するとゆう痛ましい事故が起きたばかり。やがてベルリン五輪を控えた1936年のナチス政権では、初登頂に成功すれば英雄として金メダルを与えられる事となり、新たな挑戦者が現れる。だが、あからさまな政治利用とはいえ国の支援など無く、若きトニー・クルツとアンディ・ヒンターシュトイサーは「そこに山があるから」魔の北壁を目指す。

昔の登攀装備なんてかなりシンプルだけど、ハーケンやカラビナを自ら手作りしちゃうとは驚き。しかもツール・ド・スイスじゃあるまいし、彼らは現地まで自転車で旅する。なのに、垂直に聳え立つ北壁は天候も不安定だし、岩肌はもろいし、事故が起きても救助が来られない程の難所。そりゃ危険だわ。命知らずだわ。でもだからこそ新聞記者やカメラマンが逐一報道し、お金持ち達が見物に集まる。

観光客はアイガー正面に建てられた高級ホテルに滞在して、何とテラスから望遠鏡で登攀の様子を眺められるのだ。更にアイガーの中腹には鉄道が通っていて、ぽっかり開いた坑道の口から奈落の底を見下ろす事もできる。何と贅沢な…いや、呑気な下界から殺人の壁にぶら下がる人を覗き見るなど、当時は結構悪趣味なんだが。

国家の威信を背負い我こそはと欧州から登山家達が集まる中、クルツ&ヒンターシュトイサー組はいち早く天候の変わり目を察し登攀を始める。すると、そこへオーストリア人2人組も後を追う。ドイツ組の開拓したルートに便乗し、いつしか合流。思えば、これが悲劇の始まりだったのかもしれない。ひー!

4人に襲い掛かる災難。落石、吹雪、強風、極寒、闇でのビバーク。普通雪崩って津波みたいに押し寄せるものだけど、ここでは滝のように落ちてくる。不運にもアイゼル(靴の滑り止め)を持たなかったドイツ組、落石により大怪我を負うオーストリア組。そして、トラバースの後に回収されたザイル。ああ、ああザイルがあと10m長ければ…。ぎゃー!

イデオロギーや国威発揚に利用される登山隊と言えば、日本映画『剱岳』('09)とよく似ている。但し、ガチなドイツ映画は『剱岳』を軽く越えたね。当然スタントは立てるが、撮影は実際の山岳や冷凍庫(!)で再現したそうで、俳優の凍傷や傷が生々しい。おまけに流血有り、グロ有りのスプラッター付き。日本映画がお上品な「文芸映画調」だったのに対し、こちらは壮絶な「戦争映画調」なんだった。ひょえー!

物語は幼馴染のヒロイン目線でハラハラさせるので、ワタシはスクリーンにかぶりつきで山を見上げながら、「無理無理!」「それはダメ!」などと思わず口走ってしまった。だって、ほんと無茶だもの。悲惨だもの。物凄く高さを感じる映像で、高所恐怖症は心臓が縮むもの。孤高の美しさに見惚れるアイガー北壁、だけど余りに残酷なアイガー北壁。
やっぱりアイガー最強!うわーん!

「アイガー北壁」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
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by tototitta | 2010-07-24 17:03 | 映画 | ▲ TOP
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