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イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
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健気さと80年代『リトル・ランボーズ』
(記&画/minaco.)

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以前、R.E.M.の「Imitation Of Life」PVが気になって、それを撮った監督を調べた。するとそのガース・ジェニングスは、“SON OF RAMBOW”というユニークな題名の映画を撮っているではないか。RAMBOWってランボー?あの、シルヴェスタ・スタローンの『ランボー』の息子って!以来ずっとずっと公開を待っていたのがこの『リトル・ランボーズ』(2007)。


英国のどこか片田舎の街の映画館。観客の殆どが煙草を燻らせながらスクリーンを見つめる。片隅には、同じく煙草を咥えつつビデオカメラを向ける小さな男子の姿が。彼はリー・カーター、裕福な家に年の離れた兄と暮らす悪ガキ。

方や、プリマス同胞教会を信仰する家庭に暮らすウィル。厳格な戒律により一切の娯楽を禁じられるので、TVすら観た事がない。世間と隔絶された世界では、聖書をこっそり漫画で埋め尽くす事でしか自分を解放できない小さなウィル。

そんな男の子達が出会い、一緒に映画を作ろうとするお話なのだった。小さな2人が身体を張り、スクリーンを躍動する。ドタバタでトラブル続きの映画作りは笑えるけど、あまりに健気すぎて切ない。実は、後半からずっと泣きっ放し。止め処なく泣かされた。

ウィルが生まれて初めて眼にしてインプリンティングされちゃったのが、よりによって『ランボー』なのだった。ベトナム帰還兵ランボーが暴れまくり、理不尽な世界へ真正面から戦いを挑むスタローンのガチでマッチョな暴走が、幼い男子の内にインプリンティングされてしまうとは!抑圧から破壊へ、ウィルとリー・カーター、それに学校の生徒達やフランス人留学生にも何かを打破したい衝動がある。兄貴だって母親だって、それぞれにどうにもならない事情を背負ってる。2人に出来るのは映画『SON OF RAMBOW』を作ることだけ。

それにしても、『ランボー』シリーズが大ヒットした80年代とは本当にこっ恥ずかしい時代だった。映画に出てくるファッション、音楽…ムダに派手でダサすぎて泣けてくる。ロールアップしたスリムジーンズに派手な靴、逆毛立てた髪型、ニューウェイヴ、ニューロマンティック、パトリック・スウェイジ、そしてドンパッチ!(コーラと一緒に口にするのが流行)ああ、きっと監督はワタシと同世代に違いない。

ちょうど家庭用ビデオカメラが普及し始めて、しかもレンタルビデオの登場により映画を自分だけの物に出来るようになった頃。そんな当時だから、ワタシの周りでも自主制作映画を作る人がいた。高校の映画部に所属する友人も居たし、自分でもスーパー8で8mmカメラを回したり、家に簡単な編集機があったので見様見真似でフィルムを切り貼りしてみたり。やがて、映画を作ろうと試みた。

素人が思い付きで映画を撮る事は出来るけど、「完成させる」のはほんと難しい。経験上、殆ど無理だ。まず飽きる。脚本を書き友人を集め、カメラを回すだけで大抵は満足しちゃう。そもそも思い付きのノリだから、撮りっ放しで編集するのが面倒臭くてグダグダに終わるのが常だった。(そういやあの8mmどこいった?)

リー・カーターとウィルの映画製作にも困難が付き物。特に大変なのは監督だ。いつのまにかよく解らん連中が増殖し、筋書きは勝手に変更され、こんなはずじゃなかった!と手に負えないカオスに。遂には映画どころじゃない一大事に巻き込まれ…。

ただ、幼いながらも2人には熱い友情があった。映画を完成させねばならない訳があった。とことん健気だった。あまりにストレート直球な展開、てらいなく感動的な大団円。だって80年代だもの。恥ずかしげもなくアツいんだもの。スタローン=ランボーはガチだもの!

ランボーは自分と同じ苦しみを背負う仲間を思い闘う。「ランボーの息子」もそう。それが多分ランボー・スピリットなんだ。まさかトラウトマン大佐に泣かされるとは思わなかったけど、本家『ランボー』も観たくなる事間違いなし。

「リトル・ランボーズ」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

【おまけ】 

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by tototitta | 2011-02-09 23:57 | 映画 | ▲ TOP
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