CL group league#1 Villarreal 0-0 United
サッカーを観ていると、どうしてこんなに世間と意見が違うんだろうと思う場面がよくある。世間って何なのか解らないけど。
例えば先日のCL、ビジャレアル戦。
ユナイテッドはアウェイでの初戦、しかも慣れないラテン・スタイルが相手という 難しい試合を慎重にプラン通りこなしたはずなのだが、解説の高木くんとか、人によってはただ「勝てなかった」と思われてしまうようだ(まあ、高木くんはシステムを2トップだと勘違いしてるくらいだから)。
ガビーさんの怪我とルー坊の退場は誤算だが、ユナイテッドはアウェイでやるべきことをちゃんとやった。観ていて楽しい内容ではないとはいえ、選手達も戦術に従い勝ち点を得た事に満足しているし、私もそれでいいと思っている(ゴンサロ・ロドリゲスの足がクリアせずにルートのゴールが決まっていればもっと良かったけど)。
ユナイテッドはホームもアウェイも基本的にスタイルを変えないチームで、この日のようなアウェイ仕様を観慣れていないから「何やってんだ」と思われるんだろうな。でも、CLのアウェイでは負けない事に主眼を置いた試合で当然。
そして、ビジャレアルをリーガでバルサを破った強豪と見るか、たかがCL初出場のチームと見るかの違いもあるだろう。ユナイテッドはビジャレアルをグループ最大のライバルとして警戒していたはずと思うけど。
それから
ルー坊 はバカな真似をして退場食らったけれど、あの子はinjusticeなことに異常に潔癖なんじゃないかなと。
勿論正当化できる訳じゃないし、国際舞台には色んな不合理は付き物なので対処の仕方を学ぶべき。赤くなるばかりでなく、ルートのように黒くなる方が相手には恐いぞ(その黒ルートも今季既にカード3枚ももらってますが…ははは)。
新しいポジションに挑戦している
スミシーも、まずその献身性に感謝したい。
リーズにいた時とユナイテッドでは立場が違う。それを引き受けてくれたスミシーの心意気と、こういう選手を信頼して育てようとするファーギーをさすがと思う。キーンというオーガナイザー不在の試合は観ていて正直物足りないが、今後フレッチとスミシー(そしてミラー)が新しいユナイテッドの中盤を作ってくれると信じるしかない。
だって外国からデコやジュニーニョ・ペルナンブカーノのような完成された選手を獲ってくるのは、このクラブのやり方ではない。あくまでユナイテッドのスタイルを継承できる選手を優先するからだ。
ファーギー という存在も、私はジェダイ・マスター並みに信頼しているつもりだ。カントナやキーンを操縦してきただけでも尊敬に値する。「虎に噛まれるのは虎を尊敬しないからだ」との名言(by ロメオ南条)があるが、他に誰にそんな事が可能だというのか。ベッカム?彼は自らダークサイドに堕ちたのだよ…。
そういう大事な事を見過ごして、結果だけを求めても仕方ない。ユナイテッドが世界で愛される理由はそういう頑固さにあるんじゃなかろうか。少なくとも私にとっては大事な事なんだけど。
世間にはなかなか理解されない歯がゆさはある。「隣の芝生は青い」気持ちも解らないではないが、ユナイテッドは特別なチームだから(と、ファンなら信じる)。
まあ、それを証明するためには強くなきゃいけない訳で。今の若手が成長するのを長い目で見守りたいけれど、ルートにはあと3年というタイムリミットがある。私にとってはそこが辛い所な訳で。
**「スミシーってThe Smithsのジャケットに似合いそう」とのつきさんのお言葉にノって、こんなの作っちゃいました。↓ガビーさんの怪我が一日も早く回復するようお祈りします。
Always look on the blight side of life(by Eric Idol)この曲と共に**
(記&絵/minaco.)