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イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
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やや日刊・W杯観戦雑記 その5
【グループD】ポルトガル 1-0 アンゴラ
今大会、最も実力差のある試合と目されていたこの試合。
事前の予測では、アンゴラはポルトガルに虐殺(=屈辱的大敗)されるだろうと思われていた。

しかし、アンゴラは強く抵抗した。430年前の歴史を繰り返すまいと。
1576年、ポルトガルは武力に物を言わせ、アンゴラを植民地化した。
沢山の人が殺され、その後沢山の人が奴隷として、遠い海の向こうのブラジルに売られた。
(故に現在のブラジルにはアンゴラにルーツを持つ人が多い)

1974年にやっと独立を勝ち取るまで、この地はポルトガルに支配され続けてきた。
アフリカの多くの国が白人支配から独立した1960年、いわゆる『アフリカの年』から遅れる事14年である。ポルトガルはこの地に埋もれた石油、金、ダイヤモンドを易々とは手放したくはなかったのだ。

そんな歴史を抱える両国。
アンゴラが有り得ないほどの頑張りを見せたのには、ちゃんと理由があるのだ。
(個人的には、せめてドローなら良かったのに・・・。)

だが、
それを差し引いてもこのポルトガルの不甲斐ない戦いぶりは、ある意味当然かもしれない。
日韓W杯、ユーロ04と、ポルトガルは緒戦でいつも、その
「美しいサッカー」
の化けの皮を剥がされてきた。

サッカーの「美しさ」は、個々に於いて求める物が違うから、言及しないが、
やはり
「戦えない連中の個人技アピール大会」
は、僕にはむしろ醜く映るのだ。献身性が低すぎる。
それを「美しい」などと持て囃すのは、飲めもしない古いワインを珍重する貴族趣味に思える。

しかし、この試合だけでポルトガルを見切る訳に行かないのも事実。
今日も「ゲームクラッシャー」ロナルドを真っ先に外す等、知将フェリポンの采配は抜け目が無い。
そして何よりも凸・・・もとい、デコである。

今日、彼の代わりに起用された島尾三郎さん・・・もといシモン・サブローサは、
フィーゴやロンと特徴が被って機能していなかった。
ピッチにいるだけで全てを変える力を秘めた、類い稀な選手デコが復帰を果たした時、
ポルトガルは再び優勝候補の一角に挙げられるだろう。

そして、その時にこそ僕もポルトガルを
「美しいサッカー」
と認めたいと思う。
・・・なんか偉そうだが。

PS/デコって本当に怪我? 彼の性格上、もしかして何か別のトラブルが?


(記/なるほ堂)
by tototitta | 2006-06-12 17:34 | W杯2006 | ▲ TOP
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