人気ブログランキング | 話題のタグを見る
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
XML | ATOM

skin by なるほ堂

by tototitta
ABOUT CONTACT BLOG LINK
見たらすぐ書く・W杯観戦雑記 その13
【グループB】イングランド 2-0 トリニダード・トバゴ

世界のごろつきが巣食うバー。
知恵者のカリブの海賊がグラスに入った水を指し、
「誰か、自慢の刀でこの水を斬ってみせたら勝ち点をやるぜ!」

すると、力自慢のバイキングが名乗りを挙げ、先祖伝来の剛刀を振り下ろした。
だが、水を斬る事は出来ない。

トリニダード・トバゴの守備は例えれば、液体である。
“堅い”のではなく、むしろ柔らかくて粘っこくて、しつこい。

緒戦のスウェーデン。
彼らはその執拗にまとわりつく守備に苦しんで無得点に終わった。

さて、イングランドは? 
こちらも監督はスウェーデン人。同じ過ちを繰り返す可能性は十分ある。

だがイングランドの賢者(マクラーレン?)は言った。
「そのグラスをお貸しなさい」
彼は海賊のグラスを持つと,そのまま冷凍庫に入れ、凍って固まった水をグラスごと斬ってみせた。

即ち、
終止力技で攻めたスウェーデンと違い、精密誘導ミサイル発射装置・ベッカムを一列後方に置いてマークから逃し、
更に小柄ながら俊敏な選手を投入してトバゴ守備陣を自陣ゴール前で凍らせたイングランドの、知恵の勝利である。

凍った港で身動きの取れない海賊船は、ピンポイントで狙い撃ちするイングランドの“的”に過ぎなかった。
カリブの海賊船は、あわれ幽霊船となって敗走するのみ。

その他・気付いた事。
・ルーニー登場! 白いユニに白い肌、それにあの体躯だからどうしても白熊ピース君に見える。
・イングランドは例え殆ど攻められていなくとも、GKのダメっぷりだけは丸判り。
・上川さん、もう一丁行けそう?


* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *


【グループB】スウェーデン 1-0 パラグアイ

ヅラタン・・・
アヤックスで頭角を現した彼を見た時、誰しもが
「ファン・バステンの再来!」
と思った。

大柄な体躯に似合わない、繊細なボールタッチ。そして突破力。
だが、そろそろ見切り時かもしれない。
この大器は、ゴールモンスターにはなれない。
(怪我を差し引いても。)

もしかして彼の中に大きさへのコンプレックスがあるのだろうか?
彼の最近のプレーを見ていると、彼の中に怪物として怖れられるよりも、スマートで知的なプレーヤーとして評価されたいという思いが伺える。

無論「ファン・バステンの再来!」ってのは僕らの勝手な期待であって、彼自身が望まないのであれば仕方が無い。
ただ、彼のそんな思いは既に敵DFに察知されている。
言い換えれば、
「ヅラタンは足下でボールを一旦止めてくれる、ファーストタイミングでは危険性の無い選手」
と、見切られているのだ。

少し森島猛(プロレスリングNoah)に重なる。
彼もまたその巨体と抜群のセンスから「怪物・ジャンボ鶴田の再来!」と期待された。

だが、彼はそんな思いを他所に、完成度の高い、受け身や試合運びが巧い選手を目指した。
巨体と巨乳を振り回し(失礼)、KENTAらショッパいレスラーを捻り潰す姿を望む多くのファンは、忸怩たる思いで今彼を見ている。

それは恵まれた者の必定かもしれない。
今、長い田舎暮らしを経てイタリア代表トニが開花している。彼こそゴールモンスター。
ただ闇雲に己の熱い魂をぶつけ、敵を葬る事でしか這い上がれない場を彼は乗り越えてきた。

だが甘やかされて育った二人は、ちょっとしたトラップや、ちょっとしたバックドロップでも誉められてしまう。
彼らはそこがあまりに居心地が良すぎて、その先へと踏み出せないのだ。


(記/なるほ堂)
by tototitta | 2006-06-16 18:51 | W杯2006 | ▲ TOP
LINKS
・ Mercedes's Diary
・ おかず横町
・ デジカメのいろいろ
・ 今さらながらの○○修行
・ 春巻雑記帳
・ 塔とゆりかご

映画
・ NAWOWOW
  NAWOKO KAWAMURA'S PORTFOLIO

 Football
 ・ CALCIO馬鹿のたわ言。
 ・ 【別館】Black Swan of Ukraine
 ・ ファーポコ
 ・ A.C.MILANを斜め読み

 鹿島アントラーズ
 ・ オフィシャルサイト
 ・ Red-Deer's Diary
 ・ My Soccer Diary
 ・ やわらかな風に包まれて
 ・ はいっ、おばさんは遠隔地鹿島サポです!

 レノヴェンスオガサFC
 ・ オフィシャルサイト


OTHER ROOMS
WEBSITE SPIN-OFF

・ ABOUT US
・ CONTACT