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イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
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見たらすぐ書く・W杯観戦雑記 その25
【グループC】オランダ 0-0 アルヘン

<今日の見どころ>
・どっちが首位でもドイツーエクアドルほど天国と地獄じゃないから、
 イングランド対スウェーデンほどは盛り上がらないかも。

・ガウショは荒馬を乗りこなせるか。
 アルヘンのハードマーカー、「Mr.チ●コいじり」ことコロッチーニ
 コパ・アメリカでアドリアーノの股間を終止“マンマーク”していた彼が登場したら、
 その手に注目だ。
 セットプレー時、ニステルローイは無事で済むか? 何かに目覚めるか? 
 いや逆に恐怖するのはコロッチーニの方か?
 ・・・そこも馬並か!と。
 そういえば試合会場もフランクフルトだ!(・・・平に平にご容赦)


・・・では試合を見ながら感じた事。オランダはminacoに任せてアルヘン中心の話。

遡った話から始める。
’98W杯フランス大会、ベッカムを「退場させた」アルゼンチン・シメオネの謀略。
そして’02W杯日韓大会、ベッカム自身によるアルゼンチンへのお返し劇。
今思えば、転機はそこだったのかもしれない。

かつてあれ程、憎たらしい、汚いと言われたアルヘンが今、とても“しおらしく”なった気がする。
勿論、アルヘン伝統の“汚れた手”の使い手は健在だが、そこにかつての殺し屋の風情は無い。

シメオネは、その名前をアナグラムで入れ替えると「死ね、お前ぇ!」になるという生来のキラー。
例え控えに廻っても敵CKの場面では、突如ベンチを離れてコーナーフラッグ辺りでウォームアップをする(・・・フリをしながら睨みを利かす)という、兎に角勝つ為なら何でもやる男だった。
しかし今のベビーフェイスな選手たちは違う。その強い勝利への意思を引き継ぎながらも、方法論が違うのだ。

’98W杯フランス大会の後、
ベッカムの愚かさが指摘される一方で、アルヘンの姑息さもまた囁かれた。
その後、この勝者と敗者は対照的な運命を辿る。
愚行から学び、偉大な選手へと成長していく敗者ベッカムに人々は愛と賛辞を送り、
逆に勝者だったアルゼンチン代表は日韓W杯では“尊敬される強豪国”ではなく、ベッカム様の敵役とされた。

その時期は、ディエゴ神は相変わらずの悪評を流し、かつて一服を盛った隣国のライバル・ブラジルは未曾有の栄華を誇り、更にアルゼンチン経済が大きな危機に見舞われた事もあって、何処かアルゼンチンという国自体が落日の面影だった。

出し抜いたはずの連中が「めでたし、めでたし」の影で、その報いを受ける
・・・どこか昔話の“悪いおじいさん”の末路を見るようだった。

しかし、昔話の結末には“ヒールの改心”もまたお約束。
アルヘンは思った・・・僕もみんなに愛されたいんだ!

アルゼンチンはペケルマンという、これまでとは違う畑の監督を立て、ベロン、サネッティらの古株はチームを去った。
またディエゴ神も大病を経て愛に目覚めたのか、肥大した胃袋とともに腹黒さまで切除し、
今では別れたはずの強面女房と共にチームを見守っている。
・・・

いじわるキャラが、急にしおらしくなっちゃうと、愛さずにはいられないものだ。
「料理なんか出来なくていい! そもそも君は美人だ」
とパーシバルに言われたネリーちゃんが、
「あの人、私のこと美人って言ったのよ!」
って愛に目覚めちゃったら視聴者はいちころだ。(『大草原の小さな家』)
むしろマッチョでアレな亭主に「ベス」なんて呼ばれるローラのいい子ちゃんぶりの方が鼻につく。

もちろん根っこの部分でアルヘンのズルさが変わったとは思わない。
だが、彼らはかつての「敵をやっつける」という目的に於いてそれを行使するのではない。
愛を得る為に。
国民から、世界中のサッカーファンから、そして愛しいマンマから。


他気付いた事。
・セットプレーでルートにマンマークに付いたブルディソ、憤死。
 minaco「ガウショのくせに、馬の後ろに立っちゃいけないのを知らないのか!」
・カンビアッソからロベンに切り替わる映像の流れに、ディレクターの悪意を感じた。前髪。。。
・メッシのだらしないユニの着こなしはOKなの?
・カレーはククレ、SBはクフレ。
・藤山寛美アッソ。
・ディエゴ神の連れの美男子は誰? 色小姓?
・この試合、GL屈指の好勝負と期待してチケット買ってた方、可愛そうね。
・主審、『アルヘン・アクターズスタジオ』の演技に騙され過ぎ。


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【グループC】コートジボワール 3-2 セルビア・モンテネグロ

死期を悟った象は自ら墓場へ赴くという。
アフリカ最強の呼び声も虚しく、最終戦を前にGL敗退が決まった象牙海岸。
エース・ドログバを累積警告で欠く事は、即ち突き立てるべき象牙が刈られたに等しい。

可哀想な象。可哀想なコートジボワール。。。
グループ死は、すなわち象の死地であったか。

だが、セルビア・モンテネグロも既に死に体だった。
ケジュマン。
・・・哀しみを怒りでしか表現出来ない不良少年。

しかし、そんな哀愁漂う試合に、『よろしく哀愁』と、あの男が現れた。
ヒロミ・ゴー! もとい、かのメキシコ人主審のマルコ・ロドリゲス
世界中のサッカーファンの視線のレーザービーム注ぐ中、
さあ『郷ひろみそっくりさんショー』の始まりだ。

彼の細かい笛に、いつしか選手らも誘われてフラメンコ。
雨にも乱れぬポマード頭を他所に、試合は乱戦の体。

乱れ飛ぶ警告にお客は「♪How many YellowCard?」と口ずさみ、
退場を告げられた選手は「♪悲しいね、悲しいね・・・」とピッチを去った。
微妙なPKには皆「♪何故に・・・」と問い、しかし主審は「♪言えないよ・・・」

試合はコートジボワールが勝利した。
しかし僕には、主審の顔しか印象に残らないのだった。ジャパン。




(記/なるほ堂)
by tototitta | 2006-06-22 22:48 | W杯2006 | ▲ TOP
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