人気ブログランキング | 話題のタグを見る
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
XML | ATOM

skin by なるほ堂

by tototitta
ABOUT CONTACT BLOG LINK
見たらすぐ書く・W杯観戦雑記 その28
【グループH】ウクライナ1-0チュニジア

フロントマン・シェフチェンコが、三人のバックバンドと七人のバックダンサーを引き連れてお届けするニュー・ロマンティックバンド、、、それがウクライナ代表。
ヒット曲は『ウクライナの矢』一曲のみだが、このミリオンセラー一曲だけで喰っていけるのが強みだ。

それを率いるのが豪腕マネージャー、ブロヒン
業界の酸いも甘いも知る、往年のスター。
ソ連時代の1975年にはベッケンバウアーやクライフを抑えてバロンドールを獲得した、元祖「ウクライナの矢」だ。

スペイン戦の大敗の後,サウジアラビア戦でそれを挽回するような勝利を上げると、彼はこう語ったそうだ。
「スペイン戦では選手たちは私の指示を聞いていなかったが、今日は私の指示をよく聞いて失ったものを取り戻してくれた。」
(当ブログ、【LINK】掲載の『CALCIO馬鹿のたわ言。』様より。)

・・・なんかこの「オレ様」ぶりに笑ってしまった。
「名選手、名監督にあらず」とは最近痛いほど耳にする言葉だが、結局それって監督にだけ問題があるのではなく、選手やその国にも原因があるのかも、と思ってしまう。
少なくともウクライナには、この現役時代に得た自信そのままに采配を振るうブロヒンを受け入れる土壌があるのだろう。

本邦に、似た人物で釜本邦茂氏がいる。
彼も当時偉大な選手で、その後「オレ様」監督にもなった。(二人とも国会議員にもなっている)
でも、日本ではダメ監督だった。国会議員としても「?」だったと思う。

日本のサッカーはとかく「文系」の香りがする。
アーセン・ベンゲルのような、スマートな言葉で活字化出来る采配理論を語る監督が評価され、
一方情熱や根性といった目に見えない物を重視するタイプ、
即ち釜本らのようなモロ「体育会系」の指導者はどうも受け入れられないようだ。
「自由と、選手への信頼」という、形にならない物を重視したジーコも恐らく後者のタイプに括られるのだろう。
(ちなみに、理屈型のオランダ人やドイツ人監督の評価が日本では「?」なので、「理系」と語る事は難しいと考える)

日本の次期監督は恐らく文系タイプになると思う。
多分それは、励ましよりも具体的な指示を欲しがる日本社会に受け入れられるだろう。
現状を考えれば仕方ないのかもしれない。

更に脱線して、次期日本代表監督を考えたい。

エメ・ジャケという声が上がっている。
・・・またフランス人か。
トルシエだけが特別エキセントリックなフランス人ではないと思っている僕には、少し心配。
だが、この日本という国は、
「第三世界の国を率いるのもトレビアン」
と思っているフランス人しかやり手がいないのも事実。
悲しいかな、本場と確固としたパイプを持たず、プーマ・アディダス社等の仲介に頼っているアフリカ諸国と似たような物なのだ。
(ドイツ人監督にもこの手は居るが、彼らは力量がなあ・・・)

また、市原のオシムという声も聞く。
先にも述べた「文系」タイプの監督ゆえ、彼の人気は高い。
だが、彼は世界のサッカーのメインストリートから離れて久しい。年齢的にも疑問がある。

消去法でいけばマシとは思う。
だがこの噂は日本メディアにシンパの多いこの老将ゆえ、そこら辺から意図的にアナウンスされている気もする。そういう人たちの声も傾聴するべきと思うが、もしそういう裏があるならばいい気持ちはしない。
フランスW杯時に岡田監督への疑問符から『ジーコ監督擁立論』を掲げていたメディアのその後を見ると、やはり彼らのやり方には無責任さを覚える。

ともあれ、誰が監督になろうと、結局はその国が監督をどう受け入れるかが重要なファクターであり、
そこもまた刷新せねば意味が無い。
これまでのように監督に「魔法」や、「勝利への秘策」を授かろうという甘い考えだけは持つべきではない。
戦うのは自分たち、そこが欠如していては誰が監督になろうと同じ事だ。


その他、気付いた点。
・チュニジアは審判に泣いたな〜。
・チュニジア相手にも中盤を支配出来ないウクライナ。サッカー大国への道は険しいね。
・しかし、外からのクロスだけで勝負出来る所がウクライナの強み。
 MFが細心のお膳立てしないとゴールが産まれない日本からしたらズルイ〜! 
 シェバ以外は日本とさほど変わらなく見えるのに・・・。
・シェバのPKゲット。プレミアでその演技をやったら一気に国中から批難されるから心せよ。
・ボロニン。その名のごとくボロ人となりながら奮闘するも・・・無得点。クラブでもそうだけど、興奮し過ぎな気が・・・。


* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *


【グループH】スペイン 1-0 サウジ

グダグダ。それだけ。
(選手が手抜きなんだから、雑記が手抜きでも許して)


* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *


【グループG】フランス2-0トーゴ

長年、トレセゲとアンリの相性の悪さを言われるフランス代表。
「魂はアルヘン」なトレセゲと、「ガナーズ山の大将」でこそ、というアンリ・・・そんな内面的な問題と思われていたが、
実はそれにジダンを併せたトライアングルにこそ問題があったのかもしれない。

左サイドを主戦場にするアタッカー・アンリと、エリア内に居を構えるフィニッシャーのトレセゲ。
・・・本来ならば、合わない訳はないのだ。

ジダンを欠いて、二人の関係は改善したと思う。
トレセゲにゴールは無かったが、互いに補完しあう動きは十分に驚異的だった。
ホント、なんで最初からこれでいかないの?って思うくらい。

フランス代表の塩っぱい試合運びを愉しみにしているソルトマニアなminacoには不満な試合となったが(それでも終盤のグダグダにはお喜びの様子)、このままではリベリが戦犯とされかねない状況だった故、少しホッとした。
でも個人的には、裏の韓国には引き分けて欲しかったなあ〜。


多少なりとも息を吹き返した感があるフランス。
ビエラも甦った。
しかし個人的に評価したいのはマルダだ。

得点にこそ絡まなかったが、影で左サイドの攻撃を活性化させ、良いクロスを幾度も配給。
ジダンとは違う形ながら、しかしジダン以上のゲームメイクを見せたと思う。

マルダという選手、実は大会前から気になっていた。
少し、満男と重なるから。

国内組。実力は折り紙付きで、守備への献身性も高い。しかしジダンというカリスマの存在ゆえに、日陰の印象。
プレーも性格的にも、メディアが喜ぶような派手さは無い。
しかし彼は闘える選手だ。そして人を活かせる選手でもある。

満男のヒデ越えは果たされなかったが、フランスはマルダを中心に考えた方が良いと思う。
もうジダンはいらない。。。残念だが。

ある選手が引退の決断について語った言葉。
「良いプレーは未だ出来るとしても、自分が奪われたボールを自分で追いかける気力が無くなったら引退する時だ」
この言葉が好きだ。誰の言葉か忘れたが。

ジダンもまだ繊細なタッチでチームに貢献する事は可能と思う。
でも、もう奪われたボールを追えない選手だ。
代表のピッチに立つ資格はもうない(って、僕が決める事じゃないけど)。

先に引退を口にしたのがいけなかったのかもしれない。
やはり勝負の世界。
・・・引退を決めたら、もう土俵に上がる資格は無いのだ。小錦。


他、気付いた事。
・アンリの身体能力を超えるトーゴのDF。結構買いかも。
・しかしトーゴ選手の長いキックの精度、悪過ぎ。
・スタンドのトーゴサポーターが愉快だった。W杯を楽しんでいる風情が羨ましかった。
・シルベストレ登場! 問題のあった左サイドに彼の強気が生きた場面も多かったが、
 ・・・やはり『うっかり汁兵衛』。ポカが多すぎ。


* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *


【グループG】スイス 2-0 韓国

前回は実力も然ることながら、開催国特権とヒディンクに下駄を履かせてもらった感のある韓国。
今回も十分に決勝T進出のレベルにあったと思うが、特に監督
・・・アドフォガートが痛かったか

同じオランダ・ラベルの薬。
副作用はないが、ヒディンクほど劇的に作用する良薬ではない。
使用上の用法を良く読んで監督はお選びするべきだったと思う

ただし、今回の苦い経験も、次回へのステップになるだろう。
既に未来の韓国代表の姿が具体的に見えているから。
次もオランダ人監督なのか、それとも自国人で行くかは判らないが、
既に下書きが出来た絵に色を加えるだけの作業。
同じGL敗退でも、アジアの虎は日本の何歩先も行っている。

スイス。
国家斉唱が「♪口笛は何故、遠くまで聞こえるの?」と聴こえる。大分疲れたな。
さて、ヤングスイス、彼らの強気は脅威だ。
一体何に裏打ちされているのか全然判らない、彼らの自信満々さ。
・・・さすが混迷の20世紀欧州の中で、頑にその独自性を守ってきたスイス、と言った所か。
次の対戦はウクライナ。
実力的にまだ底知れぬ両国だけに、楽しみ。




(記/なるほ堂)
by tototitta | 2006-06-24 22:53 | W杯2006 | ▲ TOP
LINKS
・ Mercedes's Diary
・ おかず横町
・ デジカメのいろいろ
・ 今さらながらの○○修行
・ 春巻雑記帳
・ 塔とゆりかご

映画
・ NAWOWOW
  NAWOKO KAWAMURA'S PORTFOLIO

 Football
 ・ CALCIO馬鹿のたわ言。
 ・ 【別館】Black Swan of Ukraine
 ・ ファーポコ
 ・ A.C.MILANを斜め読み

 鹿島アントラーズ
 ・ オフィシャルサイト
 ・ Red-Deer's Diary
 ・ My Soccer Diary
 ・ やわらかな風に包まれて
 ・ はいっ、おばさんは遠隔地鹿島サポです!

 レノヴェンスオガサFC
 ・ オフィシャルサイト


OTHER ROOMS
WEBSITE SPIN-OFF

・ ABOUT US
・ CONTACT