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イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
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見たらすぐ書く・W杯観戦雑記 その39
【準々決勝】フランス 1-0 ブラジル

『ブラジルには11人の天才がいた。・・・でもジダンはいなかった』
洒落が利くフランスの新聞はこんな文句でも書いただろうか。

力的にも完敗だが、やはり苦手意識もあるのだろう。
ブラジルのアフリカ・コンプレックスも、元を正せばアフリカ人にサッカーを教育したフランスへのコンプレックスだったのかもしれない。

「サッカーには二種類ある。ブラジルと、それ以外だ。」
・・・僕は常々そう思っている。
でも、そんなブラジル(含、鹿島)LOVEの僕でも、この敗北には反面納得している。
不思議と悔しさは無い。

理由の一つは相手がフランスだった事。一つくらい苦手があっても良い。
決勝T一回戦で、ガーナのパプーとかピンポンとかいう連中に足下をすくわれるのは嫌だったが、
一度泥にまみれた中から這い上がってきたフランスに敗れるのは、フランスを讃える意味でも納得するべきだろう。

何より今回のセレソンはあまりにチャレンジ精神を失っていた。奢っていた。
このチームがW杯を制したら、サッカー界は停滞してしまう。

これまでセレソンは選手の「個人能力頼り」として、システムや戦術面では欧州の遅れを取っていると誤解されてきた。
・・・それは違う。

94アメリカW杯で見せた『Wボランチ』システム、02日韓W杯での『3TOP』と『アンカー』(現在のFCバルセロナはこの時のセレソンを模していると思う)、、、他にもW杯の度に先進的なスタイルに挑戦をし、その後のサッカー界のトレンドをリードしてきた。
システム論の本家とされるオランダが、未だにクライフ時代の亡霊に取り憑かれているのとは違う。

しかし、今回のセレソンは何も新しさが無かった。
ただ最強の11人がいる、それだけ。
むしろアルゼンチンやスペインの方が、本来ブラジルが目指すべき優れた攻撃サッカーをしていた。
「このブラジルが勝ってはいけない」
・・・そんな思いさえあった。


フランス。
大陸予選やGLの不調が嘘のような彼ら。だが大きく何かが変わった訳ではないと思う。
これまでの敵はフランスに対して引き分け狙いで挑んできた。
ゆえにフランスの守備的で攻撃に厚みの無い戦術では、実力に劣るチームから勝ち点1しか得られなかった。

だが、ノックアウト式の決勝Tにおいては勝ちそのものが必要だ。敵は必然的に攻めて来る。
ならばフランスの消極的ともされた守備サッカーが生きてくる。
戦いの場が
「得点しなければ勝ち点3が取れない」
から、
「失点しなければ負けない」
へ変化した時に、フランスにかつての強さが甦ったのだ。


カナリアの消えたW杯。
でも、これで僕のW杯が終わったとは思わない。
僕的に今最も「これぞブラジル!」を感じさせてくれるプレーヤーが残っている。
ポルトガル代表だが、構いやしない。
・・・デコポン&フェリポンに王国の威信を委ねよう。

人々は決勝のピッチで輝くブラジル人を見る。
優勝杯を掲げるブラジル人監督を見る
そして皆、
「なーんだ結局優勝はブラジルじゃないか」
と漏らすのだ。

サッカーには二種類ある。ブラジルと、それ以外だ。



(記/なるほ堂)
by tototitta | 2006-07-03 17:25 | W杯2006 | ▲ TOP
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