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イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
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見たらすぐ書く・W杯観戦雑記 その43(最終回)
【決勝】イタリア 1-1(0-0)(5PK3 )フランス

ジダンのラストダンスへの思いはあれど、僕の知る限りでは試合前、イタリアの勝利を願う声の方が圧倒的に多く聞こえた。
理由は多々あれど個人的には、理詰めで守備をし、1点を守りきるフランスのスタイルが、多くの人々が求めるサッカーとは違ったのだと思う。
フランスはジャッジにしか愛されていなかったのかもしれない。

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『フットボールは素晴らしい。戦う価値がある』
・・・後半の部分は賛成だ。


開始早々のPK_
もう何年も前になるが、若い審判の日常を追ったテレビドキュメントを見た。
W杯でホイッスルを吹く日を目指し、彼は日々選手にも負けぬ程の努力を重ねていた。
その情熱溢れる姿は、それまで審判のミスばかりをあげつらっていた僕の見方を大きく変えるものだった。
主人公はアルゼンチン人エリソンド。今日の主審。

マテラッティのプレイに対する、彼のPK判断は間違いだと思う。
でも、あのアングルではマテ兄の「引っ込めた足」は見えなかったのだろう。
誉めるべきは、、、否、問われるべきはマルダの罪、そしてフランスの罪。
試合を通して立ち位置が悪かった主審の非はあるが、あのプレーそのものがW杯決勝を台無しにした。
とてもじゃないが、サッカーそのものを楽しめなくなった。

フランスは今大会、ポルトガル戦でもこれをやっている(アンリ)
スペイン戦にて、決勝点に繋がったFKもヤオ供与だ(それもアンリ)
確かにイタリアも豪州戦でやっているが、今大会のフランスは余りにも多すぎだ。

穿った見方は承知だが、
フランスはFIFAに、そしてジャッジに愛され過ぎている。
そして、そのサッカー界に於けるステイタスを、実力以上に利用し過ぎている。
本来どっちが勝っても構わないと見ていたこの決勝、しかしこのプレーで僕の心は大きくイタリアに傾いた。
「卑怯な手に、優勝杯までも触れさせてはいけない」

同様の思いがサッカーの神様にもあったのだろうか。
PKを決めたジダン(実は短気)の「マルセイユ・ヘッドパッド」。
エリソンド主審は毅然と対応した。
──退場。
サッカーの神様には、ジダンの「勝ち逃げ」を許さないという思惑もあったのかもしれない。
(ちなみにこのシーン、何故かFIFAの映像担当者は試合会場内でリプレイを流さなかった。
そのせいで、状況が理解できない観客から主審はブーイングを浴びる羽目に。そこまでしてジダンを守りたいか?)

それにしても、
改めてこの大会ほど、主審のサジ加減で勝敗がひっくり返った大会は無かったと思う。
あの日韓W杯の比では無い。
そして、大抵その恩恵を授かるのはいつもFIFAが愛する国々の方だ。
欺瞞で奪い、与えたカップに何の意味があるのか。

今大会ではサッカー界の欺瞞の一端、日本代表の周辺にある幾多の「力学」も浮き彫りになった。
それを多くの日本人が知ったはずだ。
それは僕らの社会に巣食う「病理」であり、それを蔓延らせる主因は僕らの心の中にある。
怠惰、高慢、嫉妬、憤怒・・・僕らはそれら原罪と戦わなくちゃならない。
サッカーを取り巻くこの穢れた世界に、日本サッカーが食い潰されないように。
──戦う価値はある。



最後に、優勝国イタリア。
フランスの合理的な守備網には、先制されたら何処も太刀打ち出来ないと思っていた。
だが、イタリア選手は流石に「狭い中盤」への対応は馴れている。
不本意な先制点にも冷静に対処し、同点ゴールへの「サイドをしつこく突く→FK」の流れは見事。

例えPK戦でも、常に誇りを持って闘い通したアズーリこそ今大会の王者に相応しいチームだった。
カルチョ“界”は兎も角、カルチョを通して磨かれた、したたかな戦闘力は本物だ。

で、
MVPは勿論カンナヴァーロだよね、おめでとう・・・と思ったらジダン。
・・・なんだそれ,FIFAよ(怒)。


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その他、気付いた点_
・気がつけばユベントスだらけのピッチ上。W杯は終わったが、本当の戦いはこれから?

・アンリ談「悲しみが止まらない」(お約束)。

・ブフォンと言えば龍角散。

・戦術的に「いらない子」扱いされ、そのくせ大事なPK戦を任されて
──トレセゲのこのW杯は一体なんだったのだろう。。。(涙)

・ピッチ上で断髪したカモラネージ。あのうざい長髪にはその意味があったのか!
 で・・・リッピは?

・思えばアズーリの髪切りアングルは、賭ける髪が無いジダンへの・・・(以下自粛)?

・数々のマジックプレイを見せてくれたジダンが、最後に我々に見せてくれた大技、
「マルセイユ・ヘッドパッド」。
 ジダンはこの技の練習のし過ぎで、あんな・・・(以下自粛)。
 ともあれFIFAのMVP、どんな顔で貰うのか興味津々。

・一方、見事なバンプだったマテ兄。
 合理性に則った総格的な戦い方よりも、不条理に則ったプロレス的な戦い方のほうが、
 実はリアルファイトの場では有効という事を証明した。
 で、一体ジダンに何を言ったの?

・サッカー選手の代表引退はプロレスラーの選手引退並に信用なし。
 「帰ってきてコール」を待ってるんでしょ、トッティ?

・ガットゥーゾのプレイには、ロナウジーニョやジダンのプレイ同様の輝きがあった。
 このW杯に凄い選手は沢山いたが、ガッツの様な選手は彼一人だけだった。
 個人的大会MVP・・・だけど、賞みたいなチンケな物、彼には似合わないよね。
 心の中にアズーリ色の海があれば、ガッツはそれだけで生きていける。

・これで四年後までアズーリが金球使うのか。

・実況金子翁(スカパー)、ご苦労様。
 やたら昔話が多いのと、選手名を間違える(一場面にグロッソが三人登場した。。。)のも
 ご愛嬌。
 次回、南アフリカ大会の現地実況も期待しております。


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感謝!!!
以上を持ちまして『見たらすぐ書く・W杯観戦雑記』シリーズは終了となります。
駄文にお付き合い下さった皆様、大変有り難うございました。
贔屓の選手やチームがこの素人風情にケチョンケチョンに書かれているのをお読みになり、不快に思われた方ご免なさい。

また、諸事情及びスカパー組故に「見たらすぐ書く」と申しながら、現実には時差があった事をお詫びします。
加えてこの機会に皆様より沢山のお言葉を頂けた事、大変有り難く感謝しております。

なお、それらのお声の中には「勉強になります」的なお言葉もございました。
その度、あまりサッカーに馴染みの無い方が、このコラムから間違ったサッカー観を植え付けられてはいないかとヒヤヒヤ。

大変恐縮ですが、このコラムはかなり私情に基づいた偏見が込められています。
公平を努めてはいますが、読み返せば一部選手及び国は、不条理なほどにボロクソです。
そもそもサッカーに正しい見方などありません。自分が正しいと語っている人がいたら、それは大抵ヤオです。
どうか皆様がご自身の目を信じ、このイカガワシい書き手の主観に惑わされぬ事を願って止みません。

では、四年後までさようなら。
(普通のブログはまだまだ続きます。なお本シリーズ姉妹番『見たらすぐ書く・ユーロ08』もよろしく。2年後ですが。)





(記/なるほ堂)
by tototitta | 2006-07-11 14:07 | W杯2006 | ▲ TOP
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