<記/minaco>
24日、ルートはキャリントンに戻り、何もなかったように皆といつものトレーニングをこなした。リオのドレッド・ヘア(バカンス先が伺える?)も、スミシーがもうボールを蹴れる程回復してたのも充分驚きだが、ホントに戻ってくるなんて。
最悪、召集をボイコットする可能性も私は覚悟してた。契約問題でモメて招集日に行方不明になる選手もよくある話。でも、ちゃんと現れたルートはつくづく律儀なヤツだった。
今回のこじれた交渉を見てると、ああ、やっぱり事前交渉とかしてなかったのね、と思える。こういう辞め方は致し方ないけど、それでも最後までクラブに仁義を立ててはいる事に安心したりする。それが慰めになる訳でもないが。
退団の意思を手紙で伝えたというルート。実は入団の際もファーギーに直接手紙を書いていた(先日のドキュメンタリーで、その下書きらしき自筆の手紙を見た)。アンタ、ホントに筆マメ・・いや、それがルートのケジメの付け方ってヤツなんだと。
ガチは英語で
”4 REAL” と言うらしい。だからという訳でもあるまいに、ルートはレアルへ旅立った。
今まで都会で暮らした事なんてないのにマドリッドなんて大丈夫か。英語ドイツ語フランス語は出来るけど今更スペイン語は覚えられるのか。まるで公立の男子校からハイソなミッション系白百合学園に転入するかのようで、馴染めるんだろうか。心配は尽きない。とりあえずグラヴェセンとは仲良くなれそうだが(?)。
でもカペッロのお誘いなら、それも理解しよう。新しい会長、新しい監督、どうせなら真っ白な状態で始めたいのかなとも思う。ここがニュー・ワールド。私もまたスペイン語を勉強しなくては。はあ、やれやれ。
正直、新シーズンのユナイテッドの試合を観る勇気が無い。何でここにルートがいないんだろう、と思ってしまうだろうから。
だから当分は
2番目に好きなチームを応援する事にしようと思う。そのチームを観る時は純粋に愉しい。先日のセルティック戦でもワクワクするようなプレイを見せてくれた。
ユナイテッド・リザーブ・チーム。またの名を
ユナイテッド・SEM(セム)。
バーズリーにガチの未来を託す。