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イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
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新監督サー・アレックス・ファーガソン
(記&絵/minaco.)
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随分遠回りしたけど、やっと今冷静に振り返って悟ることもある。開幕までもう少し。
これからはプレミアとリーガ(今まではバルサだけだったが)を行き来するシーズンが待っている。
ユナイテッドの新加入選手は今のところキャリックだけだ(しかもデビュウ戦で負傷…)。それでも構わない。ルートの抜けた穴もロッシ(9番を付けるの?)が居るからいい。スミシーとガビーとオーレ、そしてスコールズの完全復帰が何よりの補強だと結構本気で思う。

余所には解らなくてもユナイテッドにはユナイテッドのやり方がある。経済的にはどうかってのは置いといて、米国人がオーナーになってもそれは変わらなかった。多分、サー・ボビーとファーギーの眼の黒い(青い)うちは大丈夫だろう。

ファーギーはこの20年間に4〜5つのチームを作り上げてきた、と言う。それはつまり、4〜5つのチームを壊してきた、という事だ。それが凄い。
一つのチームを完成して退任し、また別の場所で作る監督は普通でも、それを壊す監督はファーギーしか居ない。この人は壊す事を恐れない。躊躇しない。
何故ファーギーは辞めないのか?もっと早く退くべきではなかったか?と疑問視する意見も多いが、実は新しいチームを作る度、監督は交代してきたのだ。
きっとファーギーは、その度新監督のつもりだったのだと思う。ファーギーは常にマネジャーとして旧監督(ファーギー自身)をクビにする。その度「犠牲者」となる選手にしてみれば、これまでの信頼は何だったのかと裏切られた思いがするだろう。でも、それも仕方ない。別の監督なのだから。
これまで何代かのファーギーがいた。そしてまた、次のファーギーが「就任」した。

それがユナイテッドのやり方だ。サー・マット・バスビーの伝説は、不幸にも飛行機事故でチームが壊れた所から始まった。このクラブの歴史というのは、そうした犠牲を伴う破壊と再生で成り立っているのだった。

普通は新監督(または新会長)が就任するとその構想に基づく新選手を獲ってくる。だがファーギーの場合、自分をリニューアルする若手を発掘して、それを育てながらチームを作る。選手が目的を果たし役目を終える頃には、また次の触媒が必要となる。世界に散らばる未開のお宝を発掘するのがこの人の生き甲斐であり、冒険だ。冒険にはリスクが付き物。それを恐れるどころか、愉しんでいる。
ギャンブルは勝つまで降りないのがファーギー。
そして彼の愛読書はスティーブンソン『宝島』
嘘みたいに出来すぎたチョイスではないか!

こんなクラブを相手に回したルートも不運だったという気がする。怪我がなければ、あと1年早く来ていれば…と、その運命の巡り合わせを恨みたくもなる。でもこれはユナイテッド選手としてはふさわしくなくても、ルートにとっては正しい選択だったのだと今は思う。
きっとファーギーとの和解は、2人が現役を引退するまであり得ないだろう。そういやどっちもストライカーだし。
by tototitta | 2006-08-10 22:41 | Manchester United | ▲ TOP
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