(記&絵/minaco.)
開幕直前、サンチャゴ・ベルナベウのファンに初お目見えしたルートが
ドブレーテ (ダブル)のニュウスは嬉しかった。PK(蹴らせてもらえるという事でいいんでしょうか!)以外のレアル初ゴール。そういやユナイテッドのファースト・シーズンも、デビュウ戦でゴールを挙げたはず。
写真で見る限り本番モードのガツガツした顔つきで、ゴールした後、これまでと同じようにベルナベウのファンに向かって握り拳を突き上げていた。ご挨拶としてこれ以上のものはない。
ルートはオールドトラッフォードでもそうしてきた。大抵コーナーの方へ走ってゆくのは、その先のスタンドにヨメが居るからだが(あちゃー)。単純だけど、ファンにはこういう振る舞いがエースらしく映るんじゃないかな、と思う。ゴールは真っ先にファンと分かち合うものだ。昨季の終わりには、それが出来なかった。
ベルナベウでもルートはエースになれるんだろうか。そしていつか、白いユニの黒ルートが見られる日も来るんだろうか。その時は誰が手綱を締めるんだろうか。どこに居てもルートはルートであってほしい。
カッサーノとの関係も良さげだし、これまでよりゴールへのお膳立てには事欠かないだろう。後はそれをちゃんと決めるだけ。
ああ、なのに開幕戦ではことごとくチャンスを逃したようで。ルートが居るのにやれ「決定力不足」なんて言われるのが一番悔しいぞなもし。でも多分、カペッロのフッチボーをやるにはまだ時間が必要かと思う。
とにかく、私はもうレアルのルートを受け入れている。どこに居てもやる事は変わらない。
ドキュメンタリー番組の中で、「ファンやクラブへの気持ちを変えるものなんてない。どうやったって。永遠にそんなものはない」と唇を噛んだ彼の眼が赤かったのは、マンチェスターのオレンジ色の街灯のせいだったろうか。
ほんの半年前には「(レアルは芸術家揃いなのに結果が最高傑作じゃないのは)多分赤ばっかり、とか間違った絵筆だからだろ」と言い放ってたくせに。
だがそんな記憶もクローゼットの奥にしまっておこう。大事なのは何処でプレイするかではなく、どうプレイするかなのだ。(・・・満男もね)
気懸りなのは今季のリーガ放映権(怒)。
そして、脚毛胸毛腹毛の
脱毛疑惑(なのに無精ヒゲは相変わらず)・・・。
メディカル・チェックの際に剃られた説、さすがレアルはビジュアル重視(毛深いのはNG?)のメディア戦略説、新入り歓迎儀式説、罰ゲーム説、ベッカムのスポンサーであるジレット陰謀説、はたまたカペッロに可愛がられた説(オイ)まで、真相は未だ謎のままだ。
ユナイテッドに来た当初のこと。PSVではトレードマークでもあったヘアバンド(細いヤツ)をしていたら、チームのイングランド人らに「そんなモンしてるとプリティ・ボーイって呼ぶぜ!ガハハハ」とからかわれたそうで、それ以後ルートは2度とヘアバンドは付けていない。まさかこのままずっと脱毛・・・なんてことは、それだけは。などと、どうも気になって仕様がないのだった。スミマセン。
ついでに。先日時間つぶしにマンチェスター特集の「STAR SOCCER」という雑誌を見てたら、
”独占!ファン・ニステルローイ/マンチェスター最後の日” という記事があってワロタ。
雑誌に載る選手のインタビュウって、翻訳のせいかステレオタイプで、どうしても「こんなキャラじゃねーよな」と思う事がしばしば(フォーマルな会見とアンフォーマル時には差があるにせよ)。ルー坊はいつもベタな悪童キャラ口調にされちゃうし。でも、この記事のルートはかなりキャラに忠実だったと思う。興味のある方は是非どうぞ。