(記 / minaco.)
<#8 GIMNASTIC × REAL MADRID 1-3>
スペインのプロビンチャのクラブの雰囲気というのは、また独特だ。試合はまるでフェスタ。
こじんまりとした牧歌的スタジアム。人々の濃いい熱気。ナイトゲームはどうも照明が薄暗い。そしてフェスタには歌と喧嘩とお縄も付き物。
正にバルセロナやマドリッドとは違う国へ来たかのようだ。そこは野性味ある、プリミティヴな別世界。
この日はカタルーニャの旗がはためく、アウェイのヒムナスティック。
巨漢はマックラで、ルスかと思えばイルルス・・・初めて聞く名前の選手達は、パワーファイター揃い。対するレアルはヘビー級がルートしか居ないのが心許ない。
早速ジウのサイドでレアルを苦しめる。だが、所詮昇格したばかりのチーム。慌てず前半30分間をしのげば後は問題ない、と話していた所、その30分にPKを奪われた。あちゃー。
今のレアルには守備のオプションが無い。カペッロなら、かつての常備薬「あれば安心、何にでも効く正露丸」的選手ペソットが欲しいところだろう。
でもまあ、今のチームは発展途上の愉しみがあると思えばいいじゃないか、マドリディスタ。勝利する度得る喜びが新鮮じゃないか。
ラウルももっと楽天的になった方がいいと思うよ(自分しか責任を背負う者が居ない孤独には同情するが)。
クラシコ以降、ルートのプレイは安心して観ていられる。競り合いには殆ど勝てるし、ボールさえ入れば何とか出来る。
ボールの無い所でもFKをせしめる!イイね、さすがだ。決めてくれて有難うよロベカル!
ルートの対人能力、DFとの駆け引き、狭いスペースでのコントロール、ボールタッチの技術は、ストリートで養ったものが大きいみたい。それは教えられて身に付くものではないと思う。ユースシステムで教育されても、実戦で応用が利くとは限らないものだ。何しろ、ルートは14歳頃までまともな指導者などいなかったのだから。
それにしても、スペイン語がホントにペラッペラじゃないか!(違う言語だと声まで違って聞こえるのは何故だろう)
試合中も普通に味方やレフリーに文句は言うし、コミュニケイションに不自由はない。こうしていつしか馴染んでゆくのだ。素直にそれを喜べないけど。
*タイトルは何となくこの曲の気分という事で・・*