(記/なるほ堂)
追われていた仕事も、やっと一段落。。。
その内容、今は未だお伝え出来ませんが、少しこれまでとは違う形式だったもので、ちょっと苦戦しました。その内、皆様にご紹介したいと思います。ヒントはテレビ。
そのせいに加えて、早速風邪でダウン、、、こういう所だけは世の流行に遅れない(?)僕。よって、しばらくブログをサボってましたが今は回復、ようやく復帰第一戦です。
先ずは報告。
リニューアルした『イラストレーターMinacoのサイト』が、無事Yahooに登録されました。内容を含めて、「良いサイト」の一つのお墨付きみたいなものらしく、これで仕事の依頼が更に増える、、、事を祈りましょう。
スポーツの話題。
実はこの間、結構テレビをオンタイムで追えない状況だったもので、今更乍らですが少し触れておきます。
・フィギアスケート
グランプリシリーズ、あれこれ面白い展開になっていますが、なんといっても世の注目は中野さんと村主さんのシンデレラ対決でしょうね(違うか?)。正直、中野さんはショートの『SAYURI』路線の方が、彼女の魅力であるその修羅めいた本性(失礼)、、、言うならば「業」の様なものが現れていて宜しいと思うのですが、しかしシンデレラを巡る「対決アングル」も、シューター中野さんらしいといえば、らしい。
それにしても同じコーチの下で,同じ題目で、しかしそれぞれのアプローチで競う、、、以前日本女子フィギアスケート界を『ガラスの仮面』の世界に喩えたことがありましたが、ホントまんまですな。(minaco曰く「『たけくらべ』だ!」)
「トリノで魔法をかけられた」「その魔法はバンクーバーまで解けない」
──俗世を超えた世界に居られるガチ村主さん。彼女の世界には、マジで魔法とか王子様が存在するんでしょう。彼女は真顔でそう語り、そしていつも「届かない幸福」に向かって、憑かれたかのように踊る、、、それは僕の様な小心男には怖い。
一方の中野さんも、その滑りを拝見すると「シンデレラの悪いお姉さんの方か?」と思ってしまう。別種の意味で怖い。
『本当は怖いグリム童話』ならぬ、『本当は怖いフィギアスケート』。
どうせなら「グランプリファイナルで敗れた方がシンデレラを捨てる」的なアングル(「シンデレラは私だけで十分よ!」みたいな)で、もう一煽りどうか? 王子様は居ないけど殿様なら居るし。織田君。
──いやはや、悪ノリファンの妄想は尽きませぬな。失礼。
さてもう一方で、安藤さん。
以前のなんちゃってチアリーダー風な「作為感」が失せ、いい感じになってきましたね。安っぽい言葉ですが「魔性」こそが彼女の魅力。それを滑りに生かさない手はありません。やはりモロゾフコーチの手腕なのでしょうか。
モロゾフの凄いのは、選手の内面的な「表現欲」を競技という枠組みから解放させる所。五輪時、荒川さんの加点にならないイナバウアーを後押しした様に。
日本選手は口さがないメダルキ●ガイ(©すず)のせいで、とかく点数や順位の「囚人」になりがちですが、彼の存在が安藤さんが本来自身の求めていた世界へと解き放ってくれたのでは? その「解放」が成就したとき、、、どんな怖い女が現れるのか? 今から怖々&楽しみです。
しかし、これらの大会がテレビのゴールデンタイムで流れる様になったのは有り難いこと。
でも正直、「今のスピンはレベル4」とかって、どうでもいいのよね。ファンが魅せられるのは彼女たちの葛藤と達成。これはどのスポーツでもそうだけど。
それと今の放送形態。
選手個々に渾名をつけるやり口、何処にも顔を出す流行モノの太鼓持ちキャスター(誰とは言わない)、口当たり良く虚飾した嘘の誉め言葉、そういうパッケージ化された安直放送にはウンザリ。(男性アイドルの歌が無い分だけ、まだマシかもしれないが。)
そうやって競技や選手を持ち上げては「使い捨て」してきた歴史を、僕らはもう嫌というほど見てきたからね。
僕らはトリノの金メダルの形は忘れても(ドーナツ、覚えてる?)、でも加点にならないイナバウアーの美しさは忘れない。
そういう世界に、今の表層的な放送はすごく安っぽくて、そぐわないと思う。どうにもシラケる。
──以上、いつもの如く最後は毒づいて終わりますが、しまった、、、いろいろ書くつもりがスケートでこんなに割いてしまった。なので続きはまた後日。タイトルは『田代とダニーロ』で。