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イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
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skin by なるほ堂

by tototitta
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油モビッチ、ロシア、、、そして名古屋。
(記/なるほ堂)

「お前、どれだけ人との会話に飢えているんだ?」
との尤もな指摘も省みず、また長文です(笑)。

しかも、そもそもは下の記事にコメント頂いた方(めみ様)へのお返事。それが例のごとく長文になってしまったので、体裁を改め、こちらに載せました。

話題はロシアの政治と、名古屋の若い2選手。ははは。
言い訳をしますと、普段あまり触れない話題ですので、その分長くなってしまったのです。
どうぞ興味ある方はお読み下さい。

++++++


<油モビッチのチェルシー買収>
・ロシア政府の干渉が及ばない海外への資産移動
・英国に資産を移す事で英国政府の庇護を得る
・自らを名士とする事で暗殺から逃れる

──下記事のコメント欄で油モビッチのチェルシー買収の裏側をこう推測しました。
(実際は、、、判りませんが)

今思えば、バファローズを狙った堀江氏は油モビッチの真似だったのかな? 敢えなく失敗してしまいましたが。純粋な金儲け目的だったり、それこそ道楽だったら未だ許せるんですがね。まあこの世界、実際に道楽でやってるのってインテルのモラッティ会長くらいでしょうが(笑)。

で、その本質。
ロシアの国民生活が憂慮される一方で、ウハウハなロシア新興石油財閥の問題。その流れを追ってみた。

・ソ連解体後の急進的経済改革により、従来の国家産業が一気に民営化された。
・その際、「世界の自由市場での生き残り」を図る為に「巨大な産業体」として民営化
してしまった。(NTTや国鉄の様に「分割民営化」をしなかった)

・そこに上手く潜り込んだ連中は、それ故に巨大な利権、更には政府を凌ぐ権力を獲得し、
結果一方的に旨味を吸い取る事になる。
・( ゚Д゚)ウマー

・その流れを断ち切るべく、KGBからやって来たプーチンさん(以下/プーさん)は、
文字通り色んな手段で新興財閥に圧力を加える。
・一部新興財閥は海外脱出。前述の様に、海外に身を寄せる組織の無い油モビッチは
サッカークラブを買い取り、それを自分の身を守る帝国とする。

・プーさん「追い出された連中の批判ウザス! 政権揺るがしかねない!」
・放射性物質ポロニウム210

──今に至る流れを読み解くと、これで宜しいでしょうか? 大雑把過ぎ?

それを受けましての「国営はやっぱり無理ですね(笑)」というお言葉。
確かにそうなったら、またソビエトに逆戻りですしね(笑)。むしろプーチンさんは、帝政ロシアに戻ろうとしてるのかもしれません。

<帝政ロシアへの復古>
どんどん話は膨らみます(笑)。
実際、石油の富を国民に還元する方法は色々あるのでしょう。ですが、ロシア人には何よりソビエト時代の「大国」としてのプライドが未だにありますからね。それも問題です。

自由社会の一員になっても米資本に介入されない、対外的に強い国家である為には内政問題は後回しでも良し──プーさんの高い支持率を見ると、実際ロシア国民もそこは譲れないのでは? たとえ多少空腹でも。(ま、共産党と言うパトロンの庇護の下、「物言わぬ事」と引き換えに芸術とウォッカを愛し続けて来た国民の「統計」を鵜呑みには出来ませんが)

近年、
ベネズエラやイランを見ても、産油国の米国への対抗心は一層高まっています。OPECから石油市場の主導権を奪いたい米国の干渉が強まれば、逆に富を奪われまいとする小国が抵抗するのは必至ですから。
更に国内に民族・宗教問題も抱えていると強いリーダー=独裁者は必然になります。その点、対処法も含めてプーさんはイラクのフセイン政権によく似ています。行き過ぎだった点は否めませんが、フセインも他民族国家の元首として、クルド人問題やアメリカ資本の介入から国を守護していました。その為には、あの有無を言わせぬ権力の行使は必要悪の範疇だったと見ています。(実際、迫害され処刑された人はたまったもんじゃないでしょうが)

しかし米国も一介の「ならず者」なら兎も角、ロシアほどの悪党には手も出せないでしょう。プーさんを擁護する訳ではないですが、ロシアが「相当悪な国」だからこそ、世界の秩序が保たれている側面もあるのかもしれません。
米国に切り崩され離反する隣国に「戦車を送るよりもパイプラインを止める」という現在の戦略は、恐れ入ります。

結局、
産油国で国民生活を省みる余裕があるのは、内憂も外憂も無く、政権の永続的な安定が約束された、例えばサウジやUAEの様な「首長制」の国家だけと思います。それに類した新・帝政ロシアに辿り着くまで、ロシアの国民生活は放っておかれるでしょうね。

なお余談。産油国の中で、一番したたかなのがリビア。
かつては中東一の暴れん坊だったカダフィも、ソ連が倒れて中東にイスラム原理主義が台頭すると、そっち側につくと商売にならないもんだから、ポイッと兵器を捨てて米国と仲直り。飼っていたテロリストもポイ。
結果、当時イラクに頭を悩ませていた米国に恩を売る事にもなりました。

そのカダフィ、国際社会に復帰した際は息子をペルージャに入団させたり、ユベントスに資本参加して、サッカー界を大いに活用しています。ユーヴェの胸の「TAM OIL」というロゴ、それはカダフィの石油会社です。油モビッチといい、生き残りを計るオイルマネーにとってサッカー界は狙い目のようですね(笑)。

現在、二部降格したユーヴェに対し、カダフィはむしろチャンスとばかりに影響力を増そうとしているとか。チェルシー同様、サッカーファンとしては悩みの種です。

以上、長々とゴメンンサイ(コメント下さった方は受験生なのに・・・)。
めみ様、後は無事大学に入学して、ご自分で勉強して下さい! 今更ですが僕の世界観、結構偏ってますから(おいおい。。。)。
経済を学ばれ「残酷な社会」に出た暁には、そこにて新しい、皆が幸せになれる経済秩序の創造を期待しております!

++++++


<全国的に伊藤翔くんって?>
僕は東北の一サッカーファンなので全国的評価は全然判りません(笑)。が、現状では、
「アーセナルの練習参加で、ヴェンゲルに評価された選手」
という位の情報しかありません。実際その評価ってのも、日本のメディア情報ですから鵜呑みには出来ません。何せ、納豆をダイエット食品にしてしまうメディア、そんなのに踊らされないぞ!(冷蔵庫の大量の納豆を眺めながら/涙)

ただし、「和製アンリ」という評価には頷けます。(少しの映像からですが)
しかし、例えばフランスにはもっとアンリに似たアフリカン選手が沢山居ますが、誰もアンリにはなれない現状を見ると、彼がこの先で結果を残していけるかは心配です。

ユベントスでウィングとして燻っていたアンリは、アーセナル移籍後、
「アンリの特徴を生かすため、苦手なボディコンタクトが必要の無い速い展開で、フリーとなったアンリの右足にボールを渡す戦術」
というヴェンゲルが敷いた戦術によって命を与えられました。(だから代表では今イチ結果が残せていません)
勿論その戦術に答えて結果を出し続けているアンリは素晴らしいですが、そのような監督が希である現在に於いて、伊藤君が生き残っていくのは難しいでしょう。

またグルノーブルという環境も、ご指摘の様に不安はあります。
第三世界の選手育成に長けたクラブはフランスには多く、環境的にも良いリーグですが、しかしグルはそれらと違い、
「良い選手に育てて、高く売る」
という必要性が無いクラブです。才能が埋もれてしまう危険性は大きいです。

かつて単身欧州で活躍した自転車選手の市川雅敏さんも、最近の若い選手、「ビジネスマンの敷いた絨毯を歩んで欧州に来た選手」の甘さに苦言を呈していました。僕もそう思います。勿論伊藤君の場合は前述のカダフィJRよりはマシでしょうが、それに似た思いもあります。

恐らく、能力的には伊藤君は日本代表になれる逸材でしょう。
しかし彼に限らず、すぐに海外への憧れを口にする選手、目の前の小さな世界すら背負って「命がけ」で戦った経験に乏しい選手が、将来更に大きい、日本という国を背負って立つ気概を持った選手になれるのでしょうか。

かつてカズは日本の為に海外、ブラジルから帰ってきました。しかし今の若い選手は自分の為に海外へ行く。それは寂しく思います。例え彼らがW杯で優勝しても、僕は自分の事の様には喜べない気がします。彼らの中に、僕は居ませんから。

「それならば、もっと上手い外国人の選手を応援している方が喜びが大きい」
──そういう感覚の日本のサッカーファンは少なくないと思います。
勿論、そういうネガティブな視点をこれから伊藤君が打ち破ってくれる事、大いに期待していますが。

++++++


<グランパスの本田くん>
彼の太々しさは好きですね〜。時に聞こえる強気の発言も、内に秘めた責任感の表れのように思います。プレースタイルとしては古いタイプにも思いますが、僕は古い人間なので彼のプレーは好きです(笑)。
素人目ですが、持て余し気味の身体と、またプレーが左足に偏った点をこれから修正していけば、もっと良い選手になるでしょう。鹿島戦以外での活躍、期待しています(笑)。

敢えて心配な点を上げれば、彼は良きにしろ悪しきにしろ「目立ってしまうタイプ」な点。
殊に報道は、シンボライズし易い若い選手の発言を勝手に並べ替え、本来の意図とは違う、より見出しになり易い言葉に改変して伝えます。しかもメディアはスターを作ろうとしているのではなく、ぶっちゃけ「飯のタネ」を作ろうとしているだけです(ぶっちゃけ過ぎ)。メディアを利用するつもりが利用され、また周囲に誤解された中で成長を焦りすぎ、結果潰れる選手を多くみてきました。誰とは言いません。「いじめ、かっこわるい」ですもん。
よりクローズアップされるであろう五輪を前に、彼がその罠に陥らない事を祈ります。

とは言え、実際メディアとどう付き合うのが正しいか判りません。
中田英の「大本営発表」みたいなのは論外ですし、満男みたくメディアをテキトーにあしらい過ぎると、結果活躍さえ黙殺され、ファンが寂しい思いをします(涙)。
ともあれ今後彼がどう報道されようが、ファンの方はどうか本田君を守ってあげて下さいね。きっとこれから日本を背負う選手になると思いますよ。

でも、、、これだけは言っておきます。
鹿島の増田の方が上です!!!!(挑発キター!)
by tototitta | 2007-01-27 19:28 | サッカー全般 | ▲ TOP
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