S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
XML | ATOM

skin by なるほ堂
ABOUT CONTACT BLOG LINK
『マリー・アントワネット』
(記&絵/minaco.)
d0031385_22393140.gif


予告編を観た時、「この場面、”ベルばら”と同じ!」と思った。
きっと日本の腐女子達の多くは、マリー・アントワネットといえば”ベルばら”ですっかり予習済みだと思う。私も「オスカルは出ないのか」くらいの余裕で観に行った。

ガーリーの教祖(だってさ)ソフィア・コッポラの映画は少女漫画みたいだ。
でも、だからといって”ベルばら”を連想したのは間違いだった。同じ少女漫画でも、池田理代子はGペンで線が太く、ダイナミックで硬派な劇画に近いイメージ。

『マリー・アントワネット』は例えれば、大島弓子(すいません、近年の漫画界を知らないので昭和の記憶です)とか。丸ペンの細い描線、点描、感覚的なネーム、スクリーン・トーン。そんな感じの映画だった。つまり、余白の多さが違うのだ。”ベルばら”は舞台化できるけど、大島弓子じゃ舞台化は不可能。でも、映画には出来る。

主人公の女のコ目線&一人称で進む物語は、余白の部分にニュアンスを読む。小説でなく、日記かポエムみたいに。
この映画もマリー・アントワネットのビデオ日記みたいである。普通は登場人物同士が台詞を交わしてドラマになるものだが、皆独り言のように聞こえる。
宮廷以外の場面がないのも、モブ・シーンを描きたがらない漫画のようだ。きれいなものしか、画面には出てこない。

キルスティン・ダンストの感情表現は、ちょっとしたしかめ面か溜息、流し目、微笑み、アンニュイな表情で成り立っている。それは貴族というより、センチメンタルな少女漫画の主人公。
勿論、それが狙いなんだろうけど。

キルスティン・ダンストは、マリー・アントワネットにハマリ役。美人か否か、日本人にとって永遠の謎である(大げさ)この女優の何が凄いって、「全身女のコ」な事だと思う。
チア・リーダーを演じてもスパイダーマンのヒロインを演じても、間違いなく「女のコ」として正しい存在感を発する。好みに合うかどうかは別として。決してギャルにはならない。
彼女を見ると若いっていいな、とオヤジみたいに思う。オバサン顔はともかくとしてスタイルは抜群だ。いかにも欧米女性のコカコーラみたいなプロポーションとは違う。モデルのような縮尺でもない。か弱くも健康的な、ピンク色の肌と繊細な肢体。この生々しいエロスはちょっといない。

多分この映画も正しい女のコ映画なんだと思う。マリー・アントワネットが子供を持った途端に、それまでのファンシー路線からいきなり「ナチュラル」路線に変わるのがリアルだった。オーガニックとか、田舎暮らしとか、今どきの女のコがファッション雑誌読者からいきなりringkaran読者(何となく)になるのと同じ変遷じゃないか!腐女子とオタは皆、世界いずこも同じなんである。

映画の終わり方は意外で良かった。ソフィア・コッポラにはどこか胡散臭いものを感じつつも、このラストには感心した。ガーリーも極めれば気骨になる。やるならとことん、徹底してくれると気持ちいい。

それにしても。
ヴェルサイユ宮殿、ひらひらのドレス、パステルカラー、子犬、シャンパン、スウィーツ(←いつのまにこんな呼び方になったんだ。お菓子じゃ駄目なの?)、リボン・・・が女のコの憧れ、と言われてもね。一度も憧れた事ないし。色とりどりのマカロンが山積みよ!って見せられても、マカロンって食った事ないしぃー。
貧乏性が染み付いた私にゃ、王宮の食卓を見るたび「コレ残したらもったいね~」と食い意地が張ってしまう悲しさよ(貧しい農民目線)。やはり宮廷文化は性に合わないらしい。
[PR]
by tototitta | 2007-02-04 22:44 | 映画 | Comments(3) | ▲ TOP
Commented by Tor2008 at 2007-02-04 23:45 x
こんばんわ!マリー・アントワネットをもうご覧になったのですね。
私も先日映画館へ行って見たらもう長~い列が出来ていて
(水曜日=レディースDAYだったのが敗因)、近くでやっている
他の映画に予定変更しました。

>女のコの憧れ
そうえいば甘いお菓子はSWEETSと言うようになってますね。
この間、某タルトがおいしいというお店に試しに買いに行ってみたら
女性が(一応わたしもなんですが。。。)山盛りで店にあふれて
ました。持ち帰ろうと注文したら品物を受け取るまで30分以上
待たされました。私はどちらかというと甘いものより辛いもの・
しょっぱいものが好きで(おせんべいが大好物)、ケーキ系は
今回みたいに話のネタにたまに買うくらいですが、周囲を見ると
少数派に属する模様です。友人には「女性=グルメ・甘いもの・
買い物に目がない。。。というステレオタイプな発想はマチガイである。
ワタクシのよーに、ケーキ売り場よりPC売り場に居るほうが多い
ヤツもいるのだよ」と啓蒙(?)してます。(笑)




Commented by Tor2008 at 2007-02-04 23:46 x
(続きです)
>宮廷文化
この映画で言いたかったのは、贅沢な暮らしをしながらも内心は
ずっと孤独だった悲劇の王妃の胸のうち。。。と想像してたのですが
違います?「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」なんて
言ってなかったらしいですし。

ちなみに、その日見た別の映画とは「ディパーテッド」です。
マーティン・スコセッシ作品は「ギャング・オブ・ニューヨーク」以来ですが
相変わらず人殺し多すぎ・・・・。今回もアカデミーは無理でしょうねえ。
でも、ディカプリオ氏の目の演技がとても良くて、見終わった後も
しばらく心に残りました。共演のマット・ディモン(個人的にはファン
です☆バラックとうり2つです。間違ってもジミーちゃんではありま
せんよ~)は、今回の役柄がまったく同情を呼ばない
設定なので余り感想はなし。。。ジャック・ニコルソンは相変わらず
強烈な存在感でした。




Commented by minaco. at 2007-02-05 23:54 x
Tor2008さん

こんばんは。
昨日までお菓子だったのを今更スウィーツ、って言えないですねえ。ファッション雑誌が「セレヴ」とかと同じように流行らせたんでしょうが・・・。
男女限らず一括りで見られるのは困りものですね。ごもっともです。
でも甘いモノは好きです。マカロン食ってみたい。但し流行りのスウィーツとやらは、高い割に食った気しないって感じで滅多に口にしませんけど。ああ貧乏性で意地汚いワタシ・・。

映画は面白かったですよ。機会があればまたどうぞ。悲劇の王妃、って感じではありませんでしたが。
>「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」
アハハ、実はそうなんですよね。当時からタブロイド的メディアがやる事って変わらない。

>「ディパーテッド」
オリジナルの「インタナル・アフェア」を観ないままリメイクを観てもなあ、とスルーしてました。
地元の映画館の昔乍らの手描き看板では、ディカプリオのみの売り方で、マット・デイモンは無視でしたww(名前すら小さい)
うん、M・デイモン=バラックですよ。「ボーン・アイデンティティ」2作はカッコイイのでオススメです。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

LINKS
・ Mercedes's Diary
・ おかず横町
・ デジカメのいろいろ
・ 今さらながらの○○修行
・ 春巻雑記帳
・ 塔とゆりかご

映画
・ NAWOWOW
  NAWOKO KAWAMURA'S PORTFOLIO

 Football
 ・ CALCIO馬鹿のたわ言。
 ・ 【別館】Black Swan of Ukraine
 ・ ファーポコ
 ・ A.C.MILANを斜め読み

 鹿島アントラーズ
 ・ オフィシャルサイト
 ・ Red-Deer's Diary
 ・ My Soccer Diary
 ・ やわらかな風に包まれて
 ・ はいっ、おばさんは遠隔地鹿島サポです!

 レノヴェンスオガサFC
 ・ オフィシャルサイト


OTHER ROOMS
WEBSITE SPIN-OFF

・ ABOUT US
・ CONTACT