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イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
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by tototitta
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『自虐の詩』映画化、ほか。
(記/なるほ堂)

業田良家のマンガ『自虐の詩』。
ネット上でかなり語り尽くされているから子細には触れないけれど、「喜劇、かくあるべし」の名作、傑作と思う。本屋で立ち読みをし乍ら号泣したのは、後にも先にもこの一冊のみ。

さて今作、Minacoにはあまりウケが宜しくない。
僕は男だから主人公を俯瞰して、そこに「生きる事の健気さ」を見出して感動するが、女性として現実に照らして読む彼女にとっては、あれは「良く出来た、しかしファンタジー」に過ぎないらしい。

『自虐の詩』は、いわば「赦しの物語」──自身と、その周囲に向けての。
だが、現実の彼女は赦してはいない。

だから、赦して受け入れるような主人公を「認めたくない」のだと思う。
彼女がその境遇を重ねるのが幸江なのか、熊本さんなのかは判らないが。えっ、僕がイサオって事? なにぃ! でええええぃ(ちゃぶ台をひっくり返し乍ら)。


さて、かなり以前の事。
当時「デリケートな状態」にあった友人(女性)に、この『自虐の詩』を貸して以来、帰ってこない。余談だが、ウズベキスタンには「貸す」という単語は無いそうだ。物を預けても帰ってこないから。でも彼女は生粋の岩手人なのだが。。。

せめて感想ぐらい聞きたい所だけど、それも野暮。だから、もう帰ってこないものと思おう。
彼女にとって、今も大切な一冊としてあるならば、それでいいや。


その『自虐の詩』が映画化されると聞いた。来たか。
映画界がオリジナルパワーを失っている事実を晒す様に、「過去(=旧作)」や「外(=マンガ他)」から題材を拾ってくる事を認め難い僕だが、今回はその主義に反して、楽しみ。
監督が堤幸彦、イサオに阿部寛。悪くないと思う。主演・幸江役が中谷美紀は微妙だけど(ドラキュラに見えない・・・)。

でも、大事なのは「熊本さん」なのだ。正直、幸江役が誰かは重要じゃなかったりする。
今回の映画化に、多くの原作ファンは判断を保留しているようだが、それもまだ熊本さん役が未定だからだろう。マスターや、おばちゃんも同様に。

僕的には熊本さんのイメージは大久保佳代子さん。
というか、前々からオアシズの二人をマンガの二人に重ねて眺めていた(だから、幸江は光浦さんを・・・)。大久保さんには学校の鯉や鶏を食料として、カバンに隠して帰っても不自然じゃない、強さがある。「それが何?」とか言いそう。堤幸彦さん、ご一考を。

ともあれ、
幸江の半生がそうであった様に、そしてこのマンガが多くの読者にそうである様に、この映画もまた「明らかに意味がある」作品であります様に。

++++++

それにしても『どんど晴れ』もそうだけど、人様の製作物に文句ばかり言っているクセはなんとかしなくちゃね。

今日も『どんど晴れ』の幹久君を見乍ら、
「その蝶ネクタイは横井社長へのオマージュか?」
「そもそも昨今はホテル不況で、むしろ大して歴史も無い旅館が老舗ギミックを謀っているのに、“旅館をホテルに”ってヒールアングルなんて、時流外れにも程がある。脚本いい加減過ぎ!」
「柾樹さんみたいな、東京で何にかぶれたのか、帰ってくると“郷里の古い町並みや建物を大事に”なんて言い出す奴、いるよなぁ。地元にゃ地元の都合があるのに」
・・・ブツブツ。

兎も角、健康に良くない。
だから、これからはもう出来上がった作品や立ち上がった作品に「このドラマはかくあるべき」と考えるのではなく、ゼロから自分で企画を考えてみようと思う。
例えば、
「サザエさんがハリウッドで映画化されたらどういうキャストで?」
とか。不毛だけど。


そんな一方で、かの『ガッチャマン』も実写映画化との話。
こちらに関しては、Minacoが頭を悩ませている御様子。キャストに付いて、一言ある様子だ。

彼女にとってガッチャマンの肝は、「バタ臭い、老け顔のティーンエイジャー」たちがヒーローとして活躍する点にあると言う。間違っている様な気もするが、ともあれ「3〜40代の外人俳優が10代と言い張り乍ら演じてこそ、ガッチャマン」らしい。どうなることやら。

++++++

最後に今日のニュース、専大北上高校の野球部解散について。
岩手で高校野球と言えば、岩手代表・弁慶高校が強豪明訓高校を敗った一戦。甲子園まで歩いて行った岩手県立福岡高校応援団に倣い、ナイン自ら歩いて甲子園に赴き、後にプロで活躍する山田太郎らを擁するスーパースター軍団にサヨナラ勝ちした偉業は、岩手の球史の華々しい一頁である。ツッコミ不要。

だが、
昨今は多くを県外の子供たちで占めた私学の甲子園出場が続いており、地元ッ子で盛り上がる高校サッカーの反面、県民の関心は薄かった。なので、今回の事件についても同様に他人事、関心薄。むしろ学費免除云々よりも、長らく岩手を「甲子園に出場し易いから」と「利用」し、そしてまんまと岩手っ子から甲子園を「盗み続けて来た事」の方に怒りを感じてたりする。

それにしても、このタイミングでの野球部解散。
学費免除云々の「野球憲章違反による除名」という「適用前例」を作ると、今後他の多くの私立高校にも同様の措置を取らなくてはならなくなるので、処分が決定する前に
「解散しましょう、させましょう」
という目論見が伺えてシラケた。ガッカリ。

トカゲの尻尾切り、問題の根深さに切り込む気なんて無いでしょ。高野連も、また運営の当事者であるメディアも。「プロ高校生」擁する私立のやり口への公立高校の不満を、「希望枠」でお茶を濁した時と同様。

予め言っておくけど、
メディア的には専大北上高校野球部が同好会から再スタートする様を「美談」に仕立てる目論見でしょうが、それってどうでもいいですから。いいから普通に、ごく普通に、「スポーツとしての野球」をやらせてあげなさいな。

ともあれ、
正直今は有りもしない「高校生幻想」に浸る、嘘だらけの高校野球なんてどうでもいい。勿論岩手の高校球児には頑張って欲しいけど、こんなクズ大人連中の慰み物としての高校野球システムの下で「夢を抱いて頑張れ」なんて、とてもじゃないが言えない。
by tototitta | 2007-04-16 22:09 | 日々日常 | ▲ TOP
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