(記&絵/minaco.)
『GOAL!:2』を観てきました。
前回、困難を乗り越えニューカッスル・ユナイテッドでプレミア・デビュウを果たしたサンティアゴ・ムニェス選手。
ワタシの脳内ではこれを
ロッシのサクセス・ストーリーとして観る事にしたのだったが、まさか『2』でこんな風になるとは。
辛気臭いイングランドの空の下、”それなり”にリアルだった『1』から、一気に
塩溜まり会のニヤリストも喜ぶレアル・マドリーでの塩キャリアへと映画は展開する。
でも、これはレアルのせいではない。サブタイトル
『LIVING IN THE DERAM』(英題)の示す通り、フットボールは二の次、サンティアゴ選手のしょっぱいフットボール・セレブリティ生活がメインなのだ。それまでのド根性路線から一転、笑いとお色気満載。お話が進むにつれ、ニヤニヤが止まらなかった。いやあ、ある意味、今の塩だらけの現実に沿ってるというべきか。
ワタシが勝手に
予測した塩エピソードの半分くらいは、織り込まれてたと思う。以下、映画の
塩的見どころ。
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・レアル・マドリー選手が総出演!でも何故かジダンの扱いが小さすぎる。
プライベートシーンでオサレなエルゲラさんとサルガドさんの方が目立ってるし。
グラヴェセンはあそこで自分がマッパでしょ!
・オーウェンのわずか1年のレアル在籍は、この映画の為の伏線だったことが判明。
・監督がルドガー・ハウアー(オランダ人という設定)なのは豪華だし、はまってるけど、
オシムにしか見えない。
・メヒコ人がせっかくスペインに移住して、家族と同居しないとは!
(実家は立派になってたけどさ)
・豪邸&豪車購入でウハウハ♪・・・でもホナウジーニョやジェラードやギグスのリアル豪邸ときたら、あんなもんじゃない。
・何故かゴールシーンは毎度、漫画みたいなボレーシュート(合成しやすいのかな)。
・クライマックス、CL決勝の相手が・・・逆転ゴールが・・・
えええーーーそんなっ。
・何より映画が進むにつれ、マックこと
マクマナマンの存在感が大きくなるのがツボ。ここにも、ホラあそこにもマックだらけのマックまつり。助演男優賞を捧げたい。ってゆうか、いつのまにレアルのコーチになってたんだ。
・で、結局サンティアゴ選手のプレイスタイルってどうなのよ。
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んまーしょっぱいですねぇ。きっとこの映画の監督(もしくは編集者)はフットボールを知らなくて、単にカメラ映えする選手を使ったんではなかろうか。「あの地味なカッパ頭の男のカットなどイラネー。ハゲばかりで被ってるしー。スキンヘッドのオモシロ北欧人だけで充分じゃん」くらいで。それとも映画業界にベックスを売り込む戦略とか。
しかし、冒頭のレアル移籍のシーンなんかを観るのは、個人的には辛いものがあった。それにもしこの撮影が1年遅かったら、このスクリーンにルートも映ってたワケだしね(ああ助かった)。
レアル・マドリーがフットボール選手のキャリアにおいて、双六の
「あがり」 なのだという事は認めるし、それは構わない。むしろ、それならばそれに相応しいレアルであって欲しいと思う。
ともあれ、もうロッシがモデルの映画ではなくなった(←最初から違うってば)。
ロッシはこんな塩選手ではない。実録サクセス・ストーリーはユナイテッドが舞台となりますように。
では、塩溜まり会の皆様、
『3』のワールドカップ編をニヤニヤして待ちましょう。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。
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〜お知らせ〜
”ユナイテッド06/07 CHAMPIONS”記念イラストを
HPにアップしました。
Gallery→football sketchページにて、どうぞご覧下さい。