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イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
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鹿島10冠、神と魔法使いとパパ
(記/なるほ堂、絵/Minaco)
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オフィシャルサイトに掲載されていた、オズの言葉──
「みなさんは、チームがいい状態のときに一体感を感じると言うが、監督というのは、ケガ人が出たり勝てなかったりした苦しい時期にこそ、チームの一体感を感じ取るもの。」

改めて読み返し、心が痛む。僕はあの頃、鹿の「一体感」の輪の中に居なかった。
ブーイングさえ送らなかったもの「信じていなかった」という点は否めない。開幕当初の惨憺たる状況に、このブログに記した「ついに二部落ちを心配しながらのシーズンが始まった……」という諦め。オズの、これまでと違う鹿の闘い方への懐疑や、若手選手の「鹿選手としての資質」への疑問、親会社や都市の規模……そんなものに「勝てない理由」を見出しては、それを言い訳にして慰めていた。

何よりも、
「ジーコも満男も居ない鹿島アントラーズ」
が、僕にとって何で在るのかを悩んだ時期だった。

果たして僕は「鹿サポ」なのだろうか?
ジーコは「魂は常に鹿島にある」と言う。だが僕は……判らなかった。今日、「おめでとう」と僕に言葉をくれる方々に「ありがとう」と答えて良いものか。悲願の10冠獲得で沸き上がるジーコスタジアム──あの輪の中に僕の魂が居る「資格」があったのか。監督選手らが口にするサポへの感謝の言葉、向けられたその中に僕は居るのか?

ただ、満男がこうして「復活」した事は、自分の事の様に喜ぶ資格があると思う。それは信じていた。一度も疑う事は無かった。今日の大一番も、ゴールするのは僕にとって判りきっていた事。鹿だって、代表のW杯予選だって、ここぞと言うときは大仕事を「さらり」とやってのける──それがMVP男・満男なのだから。

そんな整理しきれぬ思いの中、各局をザッピングし乍ら各選手の「優勝の声」を聞いていた。
そこで聞いた、「満男さんは鹿島のパパ」という篤人の言葉。表現に苦笑しながらも、しかし心に響いた。今、鹿に於ける満男の存在がここまで大きくなっている事、改めて知った。

ヒネた僕は、それを「成長」とは言いたくない。まるで今まで「成長していなかった」みたいだから。より高いものを求め、安易な形式ではなく信念に従ってのみ行動する満男、その信念がそこに辿り着いたのだ。自分の大きな夢を追う事が今日までの満男の仕事だったなら、鹿島アントラーズに関わる全ての人を幸せにする、それこそが──イタリアから帰ってきてからの満男の「生きるしるし」。

そして今朝、サポに胴上げされる満男の姿をスポーツ新聞一面に見る。
その笑顔に改めて思う。神が作った鹿島ファミリーの父となった満男、彼はやり遂げたのだと。

そして思う。「神・ジーコ」の魂が永久にここにあり続ける様に、ならば「父・満男」の魂もここにあり続けるのだろう。これからの鹿を継ぐのが「満男の子供」たちならば、僕の魂もそこに在り続ける。

だからもう一度、
僕は鹿サポ、鹿島アントラーズのサポーターだと──そう胸を張りたい。
鹿島10冠、神と魔法使いとパパ_d0031385_16271819.gif



▼今思えば、今季初勝利だった第6節、横浜FC戦が大きい意味を持っていたんだな。ボロボロでも彼らに勝った鹿、そして勝てなかった浦和……。

▼神様が作ったチームを、王様が救ってくれた──そんな最終節だったのかもしれない。キング・カズさん、かっけー!

▼実は、最終節を前に「優勝を考えず、ただ目の前の勝利に集中する」という選手たちの思いと心を一つにし過ぎたせいか、未だに優勝の実感が湧かない事に困ってマス(笑)。

▼浦和について。浦和は我々が持っていないタイトルを持っているクラブ、そのサッカーに見習う点は何も思い当たらないが、礼節を欠くつもりはない。浦和イレブンよ、胸を張れ。君らが弱かったのではない。鹿島が強かったのだよ(……って、それが言いたいのか!)。

▼まあ、そのアジア王者という浦和の冠も、来季はこちらに頂きますがね。(……正に外道)

▼A代表が0人のチームがリーグ優勝って、世界中でも聞いた事が無い。決して誰かのせいではなく……今起きている日本サッカーの流れ、やはり何かおかしいよね。岡田さん。

▼数ある感動的な言葉の中で、一番感動したのがコレ。通訳高井さん、素敵だ!

▼マルキ、残留決定オメ! でも優勝後には裸──そこは「イエスは主」シャツじゃないのか。選手の顔ぶれも含め、優勝してないうちに色々鹿の風景も変わったなあ。

▼鹿よりも1分長かった浦和のロスタイム。あれはイバへの贈り物だったと思う。「優勝したい」と言って鹿に来たイバ。しかしそれから鹿の優勝途絶え、それと同時にガンバは強豪の道を辿り、恐らく彼の心境は複雑だったろう。そして今節も試合のピッチに姿なく……。
でもあの1分のおかげで、イバはスタンドではなくピッチ上で優勝の瞬間を迎えられた。それがとても嬉しかった。次、天皇杯ではプレーヤーとして優勝を勝ち取ろう!

▼最後に、我が家の2007年を振り返る。
1月8日──盛岡商業、高校選手権優勝。
5月8日──マンチェスターU、プレミアリーグ優勝。
6月18日──Rマドリー(というかルート)、リーガ優勝。
12月1日──鹿島アントラーズ、Jリーグ優勝。


なんか、物凄い事になっているな。昨年末全国に旅立った盛商は優勝旗と共に盛岡に帰ってきた。ユナイテッドはプレミアの王座に、ルートは最強のガチストライカーの座に、満男は鹿島に、そして鹿島は常勝軍団に……それぞれが居るべき場所に帰ってきた。

この年の瀬、今年一年の世相を顕す言葉が色々と挙げられているけれど、それらがネガティブに偏るやむを得ない現状に反し、しかし我が家のそれは「帰」が相応しい。そして今日、これから何時間か後に小橋建太がリングに帰って来る。
by tototitta | 2007-12-02 16:28 | 鹿島アントラーズ | ▲ TOP
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