(記&画/minaco.)
【#9 / Everton × UTD 】
大変です!ライアン・ギグスが凄い事になってます。
本来のポジションじゃないセンターMFで、生き生きとプレイしています。フレッチとギグスの新センター・コンビが面白すぎる。キャリックとスコールズが戻ってきたらどうしましょう。勿論彼らも観たいし、非常に困った。それこそローテーション?
そりゃあギグスがセンターだろうがウィングだろうがFWだろうが、最高の選手だと知ってます。守備のリスクなんか知った事じゃありません。ハイリスク・ハイリターンで結構っすよ。
この試合の前半など、まるで最高にフィットした時のデコのプレイを1.5倍速で観てるような気がしました。エバートンの中盤が思ったより緩かったせいもあるでしょうが、とにかくボール受けてパス出すのが速い。たまにセンターでキープしようと茶目っ気も出るけど、相手のファウルになるから構いませんことよ。
彼のパスコースは一番厳しく、尚且つ一番ゴールに近い。フレッチのゴールを産んだスルーパスのように、ギグスからの縦1本あればどんなアタッカーでも即チャンスです。パク☆チーは追いつけませんでしたけど。
しかも、突然本来のウィングのドリブラーになることも。ロンよりずっと少ないタッチで敵を抜き去り、ダダダダダとゴール前に来たらカントナ譲りのテクニックでシュートしちゃう。そうそう、何度かスコールズみたいな狂ったスライディングタックルもかましてました。まあギグスにかかると、フットボールは何て簡単なんだろうと思っちゃいますね。
とにかくこの日(特に前半)のギグスの鬼仕切りっぷり、ファンなら永久保存版ですよ!!ついでに、ギグスの半生を追ったドキュメントDVD
『True Red』も買いですね。本人曰く、見所は
「若い頃の恥ずかしいファッション」だそうです。うん、それはよく解るよ。
ところが、観ていてオモシロすぎると少々嫌な予感もするものです。案の定リードを広げられず、後半には同点に追いつかれ、結局尻すぼみでしょっぱい終わり方をしてしまいました。それでも前半だけでワタシゃ満腹です。
今のエバートンは洗練されたサイド攻撃を持ち、タレントも揃ってました。元ユナイテッドが3人もいて、フィルがロンを削りサハがヴィダに倒される。ピッチには色んなドラマが垣間見えます。
ところで、古巣エバートン戦前日に誕生日を迎え、注目を集めていたルーたんです。惜っしいチャンスもあったけど、残念ながら誕生日パーティはおあずけとなりました。ああ。
相変わらずエバトニアンから執拗なブーイングを受け、胸のユナイテッド・クレストを誇示したルーたん。
ええ萌えましたとも。彼もすっかり「True Red」です。