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イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
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ガチは荒野をめざす?『イン・トゥ・ザ・ワイルド』
(記/minaco.)


すっかり冬です。気持ち的には。こちらでは、早池峰連峰も雪に覆われているのが見える。岩手山も頂上が白いっす。
本屋を覗けば、「BRUTUS」や「Esquire」が揃って『山特集』を組んでた。おお山ブーム到来か!いや、とっくに来てるのかな。


ショーン・ペン監督最新作『イン・トゥ・ザ・ワイルド』('07)も、「山もの」である。

恵まれた環境に育った優等生の青年が、大学卒業を機にすべてを捨てて放浪の旅に出る。金も車も家族も一切断ち切り、裸一貫で荒野を目指す。彼にとって、その地はアラスカ。

オープニングで彼の書いた(←左利き)手紙の文字がバーンとタイトルクレジットになり、その緑色のフォントが新鮮だった。そしてどうも、この映画の雰囲気が雑誌「FREE&EASY」のイメージに重なってしまうんだった。その手の読者が好みそうな映画か?と。

嫌いじゃないけど、すんなり受け入れづらい映画であった。
旅の途中で出会う様々な人々とのエピソードは、些細な場面など面白く惹き込まれた。それに比べ、主人公1人の場面で放浪願望とその実践にはさほど感情移入できなかったのだ。


彼の動機はよくあるインテリのロハスでもなく、かつてのヒッピー文化継承者でもない(彼はコミューンに馴染まない)。
フロンティア・スピリッツ、または冒険家の欲もない。
ひでくんみたいな自分探しか?といえばそうなんだけど、トルストイやソローに影響された彼はただ、「森の人」になりたかったのかもしれない。
そしてこの子は、とりあえず「アラスカ行かねば」と思っちゃったらしい。

計画性があるんだか無いんだか、「山を舐めんなよ」とつい老婆心がおきちゃう。ならば放浪しながら農場労働者として暮らせばいいのにとか、いっそアラスカよりタイマグラ (岩手県川井村の山村。昭和63年、日本で最後に電気が通った所)へ行け!とか思わずにいられないんだが、まあそもそも自分探しってハタから見るとイタイのであえてツッコまないでおくけれど…。


“must”をモチベーションにするのは、ガチのパターンである。色んな人と親交しつつも、決してその居心地良い世界には留まろうとせず、「アラスカ」一筋なのもガチっぽい。

けれど、この子はどうしてもガチに見えなかった。主演エミール・ハーシュくんはどんどん痩せこけて熱演したし、育ちの良さ人の好さが隠せずワイルドになり切れない主人公にピッタリかもしれない。しかしガチストから見た場合、周りの人をドン引きさせるガチ特有の「過剰さ」は皆無だ。


後で調べたら、原作の『荒野へ』 は映画とはまた違った視点のノンフィクションだと知った。著者ジョン・クラカワーはこの青年の無謀な旅を追跡取材し、家族や出会った人々の証言を集め、冷静に検証し、その真実に迫ったのだという。

なるほど、主人公はガチではないけど、書いた人がガチなのかも。
猛烈に原作を読みたくなった。ショーン・ペンが主人公目線で丹念に叙情的に描いた映画もよかったけど、こっちの視点の方が凄く面白そうだもん。

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写真はきょうの岩手山。

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by tototitta | 2008-11-01 22:56 | 映画 | ▲ TOP
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