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イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
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『かけひきは、恋のはじまり』~野郎どもの浪漫を見よ!
(記&画/minaco.)

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原題は『Letherheads』(=皮製のヘッドギア)だけど、この邦題ならどうみてもロマ・コメだし、ワタシが観に行った日は女性客で混んでいた。そして反応よく爆笑してた。きっと「ジョージ・クルーニーって渋くて素敵~」とウットリする客層を狙ったんだろう。
しかし、ジョジクル自身の監督作は結構男性向け。例えるなら、米雑誌EsquireやThe New Yorkerなんかの硬派な特集みたいな題材である。

今回ジョジクルとレニー・ゼルウィガーのカップルは、かつてのクローデット・コルベールとクラーク・ゲーブル、またはドリス・デイとロック・ハドソンにあったスクリューボール・コメディの様式美をなぞっている。ほんとレニーちゃんはドリス・デイに(ちょっと野暮ったさも含め)似ていて、キャンディ・ボイスが古き良き掛け合い漫才にぴったりだ。昔のウェルメイドなコメディが大好きな者にとって、こういう伝統芸を「ちゃんと」踏襲してくれるのは嬉しい限り。

但し、よく観れば女性キャラはレニーちゃんだけ。あとは子供から親父まで、男だらけなのがジョジクルらしい。若きスター選手をはじめ、出てくる男たちの顔が古臭くてよい。どうやらラブ・コメの形を取りつつ、本当のテーマは「野郎どもの浪漫」にあるようだ。「野郎どもと女」、これがジョジクルの王道。


ヤミ酒場で喧嘩した後一緒に歌ったり、女を巡って決闘したり、泥だらけになってじゃれあったり。単純極まりない野郎どもの世界観、仲間意識を現代でやったのが「オーシャンズ」シリーズだとすると、今回は1920年代のアメフトチームに舞台を求めたんだろう。レザーヘッドが象徴するものは実に明朗快活だけど、強烈に理想主義でもある。

酒場でジョジクルが戦友と語る場面。
「試合が変わった」
「いい方にか?」
「どうかな」

映画の中で当時プロ化して間もないアメフト・リーグは、遠征、観客のマス化、スター選手、メディアとコマーシャリズム、代理人ビジネスなど、正にプロ・スポーツ創成期であったのがよく解る。ジョジクルが強引にカレッジの国民的スターを移籍させるのは、今のMLSがベッカムを呼んだ状況の先駆けだ(しかもこのスター選手、剃刀のCMキャラクターしてるし!女に弱いし!)。

そんな時代の狭間で、旧世代のベテラン選手(ジョジクル)や記者が台頭する新世代のやり方と洒落で渡り合う。そこに痛快さがある。

例えばジョジクルのチームのように、古き良き時代には何事も大らかに許容された。とゆうか、汚いファウルも辞せず、セコい手を使っても、「野郎ども」の世界では自力で解決できた。ルールブックよりも大事な「野郎どもの掟」があったから。だが環境に恵まれた分、巨大で複雑になった現代プロスポーツでは、失われたものもなんと大きいことか。

ワタシはつい、昔のユナイテッドの風景なんかを想起してしまった。勿論写真や映像で見たものだが、設備も装備もなく、ユニフォームは粗末、ぬかるみのピッチで試合してた。バスビー・ベイブス時代の魂を今もユナイテッドに見ようとしてる自分など、単なる時代錯誤、懐古趣味と言われるかもしれない。当然、この映画も甘いノスタルジーになりかねない。

でも、ジョジクルは悪びれずに言う。
「今のは作り話だろ」
「そうだ」

イカすぜ、ジョジクル。ニクいね、ジョジクル!とゆう訳で、とってもお薦めです。
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by tototitta | 2009-01-21 20:57 | 映画 | Comments(0) | ▲ TOP
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