イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
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<   2006年 08月 ( 16 )   > この月の画像一覧
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観られないけどリーガは開幕…
(記&絵/minaco.)
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開幕直前、サンチャゴ・ベルナベウのファンに初お目見えしたルートがドブレーテ (ダブル)のニュウスは嬉しかった。PK(蹴らせてもらえるという事でいいんでしょうか!)以外のレアル初ゴール。そういやユナイテッドのファースト・シーズンも、デビュウ戦でゴールを挙げたはず。
写真で見る限り本番モードのガツガツした顔つきで、ゴールした後、これまでと同じようにベルナベウのファンに向かって握り拳を突き上げていた。ご挨拶としてこれ以上のものはない。
ルートはオールドトラッフォードでもそうしてきた。大抵コーナーの方へ走ってゆくのは、その先のスタンドにヨメが居るからだが(あちゃー)。単純だけど、ファンにはこういう振る舞いがエースらしく映るんじゃないかな、と思う。ゴールは真っ先にファンと分かち合うものだ。昨季の終わりには、それが出来なかった。

ベルナベウでもルートはエースになれるんだろうか。そしていつか、白いユニの黒ルートが見られる日も来るんだろうか。その時は誰が手綱を締めるんだろうか。どこに居てもルートはルートであってほしい。
カッサーノとの関係も良さげだし、これまでよりゴールへのお膳立てには事欠かないだろう。後はそれをちゃんと決めるだけ。
ああ、なのに開幕戦ではことごとくチャンスを逃したようで。ルートが居るのにやれ「決定力不足」なんて言われるのが一番悔しいぞなもし。でも多分、カペッロのフッチボーをやるにはまだ時間が必要かと思う。

とにかく、私はもうレアルのルートを受け入れている。どこに居てもやる事は変わらない。
ドキュメンタリー番組の中で、「ファンやクラブへの気持ちを変えるものなんてない。どうやったって。永遠にそんなものはない」と唇を噛んだ彼の眼が赤かったのは、マンチェスターのオレンジ色の街灯のせいだったろうか。
ほんの半年前には「(レアルは芸術家揃いなのに結果が最高傑作じゃないのは)多分赤ばっかり、とか間違った絵筆だからだろ」と言い放ってたくせに。
だがそんな記憶もクローゼットの奥にしまっておこう。大事なのは何処でプレイするかではなく、どうプレイするかなのだ。(・・・満男もね)

気懸りなのは今季のリーガ放映権(怒)。
そして、脚毛胸毛腹毛の脱毛疑惑(なのに無精ヒゲは相変わらず)・・・。
メディカル・チェックの際に剃られた説、さすがレアルはビジュアル重視(毛深いのはNG?)のメディア戦略説、新入り歓迎儀式説、罰ゲーム説、ベッカムのスポンサーであるジレット陰謀説、はたまたカペッロに可愛がられた説(オイ)まで、真相は未だ謎のままだ。
ユナイテッドに来た当初のこと。PSVではトレードマークでもあったヘアバンド(細いヤツ)をしていたら、チームのイングランド人らに「そんなモンしてるとプリティ・ボーイって呼ぶぜ!ガハハハ」とからかわれたそうで、それ以後ルートは2度とヘアバンドは付けていない。まさかこのままずっと脱毛・・・なんてことは、それだけは。などと、どうも気になって仕様がないのだった。スミマセン。

ついでに。先日時間つぶしにマンチェスター特集の「STAR SOCCER」という雑誌を見てたら、”独占!ファン・ニステルローイ/マンチェスター最後の日” という記事があってワロタ。
雑誌に載る選手のインタビュウって、翻訳のせいかステレオタイプで、どうしても「こんなキャラじゃねーよな」と思う事がしばしば(フォーマルな会見とアンフォーマル時には差があるにせよ)。ルー坊はいつもベタな悪童キャラ口調にされちゃうし。でも、この記事のルートはかなりキャラに忠実だったと思う。興味のある方は是非どうぞ。
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by tototitta | 2006-08-31 17:44 | Ruud van Nistelrooy | Comments(0) | ▲ TOP
満男、移籍決定。
(記/なるほ堂)

現在仕事がめちゃくちゃ忙しくて、この件に関してちゃんと書けなくてご免なさい。
それに思いもまとまらないし、、、ともあれ満男を語る時、このブログ内の「カテゴリ」がもう「鹿島アントラーズ」では無くなる事に一抹の寂しさを覚え乍ら、今の思いを絞り出してみます。


得意のキープも、パスすらも狂ってしまったここ数試合の満男。
その姿は、見るに耐えなかった。悲しかった。

その原因を鑑み、そしてそこから逃れる道を探れば、答えは「移籍」しかなかったと思う。
だから正式に移籍がアナウンスされた事にはホッとした。

正直、こんな風になるとは思っていなかった。
何も傷つくこと無く、ただ「答え」が出されるのを待つだけ・・・だから移籍問題には僕はニュートラルな立場で、決して思いを悩ます事には至らないはず、と。

なのに、満男は壊れちまった。
だから、ここ数週間の思いは、
「早く移籍決定して・・・」
・・・こんなセンチメンタルな思いで満男を送るとは思わなかった。

勿論、その中には満男ファンとしての立場と、鹿サポとしての立場の葛藤も。
辛かった。

でも、とりあえずこれで「目の前の苦しみ」からは逃れられた。
あとは、これから来るだろう「本当の苦しみ」との闘いに臨むだけ。
満男も、僕も、、、鹿も。
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by tototitta | 2006-08-28 15:08 | 小笠原満男 | Comments(11) | ▲ TOP
こんな時もある
(記/minaco.)

最近ちょっと体調が優れなくてダウナーになりがちなんですが、そんな時に観るのはコレ。
『モンティ・パイソン/フライング・サーカス』『ダーマ&グレッグ』
何度も繰り返し観てるけど、飽きない。

『モンティ・パイソン』はスペイン異端宗教裁判とかドイツ対ギリシャ哲学者フットボールとか、ミケランジェロとローマ法王とか、好きなネタは沢山あるけど、先日観たサム・ペキンパーの「サラダ・デイズ」にも笑った。英国紳士淑女がピクニックする風景もペキンパーが撮れば血飛沫上がる阿鼻叫喚ワイルド・バンチの図に。勿論、スローモーション&クローズアップで。
本当にいつ観てもバカバカしくて癒される。

『ダーマ&グレッグ』 は数年前にNHKでも放送されたFOXのシットコム。この手の番組では一番のお気に入りだ。
コミューンで生まれ育ったラブ&ピースなデカ女ダーマ(達磨)と超保守的上流階級に育った堅物グレッグ。出会ったその日に結婚した2人と、両極端な価値観を持つ両親のカルチャー・ギャップを軸にしたコメディ。異文化コミュニケーションがテーマでもあるのが、このドラマの面白い所だと思う。
虚栄と体面にこだわる上流階級も愛と自由を謳うヒッピー族も、お互いを否定し乍ら自己矛盾を抱えてる。完璧な思想などないのだ(唯一、グレッグの同僚であるピートだけが正しく完璧なダメ人間であり続けるのがスゴい。あの全煩悩的価値観の揺るぎなさ!)。
2人の結婚生活はドタバタのトラブルと衝突を繰り返し、少しずつお互いの世界を受け入れてゆく。すべてが解決する事は有り得ないが、共に問題を乗り越える事は出来る。どちらかに合わせるのではなく、根本的には変わりっこないと悟るのがその道だというのがミソ。身につまされる…。
夫婦でも家族でも国家民族でも、それは普遍的なものなのだ。
だから、これを観るとハッピーな気分になれる。ダーマ&グレッグは理想のカップル。きっと2001年以後の米国じゃ、こんなドラマは作れなかっただろうな。

ところでもっと最悪に落ち込む時なら、マルクス・ブラザースかフレッド・アステアの古いミュージカルだ。確か『ハンナとその姉妹』で、ウディ・アレンがマルクス映画を観て「人生は何て単純なんだ!」と映画館を後にするシーンがあった。それと同じようなものだ。
そして現実離れした美しいミュージカル(ラブ・コメ)を観る事は、自虐の極致。だから『ダンサー・イン・ザ・ダーク』でのビョークの気持ちが良く解るんである。

そんな気弱な日々ですが、いよいよリーガも開幕。……と思ったら、放映権未だ決まらず、第1節の放送無しだって。酷い。スカパーさん、どうかお助け下さい(涙)。

付記/
なるほ堂が最近更新をサボっておりますが、満男の件にカタが付くまで筆を取る気力が持てない状況のようです。いつも楽しみにされている読者の皆様、そんな訳ですので、もうしばらくお待ち下さい…。
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by tototitta | 2006-08-26 22:59 | 日々日常 | Comments(6) | ▲ TOP
I DON'T MIND IF YOU FERGET ME
(記&絵/minaco.)
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思っていた通り、チームは新しい魅力的なシステムになっていた。
4トップ?4-2-4?こんなシステム、ユナイテッドだけだ。ある意味バルサより攻撃的。サハがルー坊がロンが、そしてギグスが面白いようにパスを回し、ユルいフルアムDFのスペースを自由に動き回って翻弄する。そりゃギグスの膝を踏みつけたくもなるわ。そのくらいギグスってば・・・最高。

そこにはルートの抜けた穴などなかった。ルートの居た痕跡も残ってなかった。
そういうものだ。ちょっと先日のオレンジ×アイルランドの親善試合(フンテラールのダブルで4-0勝利)を思わせる。
だが、司馬遼ならこう書くだろう。

”「自分がやったことはひとびとからすぐ忘れられるだろう」
と、ルートはかねがね思っていた。ルートは、一ストライカーにすぎない。一ストライカーの努力など、世間はむしろ積極的に忘れようとするものだということを、長期にわたる欠場経験のあるルートはよく知っていた。
たとえその時期に功績が評価されたとしても、いつのまにか他のストライカーの功績にすり替わっている。
(中略)さらには人間の努力というのは大方そういう処遇を受けるものだし、それでいいのだ。”
(『胡蝶の夢』より)

ストライカーは現在、スペインに居る。

レアルでゴール(PK)を決めた時、すかさず駆け寄ってくるはずのチームメイトが居ない。握り拳で雄叫びを上げても、ルー坊がどうどう、と馬の鼻息を鎮めたり、最後尾からリオが必ずやって来てガーッと一声掛ける事もない。あ、ベッカムだけが昔と同じように馬の背に跨っていた。
逆にチームメイトがゴールした時も、ルートはおずおずとぎこちなくハグするだけだった。リーガが開幕してベルナベウでゴールしたら、どんな風なセレブレイションが見られるのだろうか。プレミアと違ってサポとの距離が遠いのが残念だけど。

ルートにとってゴールとは「ボールがネットに入る時、tchouuuuuuuu・・・って音がする。それがゴール!!」だと言っていた。だから、自分に最も重い罰を与えたければネット無しでゴールさせる事だ、とも。
きっと手応えが必要なのだ。何点獲ったかも大事だけど、ゴールしたという実感がストライカーの存在証明なのだ。これがオレだ!と。
我ゴールす、故に我あり。ルートはデカルト主義者か。
だから、私にとってどんなゴールでもルートのゴールは特別なんである。

ユナイテッドの試合を観るのは、むしろ今までより気が楽だ。ルートが居ない分だけ心配しないで済む。
懸念のロンもこの日は温かく大きなチャントを受けて、いい感じのプレイをしていた。ルー坊との息も合っていた。ロンがもしこのまま一人前になるなら、ルートもシメた甲斐があったというものだ(嘘)。
いつか、ロンがゴールを決めてユニのエンブレムにキスをする日は来るだろうか。サポとクラブに敬意と忠誠を誓う日が。偉そうだけど、愛されたいならまず愛すること。
君の家はもうマデイラ島じゃなくて、ここオールド・トラッフォードなんだよ。
そう言ってやりたい。
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by tototitta | 2006-08-22 22:50 | Manchester United | Comments(12) | ▲ TOP
開幕ですよ。
(記&絵/minaco.)
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渡り鳥が1年に一度故郷へ帰ってくるように、プレ・シーズンにはそれまで各地でお勤めしてた若手選手達がキャリントンに帰ってくる。プレ・マッチで彼らの成長を確かめるのが、ユナイテッド・ファン恒例の愉しみである(中には帰れない者もいるが…)。
ユナイテッド・セム(=ユナイテッドU−21)中心の試合を観てみると、残念ながらまだまだギグス、スコールズ、フレッチがいないと何も出来なかった。リアム・ミラーなんて最初は「こいつ巧え!」と思ったのに、その後観る度に存在感が薄れ今にも消えそう。うううむ、やばし。

さて、いよいよ開幕。その前に、気になる選手達についてちょっと老婆心を記しておこう。

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バーズリー

現在、若手の中で最も思い入れがあるのがバーズリーだ。マンチェスター出身。当時のトップチームの練習場から100ヤードの場所で育ち、いかにも英国映画に出てきそうなワーキングクラスの面構え。勿論家族揃ってガチなユナイテッド・ファンで、彼がオールドトラッフォードにデビュウした時にゃおじいちゃんも涙したとか。いい話だねえ。
私はギャリーの後を継ぐガチ右SBとして、いや、将来はユナイテッドのコラソン(魂)になると勝手に妄想している。セムの試合では自分がミスしようが常に周りに激を飛ばしてた。抜かれそうになっても体当たりで止め、その後ニヤリとするのに萌え萌え(ファウルだけどさ)。何かがずば抜けて巧い印象はないが、その試合への集中力と根性は常に100%なのが気持ちいい。奴には赤と白と黒の血が流れてる。

そんなバーズに再会したのも束の間、マーティンと共にレンジャースへまたしても渡り鳥。さ、寂しい・・。でも、ル・グエンに認められたと思えばいいのかもしれない。今季も沢山の若手を御奉公に出した(ロイヤル・アントワープってユナイテッドの下部組織か)。こうして借り手のあるうちが華かもしれない。菓子折りひとつ持たせてやりたいくらいだ。しっかりお務め果たすように。そして大きくなってきっと故郷に帰っておいで。


フレッチ

スコットランド代表やセムの中で観ると、「お兄さん」として際立っている。常に状況を見て動いて試合をコントロール出来るのは素晴らしかった。キャリックも来た事だし、今季に賭ける気持ちは強いはず。これで顔がイーグルスだったら…とはもう言わないでおこう。


パク☆チー

1年目の評価は決して悪くはないはずだ。アジアの出世頭として好意的に見れば。
正直言えば何かがいつも物足りない。プレミア・ビギナーズとしては合格点、だがユナイテッドの敷居は高いのだ。どんな時もユナイテッドらしいプレイを求めてしまう。もっと速く判断し、もっと強気の選択をし、ゴールに向かえと。このチームには異質である事がホイペット犬のように走るパク☆チーの存在意義と言われれば、そうなのかもしれないが。もっと自己主張して欲しい。とはいえ、そのうちパク☆チーまで「F■ck off!」とか言い出したらどうしよう。


ギグス

じゃあ、ユナイテッドらしさとは何ぞや?といえば、ギグスを見よ。
若手をアゴで使うかのようなパスを出し、自分のミスでも「お前のボールが悪い」と言わんばかり。でも逆らえない。このチームでは天使より悪魔がふさわしい。
若者よ、巧くなりたきゃギグスに訊け。多分、教えてはくれないだろうが。


リオ姐さん

気紛れのアフロ男爵から再び坊主になった姐さん(ブラウンもまたそれを真似るのか?)。
早く身を固めておしまいなさい、と思っていたら、いつの間にか長男Lorenzくん誕生。おめでとう。ま、いいか。
いつか修羅場を潜って一皮むけたら、もっと大人のCBになるのに・・・と期待しつつ、ここまで過ぎた。
オサレさんだからDFスタイルも決してカッコ悪いことはしたがらない。確かに美しいけど、それがイングランドでもユナイテッドでもキャプテンにはなれない理由か。限界値を超えたリオが観てみたい。


ロン

ホームでは暖かい声援を受け、チームもサポートするつもりだが、これからのロンはけものみちを往くがいい。塩返上、リアル・ヒール誕生。もう愛など乞わなくてもいい。その時、君は愛される事が出来る・・・かもしれない。


ガビー

小さな身体でしゃにむに巨大な敵に立ち向かうガビーは、まるで風車に立ち向かうドン・キホーテだ。それともあの生真面目さはドイツ人の血のせいか。
ともあれ、エインセ隊が完全復帰を待ってます。


エドさん

GKとセンターFW、アヤックスとPSV、フォールハウト(沿岸)とブラバント(内陸)。およそ遠くにあるはずなのに、ルートとエドさんがこんなに固い友情で結ばれるとはちょっと意外。思えばユーロ02のPK戦、既に2人はデキていたような。
代表メンバーからルートを外した監督マルコに、エドさんは異議を唱えてくれた(どうか穏便に)。自身の公式サイト上でもユナイテッドを離れたルートをbuddyと呼び、また暖かいエールを贈ってくれた。こんなガチの良き理解者でいてくれて有り難う。足を向けて寝られません。いや実はエドさんのガチの血を呼び覚ましたのがルートだったのか?

状況を読んだ的確な判断とコーチング。攻撃の起点となるゴールキック。時にエリアを飛び出し、時にスローインまでするGKは、イングランドには決してあり得ない。南米のGKみたい。昨季までの不安が嘘のようである(もっと早くウチに来てくれてれば!)。ホントに頭が上がりません。

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今季のユニはちょっと不評のようだけど、バスビーズ・ベイブス50周年という事でレトロデザインもいいんじゃないかな。オールド・ファンはルー坊にダンカン・エドワースを重ねてしまうだろうから(雰囲気そっくり)。

では、幸運を祈る。
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by tototitta | 2006-08-19 22:18 | Manchester United | Comments(6) | ▲ TOP
水脈の無い場所に井戸を掘っても水は出ない
(記/なるほ堂)

[オシム選抜 2-0 イエメン]
スタメンが90分かかっても出来なかった事を、佐藤寿人はものの数分でやってのけた。
サッカー頭が違う。何より、迷いが無い。

試合終了後映った、顔に負った傷。そこに痛々しさは無い。
むしろ「勲章」である。

奇麗な顔で終了のホイッスルを聴いた選手(誰とは言わない)は見習って欲しい。
投入早々に敵DFにカマした一撃も見事だった。
佐藤寿人、正に「貧者の武器」。


試合後、オシムは選手たちの「創造性」に苦言を呈したと聞く。
正直、試合の「分析」としては正しい。
だが自らの戦術と、自らが集めた選手の顔ぶれを見て、それを言うのはどうか、、、とも思う。

「井戸」に例えるオシム流で言うならば、
「水脈の無い所に井戸を掘っても水は出ない」
のだ。

オシムのサッカーは、意地悪く言えば「選手の自主的な発想を奪う戦略」の一面を持っている。阿部勇樹など最たるもので、その存在感は透明人間並みだ。
恐らくオシムサッカーを一番熟知した選手がそうなのだから、今日のように何処かで歯車が狂った時、個が全体を見渡して「創造性」を発揮し、ベンチの想定以上のパフォーマンスするなど不可能だ。

取りあえず寿人のおかげで「アジア杯予選落ち」という赤っ恥は無くなったように思える。
しかし、悲観的観測は増す。
ジェフ+レッズのサッカーで、取りあえずイエメンには勝てた。
だが、そもそもJクラブのサッカーなど、アジアクラブ選手権レベルでも結果を残せていない。
それでもオシムはそこに「新しい井戸」を掘り続けるのだろうか?


──
さて、満男の移籍報道について。
新聞上の満男談、
「(記事は)読んでないですし、分かんないですね。一番は自分が行きたいかどうか。総合的な話を聞いた上で(決めたい)」
「決めたい」の一言すら記者様に補足して頂かねばならぬ、このぶっきらぼうさ。
だが、「もうちょっと立派なサッカー人になって・・・」という期待への繰り返される裏切りを経て、いつしか満男マニアはそこにマゾヒスト的な悦びを見出してたりする。
だから・・・カッコいいぞ、満男!

先日、小笠原家では「家族会議」が開かれたそうだ。
今時はサッカー選手の移籍って言えば色々な人間、スポンサーや代理人関係が絡むのが通例だけど、小笠原家ではあくまで万事を決めるのは「家族会議」・・・イイ!

そもそも満男は、「人を見たら泥棒と思え」な田舎者である。
誰かに自分の人生を決められたりするのはご免だ。損な性格にも見えるが、正しい。

そもそも昨今の移籍は個人の思惑を超えた「損得」が絡みすぎる。
誰とは言わんが、背後に蠢く代理人の収支の為、単なる箔付けの為、スポンサーやタニマチの為、、、そんな動機で移籍しても幸せに何かなれるもんか。ペッ!
大切なのはサッカーと家族、それだけでいいじゃないか。
改めて言う。カッコいいぞ、満男!

だから今回、家長・満男がどう「家族会議」で決断してもそれを尊重したいと思う。
プレミアリーグの話が出た時は大反対だったが、セリエAの一年契約なら悪くはないかもしれない。イタリアの岩手県人って、、、なんか不思議だが、じゃじゃ麺とパスタも「麺とニンニク」繋がりだから、なんとかなるかんもしれない。

正直、メッシーナよりもパウロ政権下の鹿の方がレベルは上に思う。残って欲しい気持ちもある。でも兎も角、決めるのは満男自身。鹿ファンの皆様にも理解して欲しい。

ただ、優勝戦線まっただ中での離脱、満男の意思は理解し乍らも僕はきっちりブーイングはするつもりだ。
「裏切り者!」と。
それが愛ゆえの礼儀だ。

間違っても鹿フロントは「いってらっしゃい、頑張って」的なセレモニーはしないで欲しい。
サッカーチームとしてのプライドを捨てないで欲しい。
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by tototitta | 2006-08-16 23:38 | サッカー全般 | Comments(12) | ▲ TOP
残暑お見舞い申し上げます
(記&絵/minaco.)

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残暑お見舞い申し上げます。

<お知らせ>
以前当ブログでエントリした『ワールドカップTV桟敷画報』のより抜きを、ウェブサイト
ミュージアム
にて展示中です。
宜しければ、どうぞおいでませ。
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by tototitta | 2006-08-16 22:18 | 業務連絡 | Comments(4) | ▲ TOP
オトコのフットボール
(記&絵/minaco.)
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         *画像はイメージです。

もはやフットボールはオトコの戦場ではないのか。
即ち、それはガチの居場所がなくなったという事か。

W杯もそうだったけど、最近のフットボールでセンターは主戦場ではない。
リスクの少ないサイドでボールを持ち、単独仕掛ける。シオシオでもサイドアタック礼賛。
フィニッシャーすら必要ない。
ゴール前で勝負するより、組み立てを省略して遠目からミドルでドーン。決まればスーパーゴール、外れても「シュートで終われば良し」とされる。
腰が引けて後ろで人数をかけて守るDF。やるかやられるか、1対1の攻防など今は昔。ならば、センターFWはスペースを求めてサイドに開き、中盤に戻って守備をするのが優先される。

大味。消極的思考。スモール・フットボール。ノー・リスク。
つまり、成熟した技術やタフネスを持って勝負する選手でなくても良い訳だ。戦術を仕込めば子供でも出来る。

どんどんフットボールがお子様のものになってゆく。
フットボールからプリミティヴな衝動が失われている。エモーションが見えなくなる。
そもそも、オトコの闘いこそがフットボールの原点じゃなかったのか。1つのボールを追い掛け回し奪い合う、それがオトコの意地の見せ所ではなかったか。
だが、真ん中で闘う勇気の無いフットボールに、男の勝負を観る事は叶わない。
これは好き嫌いの問題である。フットボールに正解は無い。
ただ、私はオトコのフットボールが観たい。

フットボールはこの先どうなるのだろう。

──
「どうなる?」
マッド・ストライカーは、ひゃっひゃっひゃっと笑った。
「どうなる、とは漢の思案ではない。婦女子の言うことだ。 漢とは、どうする、ということ以外に思案はないぞ」
「・・・」
「俺はね、世の中がどうなろうとも、たとえ世界中のセンターFWが潰れ、消滅して、最後の一人になろうとも、やるぞ」
事実、こののちマッド・ストライカーは、世界のフットボ−ルクラブが買収・破産、もしくはスモール・フットボール に鞍替えする中、最後の、たった一人のセンターFWとして残り、世界をまたに駆けて活躍するのである。

「おれたちが ── 」マッド・ストライカーはさらに語り続けた。
「いま、他のようにふらついてみろ。今日に至るまで、ストライカーの灯を守るためと称し、幾多の先人達の記録を越えてきた。デニス・ロー、ゲルト・ミュラー、釜本邦茂、ロマーリオ、アラン・シアラー… 彼らを何のために乗り越えたか、ということになる。
彼らまた俺のゴール記録に伏する時、ストライカーとして立派に倒れていった。
その俺が今ここでぐらついては、地下で彼らにあわせる顔があるか」
「ストライカーの一生とは」と、マッド・ストライカーはさらに言う。
「勝利を得るためのものだ、チームの。 そう信じている」
──

・・・すいません、司馬遼太郎が乗り移ってしまいました。(「燃えよ剣」より)。しかし司馬遼は見てきたような嘘を書くなあ。

そんなオトコの闘いが生き残るのは、この先ラグビーだけかもしれない、となるほ堂は言う。確かにヘタレなシュミレーションなどハナで笑われ、やられたらやり返し、それをレフリーも程好くジャッジする仁義ある競技だ。ハカにも萌え。
ただ15人もいると、ワタシゃ何が何だか区別がつかんのですよ…。
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by tototitta | 2006-08-14 22:45 | サッカー全般 | Comments(6) | ▲ TOP
何処かで見た風景。
(絵/minaco、記/なるほ堂)
【オシム選抜 2-0 トリニタード・トバゴ】
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大した事の無い相手との試合を、さも大した事のように放送するTV局。
やってることは例の亀田と同じだが、それで視聴率が稼げるほどサッカーファンは愚かではないぞ。

一応W杯出場国の肩書きはあれど、この試合のトバゴは明らかに「咬ませ犬」。
こういう「絶妙」なマッチメイクをする協会の手腕は見事だが、これではオシム日本にとって何の強化にも、また何の評価手段にもならない。
いかにW杯敗北のショック下とはいえ、僕らは新生日本の誤摩化しの勝利を見たいのではない。進化を、希望を見たいのだ。

正直、オシムでなくても中座したくなるような試合だった。


中盤守備の「一生懸命さ」が売り。攻撃に於いては、やたら「早さ」ばかりにこだわって、敵を見ての冷静な判断に欠く(アレの二点目以外)。

・・・何処かで見た風景だった。

僕はそこに加茂・岡田監督時代の日本代表を思い出した。
あの時、組織サッカーでの限界を悟ったからこそ、僕らは「個の力」を求めた。しかし個の限界を悟った今、あろうことか、とうに限界を知っているサッカーへ回帰。。。
この「揺り返し」に、希望を持てるだろうか。

浦和にせよ市原にせよ、このスタイルで結果を出せるのは強烈な外国人選手の力に依る所が大きい。タメも決定力も無い日本選手では、世界に臨んでもただ「健闘」「惜敗」という半端な見出しが踊るだけ、、、八年前から判りきっている事だ。
だからあの時、ロペスを帰化させたんじゃないか。
こんなサッカーで、どうやってW杯予選にて豪州や韓国、中国と闘えるのだろう?
またグループ分けに知恵を労して、強国と当たらずして出場を勝ち取る気?

正直、今の選手たちの顔ぶれを見たら仕方が無い気もある。
彼らに「自分で絵を描く力」は無い。ならば監督の従順なる「絵の具」であった方がいいだろう。
あれほどやる気の無いトバゴ相手、いわば何でも出来るような状況下で、しかし指示された一つの事しか出来ない選手たち。彼らに「個の力」を求めるのは、少なくとも今は無理というものだ。(寿人のポジショニングには工夫を感じたけれど)
もしかすればそんな現実に誰よりも幻滅したのは、正直オシム自身かもしれない。

ともあれ、この組織と個の「行ったり来たり」が、日本サッカーを向上させていく道筋となっていくものと今は期待するしか無い。
単に平面的な円運動に留まらず、竜巻のように上昇するスパイラルを描く事を。
ただ、正直今は台所の排水口から落ちていく水の様に、渦を巻き乍ら下っていく様子にしか見えないが。

今、
監督が組織を掲げ乍ら、選手たちが「個」を譲らず、結果その緊張関係が上手く作用して、両者が融合した見事なチームを為したオフトジャパンが懐かしく思える。最強ではなかったが、あれこそが最高の日本代表だった。
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by tototitta | 2006-08-11 17:57 | サッカー全般 | Comments(0) | ▲ TOP
新監督サー・アレックス・ファーガソン
(記&絵/minaco.)
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随分遠回りしたけど、やっと今冷静に振り返って悟ることもある。開幕までもう少し。
これからはプレミアとリーガ(今まではバルサだけだったが)を行き来するシーズンが待っている。
ユナイテッドの新加入選手は今のところキャリックだけだ(しかもデビュウ戦で負傷…)。それでも構わない。ルートの抜けた穴もロッシ(9番を付けるの?)が居るからいい。スミシーとガビーとオーレ、そしてスコールズの完全復帰が何よりの補強だと結構本気で思う。

余所には解らなくてもユナイテッドにはユナイテッドのやり方がある。経済的にはどうかってのは置いといて、米国人がオーナーになってもそれは変わらなかった。多分、サー・ボビーとファーギーの眼の黒い(青い)うちは大丈夫だろう。

ファーギーはこの20年間に4〜5つのチームを作り上げてきた、と言う。それはつまり、4〜5つのチームを壊してきた、という事だ。それが凄い。
一つのチームを完成して退任し、また別の場所で作る監督は普通でも、それを壊す監督はファーギーしか居ない。この人は壊す事を恐れない。躊躇しない。
何故ファーギーは辞めないのか?もっと早く退くべきではなかったか?と疑問視する意見も多いが、実は新しいチームを作る度、監督は交代してきたのだ。
きっとファーギーは、その度新監督のつもりだったのだと思う。ファーギーは常にマネジャーとして旧監督(ファーギー自身)をクビにする。その度「犠牲者」となる選手にしてみれば、これまでの信頼は何だったのかと裏切られた思いがするだろう。でも、それも仕方ない。別の監督なのだから。
これまで何代かのファーギーがいた。そしてまた、次のファーギーが「就任」した。

それがユナイテッドのやり方だ。サー・マット・バスビーの伝説は、不幸にも飛行機事故でチームが壊れた所から始まった。このクラブの歴史というのは、そうした犠牲を伴う破壊と再生で成り立っているのだった。

普通は新監督(または新会長)が就任するとその構想に基づく新選手を獲ってくる。だがファーギーの場合、自分をリニューアルする若手を発掘して、それを育てながらチームを作る。選手が目的を果たし役目を終える頃には、また次の触媒が必要となる。世界に散らばる未開のお宝を発掘するのがこの人の生き甲斐であり、冒険だ。冒険にはリスクが付き物。それを恐れるどころか、愉しんでいる。
ギャンブルは勝つまで降りないのがファーギー。
そして彼の愛読書はスティーブンソン『宝島』
嘘みたいに出来すぎたチョイスではないか!

こんなクラブを相手に回したルートも不運だったという気がする。怪我がなければ、あと1年早く来ていれば…と、その運命の巡り合わせを恨みたくもなる。でもこれはユナイテッド選手としてはふさわしくなくても、ルートにとっては正しい選択だったのだと今は思う。
きっとファーギーとの和解は、2人が現役を引退するまであり得ないだろう。そういやどっちもストライカーだし。
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by tototitta | 2006-08-10 22:41 | Manchester United | Comments(2) | ▲ TOP
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