イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
XML | ATOM

skin by なるほ堂
ABOUT CONTACT BLOG LINK
<   2007年 06月 ( 14 )   > この月の画像一覧
| ▲ TOP
ドキッ! “マラドーナの後継者”だらけのアルヘンチナ
(記/なるほ堂)

【コパ・アメリカ07/アルヘン 4×1 USA】

早速のPK献上に、ソルトマニアの血が騒ぐ。
「アルヘンの見せ場はメンバー発表だけかな? ...ニヤニヤ (・∀・)」

基本的にピッチ上には、「ソルト(=塩)」の対立座標にある「ガチ」の姿を追い求める僕だけれど、こと南米サッカーに於いては、同時に
「塩を愉しむ」
という姿勢も忘れない。

コパアメリカは、W杯に於ける南米勢の「他所行きのサッカー」と違い、南米ならではアイデンティティが如実に現れる。そこに伺える、塩とガチ組んず解れつの世界──塩も楽しめばこそ即ち、二度美味しいってわけだ。

と思ったら、終盤にかけてゴールラッシュ。
ストックしていた「塩用語」たちも、まだ日の目を見るにはまだ早そうだ。まあ、この先セレソンで存分に使えそうだからいいか。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

今回のアルヘン07
チームの特徴は、監督がマラドーナ最後のW杯を指揮したバシーレ故か、
“マラドーナの後継者だらけ(除/サビオラ、オルテガ)”
の攻撃陣。

しかし、
それは決して所謂“黄金のナントカ”といった「寄せ集め」ではなく、上手く噛み合っている様に映った。老将の時代遅れの総花的、アルヘン国民のウケ狙いなメンバー構成だけど、これはこれで面白い。殊に興味深かったのは、選手たちの個性が決してぶつからないで「共存」している点。

『疾きことメッシの如く
 静かなることヴェロンの如く
 侵略することテベス、アイマールの如く
 動かざることリケルメの如し』


──軍団たるに、非常に合理的とも言える。武田信玄。


世代が微妙に違うのも一因だろう。
エステディアンテスで復活したヴェロン。前しか見えないドリブル小僧メッシを甲斐甲斐しくサポートし、またメッシが交替で「のらりくらり」と下がろうとしたら「お前のチームじゃないんだぞ。さっさと下がれ」的にケツを叩いていた場面(半分妄想)には感心しきり。「元祖ブラジルの黄金」や、「日本版黄金」には無かったシーンだった。

また、プレーそのものが被らない点も。
愛マールはあんな顔しながら狡猾に、ベロンはあんな顔をしながら実に頭脳的に──、それはかつて「マラドーナの再来」として顕した天才少年たちが、それぞれに様々な国で経験を深める中で、個々に別々のベクトルを見つけて成長した事を伺わせた。(まあ、そもそも彼らを一つのカテゴリーで捉えていたこと自体が過ちなのだが。)

ともあれ、このチームはまだまだ楽しめそうだ。
日本代表が容易に諦め、結果ただの「つまらないサッカー」になった現在に、この21世紀型の「天才たちの響宴」が一つの福音とならんことを。

勿論、割りを食う守備陣は大変だろうけど。
とりあえずガビー、おちつけ(って、あれが普通か)。


* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

メッシについて。
そろそろ僕の、というか僕らのメッシに対するスタンスを明らかにしておこうと思う。

僕らはメッシを愛せないようだ。
それは多分、メッシが愛され過ぎているから。
先日、「地上の総てを愛するプロレス脳」と記したが、それを持ってしても、、、否持っているからこそ逆にメインロードに居る者には、愛を傾けるモチベーションが湧かない。それもまたプロレス脳の特性か。。。

例えばカカ'の幸せぶりは「浮き世離れ」していて笑えるし、カカ'が愛されているのは飽くまで「神から」である。けれど、メッシは皆に愛されている。そして、いちいちそのエピソードが人々に感心される分、僕らの心の醜い場所をいちいち締め付ける。つまり、癪に障る。

「〜ちゃんに比べてあんたはどうなの?」「〜ちゃんに比べてお宅の坊ちゃんは、、、」
そんな時に、最も引き合いに出されるのが彼の様なタイプかもしれない。(卑屈だな。。。)

勿論、メッシはこの先「世界一」になりうる選手だ。二十歳のプレーヤーとしては申し分ない。
この日はアメリカの組織的でパワフルな守備に、「なんでもかんでもドリブル突破」という一本調子ではなかなか通用しなかったが、その強気は買う。アメリカの様な国はこの大会では他に無いので、恐らく次戦からはもっと活躍出来るだろう(その分、今回皆無だった「イヤらしさ」全開のDFたちと対峙する事になるけれども)。

昨今のバルサに於ける「メッシ>ガウショ」の風潮に、「ブラジル人より優れたアルヘンなど存在せぬわっ」と抗う僕からしても、彼が数年の内にバロンドールを獲る器と認めるより他ない。


けれど、メッシは「チャンピオンの器」ではない。それは確かであり、それこそが重要。
泥の中から這いつくばって、人々の誹りの中から掴み獲るのがピープルズチャンピオンの座。皆に愛されながら、栄光へ続く赤絨毯を歩む浅田真央や丸藤正道よりも、敢えて茨やぬかるみを往く村主章枝や森嶋猛を愛する僕には、ハンドでゴールしてもなお「おお、マラドーナの再来」と評価の対象になってしまうメッシを愛しようがない。

メッシのこれまでをシンデレラストーリーと呼ぶのは適切ではない。そこには悪い継母も、意地悪なお姉さんも居ないのだ。そこはガチが生まれる場所ではない。
「アングルが弱い」
と言わざるを得ない。(散々、、、散々、余計なお世話だが)

むしろ、同じ歳のアメリカ生まれのイタリア人、ジュゼッペ・ロッシ。
彼を取り巻く今の境遇にこそ心が動く。取り巻く悪役にも事欠かない。
悪いお爺さんの差し金で、オールドトラフォードに帰りたいのに帰れないロッシ。アングルとしてはバッチリなのだが。。。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

最後にブラジル。
何故だろうか、この日のアルヘンの圧勝を見ても、
「ブラジルなら勝てる」
と思ってしまった。
勿論そこまで辿り着ければ、だけど。

今のブラジルはとことん塩っぱい。
でも、「ショッパいは成功の母」なのだよ。ドゥンガ。
[PR]
by tototitta | 2007-06-29 23:44 | サッカー全般 | Comments(0) | ▲ TOP
カペッロ、コパ・アメリカ。プロレス脳的に。
(記/なるほ堂)

暑いですね。盛岡も真夏日、オーバー30℃。
北国乍ら、何故にこの地で「盛岡冷麺」が発祥し人気を博しているのかを、この季節に当地へいらしたならばご理解頂けるでしょう。兎に角、蒸し暑い。

それでも、まだクーラーのスイッチの誘惑に抵抗していますが、
もうダメポ。。。

こんな感じ
「orz」

d0031385_23411551.jpg

イメージ画像/盛岡天満宮の狛犬



そのくせ、そんな時に限って余計な事を始めてしまうのが悪い癖。
デフォルトのブラウザを「Opera」に替えてみたり、WEBで変なアイディアを思いついたり。で、色々とマイナーチェンジを繰り返し、どうにも構造的なアラが隠せなくなったこのブログのスキン。遂に全面変更する事にしました。

只今悪戦苦闘中で公開はもうちょい先になりそうですが、このスタイルも暫くで見納めです。「coming soon 乞うご期待」とだけ。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

さて、話は飛びますが、、、
カペッロがマドリーを解任されたらしい。

それをどう読むかは色々だけど、僕はこれは「カペッロの勝ち」だと思う。
「自ら連れて来たカペッロを信用せずに保身に走り、シーズン中から別の監督(シュスター)に粉をかけていたカルデロン会長。その鼻をあかして見事優勝したんだから・・・ここで辞表を叩き付けて辞めちゃえばカッコいいのに」
──という声もあるけれど、僕の視点はちょっと違う。

カペッロが「辞任」すれば、一番喜ぶのはカルデロンなのだ。
当初の「計画」を容易に進める事が可能になるから。

むしろ、辞任しなかったからこそ──、
これでカルデロンは、裏で内定していたシュスター(噂を前提として書く)と、選手やサポに支持されるカペッロの板挟みになり、結果、
「優勝監督を解任した会長」
という業を背負わされることになった。
「してやったり」
である。

いわば、
本懐を果たして吉良上野介を討ち取った後、しかし自刃、切腹せずに、その処遇を幕府に委ねた大石内蔵助の様なものだ。

結果、幕府は、
「忠義の者たちを処刑した」
として民衆の批難を浴びる結果となった。
それは大石たちの、赤穂藩を取り潰した幕府の沙汰への痛烈な仕返しである。
(カルデロンが徳川綱吉で、SDのポマードさんは柳沢吉保か。)

カルデロンとシュスターは、この重荷に耐えられるだろうか。
彼らはこの先、カペッロの亡霊、「カペッロだったならば・・・」というマドリディスタの声に悩まされる事になるだろう。メディアの覚え宜しいシュスターは兎も角(っていうか、もう逃げ出しそう)、カルデロンは如何に。

ともすれば、かの、
殺害した妻の亡霊に怯える伊右エ門の様に・・・くわばらくわばら。(赤穂浪士繋がり)。


それにしても、
バルサを打ち負かした上で、そもそも自分が斬った訳でもないデルボスケの覚えなき亡霊にも打ち勝ち、加えて会長にも仕返しを果たしたカペッロ。殆ど僕の妄想ですが(栗村修口調で)、改めて惚れ直す。

勿論、彼がこのままマドリッドに留まる事が、ファンや選手にとっては一番だったかもしれない。寂しくもある。しかし僕はこれで良かったとも思っている。
──やはりカペッロは「プロレスの無い国」では愛されないだろうから。
(ちなみにイタリアでは結構プロレスは人気がある。デルッピは藤波や初代タイガーマスクのファンだったとか)

「プロレスの無い国」では、「苦難や痛みを伴ってこそ得られる歓び」に対して耐性が無い。
情熱熱風セレナーデなスペイン人(偏見御容赦)、彼らは目に見えるスタイル、ダイレクトに伝わる熱狂にこそ踊り、しかしその奥底にあるプロセス(=アングル)や苦悩を共にし乍ら、“それを「愉しみ」に替える要領”に欠くと思う。

プロレスとは、
「倒れても倒れても立ち上がらなきゃいけない、たったひとつのプロスポーツ」(北斗晶)
である。
そして「プロレス者」の持つ「プロレス脳」とは──、
“地上の総てを愛し、総てを愉しむ手段”

現実から事実ではなく、
「真実」を掴みとる“究極の博愛精神”。キャッチフレーズは「ものは考えよう」
コップ一杯の水も「半分しか無い」では無く「半分もある」──では、ちゃんちゃら甘い。その上で、「ここは砂漠なのだ」と思えば、更にこの上なく美味しく飲めるではないか。

そんなプロレス脳を刺激して止まないのがカペッロだ。常に誤解され、余計な苦労を抱え乍ら空回りし、敵のみならず何故かいつも味方の塩選手との戦いを余儀なくされ乍ら、、、しかし必ず最後にはリングのど真ん中で勝つ。善し悪しは別に、そこん所への理解が無いと彼の戦いを見ていても面白くないだろう。アディオス。


一方、バルサ
Rマドリーがスペインならではの「死と再生」の性急なプロセスを迎える中、再生を拒み、むしろどんどんと更なる暗黒面へと堕ちてゆく。マグマ。
銀河系に奔るバルサは、僕が見始めてから何度目かの「死の極み」に居る。アンリが来ても、悲しみが止まらなくなるだけだ(ネタ)。

ともあれ、
もうしばらくは、遠い場所から眺めているより他がなさそうだ。でもデコとマルケス、もう少し乗り心地の良い「船」に移籍しないかなぁ・・・。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

さて、もう一つの
「プロレスの無い国」の話。ブラジル。

コパアメリカ緒戦、ブラジルは「プロレスのある国=メヒコ」に敗れた。

打たれる事を、むしろ「勝利への必然的なプロセス」と考えるルチャリブレなメヒコは、ブラジルの猛反撃にも心地良さげ。それは「負を正に変える術」を知らない、ポジティブな情熱に偏り過ぎて結果「負のシチュエーション」では容易に挫けてしまうブラジルとは対照的だった。

メヒコのマルケス、トラドは見事なムーヴを魅せた。モラレスは相変わらずの名ジョバーぶりを発揮し、リング下では「5タイムス・チャンピオン」こと、往年の絶対王者にして現在は敏腕マネージャーに転身したウーゴ・サンチェスの存在が光った。お客さんの期待通りに「守備ではなくFWブラボ投入」を見事に実行してくれたのは、流石にかつて世界を股にかけて活躍した名レスラーとしか。脱帽、脱ソンブレロ。

ブラジルファンとして何が悲しいって、試合に負けただけではなく「面白さ負け」した点だ。メヒコのリングサイドには、他にもブランコやボルヘッティといった面白&名レスラーたちも控えていた。彼らを欠いてもなお、、、である。

終了間際のメヒコのシュート失敗も、
「そこ(=ソルトマニアがニヤニヤと悦ぶ、塩っぱい部分)まで、持っていくか」
と。
──あらゆる面で、負けた。


ドゥンガは落第した。
彼はこの先「ポスト・ザガロ」にならなくちゃいけない人材なだけに、今の状況は宜しくない。
彼の頭の中には、かつて自身が栄光を掴んだ「アメリカ大会のセレソン」があるのだろう。ミネイロ(本家)とシウバ(ロンドン)という守備人間を並べた「ドイス・ボランチ」は、マウロ・シウバと自身がそこを勤めた「ブラジル94」そのものだ。(この日の10番ジエゴが球を触りたがり、結果全く機能しなかった点。それも、94年に10番ライーがそうであったように、このシステムに於ける必然だったのだろう。)

つまり、今のブラジルは世界から13年遅れているのだ。
ドゥンガ同様、監督経験が無いままに代表監督を務めたジーコが、現状のサッカーを外面からしか知らぬが故に、必然的に自分の活躍した時代のスタイル(ブラジル82)を求め、結果世界から24年も遅れた「ジーコジャパン」を造ったのと一緒である。なんとも浦島太郎である。

勿論、これでブラジルもドゥンガも終わった訳ではない。
だがプロレスを知らないブラジル国民は、この苦悩を共に楽しむ事を拒むだろう。プロレス者としてそこは心苦しいが、しかし、僕もCLのユナイテッド戦に於ける「ミスター7失点」ことドニだけは外すべきだと思う。味方のゴール前にあんな「いじめて君」みたいな顔が居たら、怖くて戦えない。


といったわけで、いつの間にかユーロやW杯並にボリュームのあるエントリーをアップしてしまった今日。暑いし、忙しいのに全く何をしてるんだか。。。

でも明日はアルヘンが登場する。
実は今一番「銀河系」なんじゃないかと思えるアルヘン代表。また色々と想像心を刺激されちゃうと、時間を削っても書きたくなっちゃう衝動が。苦しくもあり、しかし歓びでもあり・・・これもやはり「プロレス者」の宿命なのか。そうなのか。
[PR]
by tototitta | 2007-06-29 00:40 | サッカー全般 | Comments(2) | ▲ TOP
『アポカリプト』もガチ
(記&絵/minaco.)
d0031385_2204134.gif

イラストを連載させていただいている『この映画がすごい!』最新号に、「映画界ガチ男列伝」という特集が組まれてて驚いた。
──ついにガチ・ブーム到来か?!我等がネオ・ガチの啓蒙活動の成果か?!
そこに挙がった名前(ヘルツォーク、テレンス・マリック、メル・ギブソンなど)も、至極真っ当な人選である。
興味のある方は書店でぜひどうぞ(←宣伝)。

で、やはりメル・ギブソン(略してメルギブ)はガチだった。でも例えガチ・ブームが来ても、(チラシのコピーにある)マヤ・ブームは来ないと思うぞ。

『アポカリプト』でのマヤ文明に関する考証が、怒りを買ってしまうのは理解できる。でもあえて、ここでは目をつぶりたい。
『300』が「これはグラフィック・ノベルですから!」という事で不問に伏したのと同じように、
「メル・ギブソンはプロレス脳ですから!」
という事で勘弁して欲しい。実際観てるとインカとかいっそマオリとか、先住民族ならごちゃ混ぜにしてないか?と思うのだが、オーストラリア出身メルギブの頭の中では同じようなもんなんだろう。全編マヤ語といっても、何が正しいか解りゃしないし。

とにかく、私としてはこの映画をプロレス脳で観たんである。
ジャングルを襲撃され、捕われ生贄にされそうになりながらも、妻子の待つ村へと逃げ延びようとする男のサバイバル映画。
ええガチでした。ガチでしたとも! 
何しろ「恐れるな」、「やるしかないでしょ」という、ガチの2大原則がほとばしってるんだから。(以下多少ネタバレ含みます)


冒頭のショッキングな狩猟から、生贄のシーンまで問答無用、残酷非道の限りを見せつけるメルギブ。村を焼き討ちされ、「死に損ない」と嘲られ、蹂躙され、とても観ていられない仕打ちを受ける主人公。映画の3分の2辺りまでそれは続く。いつになれば反撃するのか、逃げ出すのか、と我慢も限界、長すぎる。フツウ、引く。
思えば前作『パッション』も、キリストがクギ鞭打たれ、茨の冠で十字架背負い石投げられ、磔とされるまで直視できない程痛すぎる受難がひたすら続いた。

でもそれは、リングで小橋建太が相手の無茶な大技を受け続けるのを見るに耐えない、と言いつつ見届けるファンと同じだ。
そんなに技を喰らってるのを見て、「小橋は弱い」と勘違いする人間もいるだろうが、メルギブは違う。「受けて」こそプロレスだと解ってるのだ。
全部受けてこそ、王者。逃げずに受け止める、それがガチ・レスラー。(サイドに逃げずにペナルティボックスで勝負する、それがガチ ・ストライカー)

そういう意味で、我が家ではキリストこそ最高のプロレスラーだと解釈している。
人は奇跡を起こしたか否か、結果(=事実)において判断しようとするが、プロレスは勝ち負けじゃない。キリストはその究極の「受けムーブ」でレジェンドとなり、人々の心を掴んだ。事実を超えて真実になった。大事なのはそこだ、とメルギブも言いたかったんではないかと。即ち、それがプロレス脳。
数あるキリスト映画の中でも、その「本質」のみに拘って見せた『パッション』は、だからこそガチの作ったガチ映画だった。

そのガチ演出は『アポカリプト』でも顕著だ。
主人公が生贄とされる寸前に見せた据わった眼つき。開き直り、恐怖を克服した時、男はガチのスイッチが入るのだ。
さあ逃げるぞ、と反撃に転じてからが面白い。敵のヒール役も顔といい演技といい、本当に嫌になるほど極悪で素晴らしかった。
サバイバルも逆境に次ぐ逆境、矢が刺さったままジャングルを走り、開けた視界の先には滝つぼが!

余談ですが、「滝映画」というジャンルがあるとして(『ミッション』とか『ナイアガラ』とか)、そのひとつが『逃亡者』(' 93 )。ハリソン・フォード扮するキンブル医師が、追い詰められたダムの滝を背に必死で「無実」を訴える。それに対し、追跡者トミー・リー・ジョーンズは「そんな事は関係ない」と淡々と答え銃を向ける──そんな名シーンがあったのを思い出す。

この映画でも、滝のシーンは出色である。
主人公が滝に飛び込むのはいいとして、追っ手まで飛び込むか。
しかも追っ手のボスは、手下が「じゃあ、滝を避けた下の道を」などとしょっぱい事を言った途端、そいつをグサリ。正に ”やるしかないでしょ” なガチ・ムーブ。

・・・アンタら狂ってるよ!おかしいよ!!
だが、相手が大技断崖式バックドロップを出せば、こちらも同じ技で返す。それがガチ・プロレスラー。敵さえもまた、ガチ。
小橋対佐々木健介のチョップ200発試合を彷彿とさせる、プロレスの真髄がそこにあった。もう、このシーンだけでお腹一杯。

一方、主人公も追っ手を1人ずつ始末するのがいい。しかも同じ技は2度使わない(しょっぱいレスラーは同じムーブしか出来ない)。その手があったか!と相手も唸る試合運びだ。
更にタイムリミット設定があり、場外フルカウントが迫る。そしてボスとのタイマンでは、冒頭の伏線が帰結する。惜しむらくは、これを最後のバトルにして後の海辺のシーンは無くても良かった。

映画監督メルギブはプロレス脳のガチ。好きか嫌いかで言えば、決して好きにはなれないし、人に薦める映画でもないけど。
何しろ、ガチは人をドン引きさせるもお構いなしですから。

あ、でもしつこいようですが、ワタシはプロレス・ファンじゃありません!


〜おまけ〜

先日の『300』の記事で ”真田軍凄いよね”と書いたら、今夜のNHK「その時歴史が動いた」でそのお話をやっていたではないか!こわっ。
以前ボクシング亀田戦の日に伝説のボクサー白井義男の話をやってたし、今回もきっと『300』を意識したに違いない…。この番組もまた、ガチ。
[PR]
by tototitta | 2007-06-27 23:04 | 映画 | Comments(2) | ▲ TOP
300って
(記&絵/minaco.)
d0031385_2222313.gif

『300(スリーハンドレッド)』が凄いらしい、いや凄い事になってる、という噂があちこちから入ってきて、当初『アポカリプト』の方(どうやらしょっぱいらしいが)に期待してたワタシも予定変更、やっと観て来たんである。メンズ・デイに。

キーワードは、「オトコ祭り」、「筋肉」、「赤パン一丁」、「重装歩兵」、「ヘビー級セクスィー」、「(ラグビーの如き)肉弾戦」、「グラフィック・ノベル」、「バトルロワイヤル」、「燃え」、「血と汗と涙とバイオレンス」、はたまた「北斗の拳」、「ビリーズ・ブートキャンプ」・・・。
およそこの季節にむさ苦しいまでの、燃えたぎるアツさである。これだけ揃ったら行かねばなるまい、と千円札を握り締める自分は、まるでストリップを見に出かけるオヤジだ。

史実に詳しい人ならツッコミ所は多々あるに違いないが、歴史に疎い私は「スコティッシュがスパルタ王レオニダスでいいのか?」(いいのかも)くらいしか思いつかなかった。でも髭を蓄えたジェラルド・バトラーはそれなりに王に見える。
というか、このレオニダス王ときたらプライドの高さと強情さが、ロイ・キーン並み。いちいちキーンさんもこんな事言うよなあ、と思えちゃって仕方ない。すると巨大なペルシア相手に挑む少数精鋭スパルタ軍が、巨大なプレミアに挑む小さな戦力サンダーランドにかぶってしまうから困ったもんだ。

その他。
登場するすべての老若男女は、顔もカラダの筋肉も、隈取りメイクでセピアカラーの映像に映える陰影を施されてるのが凄い。
戦闘シーンの血飛沫は、深紅のバラが舞い散るような(そういう漫画あったような)優雅な美しさ。バイオレンス描写も同じフランク・ミラー原作『シン・シティ』に比べたら、ずっと平気。
でも、セルヒオ・ラモたんみたいな血気盛んでカワイイ新米兵士の最後は悲惨すぎ(ツメが甘いからだけど)。
赤と黒がシャープなタイトルバックは『ホステージ』と似てて、こういうのが今のトレンドなのかしら。好きだけど。

フォーメーション重視の組織プレイではあるが、戦い方は泥臭い。
但し、第1ステージ、第2ステージ、と敵がグレードアップ(その度コスチュームも変わる)してゆくのがミソ。
サイが出てきた時は吹き出したけど、奇襲あり、ジュニア対ヘビーの無差別対決あり、ヒールもミゼットもあり、しかも間にちゃんと女子プロレス(ディーバ)も挟んで、メイン・イベントは団体を賭けたエース同士のタイトルマッチ。
つまり、プロレスとしてはなかなか良い「スパルタ軍対ペルシア軍」テルモピュライ興行だったと思う。


でも。
燃えない。どういう訳か、ハートに点火する事無く終わってしまった。
日頃ガチばかり観すぎて、ちょっとやそっとじゃ不感症になってしまったんだろか。
カッコイイにはカッコイイんだけど、オトコらしいにはオトコらしいんだけど、燃えない。

むしろ、スパルタ軍に加勢しようとして「お前らは所詮アマチュアだ。俺たちゃプロの戦士だぜ!」とむげも無く断られちゃったギリシャ兵の鍛冶屋や彫金師らの方が、ワタシにはツボだった・・・。
ぶっちゃけ、森のオランウータンの覇権争いの方が燃えた(クサシ…)。
そんな自分が淋しい。どうなのよ自分。

そもそも、彼らはスパルタ教育のエリート戦士。エリートにはエリートらしいプライドと美学があるけれど、ワタシって農民一揆とかアウトローのヤケクソなシチュエイションの方が燃えるのよね。
どもやらマチズモの好みが違うらしい。ロドリゲス映画の破天荒なマチズモに完全K.O.されるワタシでは、求めるものが違ったらしい。
評判のレストランに行ってみたら、「お客さん、入る店を間違えたんじゃないの?」とミもフタもなく断られた気分だ。申し訳ない。悪いのは自分だ、文句は言えまい。

そんな訳で、何だか自分の嗜好性がどんどん世間と離れてゆくようで、ちょっと情けなくなったりしたんであった。
農民一揆・・・(いや、例えばですけどね)大丈夫か、自分。

ところで、100万人のペルシア部隊VSスパルタ部隊300人は結局負けちゃうけど、第二次上田合戦での3万8000人の徳川軍VS2000の真田軍は、真田が大勝利してるんだそうな。
それって凄い。
[PR]
by tototitta | 2007-06-24 22:43 | 映画 | Comments(6) | ▲ TOP
我等のガチ生涯の最良の年
(記&絵/minaco.)
d0031385_1934354.gif

<#38/REAL MADRID × MALLORCA>

今の気持ちを言い表す上手い言葉が見つからない。
復活、またはリベンジと言うことも出来るけど・・・。

ルートはやり遂げた。ガチの本懐を果たした。そして、晴れてあのシベーレス広場でのフェスタに居た。
今季祈っていたのは「誰よりも沢山ゴール出来ますように」という、シンプルな事。ゴールデン・ブーツは逃したけど、願いは充分叶った。

最後に怪我をしてしまったものの、シーズンを通して殆ど休む事無く、1頭立ての馬車を引いてこられたのは立派だ。
お陰様で”San van Nistelrooy”とか”Al jubilado”などという称号をいただき、ピチチに加え、ファン投票のリーガ各賞(MVP、ベスト11、ベスト・ゴール、最もお得な買い物賞)でも今の所ダントツのトップである。ついでに言えば、コチラの記事によるとEurosportが独自に分析・集計した結果では、「真の」ゴールデンブーツはトッティではなくルートなんだそうな。おお有難や。

すべて出来すぎた話である。
でもいいじゃないの、これまで恵まれないシーズンだってあったんだから。

前半で先制された時はまだ、凹みはしなかった。でもこれからという時にハムストリングを痛め、ルートがピッチを下がってからは、お守りの馬蹄を握り締め、今日だけはカトリックに入信しますから、どうかジーザス、何でもいいから勝たせておくれと祈るのみ。
d0031385_2294143.gif

交代してもガチがベンチで大人しくしてるはずがない。
故に向正面のレアル・ベンチに眼を凝らしてたワタシだが、気が付けば、逆転ゴールのセレブレイションをするピッチにルートが居る(プレミアと違って取り押さえられなかったのね)。
ガチガチのガチの眼をして、ディアラをこんこんとガチ伏せる。1人納得げに立ち去りながら拳を突き上げる姿は、いつかのFAカップ準決勝──確か出場停止でリオと共にスーツ姿で吠えまくってた──を思い出すけれど、きっと別物だ。でも全世界にこれがルートです、これがガチです、と振れ回りたくなる程、ルートらしかったのは事実。

ルートのゴールにはいつも説得力があった。
チームに対しても、マドリディスタに対しても、ファン・バステンに対しても。小橋建太のチョップと同じように、自分のやり方でストライカーの本懐を示したと思う。


すべて勝たねば!という試合に勝ち続けるのは困難だけど、もともとガチのモチベーションは”must”ゆえ、嬉々としてミッションを果たしてたはず。何たってニステルローイ家の家訓は「悪魔を恐れるな」である。
苦労を苦にしないのは人が良い訳じゃなくて、それが本能だからだ。逆境は生命維持本能を喚起し、食欲をそそる。ルートを観てて一番感じるのは、その生命力の強さなんである。
尤も我が家のバルセロニスタにすれば、”目の前に料理が並べられて、ナイフとフォークを手にさあ食おうとしたら、何処からか来た食い意地の張った奴に手掴かみで片っ端から食い尽くされ、気付いたらキレイに無くなってた” 気分、だったらしい。可哀相に…。

この日、いやリーガ終盤の神懸りなレアルもまた、ガチなチームだったんだろうか。本当にガチは伝染するのか。いや、それを言うのはおこがましい。
これまでクラブに翻弄され、苦労してきた選手達の色んな思いもあっただろう。ガチは触媒だったのかもしれない。

バラバラだったチームがひとつになってゆく様、決勝でエースが怪我をしても他の選手が見違えるような活躍をする様は、まるで『スクール・ウォーズ』みたいに出来すぎたお話(但し、カッサーノの姿はフェスタになかった)。こんなカタルシス過多な大団円を迎えるとは思わなかった。早速トム・クルーズが映画化権を買いそうだ。
ルートにとってこの試合は、経験した事の無いCL決勝やワールドカップ決勝に匹敵したんじゃないかな。

しかしこんなにマドリーの勝利を祈り、泣いても、ワタシはマドリディスタじゃない。そうなれたらいっそ楽だけど、どうしたってワタシはユナイテッド・ファンですから。
奇しくも両クラブとも4年ぶりのリーグ優勝。ただユナイテッドの場合家族みたいな感覚だから、例えタイトルが無くても愛情が変わる事は無い。でも何しろマドリーは、来季180度方向が変わる事も大いにあり得るクラブ。ルートが居る間、獲れる時に何でも獲っておかなくちゃもったいないと不安が先立つ訳で。
まあ、ファーギーに背き我が家を追い出された男についてゆく因果は、ユナイテッド・ファンとして引き受けてあるつもりだ。
d0031385_229273.gif

それにしても試合後の優勝セレモニーときたら、贅沢というか派手というか、金かかってますなあ(もし負けてたらどうなってた事か。特に風船の中の人)。
ユナイテッドの時と比べてちょっと羨ましい気もするけれど、アットホームなセレモニーがユナイテッドらしいからなあ。
PSVでの優勝も広場で祝ったけれど、シベーレス広場での凱旋はそれに勝る最高のフェスタだったと思う(マドリディスタ50万人ってw)。

優勝して、ピチチになって、Moaちゃんも誕生して、最良の年だったに違いない。
「これまでで最高の瞬間はユナイテッドでリーグ優勝した時」との言葉を支えにしていたけど、誇らしげで幸せそうな姿に、もはやそれは2番目に過ぎなくなるのだね、との一抹の感傷に陥ってると、その後油断した隙に眼にしたルートのユナイテッド・ファンへの言葉(→18日付エントリを参照)にまた、ヤラレタ。
結局、最も心にキタのはそれだったりする。アタシに言ってるのか、とw チクショー泣かせるじゃないか。

しかし、ガチは前にしか進まない。軟弱なガチストも、それを追っていかねばなるまい。

~オマケ~

マドリッド市庁舎バルコニーでのセレモニー映像を、コチラでどうぞ(大声が出るのでご注意!)。
田舎者のバ●丸出し。かなりショスい(=恥ずかしい)。
(付記*カラオケ行ったら熱唱するタイプと見た。「ハイウェイスター」とか)
[PR]
by tototitta | 2007-06-21 23:08 | Ruud van Nistelrooy | Comments(14) | ▲ TOP
"4 REAL" MADRID
(記/minaco.)

詳しくはまた改めて書きますが、とりあえず。

ルートが負傷交代した時には「この最後の最後に」と申し訳ないやら、悔しいやら、ホントいたたまれなかったけど、チームメイト皆に感謝です。
¡ Muchisimas gracias !
そしてマドリディスタの皆様、おめでとうございます!心からの祝福を。

そんな訳で早々から泣いてましたが、逆転ゴールでピッチに乱入し、ディアラにこんこんとガチを説き、会長より監督より偉そうに拳を突き上げるジャージ姿のガチに、我が家のガチスト×2は号泣ですた。
本当にオメデトウ、オメデトウ。

試合後シベーレス広場でのフェスタの様子などネットを漁ってて見つけた、ルートのこんな↓言葉を引用しておきます。

"I just want to thank all the United fans that have supported me over the last year, and still do."

…(´Д⊂ モウダメポ

d0031385_22494743.gif

   
↑幸運の馬の蹄鉄
昨日、偶然中古品屋で見つけ即購入(500円也)。これも運命。ご利益あり!


* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

(付記/なるほ堂)

こんなシーズンがあるんだろうか。
・彼女の一番身近なチーム/盛岡商業高校サッカー部
・彼女の一番好きなクラブ/マンチェスターU
・彼女の一番好きな選手がいるクラブ/Rマドリッド
が、全て優勝。
Minacoにとっては、『トレブル(三冠)』なわけだ。

今季前、ガチ至上主義者=ガチストである彼女の思いを引き裂いた、ルートのユナイテッド退団。彼女の塞ぎガチの様子には、正に掛ける言葉さえ無くしていた僕だった。

「何も終わっていないんだよ。これもまた始まりなんだ」
と励ましてはいたが、そこに実は根拠など無く(今だから言うが)、時には映画『グッバイ・レーニン』並に、彼女が傷つかない事を第一に嘘をついた事も。

けれど、こんな結末が用意されていたとは・・・
個人的なバルサへの思いは置いておいて、こんなに嬉しい事はない。
(逆に「お前の運を、満男に分けてくれ〜」とも。。。)

++++++

それにしても、
Rマドリーのリーグ終盤戦に於ける奇跡の数々。幾多の有り得ない逆転劇・・・長らく色々なリーグを見ているが、こんなにも「神懸かり」が続いたのって見た事が無い。

最終節、流石にルートが怪我でアウトした時は「遂に終わったな」と思った。
ここまでRマドリッドというオンボロ馬車を一頭立てで引っ張って来たのは、彼だったから。

ルートこそが、「旗」だった。
カペッロを招き、しかし「銀河系」以降の新たなアイデンティティを探しあぐねていたRマドリー──、ノスタル爺どもにスタイルを蔑まれ、ホームで四方から「アディオス」と罵声を浴びながら、チームは戦いの中で必死に新しいアイデンティティを模索していた。

そして、遂に皆が気付いたのだ。
みっともないまでに諦めない男。喰らいつく男。こんなにもボロボロなチーム状態にあって、気がつくと得点王争いにいる男。ガチは奇跡を信じる力よ、朝倉未稀。

何よりも、ルートという男の「分かり易さ」こそがレアルを救ったと考える。
ガチには「中の人」などいない。
ガチはいつも「あからさま」だ。
だからこそ、暗闇の中にあったレアルの選手たちに「光」として届いた。だからこそ、彼らが掲げるに相応しい、力強い旗となり得たのだ。

++++++

ガチウォッチャー=ガチストとして見ると、最終戦のベルナベウのピッチにルートが現れた時点で、既に彼は勝者だったと思う。僕が脚本家だったら、ここで終わりだったろう(塩っぱい、有りがちなエンディングだけど)。

彼はマドリッドにプライドを取り戻した。彼は昨年代表で、マンチェスターで味わった苦渋を全て跳ね返した。彼は、昨年奈落に落とされたファンの思いを、再び「歓びの中でルートを見続けられる世界」へと連れ戻した。
そして何より、もう何試合も、あとカード一枚で出場停止というリーチが掛かった状況にあり乍ら、彼は最終戦まで辿り着いた。チームの旗として、そこに立ち続けた。
正にガチの本望、である。

しかし、現実のドラマは終わらない。
無情にも──、ルートという「ガチ旗」は傷つき、一点ビハインドの状況で交替を余儀なくされてしまう。

旗が降ろされた時、「終わった」と思った。
僕は彼女をどう慰めようかを考え始めていた。
だが、ガチストとして、ガチズムに新たな学説を加えねばなるまい。

「ガチは伝染する」

あんなにお馬鹿だったレジェス、そしてあんなに塩っぱかったディアラ(マドリディスタはマリに足を向けて寝るなかれ)が、別人の様な輝きを。
なんてドラマだ! もう、ガチは一人ではない!

街角から街角にガチがいる
清らかな瞳が燃えている
ピッチのなかに ベンチのなかに・・・

(佐野元春『誰かがガチのドアをガチガチ叩いてる』)

それだけではない。
まだ、旗はそこに立ち続けていた。ルートはピッチを去っても、しかしピッチにいたのだ。
逆転ゴールのあと、ベンチから飛び出した馬の姿に確信した。ガチ極まれり。

今までの、どんなゴールシーンよりも格好良かった。
連続試合ゴール記録、ゴールデンブーツ──例え得ていたとしてもそんなモノでは語り得なかった、これこそが彼の真実の姿だった。泣いた。号泣した。

『ゴール』なんて映画が、いくら創っても創り得ない物語がそこにあった。
トム・クルーズが、幾ら整形しても辿り着けない格好良さがルートにあった。


レアル・マドリッド優勝。
ルートが拳を突き上げる。それはもう銀河系軍団ではない。
その時、Real Madridは「4Real(=ガチ)・Madrid」になった。

「ガチとは?」
と問われたら、僕はこう答える。

「一途なロマンティスト。ルート・ファン・ニステルローイの様な...」
[PR]
by tototitta | 2007-06-18 23:01 | Ruud van Nistelrooy | Comments(8) | ▲ TOP
あしたのために
(記/minaco.)
d0031385_2149578.jpg

d0031385_2150401.jpg

~ルートのフットボール日記より~

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

あしたのために 其の一

1997年X月X日
<ピッチ内外でのコントラスト>

-ピッチ外
物静かであるべし。思いやりを持つべし。優しくあるべし。
-ピッチ内
killerであれ。ピッチでは誰にも倒せない。誰も俺を止められない。
点を獲るのが俺のミッション。意思を強く持つべし。
d0031385_21522578.jpg


あしたのために 其の二

1997年12月13日
<目標> トップクラブ(Ajax、PSV)への移籍に集中すべし。では、どうする?

1.心構え

平常心であるべし。自信を持つべし。
すべてをコントロールすべし。
すべてに目標を持つべし。
この目標を達成するべく、努力し続けるべし。

2・フットボール面で

背後の敵からボールをキープすべし。
ボールを受けた後、敵に触れ続けるべし。
巧く身体を使ってボールをプロテクトすべし。
ボールを持ち上がる時の改善点。他の選手の為のスペースを作るべし。
そしてその時いくつかのコースを見つけるべし。
100%出し続けるべし。
激しくアツくあるべし。
努力し続けるべし。敵を倒すべし。


あしたのために 其の三

1998年 Heerenveenにてゴールした日

THIS IS IT!!! ── 1Goal per game ──

Nobody fuck with me ── I am Ruud van Nistelrooy.
d0031385_21515698.jpg


あしたのために 其の四

1999年X月X日
<どうすれば「真の」いい選手になれるか>
(国際大会の頂点、代表チーム、そして・・・・ヨーロッパ最高のビッグクラブへ)

ポジティヴ。とにかく努力。エール。ルール。ヘルプ。
誰も今日の俺を止められない。自信、シャープ、タフ、ガチ、スマート・・・
d0031385_2155816.jpg

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

当時2部だったFC Den Boschの監督Kees Zwambornに「ファースト・デヴィジョンに行くべきだ。そのために何か目標を持って書いておきなさい」と言われて書き始めたのが、ルートの「フットボール日記」である(どうやら今になってまた書いてるらしい)。
これはオランダで放送されたドキュメント番組内で紹介されたその日記を、独自に(勝手に)構成したものである。(参考『あしたのジョー』うつべしうつべし!)


ルートの育った田舎町Geffenに居たのは、コーチとは名ばかりのトラック運転手だけで、14歳頃まで彼にはまともな指導者など居なかったようだ。そもそも名選手を輩出した北部と違って、オランダ南部ではプロ選手になる事すら夢のまた夢。

そしてこの日記当時はまだ「フットボールの前に勉強しなさい!」と親に叱られつつ、大学に通いながらセミプロとして放課後と週末にプレイする日々でもあった。ベルカンプのプレイを盗みに、アムスまで200kmを通ったというのも有名な話。
そういや、プロ初ゴールした時には誰にも駆け寄ってもらえず、「アンタ誰」扱いだったという話もある。(ちなみに同じ生年月日のパトリック・クライファートは、この頃既にアヤックスでビッグイヤーを掲げていた)

以来、PSV時代までこの日記は続いたらしい。その都度ルーズリーフのようなものにビッシリと、時には図入りで書き込まれているのが今もファイリングされている。まるで映画『セヴン』のジョン・ドゥ並みだ。成績優秀とは限らないけど授業中ノートだけは几帳面に欠かさない生徒、君はそのタイプか。

今更基本的な事だろうし、若気の至りもあるだろう。技術面だけでなくメンタル面の記述も多いみたい。時には何かの歌詞(ポエム?)も。
最初は論理的かと思えば、だんだん感情的で抽象的になり、結局本能に任せるようだ(TVで見せられない部分を思うとちょっとコワイ)
しかし、のっけから”killer”ってアンタwww

その後エール・デヴィジで2度得点王になり、世界のビッグクラブであるユナイテッドへ移籍し、当時の野心を叶える事となる。そして今は更なるビッグクラブに居て、目標通り「ペナルティボックスのキラー」と呼ばれている。よく考えたら物凄い事だ。


きっとプロ選手なら誰もが、多くの苦労や努力を重ねてきた事だろう。
でもゴールした時、勝った時、あるいは黒ルートで倍返ししてやった時、私はこの日記を思い出す。

Nobody f■ck with me!!!

今も心の中でそう叫んでいるに違いない。ああ、はしたない。


<おまけ>

字には人が出る、とすれば、ルートの字にも人間性が表れているのだろう。
一見左利きとは思えない字の並び。筆記体の小さな文字は、勢いがありながら几帳面。
思いついた事をそのまま書き留めてる割には、ちゃんと箇条書きにまとめてある。
オランダ語と英語が混じってる。
とりあえず手近にある紙に書いてたようだけど、後でしっかりファイリングしてある。
つまり、ここにも極端な二面性が出てるんですなぁ。
[PR]
by tototitta | 2007-06-16 22:25 | Ruud van Nistelrooy | Comments(8) | ▲ TOP
ニヤリストの皆様、『GOAL!:2』をどうぞ
(記&絵/minaco.)
d0031385_17592714.gif

『GOAL!:2』を観てきました。
前回、困難を乗り越えニューカッスル・ユナイテッドでプレミア・デビュウを果たしたサンティアゴ・ムニェス選手。
ワタシの脳内ではこれをロッシのサクセス・ストーリーとして観る事にしたのだったが、まさか『2』でこんな風になるとは。

辛気臭いイングランドの空の下、”それなり”にリアルだった『1』から、一気に塩溜まり会のニヤリストも喜ぶレアル・マドリーでの塩キャリアへと映画は展開する。
でも、これはレアルのせいではない。サブタイトル『LIVING IN THE DERAM』(英題)の示す通り、フットボールは二の次、サンティアゴ選手のしょっぱいフットボール・セレブリティ生活がメインなのだ。それまでのド根性路線から一転、笑いとお色気満載。お話が進むにつれ、ニヤニヤが止まらなかった。いやあ、ある意味、今の塩だらけの現実に沿ってるというべきか。

ワタシが勝手に予測した塩エピソードの半分くらいは、織り込まれてたと思う。以下、映画の塩的見どころ。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

・レアル・マドリー選手が総出演!でも何故かジダンの扱いが小さすぎる。
 プライベートシーンでオサレなエルゲラさんとサルガドさんの方が目立ってるし。
 グラヴェセンはあそこで自分がマッパでしょ!

・オーウェンのわずか1年のレアル在籍は、この映画の為の伏線だったことが判明。
・監督がルドガー・ハウアー(オランダ人という設定)なのは豪華だし、はまってるけど、オシムにしか見えない。

・メヒコ人がせっかくスペインに移住して、家族と同居しないとは!
(実家は立派になってたけどさ)

・豪邸&豪車購入でウハウハ♪・・・でもホナウジーニョやジェラードやギグスのリアル豪邸ときたら、あんなもんじゃない。

・何故かゴールシーンは毎度、漫画みたいなボレーシュート(合成しやすいのかな)。

・クライマックス、CL決勝の相手が・・・逆転ゴールが・・・えええーーーそんなっ。

・何より映画が進むにつれ、マックことマクマナマンの存在感が大きくなるのがツボ。ここにも、ホラあそこにもマックだらけのマックまつり。助演男優賞を捧げたい。ってゆうか、いつのまにレアルのコーチになってたんだ。

・で、結局サンティアゴ選手のプレイスタイルってどうなのよ。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

んまーしょっぱいですねぇ。きっとこの映画の監督(もしくは編集者)はフットボールを知らなくて、単にカメラ映えする選手を使ったんではなかろうか。「あの地味なカッパ頭の男のカットなどイラネー。ハゲばかりで被ってるしー。スキンヘッドのオモシロ北欧人だけで充分じゃん」くらいで。それとも映画業界にベックスを売り込む戦略とか。

しかし、冒頭のレアル移籍のシーンなんかを観るのは、個人的には辛いものがあった。それにもしこの撮影が1年遅かったら、このスクリーンにルートも映ってたワケだしね(ああ助かった)。
レアル・マドリーがフットボール選手のキャリアにおいて、双六の「あがり」 なのだという事は認めるし、それは構わない。むしろ、それならばそれに相応しいレアルであって欲しいと思う。

ともあれ、もうロッシがモデルの映画ではなくなった(←最初から違うってば)。
ロッシはこんな塩選手ではない。実録サクセス・ストーリーはユナイテッドが舞台となりますように。

では、塩溜まり会の皆様、 『3』のワールドカップ編をニヤニヤして待ちましょう。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

〜お知らせ〜
”ユナイテッド06/07 CHAMPIONS”記念イラストを HPにアップしました。
Gallery→football sketchページにて、どうぞご覧下さい。

d0031385_1817771.gif

[PR]
by tototitta | 2007-06-14 18:21 | 映画 | Comments(0) | ▲ TOP
あと、ひとつ
(記&絵/minaco.)

d0031385_17542335.jpg
d0031385_17544055.jpg


<#37 / Zaragoza × R.Madrid>

モノ凄い試合となりました。
既に優勝へのカウントダウンがフライング気味に始まってたレアルは、この大一番で一転、天国から地獄へ突き落とされるところだった。
降り続く雨、光る稲妻、アイマールという名の悪魔。
神は見放したか、さすがに奇跡はもうないか。とはいえクリスチャンでもないワタシは、ただガチストとしてガチを信じるしかない。

顔が悪魔っぽいミリート兄弟の弟には削られ、兄にはピチチ・ランキングに2点を加算される。前半終了間際の絶好のヘディングは名GKセサル(ヴァジャドリーに居た頃から良いGKだと思ってたのよ)に阻まれた。
裏ではバルサ、セヴィージャの試合が進行中(経過情報はいいとして、いちいちバルサのゴールシーンまで挟むのはやり過ぎ)。泣きたくなるよな展開だ。

だがライバルが2点獲れば、こちらも2点。再び訪れたチャンスに、今度はねじ込むヘディング。そして88分にも、ゴール前の混戦からリバウンドに必死で合わせた。同点に追いついた後、時計を気にするルート。もう1点獲るつもりか。
ロスタイムになると、バルサとセヴィージャの結果を知ったベンチが居ても立ってもいられない。2‐2でもいい。
何故なら、あろう事か、どちらのライバルもドローだったから!!


ところで、カペッロはマフィアのお抱えシェフに売ってつけだと思う。
ワガママな主人が勝手に買い漁ってきた食材を押し付けられても、文句も言わず包丁を振るうだけ。試食して旨ければメニュウに加え、まだ青い果実なら熟すのを待ち、賞味期限間近の缶詰を開け、腐りかけの肉は惜しげもなく捨て、常連客の反応にもミシュランの格付けにも動じない。ただ板場のプロフェッショナルとして目的のみを遂行する。そうして出された料理に文句は言えない。

カペッロはリードされた後半から、ラウルとエメルソンに替えてグティとイグアインをピッチに入れた。後から更にレジェスまで。まるで大さじ3杯の塩(ワタシには)。血圧が心配。だがこれも、レアルという料理には欠かせない味なのだろう。何と言われようと、カペッロが作るのはあくまでレアル料理なのだ。

今のレアルのレシピは、過去のプライドを知る者の祈りと、無邪気なネイチとトンパチと、冷蔵庫で寝かせておいたジョバーとお好みでシオ適量、そしてガチの血一滴。
ガチが濃過ぎてもシオが効き過ぎても失敗する。そのバランスは危ういのだけど、失敗を繰り返し、その度またやり直しながら、結果的に何とか食えるレアル料理が出来上がるから不思議。

例えばチェルシーのように監督の型に選手を押し込めば、もっと簡単に効率的にチームが作れるはずだ。しかし、カペッロが来ても結局レアルはレアル、出来る事と出来ない事はハッキリしている。リスクを侵すのは必然なんである。私がマドリディスタならそれを恐れはしない(でもマドリディスタじゃないから血圧に悪い)。


ガチはどこにいても同じだ。

ガチのミッションに外野のプレッシャーは要らない、自分で自分にプレッシャー掛けるから。ルートが得点すれば負けない、なんてジンクスもあるけど、そもそも自分のゴールがチームを勝たせると思い込んでおる。
レアルにおける負の遺産は承知だけど、ガチには己の信条しか目に入らないんで構わない。チームが急激に変化しても、初めからガチのする事は変わってない訳で、そのキッカケを覚えていない。
チャンスを逃せばもったいないと一晩中悔やむが、負けても負けを認めないし、試合が続く限りは決して凹まない。何故なら過去4回は取り返した事がある、と回数まで覚えてるから。

ずっとリーチがかかってた累積警告も、とうとう最終戦まで凌ぎ切った。凄え。
前節レッドカードをもらって顰蹙を買ったホナウジーニョと、怒りを抑えて踏み止まったルートを比較されたりもしたが、実言うとアレは1点目のハンド(もとい前脚)を「レフリーが見てなくてラッキー!」と喜んだルートが、その後の場面で「せっかくカードもらわずに済んだのに、今出されたらもったいねえ!」と我慢したに違いないと思う。
この”もったいない”精神がブラジル人には無かったんではなかろうか。何しろこのガチの場合、ユニを破かれて激怒するのも「大事なユニがもったいない」からだしww

この日の結果が神の御心か、ガチの一念かは解らない。でも、ガチストは泣いた。ガチがガチであり続ける姿に泣いた。
ガチはなるものではない、ガチに生まれるのだ。
2割ほど男前に見えたのは、初めて彼の「ガチ」に気付いた、あのCL ユナイテッド×レアル戦と同じような顔つきだったからかな。このような試合展開こそ、ガチが映える。

気が付けばリーガ25点。プレミアでのシーズン最多得点タイ記録。
このままいけば、ユナイテッドに100万£。
優勝まであと1勝。
そして初めてのゴールデン・ブーツまで、あと1点。
[PR]
by tototitta | 2007-06-12 19:51 | Ruud van Nistelrooy | Comments(2) | ▲ TOP
悲しみは空の彼方に
(記/minaco.)

”忘却とは忘れ去ることなり。忘れ得ずして忘却を誓う心の悲しさよ”(「君の名は」)

ユナイテッドはプレミアを制した。怪物へと変貌したロンが栄えあるサー・マット・バスビー賞をいただき、7番の新しい歴史を刻む。

結局勝つのはいつもファーギー。こうなる事は何となく予想してたし、それでいい。

ユナイテッドでバカみたいにゴールを奪った選手として、レジェンドの末席にでも加えていただければ、充分過ぎる程シアワセだ。でもそれも都合のいい希望なのかもしれない。
決定機を逃すサハに対し、オールドトラッフォードでルートのコールが起こったのは、単に意地悪なジョークだったんだろう(可哀相なサハ…)。
ルートの5年間は、忘れられても仕方ない。

実際、あるサポ・サイトのコラムニストはこんな風に書いていた。
”奴はこれまで見た事ない程の得点能力を持つ選手。チームに150ゴールをもたらしてくれた。だが、何しろルートが来る前の5年間で獲ったタイトルは4つだが、ルートのいた5年間ではリーグ1つにカップ戦が2つ。見送ってやれなくてすまない。でもそんなもんだ”

それが事実だと思う。オーレともキーンとも違う。
例えばガビーが代表戦でパリに戻った時に受けたようなリスペクトは、期待しない。

別に意地悪いサポじゃなくても、ユナイテッドを去った選手に対する視線は厳しい。
──あいつのキャリアのピークは終わった。余所でこれ以上成功する訳はない。だって最高のクラブを出て行ったんだから!──
偉そうでも、それがサポの見方。

ちなみに、オールドトラフォードから程近くに住む筋金入りのユナイテッド・ファン(尚且つモリッシー信者)の男の子は、ルートのファンに「サー・アレックスは何であんなに選手に冷酷なの」と言われて、「リーグ首位にいる監督のどこが悪いんじゃい(怒)」とムキになって反論してた(某海外サイトにて)。ワロタ。
「ユナイテッドはファーギーであり、ファーギーはユナイテッドである」
と言ったのはカントナだけど、男の子の反応はユナイテッド・ファンとして(彼はかつてルートのファンでもあったのだが)、いじらしい程真っ当なんである。

移籍はビジネス、と考える人もいるだろう。でももっとエモーショナルに考える私にすれば、選手とクラブとファンの関係は結婚や恋愛みたいなもので、選手が自らクラブを去る時は(死をもって愛を永遠にしたカントナを除き)「アタイ、捨てられたのね・・・」と置き去りにされた気持ちだ。

そしてユナイテッド・ファンならこんな事初めてじゃなし、「いいやアタイが捨てたのよ」と強がったり、2度と傷付くものか、と頑なになる。去った選手にきつく当たるのはそんな心情かとも思う。
つまり、ザ・スミスを解散して「We Hate It When Our Friends Become Successful♪」なんて歌うモリッシーと同じだな。解るよ、モリッシー。ジョニー・マーを独占したくても叶わない、ヲタ男のひねくれた純情・・・。それがマンチェスター気質なのか。

捨てられたんじゃないって解っていても、失恋の痛手から立ち直るのには相当時間がかかる。
未だマドリッドの街並みを目にするだけでウルっときちまうのは、惚れた弱みってヤツだ。
メディアが「監督との確執で退団」とだけ書いて、ファンにもそれで済まされるのが現実だけど、たったそれだけでは語り尽くせない思いにいつまでも拘っているのは、せめてこれが悲劇であると思った方が慰めになるからだ。

「生ハム最高~シェスタも最高~」なんて言いながら、今もイングランドの新聞をチェックし、何かってーとプレミアを引き合いに出すルートが切ないやら可笑しいやら。
マドリディスタは多分、招かれざる客だったはずのオランダ人ストライカーを、選手としても人間としても、少しずつ「発見」している所だと思う。
余計なお世話と知りつつ、ガチへの免疫が薄いラテンの人達に正しいガチの扱い方が解るだろうか、などとガチストとして気を揉んだりする。

時に黒化するけど、空気読まないけど、馬だけど、マドリディスタの皆さん、(と、ここで三つ指ついて)
どうかどうかこんなガチをよろしくお願いします。

いつかもう一度オールドトラフォードでプレイするのを観られれば。当然、対戦相手で構わない。
それが今のささやかな夢であります。

d0031385_22594037.jpg

(↑チャグ馬。本文と写真は関係ありません)

[PR]
by tototitta | 2007-06-10 22:43 | Ruud van Nistelrooy | Comments(6) | ▲ TOP
LINKS
・ Mercedes's Diary
・ おかず横町
・ デジカメのいろいろ
・ 今さらながらの○○修行
・ 春巻雑記帳
・ 塔とゆりかご

映画
・ NAWOWOW
  NAWOKO KAWAMURA'S PORTFOLIO

 Football
 ・ CALCIO馬鹿のたわ言。
 ・ 【別館】Black Swan of Ukraine
 ・ ファーポコ
 ・ A.C.MILANを斜め読み

 鹿島アントラーズ
 ・ オフィシャルサイト
 ・ Red-Deer's Diary
 ・ My Soccer Diary
 ・ やわらかな風に包まれて
 ・ はいっ、おばさんは遠隔地鹿島サポです!

 レノヴェンスオガサFC
 ・ オフィシャルサイト


OTHER ROOMS
WEBSITE SPIN-OFF

・ ABOUT US
・ CONTACT