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イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
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skin by なるほ堂
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<   2007年 09月 ( 13 )   > この月の画像一覧
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コレじゃな────い!!!
(記&絵/minaco.)
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<#4 / VALLADOLID × REAL MADRID>

クラスの子が新しい超合金ロボを自慢するのを見て、子供が親に同じものをせがむ。じゃあクリスマスになったら買ってやる、と約束した親。そして待ちに待ったクリスマス。期待に胸膨らませ、プレゼントの包みを開けるとそこにはあの超合金ロボットが──あるはずだった。

「ボクの欲しかったのはコレじゃな────い!!!」

それが「コレジャナイロボ」である。
(コーレじゃないっ♪主題歌・水木一郎 http://www.youtube.com/watch?v=sFYTquuI-aw)


バルサが若い天才ドリブラーを自慢するのを見たレアル・マドリーは、「ウチだって!」と猛烈に同じものが欲しくなったのだろう。
だが、今季引っぱった挙句やっとお披露目したロッベンを観て、ワタシがマドリディスタならこう叫ぶだろう。

「ボクの欲しかったのはコレじゃな────い!!!」 

バジャドリー戦で交代出場したロッベン。1点ビハインドで敵がボールを奪いに来た所で身体を「よけた」のを観ても、それは見慣れた塩ムーブ
ボールを持って前を向けばいい選手だ、と言われても、そもそもプレッシャーの中で前を向ける事など滅多にないではないか。活躍したハイライトシーンだけを観れば、凄い選手はいくらでもいる。でもチームプレイで「使える」選手とは限らない。身体を張れないような相手は敵にとっても怖くはない。若い事をエクスキューズに出来るほど、ロッベンの頭髪に若さもない。可哀相に。

ついでに言えば、2頭目の馬狙いで買い集めたオランダ人かもしれないけど、ルートはブラバント人であってオランダ人のデフォルトではないのよね。
幸いスナイデルは良くやってるけど、「ダヴィッツ2世」のつもりで買ったドレンテもまた「コレじゃないロボ」2号・・・・。
ああ、レアルの目論見はかくも儚い。

層が厚くなったというれど、勝ってた時のレアルは「コレじゃな────い!!!」。
ペペやガビーやメツェルダー、そしてスナイデルがいれば、この試合はまた違ったものになってたと思う。
今のうちはともかく、昨季のような苦しい時こそシュスターは何が出来るんだろう。


ルートとラウルの2トップは上手くいってるようで何よりだ。右に左にセットプレイの高さ要員に、守備で忙しく動き回っておる。紺のアウェイユニの裾から白いインナーを出す着こなしはだらしない、と言われてもワタシには見分けが付き易いからイイわ。
かたやラウルは、自分のシュートをセーブしたGKを称えに行くほどイイ人なのに、ルートときたらGKを踏んづけ、無理なオーバーヘッドで顰蹙を買い、DF2人を相手にして転びながらも1人は殺っておく(バジャドリーのGKはプレミアみたいで面白かった)。
でも最後には気まぐれグティのパスから、黒馬黒ウサギでこの試合をドローに持ち込んだ。


「去年はホナウジーニョだったけど、今年はルートか」
リーガ中継の前に流れるセゾンカードのCMを観て、なるほ堂が言う。
哀しいかな、「コレじゃな────い!!!」とは言えなかったワタシである。
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by tototitta | 2007-09-28 22:11 | Ruud van Nistelrooy | Comments(0) | ▲ TOP
偉そうで何より
(記&絵/minaco.)
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<#7 / UTD × CHELSEA>

前フリでルート・フリット氏が登場したりして、何やら単なるリーグ戦以上のアングルだったこの1戦。何しに来たのさファン・バステン。
とりあえず「渡り鳥」と勝手に勘違いしてた(ゴメンね)バーズの姿を観れて、ワタシゃ嬉しいよ。

ストレットフォード・エンドにギャリー&ギグスの巨大バナーが掲げられ、「カンピオ~ネ、カンピオ~ネ♪」の歌声が聞こえてくると、ここまでグダグダだったユナイテッドもこの日は王者の気分になってくる。
偉そうなユナイテッドが戻ってきた。
モウリーニョの伝言メモがなくても、選手達はチェルシーのフットボールが出来るのか?などと、上から目線で問いかけるユナイテッド。

精神的支柱を失った事が、チェルシー選手には一番大きかったと思う。ああいう恥も外見も捨てたスモール・フットボールを忠実に遂行するには、余程の説得力がなければ無理だろう。つまんなくね?などとは一瞬も疑わないように。
モウリーニョは仮想敵を作り上げ、「我々は不当に扱われている。だから武器持て立ち上がれ」という革命軍的なモチベーションでチームを団結させてたんじゃないかと思う。余所で憎まれれば憎まれるほど、チーム内の信頼は強固になる。敵と味方がはっきりするから。
そういう強い指導者が倒れれば、残された選手が混乱するのは尤もな話。
別の言い方をすれば、サカゲーでモウリーニョ仕様にセッティングしたチームがあっても、それを動かすコントローラーがないという事。
勿論シェヴァだけはプログラム外の選手だけど、所詮ここはまだ「シェヴァのチーム」ではない。

そんな哀れなチェルシーを見て、悪魔であるギグスは嬉々として試合を仕切り出す。
前半で因縁浅からぬオビ・ミケルが退場を喰らったのは大きかっただろうけど、既にユナイテッドはチェルシーの右サイドを徹底的にいぢめてペースを握っていた。
角度のない所からのボレーシュートは外したものの(カントナなら決めてるね)、前半ロスタイムにテベスの初ゴールを生んだギグスのクロスは凄かった。そこも左足かよ!

そのまま後半も勢いに乗れればよかったけど、遅攻になると攻め手が単調になるのが今の課題か。でもブラウンは前の試合で見せた「やれば出来るじゃん」クロスから、急に自信をつけたように頼もしくなった。顔に付いた石灰をぬぐいもせず、慌ててるんだか落ち着いてるんだか解らないが。ヴィダのますますブルース化したキャラも定着したな(喜んでいいのか)。
そしてサハも出れば役割がはっきりして、シュートが入らなくてもゴールは出来る。
FKでロンを制しテベスに任せ、PKもまたロンを押しのけサハに蹴らせるギグス、仕切りは上々。

ルーたんと2トップを組んだテベスは、プレイがとても真面目なんである。それはプロビンチャのクラブでは褒められるけど、ビッグクラブではもっと違うものが求められるんじゃないかな。ルーたんが相変わらずマイペースなだけに、パートナーのテベスは苦労しそうだ。
そしてやはりテベスにもボカ育ち特有、「寂しんぼう」の性が見える。このマンチェスターの寒空の下で、温かいお友達が出来るかしら。

さてこれからのチェルシーだけど、正しい金満ネタクラブの道を歩んでいただきたい(ベン・ハイムを獲ったのはその布石でしょ?)。
そもそも、ブルジョワ・クラブでありながら貧者の武器で戦うというのが矛盾してたと思う。もしモウリーニョが、後を追って退団する選手達と亡命政府チームを作ってチェルシーに挑むというなら、それも面白いかもしれないけど。

しかし、チェルシーに限らずクラブがますますファンの手から離れてゆくのは困った事ではある。
あんなに嫌われてたグレイザー一家でも、今はむしろ「当たりクジ」の気がしてくるんであった。


~きょうの萌えビデオ~

ルーたん&ロンがロッカールーム、音楽、ファッション(←キミ達が語るな)などなど語り合ってます。ルーたんの英語はよく解らんけど、2人のラブラブぶりは確認出来ました。
コチラ↓
http://www.youtube.com/watch?v=owTcwYQzu70&eurl=http%3A%2F%2Flj%2Dtoys%2Ecom%2F%3Fjournalid%3D306903%26moduleid%3D21%26auth%5Ftoken%3Dsessionless%3A1190883600%3Aembedcontent%3A306903%25262
確かにサハとエヴラのファッションセンスについてはワタシも同意。サハ、頼むから日本語「ビリケン」Tシャツはヤメレ・・・。
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by tototitta | 2007-09-27 19:35 | Manchester United | Comments(0) | ▲ TOP
amazing feeling
(記/なるほ堂)

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昨夜の中秋の名月をご覧頂けなかった方々の為に、我が家のベランダから見た月を。

我が家のベランダには、時に珍客も訪れる。下の写真は『チゴハヤブサ』という鳥(らしい)。d0031385_19342045.jpg
先日の大雨の時、我が家のベランダの軒下で雨宿りしていたチゴハヤブサ。ずぶ濡れて、折角の模様がよく見えなかったのは残念。ここ盛岡では川向こうのエグネ(居久根)や天満宮辺りに居を構えているらしいから、そこからの出先の最中に雨に祟られたのだろう。窮鳥ベランダに入らば、証拠写真を撮る。

生き物繋がりで、『イシモチ』という魚の話。別名を『グチ』とも言う。
「頭の骨の中に石を持っているからイシモチ」というのは知っていたが、釣り上げられると「グーグー」と愚痴の様にうめくからグチと言うのは最近まで知らなかった。非常に親近感のある魚だ。愚痴ばかりの僕としても、また石持ちって所も……。僕の持っている石もたまに悪さをして、困ってしまう。それが、ここの所ブログご無沙汰の原因だったのだけれども、容態も安定したのでまたいつもの様に(……でも、愚痴は控えめに)。

───────────────────────────────────────────

ラグビーW杯を見ている。
WWEを凌ぐ巨漢同士のぶつかり合いを、観戦初心者のMinacoにボード片手にルール解説し乍ら楽しんでいる。

ラグビーではJK現役当時からのオールブラックス党の僕、なんとかMinacoをこちら側に引き込もうとしている最中だ。ブラジルサッカーファンに教育し損ねた過去を繰り返すまい、と。
「農夫のセクシーさ」に弱い彼女のツボを付きリッチー・マコウを。リオ・ファーディナンドの顔をしてギグスの様にプレーするハウレットを──そこら辺から攻めたら、今の所効果有りの様だ。今度はハカを教えようか。

だが、彼女が面白がるのがおもしろ妖精軍団ウェールズであり、一番感嘆するのがフランスのインテリジェント・モンスター=シャバルさんというのも事実。仕方ないか、シャバルさんはカントナに通じるフランスガチだもの。

僕としても、この予選リーグの中で一番面白いのはフランスだ。
持論だが、サッカーでアズーリが好きな方は、ラグビーならばフランスを応援できると思う。アングロサクソンが作った競技を、ラテン風のマチズモで解釈し、やたらと「俺のハダカ!」を見せたがる。(未成年の方もご覧になるここでは、画像は紹介できない)

10番ミシャラクの気まぐれな王様的プレーにはトッティを、またフランスの特徴である敵のラインブレイクを阻止する強固な守備にも、どこかカンナバーロ的な「華」を感じる。言い換えれば「個の輝き」──所謂「皆でわっしょい!」的なモチャモチャした守備ではなく、そこには「俺が止めてやる!」的な、集団から自立した責任感が感じられるのだ。

我々に広く知られる所のラグビー精神「one for all…」よりも、「個人のマチズモ」みたいなのが先行する、とでも言えば良いかもしれない。勿論彼らとて強い団結心はあるのだが、その拠り所が、何処か我々の知るラグビーとは違う香りがするのだ。

フランス対アイルランド戦。試合中にイバニェス主将SHエリサルドが、意見を異にして対立する場面が見受けられた。どうも、主将を差し置いて、エリサルドが「俺のゲームプランの方が正しい」と譲らない様に。それは、とても新鮮な風景に思った。

南半球、サモア・トンガなどの「諸島系」を含むオールブラックスにしても、アングロサクソン由来の「主将の下で団結して戦う。死なば諸共!」的な形で結束しているが、フランスはどうやら趣が違うようだ。無論、それは否定的に見る物では無く、むしろ好意的に捉えるべきだろう。ラグビー精神は、色々な文化の中で新しい解釈を重ね、そして深化していく。かつてサッカーが、W杯を経る中でそうであったように。

=======

ラガーマンたちを猛火のビルに飛び込む消防士たちに例える見方がある。
なるほど、オールブラックス主将のマコウなどは、正に消防隊のリーダーのようだ。誰よりも真っ先に火中に飛び込み、続く仲間の隊員たちが進む為の道を作る。

もしも我が家が火事になったら、オールブラックスに助けに来て欲しい。
激情家ケラハーが泣きながら「火事だ! 火元はあそこだ!」と叫ぶと、燃え盛る家の扉を破ってマコウが突入。続いたハイマン(スクラム機械)ら屈強なフロントロウが瓦礫を押しのけると、最凶アリ・ウィリアムスと心優しき巨人ジャックが、今にも崩れそうな天井を支える。すると、その下を縫って素早くハウレット、マカリスターがホースを運び、飛び火した厄介な炎もコリンズがチン火だ。そして最後には、ハンサムなカーター君が「もう大丈夫。怪我は無いかい?」と優しく語りかける。ああ、萌え萌え。

で、日本代表はどうか。残念乍ら、彼らは頼りにはならない。
それは勿論、彼らのせいではない。

日本の消防活動は欧米とは違い、消化よりも火事を未然に防ぐ事、つまり見回りやスプリンクラーを設置するといった「火事予防」が第一だ。それはそれで素晴らしいのだが、例えば「普段だらだら→いざという時は猛烈に戦う」タイプと、「普段からこまめに努力する」タイプでは、残念乍らこと火事場の戦闘力のMAX値では前者が勝る。否応無くラグビーが80分間の戦いである以上、戦う事態を起さぬ事を第一とした日本の消防士たちには分が悪い。

しかも今回、桜のジャージを纏った我らが消防士たちは、そんなせめてもの日本人の利点である「普段からの準備の積み重ね」すら出来ていない状況だ。北の鉄人・新日鉄釜石は、心優しき田舎の荒くれ者の風情はあれど、その実は妥協無き研究家軍団でもあった。しかし今のラグビー界はそういう研究の積み重ねを遮断するかの様に、どっち付かずの強化を重ね、大学閥の顔を伺ってはその度に選手戦術が入れ替わり、W杯招致の為に「強化」よりも「結果」に走って外国人選手を頼り……で、その挙げ句に選ばれた今大会の選手たちは、あたかも業火の中に家庭用消火器を持って突っ込まざるをえない消防士そのものだった。

だが、そんな彼らにも……否、そんな彼らだからこそ「一勝を」の願いは尽きない。
満足な準備も無く、得るべきバックアップも無い彼らだからこそ、僕は勝たせてあげたい。

そして、
涙の数だけ強くならない、反・岡本真夜的な繰り返しの中でも、いつかアスファルトならぬ「石に咲く桜の様に」と、花咲く事を願って来たラグビーファンの願いが込められた一戦、それが昨夜の最終戦、カナダ戦であった。

=======

カナダから届くのは手紙ばかりではなかった。
ドライビングモール フロム カナダ。平尾昌晃、畑中葉子。

前半をリードで折り返したものの、後半カナダは優位なFWのパワーを全面に、更に日本陣内へと攻め入る。しかし、試合前から満身創痍の日本もそれに耐える。5年前、釜石の10大会ぶりの全国大会出場を阻んだ、いわば岩手県民の仇敵であるNEC箕内主将のトライ防御には心震えた。今ならば許そう(って、未だ引き摺っていたのか)。しかし、怪我人続出で本来のポジションではないロビンスの伸びないキックが恨めしい。そして逆転を許す。

しかし、そこからが日本なのだ。
赤い風船(『遠い世界に』/五つの赤い風船)ならぬ、赤い桜のジャージに乗って遠い世界に旅に出た、これが日本だ。私の国だ。

フィジー戦に続き、ロスタイムに入ると何かが始まる。
場内にはジャポンコール、フランス人たちも日本の諦めない戦いを知っている。またしても異国の人々を総立ちにさせたジャパン、それを誇らしく思う。そして選手たちもそれに応える。
我慢、猛攻、継続、そしてフィジー戦では果たせなかったトライ。

「amazing feeling」

幾多の名勝負を重ねて来た、我らのヘッドコーチJKをして、そう言わしめた瞬間。
日本人として、それを解説しよう。それが我ら民族の

『火事場の馬鹿力』

だと。それが日本の火消しの底力だ。


大西が、同点のゴールを狙う。松任谷由実の歌は縁起が悪いので思い出さない。
決して本職ではない、今大会度重なる怪我人のせいで廻って来たキッカー役を懸命に務めて来た大西。しかも、彼自身も今や、この80分過ぎにピッチに立っている事さえ驚異的な程の満身創痍である。

蹴り上げられた楕円球の、ゴールへの真っ直ぐな軌跡に、神様が降りて来たかの様に思った。
まさに──、
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そして終りの時、我々の前に立った神は、我らに微笑んだ。
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by tototitta | 2007-09-26 20:04 | Other Sports | Comments(2) | ▲ TOP
『ひまわり』といえばオムレツなのだ
(記&絵/minaco.)
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よく行く映画館では毎月、クラシックな名作映画を短期間上映してくれる。
今月はもうすぐ日本での上映権が切れるという『ひまわり』

久しぶりに観直してみると、おや、何とソフィア・ローレンとマストロヤンニが英語を喋ってるではないか。昔観た時はイタリア語だったはずなのに。
むむぅコレは一体?口の動きは合ってる気もするし?と気になってしまうので、英語吹き替え版なら前もってそう告知して欲しかった・・・。

しかし、昔観た名作を劇場で観直すとまた新たな発見があるものですね。例えばワタシのオールタイム・ベスト3映画『太陽がいっぱい』も、観る度に新鮮だし。


『ひまわり』は「物量」がモノを言う映画であった。
物語はシンプルだし、登場人物も少ないし、上映時間も意外と短い(1時間47分)。でも、ボリューム感が凄いんである。
まずタイトルバック、一面のひまわり畑。今回スクリーンで観ると、このひまわりが全部(当たり前だけど)こっちを向いて揺れているってのはキモかった。
大造りな人の顔のようなひまわり、しかも後にその意味を知ると余計怖いものがある。

新婚の2人が食べるオムレツも凄い。ハンパない大きさと厚みは卵24個分!(むしろ玉葱も入れて欲しかった!)
それに丘を埋め尽くす兵士の墓標。大音量で何度も流れるヘンリー・マンシーニのテーマ曲(しかも今回は音がひどく割れていた)。
これでもかと繰り返し反復するこのメロディを聴くだけで、泣きのスイッチが入りそうだ。

そもそも、ソフィア・ローレンのボリューム感が凄い。肉体的にも感情的にも大迫力。冒頭、怒鳴り散らすシーンだけでビビる。
でもこんなに主張の激しい、押し出しの強い女だからこそ、ロシアでマストロヤンニを見つけた時、ぐっと感情を押し殺すのがたまらなくいじらしい。怖いと思ってたソフィア・ローレンが、今は凄くキレイに見える。(但し、このイラストを描いてたらダダに似てる事が判明した)

それから'70年代の映画の流行だと思うけど、ロングショットから一気にズームアップするカメラの多用。力技!
この物量作戦と、押しと引きのコントラストが効くんだよねえ。やっぱ泣くわ (´д⊂)

ワタシの大好きなマストロヤンニは、いつも「受け」というか、「成すがまま」である。
『ひまわり』は戦争によって引き裂かれる悲劇だけど、マストロヤンニは不条理に「成す術ない」役が実に多い気がする。『異邦人』で殺人を犯すのも「太陽が黄色かったから」だし。
苦悩してるようで、ホントは流されるが良し、としてる風でもある。いや、深刻なのに人からはそう見えない。ソフィア・ローレンの押しを受けるマストロヤンニは柳に風のジョバー振り、正にベスト・タッグだな。

しかしワタシの中では『ひまわり』といえば、やはりマストロヤンニが作る巨大オムレツ
『ロッキー』の生卵一気飲みに並ぶ、精力メニュウと言っても良い。無性に真似したくなるが、コレを食べると一生卵とは絶縁したくなるそうなのでやめておく。第一、卵24個も使えないし、焼くフライパンが重たすぎ。

料理が印象的な映画は色々あるけど、コレとか、ジャック・レモンがテニスラケットを使うスパゲティが有名な『アパートの鍵貸します』や、最近では目玉焼きトーストを朝食に出す『V・フォー・ヴェンデッタ』などは、”男の手料理映画”というジャンルに入れたいと思う(とりあえずプロの料理人は除く)。いかがでしょう。
(そういやウディ・アレンがオーブンで何か焼くのは『誘惑のアフロディーテ』だったかな・・・)
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by tototitta | 2007-09-24 20:32 | 映画 | Comments(2) | ▲ TOP
モグラ大発生
(記&絵/minaco.)
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< CL#1 / SPORTING × UTD >

ジョゼ・アルバラーデのピッチではあっちにボコボコ、こっちにボコボコ、モグラが大発生していた模様。
何だか終盤でいつもより疲れが目立ったのは、そのせいかもしれない。途中から出たサハも身体が重そうだったけど。
そんな中で怪我なく無事に勝てたんだから、やれやれヨカッタと喜びましょう。

前半でもう顔を真っ赤にしてたファーギーは、ハーフタイムにヘアドライヤー大爆発だったかと思う。その後ピッチに出て来る選手達もよほど危機感を感じたのか、あーだこーだと言い合うのだけど、どうも話が噛みあってない様子。

ルーたんがいきなり先発出場で復帰してきたのには驚いた。無理すんなと諭しても、どうせ「出る出る」言ってきかないんだろうけど。
しかし、ルーたんの新しい1トップ像というものが、まだ見えてこない。このポジションでどう変わるのか、変わらないのか。
「ストライカーはライオンのように寝て待て」という極意(ルートはそう教わった)が、いずれルーたんにも解るといいのだけど。それが一番難しいんだろうなあ。

でも、しばらくはこんな試合が続くんだろうと思う。生暖かく見守ってゆくつもりである。

さて、第2の故郷でゴールを叩き込んだロンは、切なそうに謝ってみせた。サウダージ。
しおらしいな(←塩ではない)、ロン。ポルトガルではドリブルで抜けるんだな、ロン。観客を完全敵に回した2年前のベンフィカ戦は遠い昔。
それはともかく、ナニを観てるとロンより塩らしいんだった。
年寄りの身体に塩分取りすぎはスリラーだが、何しろ暴漢に襲われてもビクともしないファーギーである。今更怖いもんなし。塩を喰らわば皿までという事かしら。

ところで、いつしかプレミアでもチェルシーを抜いて3位まで上がったユナイテッド。そして次節の対戦を前に、モウリーニョ解任のニュウスが。まあ来る時が来た、という感じだ。
もはや金に糸目をつけぬクラブはチェルシーばかりじゃない。多分、この先一番怖いのはリバポーなんだろう。
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by tototitta | 2007-09-22 22:54 | Manchester United | Comments(0) | ▲ TOP
変わり身が早いのね
(記/minaco.)

<CL #1/REAL MADRID × SPORTVERIN WERDER BREMEN>

ああ、またストレスフルなフットボール観戦が始まるのねーと複雑な気分で観たCLですが、レアル・マドリーは思ったよりいい感じに勝ててヨカッタ。
昨季の重たい空気はどこへやら、新しいチームは開幕から連勝中。
ユナイテッドやガチというのは頑なで保守的なタチだから、ラテンの人々を見てるとそのユルさ軽さにはちょっと拍子抜けするんである。
勿論優勝して自信を取り戻したのならそれでいいけど、レアルの変わり身の早さときたら何なんでしょう。

前半は攻撃の連携とかバランスが良くて、観ててもやってても愉しかったんじゃないかというムード。チャンスが多く何点入ってもおかしくなかったけど、ブレーメンの大型CBコンビ(メツェルダーよりデカいよメルテザッカー)とGKの堅守に阻まれてしまう。

そんな中、CL通算得点記録でリードするラウルに、それを追う立場のルートの好アシストが先制ゴールをもたらす。アンタがクラブの象徴なんだよ、とさりげなくラウルの胸のクレストを示すルート。
ならばラウルもお返ししてくれなきゃイヤンと思ってたら、後半しっかりアシスト返ししてくれました。有難う!

何度もオフサイドになるわ(憮然とするルートに「これはオフサイドだよ」という汁の真顔ツッコミが欲しかった)、あと一歩の所でDFの反応の速さに阻止されるわでムカついてたルートも、やっと逆転ゴールした時はさも勝ち誇ったような顔で拳を握る。
恐らく「帳面派」(ⓒ春巻雑記帳さん) であろうルートのこの日の日記には、「ザマアミロ!」と大きく書かれる事でしょう(スマン)。
それにしても、DFの反応速度を凌駕する振り足の速さはさすが馬並み。これが祝・CL通算50点目でありました。

但し、その後調子に乗ってシャレたプレイをしてみせたらあっさり敵に奪われてしまい、ガゴのフォローもお構いナシに自分で取り返そうと危険なタックルをお見舞い→カード、というヒドイ奴でもある。
ルートが1試合に1回はスライディングタックルするのを観て来たワタシは、いつも通りのプレイぶりに安心するし、変わらぬ事が一番嬉しかったりする。そういや胸○も復活してるし。

ガゴはよく頑張ってジエゴをほぼ抑えてたのだが、一度でも軽いプレイをするとすかさず攻め込むジエゴが怖い。と同時に、結局はジエゴとカカ’の現状の差(モロモロの立場の違い)が見えてしまうんだった。
しかし、リードした試合を終盤で落ち着かせるというオプションがないのがレアルの困った所。投入されるのがドレンテ、ロッベンなんだから落ち着く訳がない。
ピッチに4人のオランダ人が揃って、それが皆でパスを繋ぎフィニッシュまで行ってしまうのを見ても、別に嬉しくもないしなあ(これが”時計仕掛けのメレンゲ”ですか)。

ともあれ、ラウルが気持ち良くプレイ出来るならいいんじゃないかなレアル。ホビーニョとマルセロの陰が薄いのが気になるけど、変わり身の早いのがこのクラブだし。
そしてグティの凄いところは「反省しない」ことなんだな、というのが解りました。ある意味、この人こそレアルの象徴だと思う。
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by tototitta | 2007-09-20 21:42 | Ruud van Nistelrooy | Comments(0) | ▲ TOP
リターン・オブ・ザ・キラー・オレンジ
(記&絵/minaco.)
~タイトルはジョジクルのデビュウ映画、『リターン・オブ・ザ・キラー・トマト』から~


ファン・バステンは復帰要請にルートの代理人に電話して、とりあえず顔色窺ったらしい。そこまで下手に出たか。やはり折れたのはソチラなのね。

という訳で先月、スイスとの親善試合で晴れて代表に復帰したルートです。
エドさんは親善試合には招集しない事になってたはずだが、ルートを呼び戻すのにお目付け役が必要だったのかも。結局(怪我ということにして?)出場はしなかったけど。スイスは長年熟成されたチームで、オランニェとは対照的だった。

この時、フンテラールが含まれなかったのをオランダではちょっと疑問視されたようで、それについてルートはわざわざ彼に電話したという(空気読めよ)。
数多くの若手を呼んでも、結局誰もが決め手に欠けたオランニェ。割を食ったフンテラールには悪いけど、頼られるのは悪くない。

そしていよいよユーロ予選、ブルガリア戦。
記念撮影では、隣の指定席でガッツリ肩を組むエドさんとバディ復活。厳しい試合になると思われたけど、スナイデルのFKとルートの復帰ゴールで何となく勝ってしまった(観られないのでよく解らない)。
エドさんから始まってそのままチーム全員がパスを繋ぎ、ルートが心憎いフィニッシュすると、アムスのオレンジ・サポは久々に気分良くルートのチャントを歌ってくれたという。

引退後しばらく現場を離れ外側でフットボールを眺めてたファン・バステンは、いざ監督に担ぎ出された時、理想はあるけど現実の壁にぶち当たる。何だかジーコの時と同じ問題を抱えてるように思える(ジーコは'98年にセレソンのテクニカルコーディネーターをしてたので、一緒にしては申し訳ないけど)。
かつて「カルテット」や「トリオ」で伝説を作ったスーパースター。ジーコの「黄金の中盤」とファン・バステンの「トータルフットボール」縛りは、現代とのギャップを生む。そしてネガティヴなフットボールがいつも苦手。


続くアウェイでのアルバニア戦をルートはかなり警戒していた。「失うものは何も無い」アウトサイダー相手に足元掬われるのがナイーヴなオランニェ。
その通りタフな試合で、主導権を握れそうで握れない、決定機は尽く決まらないパターンだったらしい。
こういう相手にネガティヴな真似をされるとルートはキレる。W杯予選のあのアンドラ戦程じゃないけれど、黒ルートは必至である。

86分頃、カードを出されたスナイデルがアルバニアのカナと角突合せ、すわ乱闘かという瞬間、
「(゚Д゚)ゴルァ!!」
とカナを後ろから掴んで引っぺがすルート(手を出すのを見るのは初めてだ)。明らかに仲裁ではなく参戦だ。ルートは黄紙で済んだけど、カナは退場。
でもって、その直後のロスタイムにゴールしてしまうのが、さすが黒ルートなのだった。

左サイドを突破したエマニュエルソンが折り返したのを、身体をねじってボレーした必殺ゴール。身体の向きからして有り得ない方へ叩き込んでる。こりゃ凄い。
いや実は5‐0で圧勝するより、フラストレイション溜まる0‐0の展開で、最後の最後になってエースの1点で勝利!というのが、ワタシにしてみれば一番カタルシスを得られる訳なのだ。こんな美味しい試合のハイライトしか観られないのがホント悔しいな。きっとあんな黒こんな黒が観られたのに!(←そこか)

どうやらルートは、オランニェが勝つためには変わるべきだと考えてるらしい。しょっぱいオレンジはもう懲り懲り。「トータルフットボールを信奉してた'70年代と今は違うんだよ」とぶっちゃけてたりして(アワワ、また監督批判と取られないかしら)。
その言葉通り、復帰して早速結果を出せてヨカッタ。試合後マナーに反した事を認めつつ、でもぶっちゃけそのくらいしなきゃ勝てないだろ、と開き直ってたルートであった。

大げさかもしれないけど、PKに弱いオランニェも、リアリズムに弱いオランニェも、強引にガチズムが凌駕してきたんである。
若手だけじゃ何も出来ないし、ベテランを入れれば口出しされるし、ガチを入れれば強引だし、ファン・バステンも困ったもんだ。
でも「さまよえるオランダ人」の呪縛を解くには、真実のガチな愛しかないんですよ。
(♪One Love ・・・いっそオランニェは国歌の代わりにU2を歌うべきか)


そんなルートですが、先日初のバイオグラフィー本が出ました。タイトルは”Gedreven”、英語で言えば”パッショネイト”(←ぴったりすぎ)。
といっても、地元新聞記者が書いたオランダ限定発売ですが。まあ、岩手日報社発行「盛商」記念本みたいなものか。勿論、翻訳はありません。
本来「現役中に自伝本なんぞ絶対出さねえぞ」主義のルートはこの本にも一切関わっておらず、でも内容も暴露的なものではないし、地元なんであえて黙認した模様。
ああ、オランダ語が一日でマスターできる薬が欲しい。その前にどうやって入手するかが問題だけど。オランダ在住、またはオランダ語堪能な、またはオランダ旅行(ブラバント地方)される方、いませんかね。こういう時は英語圏の選手がちょっと羨ましいんだった。
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* 9/17 一部改訂しました。
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by tototitta | 2007-09-16 23:14 | Ruud van Nistelrooy | Comments(2) | ▲ TOP
テレビ桟敷から
(記/なるほ堂)

忙しくてきちんと書く暇はないけれど、ここ最近に見た試合をメモがてらに。


【ラグビーW杯 フランス × アルゼンチン】
ラグビーの国際試合は、やはり国歌斉唱から見なくては。タレント歌手が出て来たりして、時にシラケてしまうサッカーの「形骸化した演出」とは違い、ラグビーは決戦に赴く前の「崇高な儀式」としての有り様が未だに残っている。屈強なアルヘン男たちの涙には、試合前からお腹一杯。エイヤー、アルヘンから貰い泣き

試合。サッカー者としてはイタリアW杯、開幕戦のアルゼンチン対カメルーンを思い出した。古いな。誇り高きアウトサイダーのゲリラ戦術に、まんまと強国が飲み込まれた、あの試合である。

あの時は「強国の立場」だったアルヘンが、今度は「挑戦者の立場」として、自分たちがやられた様な戦いを仕掛けたわけだ。アルヘンの執拗でエグい攻撃(ショーパンの連続)に、フランスは正に足下をすくわれた。開催国ゆえの油断……だけではないだろう。特にフランスの10番は酷かった。主将のイバニェスもいつになく弱々しく、いつにも増して小遊三に見えた。そっくり。

「不屈のライオン」というカメルーンの異名が知れ渡ったのも、そのイタリアW杯から。
以降、アフリカ勢はサッカー社会の中で一つの地位を得て、御存知の通り今日彼らは決してアウトサイダーではない。それを思えば、この開幕戦は「そんな状況が、いよいよラグビー界でも……」と思わせるのには、十分な一戦だっただろう。長らく続いた「南北半球の英国語圏+フランス」だけがエリスカップを夢見る権利があった時代は、もう終わったのかもしれない。

さてさて、今後フランス代表はどうなることか。伝統国にあって唯一の非アングロサクソン的なアプローチ、フランスだけに漂う不思議なマチズモ……そんな彼らと最強オールブラックスとの決勝を見たい僕としては、彼らに予選プールで沈まれては困るのだ。加えて、別格の存在感を誇るシャバルさんの活躍には「今後のラグビー界の世界的発展も掛かっている」とも考えている。あんな人は、世界中の他のどの競技にも居ない。ラグビー界が誇るイコンだ。

さりとて、やはりサッカーとは違い「フランス人らしさ」が色濃いラグビー仏代表。果たして立ち直れるのか、疑問も。柄にも無く団結の機運を高めようとしても、やはりそこは「個人主義の国」だ。傷つけられた誇りの「埋め合わせ」を求めて、あまり小難しい事を考え込まなければ良いのだが……。

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【サッカー国際親善試合 日本代表 ×スイス代表】
舐めてかかった欧州に、日本代表が大和魂焚き付けられて大爆発──だがそれは、これまでも何度も見て来た風景。
そして、それが一次的な「確変」に過ぎず、結果的にこの様な試合が「日本のパーマネントな戦いぶり」とはなり得なかった事も、残念ながら何度も経験済み。

つまり、この日のスイス相手に見せた日本の逞しさ、それは既に我々が持っていたもの。これまでの代表の歩みの中で、何度こんな試合を見ただろう? そして何度、その後に裏切られたことか。

要は、この状態を日本自身が作り出すこと。
相手の油断が生み出した「中盤のカオス」の下でしか力を発揮できないのでは、それは「実力」とは呼べない。恐らく現在の欧州ナンバーワン左SBであるマニャン、彼が交替してからしかスイスの攻撃を食い止められなかった現実。いつも相手にベアラミの様な「プレゼンター」が居るとは限らない。

けれど、取りあえずは彼ら世代も「こうすれば勝てる」という体験をした事は大きいはず。後はどうやってこの状態を「能動的」にピッチに起こすか……まあ、それが一番難しいんだろうけど。

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【サッカー五輪予選 日本代表 × カタール】
例えば『ベスト・キッド』に於けるパット森田のように、『宇宙戦艦ヤマト』に於ける沖田十三のように、『スターウォーズ』に於けるヨーダのように(以下、延々)──若者たちを一人前へと導くのは、その道を熟知した「経験豊かな者」の役目じゃないのかな。

若い選手の成長の場を「若い指導者の成長の場」と兼ねてしまっている事に、現五輪代表チームの方向性の「あやふやさ」を思う(前回もだが)。

果たして彼の下で、選手は成長できるのだろうか?
まるでどこかの総理大臣の様に(試合当日現在)、指示を出すにも目を泳がせ乍ら、何かを変えるにも消極的かつ行き当たりばったり的……そんな風に映る反町采配を見る度に、こっちの目まで泳いでしまう。反町個人は嫌いじゃないんだが、どうしてもそこには経験に裏打ちされた、本物の信念が見えないのだ。(そして、それが選手にも伝わってしまっているようでならない)

勿論、反町采配の全てを否定する訳ではない。だが、この世代は日本サッカーを新しく塗り替える好素材が揃っているだけに、もっともっと高い次元の戦いを重ねて欲しい。周りの大人は、彼らにそういう戦いこそを促して欲しい。このまま予選突破をしても、結果ただ「五輪を経験しました」で終わってしまうのでは、あまりに惜しい。

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【ラグビーW杯 日本 × フィジー】
初戦の豪州戦の敗北は気にしては居ない。無意味なキックで徒にスタミナをロスし、結果それが大量失点に繋がったのは悔やまれるが、彼らは次節フィジー戦勝利の為の「生け贄」だった事を思えば、むしろ拍手を送ろうじゃないか。

それもまたサムライの生き様、死に様。本当のスタメン選手たちが傷つく事から、彼らは守った。表面的に大敗を誹るのではなく、立派な捨て石ぶりをどうか誉めてやって欲しい。

そして、それを受けてのフィジー戦。
惜しかった。本当に惜しかった。これまで暫く歯が立っていない格上フィジー相手に食い下がり、果敢なタックルで何度もターンオーバーを奪い、最後の連続攻撃では「あわや」の場面も。

恐らく今大会で一番観衆を魅了したゲームだったのではないか。誰が付けたか判らないジャパンの異名『ブレイブブロッサム』は、これまでひたすらに恥ずかしかったが(むしろ「チェリーブラックスの方が言い得て妙と)、この試合はまさに「勇敢なサクランボたち」だった。

殆どをフランス人で占められたスタンド。対戦国に関わらず、恐らくラグビーが好きだからこそ足を運んだであろう彼らから敗者に送られた、鳴り止まぬスタンディングオベーション。あらゆるスポーツの世界で失われて久しい、彼らはグッドルーザーだった。

しかも、敗れたとは言え7失点差以内での敗北は、ポイントが1つ付く。誇ろうじゃないか。滝沢先生も誉めているはずだ──お前らはゼロではなかったんだ!

あとはどうか日本ラグビー協会が──プライドは高い癖にケツが重く、変な縄張り意識や縦社会に縛られた協会が、この戦いをどう受けとめるかだ。これさえも捨て石にはさせない。

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【サッカー女子W杯 なでしこ × アルヘン】
ハワイさんの解説に聞き惚れてしまった。この人の要求のハードルの高さに萌え。黒いのは……顔だけじゃないな。

バレーの中田久美さんもそうだが、高い志で闘っていた方が、当時そのままのハートで選手たちに投げ掛ける言葉は聞いていて清々しい。選手を殺しかねない男子サッカーのヌルい解説はもういらないから、これからは男子もハワイさんにお願いしてくれないかな。

さて、次はドイツ戦。冗談ではなく日本の男子並の強さを持ったチーム。虐殺もあり得るが、しかし予選突破の為には是非ともゴールを死守せねば。期待するのはやはり岩手県滝沢村出身・岩清水梓。岩清水だもの、「君の為…」ならぬ、「なでしこの為になら死ねる!」はずだ(古い。古すぎる)

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【ラグビーW杯 南アフリカ × イングランド】
予選の大一番。巷の戦前の予想は色々聞いていたが、僕が試合前に予想していたのは「30点差で南アフリカ」だったのよ。それくらい、南半球の力は北を上回っていると。
で、結果は36-0。当たったのは嬉しいが、情けないぞイングランド

俺は今からお前らを殴る!
お前らはゼロか? ゼロのイングランド代表なのか?
ラックの集散もいい加減にして、ウィルコが居ないと一生ゼロのまんま終わるのか!
それでいいのか! お前らそれでも母国か! 悔しくないのかぁー!

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【番外 サンマ20匹 × なるほ堂】
親戚より届いた季節の贈り物、サンマ。しかも、脂の乗ったのが20匹。立ち向かうのは包丁人なるほ堂。サンマには以前、捌く際に指に深手を負った苦い過去もあるだけに、余談の許さない一戦となった。

それにしても20匹。どうしてくれよう? 焼くのも良いが、どうしても余ってしまうぞ。
そこで『包丁人味平』以来、幾多の料理漫画を読んで鍛えた頭脳(逆に漫画以外からの知識は乏しい)が導き出したのは、「シメサバ」ならぬ「〆サンマ」

台所をスプラッタにし乍ら、大胆な包丁さばきで一気にサンマを卸すと、すかさず大量の塩をまぶして水分を奪う事2時間。いい汁気の抜け具合に勝利を確信した料理人は、そのままたっぷりの酢でトドメを。

翌日の食卓──、
勝利の余韻とサンマへの鎮魂に思いを馳せ乍ら、見事に漬かった〆サンマに舌鼓を打つなるほ堂の姿があった。完全勝利。 (・∀・)ウマー

親戚各位、次の挑戦を待つ。


  
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by tototitta | 2007-09-15 20:55 | サッカー全般 | Comments(0) | ▲ TOP
ギグス挙式記念~がんばれウェールズ
(記&絵/minaco.)
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ラグビー・ワールドカップを観ています。
と言っても、長年オールブラックス至上主義を標榜するなるほ堂と違って、ワタシは門外漢です。
これまでシックスネイションズや南半球の試合などをなるほ堂解説付きで観てきたけど、未だに選手と名前と国がおぼつかない。
フットボールでは見かけない、ポリネシア系マッチョな戦士も好みではあるが、今のところ特にどこかを贔屓にする程でもない。

ああ、でもシャバルさんを観てるとカントナとブルーザー・ブロディ(そっくり)を合わせたようで、つまりインテリジェント・モンスターと呼ばれるカリスマ性にうっとりしますね。
あと敢えて近いとすれば、「タンタン」のハドック船長とか、ジャン・ヴィゴの映画「アタランタ号」の船長、またはアンソニー・クインとか、「宝島」のジョン・シルバーとか、そうゆうイメージが連想される(ナゼか船長ばっか)。
巨の哀しみと可笑しみを湛えた、人間を超えた異形の美しさがシャバルさんにはある。ポエジー。

しかし、開幕戦から数試合観てきて一番ウケたのがやはりウェールズ代表なのだった。世間がきっとラテンのムチムチ美形を眼の保養にしてる時に、よりによってウェールズだ。
カナダ戦はいい喧嘩祭りでした。
それまでの数試合とはまた別の、まるで御柱祭りのような、男衆の球の獲り合いに燃えた。

カナダがどんなチームなのか知らなかったけど、ロッキー山脈のクマみたいな大男がいるし、主将はレッチリのアンソニー風だし、喧嘩なら決して弱くはなさそう。
前半トライを決め優勢に立つカナダに守備の弱いウェールズはタジタジ。
ところが後半になると一気に形勢逆転、結局はシックスネイションズ優勝経験もあるウェールズが大差で勝利を収めた。プロレスで言えば、血気盛んな若手レスラーの技を全部受けておいて、相手が勝てそうな気になった所一気に倍返しで思い知らせてやるみたいな試合。
喧嘩では負けてなかったカナダだが、経験値とネタで負けた。

何しろ、ワタシ的にウェールズ代表は欧州きってのネタの宝庫である。
アダム&ダンカン・ジョーンズ(←我が家では黒アンドレ&白アンドレと呼ぶ)とチャービスのヴィジュアルだけでもお腹一杯なのに、スタムとダンカン・ファーガソンを合わせたようなサイコな強面ガレス・トーマスがいる。まるで脱獄囚とゴブリンが共演するシュールな映画を観てるようだ。
更に若き男前マイケル・フィリップスは有りえない190cmのSHだし、「もう1人の」マイケル・オーウェンもいるし。途中でパンツのゴムは切れるし。観客席にはWジョーンズを模したアフロ・ヅラが増殖してるし。

ところで、ふと映るサイドライン際に置かれたマスコットがゴン太くん(ⓒできるかな)に見えたのは気のせいか。ワラビーズは勿論カンガルーだけど、ウェールズは・・・・ゴ、ゴン太くん!?
その瞬間、ワタシの脳内シナプスが速攻パスを繋ぎ、ゴールにトライを決めた。
ゴン太くんとジョーンズ×2が、「できるかな」テーマソングとスタジアムの陽気なブラスバンドが、日本のジョン・クリーズことのっぽさん(と勝手に思う)のアナーキーさとガレス・トーマスがシンクロして、ひとつのイメージを結んだのだった。そういうことか!シュール!

フットボールもラグビーも、単純に言えばルーツは「男衆の村祭り」であって、そのプリミティヴな衝動を観るのが愉しい。
フットボールは複雑になりすぎてしまったけど、そういう意味でラグビーは男衆のメルヘンなのだな、と思うんであります。

何はともあれ、ウェールズ代表はファンタジック。次から次へと繰り出すネタに殺伐とした心が和むワー。
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by tototitta | 2007-09-12 22:01 | Other Sports | Comments(2) | ▲ TOP
ロッシはたしかにいちにち噛んでいたようだった
(記&絵/minaco.)
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<#2 / VILLAREAL × REAL MADRID>

リーガの放送が決まらず、ワタシにとって「今季のハイライト」であるヴィジャレアル戦が観られるかどうか大いに気を揉まされたけど、ああ観れてヨカッタ。ブンデスリーガの放送が無いと聞いた時「レアルで良かった」と初めて思ったのに、まさかこんな事態になろうとは。

それにしても、プレミアでユナイテッドがキーン監督と対戦する週に、リーガでロッシとの対戦が組まれるなんて。昨季も今季もアングルがカブるのは何故なんだ。
まあ、ユナイテッドとレアルを同時に気に掛ける者がワタシの他にいればの話ですが。

何気に多い元プレミア勢。ヴィジャレアルにはピレスやシガンも居て、ルートとシガンのマッチアップなどまるでユナイテッド×アーセナルみたいだった。
ボールを持つとゴールへと貪欲に狡猾に向かってゆくロッシ、やはり巧え。イタリア人同士、カンナヴァロへの執拗なタックルにも萌えた。あの眼はディアボロそのもの。アタシには見えるのよ、あの子の黒い情熱が。
なのに期待したルートとのカラミが無いまま、後半でマティアスくん(←カワユス。実はワタシ好みの男前はアルヘンやスペインではなく、チリやウルグアイに多いのだ)に代えられてしまったのが残念無念。

お互いゴール前のシーンが多く、前半があっという間に過ぎる。ラウルとスナイデルが2試合連続ゴールを決めて、試合はレアルが主導権を握り、残り時間は一方的だった。
スナイデルはドブレーテ。爺さんが心配するほど若い子は苦労してないみたいよ。

ビジャレアルは2‐0辺りでもう切れてしまった。クラブの拠り所って負け試合にこそ何かしら見えるものだと思うのだけど、こういう時、多国籍チームってもろい。
ロッシが最後まで居れば、例え退場になっても簡単に負けを受け入れなかったと思う。恐らく、下がったロッシは猛烈に怒ってさっさと帰ってしまったんじゃなかろうか。

新しいレアルは、南米の香りがすっかり消えていた。シュスターのスタイルって何となく欧州的ワイドなサイドアタックなのかしら、という感じ。
ルートの役割も多少変わった。以前より低い位置で確実にボールをキープしてくれるから周りは助かると思うよ。ここまでしっかりポストをするFWって今どき貴重だ(ってゆうか、今はそういうFWを必要としない戦術が多いんだけど)。
とはいえ、最後の方はかなり疲れてヘロヘロなのにシュスターは替えないし、味方はまだ馬車馬にムチ打ちコキ使おうとする。まあいいんですけどね。

大勝ムードで他人が旨そうなご馳走をいただいてると、食い意地が張って仕様がないルートは自分もゴールが欲しくて堪らんといった様子。ルーたんがデビュウ戦でハットトリックした時もそうだった。
ゴール前で思った所にボールが来ないと、誰のせいでもないのに飛び上がって怒る。他人に先に料理が運ばれるのを見て、オレの分はまだか!とテーブルをバンバン叩き催促する行儀の悪い客みたいだ(そのくせフリーでボールを持ったドレンテに「オレによこせ!」と出させといて、結局合わせられなかった。スマヌ)。
ともあれ、敵2人をピッチに這わせて追加点を入れたルートは、メインディッシュを食い終えて殊更満足げに見えた。

出来すぎなシーズンの反動は、全く別チームになったレアルには今の所当てはまらないらしい。
とりあえず、近頃は馬インフルエンザが流行ってるので気をつけるように。それから、ガビーのアルヘンばきはマドリーでも健在、とだけは記しておきます。
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by tototitta | 2007-09-07 22:11 | Ruud van Nistelrooy | Comments(2) | ▲ TOP
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