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イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
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東京で妄想的オランダ紀行 ~後編~
(記/minaco.)

昔、東武東上線沿線に住んでた事があったので、路線図片手にここまで迷いもせず、スイスイと進んで来れた。ナンだ、組し易い相手だったかオランダ。コンクリートジャングルも怖かないね、フフン。などとイイ気になってたワタシだが、この後意外な苦戦を強いられる。

次の相手は、ギャラリー銀座芸術研究所での「'In-Between'~タマラ・ミュラーの世界」 展。
花の銀座はギャラリーの多く点在する所。大層な名前のギャラリーだから、さぞや立派な会場かと思いきや、ビルの狭ーい階段を上った2階に小さな扉が。まるでアングラな秘密結社のアジト。もしくは、奥様方が集う趣味の教室。

しかも、開場時間なのに鍵が掛かってる。げっ。不安になりつつ、少々時間をつぶして待つ事に。雨は次第に強くなり、やむを得ず近くのカフェに入った。

恐るべし、銀座。フェアトレードでもなかろうに、この物価の高さは異常!盛岡ではワンコインで旨いコーヒーが飲めるってのにナンじゃこりゃあ!とテーブルひっくり返しそうになったが、田舎者は都会の流儀に従うしかない。

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さて、タマラ・ミューラーとはオランダのフローニンヘン出身アーティストである(公式サイト )。キモ綺麗でエロ可笑しいブロンドの少女(タマラ自身らしい)の絵が数点、狭い部屋の中にあった。彼女の製作したビョーク主演の映像作品も小さなモニターで上映中。
何と言えばいいのか解らないけど、日本でカルト人気ってのは頷ける。オランダの奈良美智?よく知らんが。好き嫌いで言えば、嫌いじゃない。
日頃あるオランダ人の女の子のブログを読んでるんだけど、何処もヲタクと女子は共通なのだと実感する。世界中の腐女子は繋がっている。オランダにもやおいやBLがあれば、ファンシーやガーリーも居る。素晴らしき哉。

オランダ美術の17世紀から現代まで一度に見て、そんな事をわざわざ確認してどうする、って感じだが。何か間違ってる気もする。妄想にも限界があるみたい。



一日でオランダ各地を回るのは(回ってないけど)、案外きついものだったかもしれない。スケジュールをこなしながら、いきなり予定外の場所へ行きたくなった。
日が暮れる前に急いで六本木。「あるオランダ人が見た昭和の日々」 という写真展がある。本来除外してた催しだが、「オランダ物産コーナー」に惹かれたのだ。やはりオランダに来たら(←来てないよ)、オランダ土産も買っとかなくちゃね!

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迷った。甘く見てたぜギロッポン。何でもトウキョウ・ミッドタウンなるものがあるとは聞いてたが、道わかんね。辿り着いた頃には日も沈みかけていた。

己を恨み始めた。重い荷物を抱えながら、デパートの催事場であるようなパネル展示写真を一応眺め、でも目的はオランダ土産。しかし、ほんの僅かなスペースにあったのはハウステンボス土産。あたしゃ長崎に来たんじゃないよ。ゴーダ・チーズくらいないのかよ、と受付嬢に尋ねたら「15日までです」とあっさり返されてしまった。すまんワタシが悪かった_| ̄|○

それでも、未練がましく隣接のカフェで「オランダ・フェア」のメニュウを食してみる。チーズはあった。但し、日蘭友好記念に醤油と鰹節がかかってた。哀しい。
そもそもオランダ料理店を調べたら、大阪に一軒あるのみである。まあオランダ料理なんて、せいぜいマッシュポテトにアップル・ソースくらいの質素極まりないものを、好き好んで食べたい日本人は少ないだろう。



かくして<妄想的オランダ旅行>は終わった。収穫はオランダのパンフ多数。家でコレを眺めてまた妄想に浸ろうか。バカじゃなかろか。
足を棒にして歩いたものの、やはりオランダは遠かった。オランダ人も居なかった。当たり前。東京が悪いんじゃない、ワタシが無謀すぎた。それなら『アクロス・ザ・ユニバース』か『落下の王国』観に行けばヨカッタか…。

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【教訓】

東京にオランダはありません。思いつきで行動してはいけません。が、唯一心残りなのは、在日オランダ大使館へ行けなかったこと。行ってどうする、って話ですが、何かあるかと思って。
だからそんなにオランダへ行きたいのか。自分でもよく解らない。
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by tototitta | 2008-09-23 22:01 | 小ネタ | Comments(6) | ▲ TOP
東京で妄想的オランダ紀行 ~前編~
(記/minaco.)


この機会にせっかくだから、地元じゃ見られない展覧会や映画を観て来ようか、と思案していたんであるが、ネットで情報を集める中である事に気付いてしまったのだった。

そう、2008-2009年は日本オランダ年 (ロゴデザインはディック・ブルーナ)。

各地でオランダに関わる音楽・映画・美術・スポーツ…などなど、多彩なイベントが断続的に催されている。
そして、ある考えがひらめいた。
コレを逃す手はない。ならば、オランダへ行こう。
盛岡では決して出会うことないかの地も、東京なら手の届く所にある。あるワケないけど、あると思えばある。ひょっとしたら、オランダ人もいるかもしれない。会っても「mooi!」とか「ja」しか言えないけどさ。とにかく、心は決まった。



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降り立ったのは東京駅。駅舎は改装工事中だったが、赤レンガの建築様式、皇室専用口などはアムステルダム中央駅を模したと言われる程似ている。*注
つまり、ワタシはアムスに到着したワケだ。ここからオランダを巡る旅が始まる。思いっきり無理があるのは承知だが、強引にそうゆう事にさせてもらう。肝心なのは思い込みだ。

覚悟を決めたワタシはそのまま丸の内オアゾへと赴き、色とりどりの牛達と出会う。「オランダ COW アート」である。この辺りでは今、「カウパレード東京 丸の内2008」 というイベントが開かれているんである。

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鮮やかなチューリップを身に纏った牛一頭。さすがオランダは牛だらけ。チューリップだらけ。ベタすぎる。
そばにはドイツ・ベルギー・スウェーデン産の牛も居る。何かメッセージを主張するガチ牛も見かける中で、オランダ牛は単に故郷名産物自慢だ。そんなにチューリップが好きなのか。いや、そんなにオランダへ行きたいのか自分。
止まらない妄想に呆れつつ、乗りかかった船は仕方ない。オランダ紀行はまだ始まったばかりだ。

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お次はオランダ旅行には欠かせない存在、観光案内所へと向かう。VVVという略称で知られるその場所は、麹町にあった。正確にはオランダ政府観光局であるが、きっと同じようなものだ。

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目的地には容易く着いた。オフィスビル5階にある小さなドアを開けると、ここでもチューリップのロゴマーク。
しかし、専門家ならどんなマイナー地域(北ブラバントなんて観光マップにまず載ってない)でも案内してくれるはず、という期待はあっさり裏切られてしまう。
人が居ない。入り口に沢山のパンフレットが置かれているが、「窓口で一般のご相談には応じません」とお断りが出てるではないか(企業向けPR所らしい)。エーッ。
意気消沈しながら、それでも集められるだけパンフと地図をゲットしたものの、やっぱりデルフトやユトレヒトがあっても北ブラバントの資料など無かった。そんなもんか。



何だか肩透かしとゆうか、そもそも見切り発車で企画倒れの可能性も出てきた。だがもう後戻りはできない。気を取り直し、混雑が懸念される「フェルメール展~光の天才画家とデルフトの巨匠たち~」 へ。

なるほど上野公園はゴッホの森か(←違う)。小雨降る中長閑な人波を追って、東京都美術館へ初めて足を踏み入れる。
別にフェルメールが好きなワケでもないのだが、今回のハイライトになるかもしれぬメジャーどころ。確かに人は多かった。しかも皆、大真面目にひとつひとつ目を凝らしている。特にオバサマ方の気合の入りようは半端じゃない。冷やかしはワタシくらいか。

美術について語れる素養などないのであるが、フェルメール含め17世紀のオランダ絵画は隙がなく、計算ずくで理詰めに見える。キチンとパースを取って、几帳面かつ厳密に表現する。ある意味トータルフットボールに通じるかも。

司馬遼太郎の「オランダ紀行」で読んだところ、そもそもオランダは貴族制度が無いに等しいので、肖像画は王族でなく当時隆盛を誇った商人に雇われた画家のプロフェッショナル仕事だという。宗教画もカトリックとは違い、題材は聖書の解り易い教訓ものだったりする。要するに教会や貴族の為でなく、成り上がりが自分の家にインテリアとして飾って自慢する為の絵画とも思える。

故に、こっちもまるできれいなインテリアを眺めるような気持ちなのだ。
やっぱ天井高いですねー、床は流行の市松模様ですねー、調度品は質素ですけど窓には凝ってますねー、って「建てもの探訪」の渡辺篤史気分。でもって、やたら生々しくお金が出てくるのが可笑しい。さずが世界一ケチと呼ばれる国民、金には細かい。

但し、以前ドキュメンタリー映画にあった「オランダの光」 。この空気感、空の色がオランダ特有。映画の中で「オランダ風景を描くなら簡単だ。地平線を引き、奥へ真っ直ぐ伸びる道を描き、木立を並べ、残りは全部空にすればいい」と言われていて、全くミもフタもない。

そんな訳で、観察力には感心するけど、デルフトよりデン・ボッシュの画家ヒエロニムス・ボッシュ の方が惹かれるな(時代が違うけど)。デン・ボッシュことスヘルトーヘンボッシュはルートのほぼ地元、南部にはゴッホとかボッシュのような規格外のガチ画家がいるんであった。



さて、長くなるので「妄想的オランダ紀行」は後編に続きます。果たしてこの先に待つものは。そしてオランダ人は登場するのか。てゆうか、そんなに行きたいのかオランダ…。


*注
後で調べたところ、通説だと思ってた“東京駅=アムス駅モデル説”はヤオだったようです。ちゃんと比べると、それほど似てないらしい。ま、いっか。妄想だから。
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by tototitta | 2008-09-22 21:31 | 小ネタ | Comments(4) | ▲ TOP
行ってきました
(記/minaco.)

おかげ様で、先日無事東京から戻りました。
今回の上京のきっかけは、映画雑誌などでご活躍中のイラストレーター川村ナヲコさんの個展です。会場は吉祥寺のにじ画廊。
コチラ

映画をモチーフとしたこれまでのお仕事での生原画や下絵が所狭しと展示されていて、見応えたっぷり。可愛くて勢いのあるタッチのイラストは独自の世界が完成されていて、とても味があります。以前から「こんな風に描けたらいいな〜」と思ってましたが、また生で見ると圧巻です。手描きって潔くていい。ワタシの好きな映画のイラストも沢山あって、嬉しかったな。中でもナヲさんの描くマースでんが容赦なくて好きです。うはは。

23日まで開催されていますので、お近くの方は是非足を運んでみて下さい!と、とりあえず宣伝しときます!


そんな訳で、翌日は一人大都会を彷徨い歩いてみました。おかげで筋肉痛。皆さんに情報を募っておいて、突然何かの妄想に取り憑かれた模様。無謀にもコンクリート・ジャングルへ突入です(大げさ)。果たしてその目的は…。
謎のトーキョー紀行はまた次回。あんまり期待しないでお待ち下さい!
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by tototitta | 2008-09-20 22:59 | 日々日常 | Comments(2) | ▲ TOP
ジョン・レグイザモには何が足りないのかという件
(記&画/minaco.)


以前から、どうでもいいけど気になっていた件があった。
映画ファンなら知っている、でも一般的にはそれ程知られてないだろうジョン・レグイザモ(略してジョン・レグ)。

最初に観た頃はアクション大作での殺され要員が多かったが、いつしか地味に着実に出世。『ロミオ+ジュリエット』ではギンギンの濃いいラテン野郎がイカすし、『ムーラン・ルージュ』ではロートレック役であんな格好だし、『3人のエンジェル』ではドラッグ・クイーンまでしちゃうし、『タブロイド』ではセクスィ~な肉体を披露しちゃうし、いつの間にか『ER』のレギュラーになってるし。そもそもキャリアのスタートはスタンダップコメディアン(CDまで出してる)だというから驚き。ミュージカルから社会派ドラマまで、幅広い演技で器用にこなすコロンビア出身俳優である。
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でもかつて「目で妊娠させる男」と呼ばれ、似たようなプロフィールのベニチオ・デル・トロには及ばない。使われ方が安いのだ。ラテン系俳優の登竜門(?)であるロドリゲス映画にも呼ばれた事がなく、主演作はあるもののメジャーとは言えず。イイ男ではあるのに、何が足りないんだジョン・レグ!



その答えは、多分この映画にあった。主演作の『スエーニョ☆僕と歌って』('05)。

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ここにはワタシ好みの美味しいネタが散りばめられている。
主人公はメヒコからアメリカへ一旗上げに来たミュージシャン。当然ラテン音楽ラテン美女との恋。ルチャ・リブレのヒーロー。隣のワケ有りラテン主婦。バンドでの確執とバンド・コンテスト。

もう、これだけでお話は読めちゃうだろう。青春サクセスストーリーの王道だ。
・・・なのに、どれもが惜しい。惜しいのよっ。
ネタは美味しいはずなのに料理があっさりしてて、嫌いじゃないけど満腹感がないのよ。あんなにでっかいアワビだったのに、焼いたらコレっぽっち?みたいな。

つまり上記のネタが、膨らまない、伏線にならない、深く悩まない、特に意味がない、などなど・・・あっさり過ぎ!もっと濃く盛り上げてくれよ!タイトルに付けてる場合じゃないよ!
今どきな映像の遊びも、突然ミュージカルになるのも、お話のスパイスという程効いてない。歌の上手いラテン主婦(『GOAL:2』に出てた)を主人公にした方が面白かったんでは、とも思う。
そしてこの時41歳のジョン・レグは何と、ハタチそこそこの若作りにチャレンジ!頑張ってるよ、偉いよジョン・レグ。
・・・でも、そうまでしても惜しい!



結局、器用すぎるんだと思う。フットボールで言えば守備に奔走し、味方の上がるスペースを作り、ゴール・チャンスも作るけど、決してエースストライカーにはなれないFWタイプ。
確かに重宝はされる。だが、ロドリゲス映画のようにキャラを最大限引き出して立たせるには、もっと決定力が要る。真面目に動くウィングFWより、1トップでデンと構えられるストライカーでなくちゃ。

そんな訳で、『アザルト13 要塞警察』('05)でのジョン・レグは、未だに駆け出しの新人がやるようなトンパチ囚人役でとっとと殺されてしまい、更にシャマランの『ハプニング』('08)でも、眼鏡&ジャージ姿で役作りの甲斐なく早々に消えてしまうんだった。いっそベタなエロ・サス要員の選択肢があればとも思うが、なかなかそのセクスィーの使い道も開拓されないし。

よくよく考えると、一番惜しいのは笑った時に見える歯並びかもしれない。渋い演技をしても、すべてが下品=安さに着地してしまう。ここまで考えてきてそんなオチですまん。
けれど、これがジョン・レグの隙間俳優として生きる道、なのかもしれない(余計なお世話)。てゆうか、好きなんだけど。
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by tototitta | 2008-09-17 21:43 | 映画 | Comments(5) | ▲ TOP
行く人来る人2008
(記/minaco.)


ディミタール・ベルバトフさん、いらっしゃい。
ニュウスメールでモナ・リザのように微笑むベルバトフさんが、いきなり目に飛び込んできた。確かにアンディ・ガルシアに似てる。なんか顔の半分がオデコで、残り半分に濃いパーツが集中してるような。赤いユニに違和感あったけど、そのうち慣れるだろか。

そしてさん、サハさん、さようなら。「敵に汁を贈る」か。これまでありがとう。
汁→アーセナルには驚いたけど、同時に「アーセナルはOK」だと納得する。エヴァートンも然り。
以前は「フレンチ・コネクション」と呼ばれるほどフランス人が多く居たが、とうとうエヴラのみである。コレもひとつの時代の終わりだろうか。

ケイロスさんも、さようなら。
そのうちファーギーの後釜を狙うかとも言われたが、それはない方向で何より。リザーブ監督をオーレに譲ったレネ・ミューレンステーンさん(オランダ人でルートも家族ぐるみで親しくしてる人)がベンチでファーギーの隣に居たと思ったら、やはりトップチームのコーチに就任してた。そして、ケイロスの後釜はユナイテッドOBのマイク・フェラン。イイんじゃないかな。次期監督候補に伏兵現る?

ホビーニョを獲ったシティは、実はルートにもオファーしてたとか。うーん、5分ほど妄想したワタシ。
万が一シティへ行っても、それはそれでデニス・ローと同じ道だし、年に一度オールドトラッフォードにも行ける訳だし、悪くないかなーとか。でも試合があまり観られなくなるし、まあマドリーを離れる訳がないんだけど。
それにしても、シティのこの一大事に眉毛兄弟は一体何をしてるのか?!と思いきや、案の定_| ̄|○


そんな感じで移籍マーケットを振り返ってみたが、この期間中はいつも軽く憂鬱だ。大概がいいニュウスではない。
ファンとは勝手なものかもしれないが、クラブと同様ファンに敬意を示し続ける(現在形)選手には義理堅いはず。カントナ。彼がキングなのは、何も偉そうに襟を立てているからだけではないのだ。



さて、アンフィールドで久しぶりに負けた。
キャリックの負傷(ギャー)、ヴィダの退場。アンラッキーな失点。不運にも色んな事が重なってしまった。ブラウンについては今更なので構わないけど、プロレスリングNOAHの橋選手にそっくりだとしみじみ思う。いやホントに。
そんな中で最も見所だったのは、ファーギーの顔がみるみる真っ赤に染まり、ヘアドライヤーがフル充電される様子。こりゃ大変だ、と何故かワクワクしてしまう。

ファーギーは何かスペシャルな個性(キャラ)を持つ選手が大好きなので、ベルバトフさんはストライクゾーンど真ん中だと思う。おそらく、彼も襟があれば立ててもいい選手。ギグスはボールで話が通じる相手を得たようで、今後2人が絡む場面が増えると面白いかも。

ベルバトフベルバトフ言ってると、大好きなこの曲が頭の中を駆け巡る。だんだん「♪ベルバ~トフ」って空耳に聞こえませんか。

THE JON SPENCER BLUES EXPLOSION - Bellbottoms


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by tototitta | 2008-09-15 22:10 | Manchester United | Comments(4) | ▲ TOP
『ダークナイト』~もしも、バットマンがセラピストに相談したら~
(記&画/minaco.)

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ここはゴッサム・シティの片隅にある、怪しげなカウンセリング診療所。

セラピスト:次の方、どうぞ。

(黒尽くめのマント男が現れ、おもむろに椅子に腰掛ける)

セラピスト(以下セ):おお、バットマンさんじゃないですか。今日はどうしました?
バットマン(以下バ):話を聞いてもらいたい。秘密は絶対厳守。金はいくらでも出す。

:おやおや、バットスーツが傷だらけじゃありませんか。何をしてきたんです?
傷は己への戒めだ。大丈夫、このスーツは猫には強い…。いや、今ちょっと『ダークナイト』でジョーカーと戦ってきたのだ。
:ああ、凄い評判ですねジョーカー。えらく不気味で、それでいてちょっと可愛いヤツでしたね。ロングコートに派手なコーディネイトが、まるで「破壊の堕天使」ハーポ・マルクスをリスペクトしてるような。ナースのコスプレには、思わず笑っちゃいましたよ。
:笑うな。そんな軽口叩くとヤツが来てお前の口を切り裂くぞ。
:す、すみません。よほどトラウマになったようですね。
:ああ、かなりダメージを食らってしまった。どうも精神的に参るのだアイツは。
:なるほど、それがご相談ですね?

:実は…このゴッサム・シティを悪の手から守るにはどうすればいいか悩んでおる。警察は腐りきってるし、デント検事はあっさりトゥーフェイスになっちまったし、市民は俺の苦労など解ってくれやしない。最近は部下のフォックスに仕事を頼んでも嫌そうな顔をする。しかも、どうやら執事のアルフレッドは俺に隠し事してるみたいなのだ…。
ああ、そして幼馴染のレイチェル。以前と感じが変わった気もするけど、ああいうタヌキ顔がタイプなのだ。彼女を思うといたたまれない…。

:それはそれは、大変ですねえ。それにしても、何故マスクなんか付けてるんです。もっと親しみやすいキャラなら愛されると思いますけど。
:それは『ビギンズ』で説明したはずだ。両親の死とコウモリ恐怖症を克服したのだ、俺は。
:ははぁ…そうでしたね。貴方は自己流のやり方でトラウマを克服したばかりでなく、その上正義のヒーローになろうとした訳だ。無茶しますねえ。信念に固執して、他人からの忠告も聞かないでしょ。今回は自ら香港出張までしたそうじゃないですか。そんな無茶な事ばかりやってると、周りがドン引きしちゃいますよ。
:仕方ない。「街に平和を、人々に正義を」が俺のミッションなのだ。その為には何だってやる。

:確かに。だからあんな事までしちゃって…。ヒロインもあんな目に遭っちゃって。
じゃあ、まずはゴッサムに監視システムを整備して銃規制もして、市民の防犯意識を高め、自衛には合気道や柔術など教えたらどうです?いや、犯罪の根源的原因である社会格差を何とかすべきかも。その方が早いでしょう。悪人を1人1人倒すより。
:むむ…それを言っちゃお終いだ。俺はこれだけ金を使って、新しいバット・ポッドまで開発して、ラブシーンさえなく、たった1人で戦ってるというのにその言い草はあんまりだろう。
:何言ってるんですか、大金持ちのくせに。まあ、泣きたい時は思い切り泣いた方がいいですよ。時にはパーッと憂さ晴らししてみては?
:ロシア美女とヨットでバカンスに行ったけど、それでも気が晴れないのだ。
:フラストレイションを発散させるべきですよ。言う事聞かない奴は中の人(クリスチャン・ベイル)ならボコっちゃいますよ。
:黙れ!中の人などいない!!

:まあ落ち着いてください。いいですか。つまり、貴方はガチなのですよ。いきなり正義か悪か、なんてやる事が極端で過剰なのです。
今にして思えば、'80~'90年代にあった『バットマン』シリーズはアメコミのままでした。ティム・バートンがフリークスへの愛を注いだ『バットマン』『バットマン・リターンズ』も、プリンスのテーマソングも、ダークとはいえ、やはりファンタジーの範囲内だったのです。
なのにどういうつもりか、貴方がたはこの時代にコミックの設定を敢えて忠実に「リアル」化した。即ち、我々の専門用語では“4 REAL”=ガチです。そして、これまでのシリーズをチャラにして、新しい歴史を上書きしようとしている。
:ああ、それの何が悪い。ジョエル・シュマッカーの『バットマン・フォーエヴァー』『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』ときたら、もはや単なるキャラクター・ショウだったではないか。許せん。

:考えてみて下さい。ドラえもんやアンパンマンを実写的に置き換えて、“もしホントに存在したら”というリアルを追及すると、かなりキモイでしょう?それと同じですよ。
はっきり言って、リアルな貴方はイタいんです。歴代のバットマンに比べると、どうもが足りないとは思ってましたが、その分過剰なイタさが満載なのです。でもガチだから、自分のイタさに気付いてないんですよね。
:何だと…そんなバカな!

:更に言わせてもらいますと、他のアメコミ・ヒーローは「仕方なく身に付けてしまった」超人力なのに、貴方は積極的にバットスーツを着てる。金持ちだから。
:これでも会社の資金を流用するのは後ろめたいのだ!バレそうになって必死だったのだ!

:それにですね、貴方だってそもそもの動機は復讐でしょう?ジョーカーとどこが違うんですか。『デビルマン』の不動明と飛鳥了、またはシャーロック・ホームズとモリアーティ教授を思い出してご覧なさい。古今東西、宿敵とはそういうもの。映し鏡なのですよ。
:デビルマンか…日本の漫画は凄いな…。いやそうじゃなくて、俺は人殺しなどしない!俺の何がいけないのだ!

:いけないとは言ってません。それがガチの宿命…。変わりようがありません…。世の中がどんなにしょっぱくても、貴方には受け入れられない…。
:せっかくセラピストに相談してるのに、救いようがないと言うのか!

:やれやれ。何をそう深刻な顔をしてるんだ?

:むっ…どこかで聞いた台詞……ハッ!!!お、お前はまさか…ジョーカー!?

ジョーカー:(マスクを脱ぎ捨て)ウヒャヒャヒャヒャ!!今頃気付いたかよ。悪いが今年のオスカーはもらった!アカデミー賞授賞式で待ってるぜ!
:くーーーーっ。多分その通りになりそうで怖いぞ!

ジョーカー:あっ、そうそう。ついでに言っておくが、次回のヒールはペンギン…しかも中の人フィリップ・シーモア・ホフマンって噂だぜ!!!
ギャーーーー!!そ、それは反則だーーーーーーっ!!!


ジョーカーは笑いながら診療所に火をつけ、彼方へと去って行った。物陰ではズタ袋を被ったスケアクロウが薄ら笑いを浮かべている。
夜明け前は一番暗い。そんな訳で、残されたバットマンは1人寂しく、夜の闇にダーク・ナイトとなって消えるのであった。
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by tototitta | 2008-09-12 21:54 | 映画 | Comments(8) | ▲ TOP
トリビュート
(記/minaco.)

レアル・マドリーにまたもオランダ人が増えた。スナイデル離脱のショック覚めやらぬ間に、ラフィが新加入。ゴージャスな嫁も連れて。

このカップルは母国で「オランダのベッカム夫妻」としてメディアを賑わせていた。ヴィクトリアみたいな豪妻なのかどうかは知らないが、芸能人と結婚=派手なフットボール・ワイブスのセレヴ・ライフ、のレッテルを貼られたらしい。旦那がピュアなヘタレ感を漂わせてるせいもあるかも。とはいえ、「元・スパイスガールズ」より「元・オランダで最もセクシーな女性」の方がいいな!


前置きが長くなったが、そんなラフィが先日ルートのオランニェ引退についてコメントしたのが心に染みたので紹介しておく。

「残念だよ。彼が将来について考えてるのは知ってたけど、続けると思ってた。
彼はオランニェの歴代最多スコアラーになろうとしてやってたんじゃないし、クライファートからそのタイトルを奪おうとしてたんじゃない。もしそうだったら、まだ代表に留まってたんじゃないかな。
ルートはオランニェでタイトルを獲りたがってた。でも、充分値したに違いないよ」

ううう、泣ける。泣かないけど。ありがとう、ええ子やラフィ…。若い子らに思いが伝わってるのなら、こんなに嬉しい事はない。

ルートのオランニェ得点記録は、64試合で33ゴール。歴代トップスコアラーのクライファートまでは、あと7点だった。


田舎では、「心」を「量」で表す。
農家の親戚は、自分の畑で獲れた野菜を山のように寄こす。食いきれない程でも。
盛岡名物「わんこそば」は、客が椀にしっかり蓋をするまで延々とそばを放り込むのが「おもてなし」の振る舞い。もう食えないと懇願しても。
大抵の年寄りは「さあ食え食え」と色んな物を差し出してくる。こっちは腹など減ってなくても。
ルートのゴールも、それに似ている。

都会では銀座老舗の高級な「お使い物」が喜ばれるとしても、彼はダンボール箱一杯に詰め込まれたナスやキュウリを振舞ってきた。農民は貧乏性だ。相手も飢えてるはずという前提があるので量こそすべて。それが最もダイレクトな厚意で、最もダイレクトな「人助け」になるのだ。だから彼はクラブの、オランニェの空腹を満たすために大量のゴールを差し出した。誰も飢えてないとしても。
ゴールの質よりも量で測られてきたストライカーは、きっとそれで満足だ。



さて、この夏に引退をしたブラバント人がもう1人。
競泳金メダリストのピーター・ファン・デン・ホーヘンバンド選手である。世界にその長い名前を轟かせた彼も、今回の五輪では自由形100mのみ出場し、結果は5位に終わった。
オランダにて北京五輪は真夜中の放送である。オランダ国民は眠い目をこすり、彼の最後のレースに釘付けになったとか。
オランダTelesportsの記事で、ホーヘンバンドくんは語る。

「TVの前にパジャマ姿で僕の100mを観て、シンパシーを抱いてくれた人々がいた。ルートもそう。国民が僕の為に真夜中に目覚まし時計のアラームを押してくれた。僕にとって、それが最も美しい賛辞だよ。」
(ちなみに、「選手村で北島が言葉を掛けてくれた事に感激したけど、日本語だから何言ってるか解んなかった」ともw)

同じくPSVアイントホーフェンに所属していた2人は、ホーヘンバンドくんの父親がPSVのドクターだった事もあって、当時からのお付き合いと思われる。ホーヘンバンドくんはPSVの熱狂的ファンでもある。地元で挙げたルートの結婚式ではファーギー、スタムと共にホーヘンバンドくんが参列していたのを見た。ルートはレースを観た後、彼にメッセージを送ったらしい。

そんな訳で、ブラバントの人々にはちょっぴり切ない夏となったようである。



【ほぼ対象限定オマケ】

エキサイトにyoutubeが貼り付けられるようになったんで、試しにどうぞ。
NIKEのあのCMメイキング映像です。選手達のリラックスした素の表情が楽しい。ロンが台詞を噛み、スナイデルがボケて笑いを取り、監督ガイ・リッチーが腕ひしぎ逆十字を掛け、ルーたんは偽ユナイテッド選手らと一緒に、そしてルートが(恥)。やたら彼の場面が多いのは、それだけNG出しまくってたって事かしら。


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by tototitta | 2008-09-09 21:40 | Comments(2) | ▲ TOP
『資金源強奪』~かわいそうな喜和子~
(記&画/minaco.)

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春巻雑記帖さん のエントリで『仁義なき闘い』を思い出したところで、深作欣二監督の隠れた傑作とも言われる『資金源強奪』('75)を観た。正確にはふかさくきんじ監督だが。

<殺人罪の刑期を終えシャバに出たヤクザの清元(北大路欣也)。ムショ仲間を誘い組織の賭場を襲って現金約5億円を奪うのだが、やがて組織は金を取り返そうと動き始める>
というのが大筋であるが、追う者・追われる者が入り乱れ、裏切り裏切られ、金に群がる男たちが目まぐるしく交錯し、被さって被さって先の読めないストーリーが動いてゆく痛快活劇である。深作お得意のヤケッパチぶりが輝く。しかし当時5億円(ほんとは4億8千万)ったら、スゴイ額だなオイ。

スピーディな展開と洒落た脚本、悪人共の騙し合いがまるでガイ・リッチーの犯罪映画を思わせるけれど、勿論深作が先なのだから似てると言っちゃ失礼だね。でも、『ロック・ストック&スモーキング・バレル』や『スナッチ』がお好きな方にはゼヒお勧めしたい!

若き欣也の鋭くギラギラした眼つきもいいし、相変わらず川谷拓三のグッド・ジョバーぶりも光る。悪徳刑事でロリコン気味な梅宮辰夫ときたら、抜群に面白い。
それにしても、欣也の女に扮する太地喜和子である。もう、可哀想ったらありゃしない。

映画の冒頭から、あんまりな扱いをする欣也。喜和子の台詞は殆どが「あんたっ…(泣)」「キャー!イヤーッ!やめてー!!(涙)」である。男衆はといえば「ナンじゃあ、おんどりゃあああ!!」そんなんばっかり。
あんな目こんな目に遭わされる喜和子。もはや『自虐の詩』の域だ。それがまたエエ女で萌えるのだが、ここまで体張って報われないディーバ(=ヒロイン)はカワイソすぎる。そりゃあ男の美学というか痩せ我慢は解るけど、かなり酷いヤツだよ欣也!
ラストシーンまでたるみ無く突っ走る爽快感と同時に、アタシゃ喜和子に涙せずにはいられないんであった。いや、泣かないけど。


さて、長らくTVでしか観られなかったこの映画も、遂に今冬DVD発売されるそうなので、この機会にゼヒ!『仁義~』のテーマ曲と同様、津島利章の音楽もイカすよ!センセイことザ・斬られ役、福本清三も出てるよ!←台詞無いけどさ!



【募集】

再来週に上京する予定です。都内で何か面白そうな催し、展覧会、お勧めのスポットなどご存知の方がいらっしゃいましたら教えてもらえると嬉しいです!よろしく~。
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by tototitta | 2008-09-06 21:36 | 映画 | Comments(2) | ▲ TOP
プロレス脳で観る映画
(記/minaco.)

少し前に、スコセッシの『ディパーテッド』('07)を観た。リメイク元の香港映画『インタナル・アフェア』を観ていないので、その出来については比較できない。話をアイリッシュ・マフィアに置き換えてあるが、スコセッシ映画でポーグスの音楽がガンガン流れるとは何か妙な気分だった。

警察に潜入したマフィアの手先と、マフィアに潜入した警察の手先。それをマット・デイモンとディカプリオが演じるのだが、ワタシ的にはこの2人の「プロレス」が見ものだったんである。

役者の演技はプロレスに置き換えられる(強引)。その意味でマット・デイモンを見直した。
いわゆる「良いプロレス」とは、攻めも出来れば受けも出来なくてはいけない。デイモンは「良いプロレス」をしていた。
まずはこれまでの人畜無害イメージを裏切って、鼻持ちならないスカしたエリート野郎っぷりを見せる。仕事にも女にも気障で自信満々な態度。これは「攻め」演技である。しかし、その後ボスに対しては弱みを握られ腰の引けたおどおどっぷり。即ち「受け」である。交互にしっかりと相手(グッドジョバーなマーク・ウォルバーグと、レジェンドのジャック・ニコルソン)の技を受け、それを返す。実にメリハリが利いている。そして、負けっぷりが良いのも大事なポイント。

一方のディカプリオは、ずっと「攻め」しかしない。つまり「負けブック」を飲まないのだ。
ディカプリオ得意の技しか出さず、相手の技を受けもしない一本調子な演技は「良いプロレス」とは呼べない。負けるときはしっかりと解り易く負けないと、しょっぱい。
デイモンと並んだが故に、ディカプリオのプロレスの稚拙さが目立ってしまった。この勝負は負けて得する、デイモンの1人勝ちであった。


さて、負けブックを飲まない上に「ブック(筋書き)破り」をするレジェンドが、アル・パチーノである。
近年彼の試合(映画)は売り出し中の若手男優を相手に組まれる事が多いのだが、若手の踏み台になるはずのパチーノがそのブックを尽く破って一人勝ちしてしまうのだった。クリス・オドネル然り、コリン・ファレル然り、マシュー・マコナヘー然り…、結局パチーノが長演説をぶち、美味しい所を全部いただいてしまう。大人げない。観客は若手がレジェンドにどう立ち向かうかを観たいのに、そうやって若手に注目が集まりそうになるとダダをこねて水入りのペットボトルを投げつける、まるで天竜さんなのだ。

そんな空気を読まないレジェンド・レスラーに『インサイダー』('05)で勝負を挑んだのが、ラッセル・クロウである。これはオスカーを賭けたタイトルマッチとして、大一番であった。結果、主演男優賞にノミネートされたのはラッシー。
 
大企業の暗部を告発するラッシーは白髪頭で増量。素顔ではなく、マスクマンとしてリングに立つ訳だ。ガチ・ジャーナリストのパチーノはいつものように、大技もとい大声でまくし立てる。ラッシーは虚ろな目してぶつぶつと低い声で対抗するが、「キレたらこういうのが一番怖いんだよね」と思わせる。
これがラッシーのパチーノ潰しの秘策だったのか。若手がナメられるなら、自分も老ける。大声で怒鳴るなら小声でつぶやく。そして日本料理屋で日本語を話すという反則技まで使うラッシー。これには必殺パチーノ節も歯が立たない(なので他の相手に説教するパチーノ)。
勝負は最後にパチーノが美味しい所をしっかりいただき、両者引き分けといった感じだが、多彩な技を繰り出す見事なプロレスだったよラッシー。アンタは立派なレスラーだ。

とか何とか、映画をプロレス脳で観ると違った視点で愉しめる。良い役者とは良いレスラーと同義である。と言うとドン引かれるかもしれないが、我が家では面白い映画を観ると「良いプロレスだったね」と評する事もしばしば。ワタシは決してプヲタではありませんけどね!
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by tototitta | 2008-09-03 20:56 | 映画 | Comments(8) | ▲ TOP
なつやすみの読書感想文~『オレンジの呪縛』
(記/minaco.)

ある日オランダに関する本を探していたら、こんなの見つけちゃいました。
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『オレンジの呪縛~オランダ代表はなぜ勝てないか?~』
(デイヴィッド・ウィナー著 / 忠鉢信一 監修 / 西竹徹 訳  講談社)

…何てタイムリーな。でもって、本の帯には
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なんて宣伝文句が付いてるじゃありませんか。ちょwwwww
本当に読んだのか否か、こんな所に使われていいのか否か。とりあえず、キミに薦められたんじゃ仕方ない。早速読んでみた。


実際、この本には「大事な時にオランニェが勝てない理由」が縦横無尽に語られている。著者はイングランド人のオランニェ好きで、海外では2000年に出版されたらしい(ちょうどオランニェが地元開催のユーロ優勝を逃した頃)。
オランダの建築、社会構造や世相、カウンター・カルチャーから第二次世界大戦まで、幅広い事象を結びつけて語る-----どこか他人とは思えない視点が興味深い。さすがにtototitta!ほど妄想入ってませんが。
故に、オランダ文化やオランダ人とは?についての考察をまとめる資料にもなりそう。

オランダ特有の空間恐怖症リーダーシップの欠如と平等主義、曖昧さ、ドイツへのトラウマPK問題、そして美意識。小さな国で限られた空間を最大限使って、結局は個人の「居心地の良さ」を追求するのに終わってしまう。
オランニェが良い試合をしても勝てないジレンマは、そういったアイデンティティに原因があるのか!と納得。ひとつの見方として。



しかし、まあアレだね。クライフって選手としては天才だけど、人としては一緒に居たくない。これまで彼は色んな意味でオランダにおける「長嶋茂雄」だと思ってたが、どっちかっつうと猪木か。カリスマだけど、一緒に働くには無責任すぎるし胡散臭すぎて。
良かれ悪しかれ、未だこの人がトータルフットボール幻想を縛ってて、所詮マルコもその呪縛との戦いだったんではないかと。誰もがクライフのようにプレイしようとするが、誰もクライフにはなれない事実。つまり、オランニェは(猪木イズムに呪われる)新日か。オランダトリオは闘魂三銃士か(そっくり)。

そしてワタシが思うに、オランダ・フットボールはクライフ系(直系アヤックス)とそれ以外に分かれる。似て非なるものであり、明らかにルートは後者。勿論彼もとことんオランダ的なのだが、南部ブラバント人なのだ。

但しこの本でスリナム系は取り上げても、当然だが南部には触れられていないのが残念である。カルヴァン派のルーツを元にした考察なので、カトリックの場合はまた違ったものになるんじゃないかという気がするのだが。
所詮このフットボール不毛地帯は、オランニェの歴史に係わっていないという事かもしれん。ルートやファン・ボメルといったアヤックス派の外にあるフットボールはマイノリティだけど、ワタシはその辺のポジショニングを是非確認したかったし、オランニェを変える一考になればと思っていた。
しかし、オランニェを語るジャーナリストは多けれど、この点について書いてるのを見た事がないんである(といってもルート去りし今、南部の代表選手がこの先台頭するかどうか…)。

著者はデニス・ベルカンプの言葉を引用して、闘争心の欠如を指摘している。ベルカンプのような、或いはファン・バステンのような歴史に残る美しいゴールを決める事はルートの使命ではない。
以前ヤープ・スタム(東部出身)は言っていた。
「ベルカンプはアーティストだが、ルートは戦士だ。勝つためなら何だってやる。」
そしてベルカンプ(北部出身)は評した。
「素晴らしい選手だが、少々ダーティな選手でもある。あいつにはダークサイドがある。」
オランダ人同士にも相容れない違いはある。ベルカンプはファイターにはなれなかった。
沿岸北部の商人気質は、利益の為に「寛容」になった。南部の貧しい農民気質は、食う為に人任せにせず「貪欲」に自分の手を汚す。ちなみに、ルートはクライフに評価された事がない。



さて、これだけ「勝てない理由」を並べられると、とどのつまり根本的にオランダだめぽ……
(ノД`)
という気にもなりますが、それじゃあんまり希望がない。
そもそも、あの国歌(ウィルヘルムス)は試合前にどうなの?と常々思ってたんだよね。ネーデルランド独立を謳いながら、「でもオレ、ドイツの良血っすよ。あ、スペイン王への忠誠も変わらないっすから、怒んないでね」と言い訳して妙に気を使うナッサウ伯ウィレムの歌詞。他の国は戦って独立を勝ち得たからもっと好戦的な国歌だけど、オランダは周りの大国の都合で行きがかり上独立ちゃったのでそうなるのかもしれないけどさ。それがオランダ人の性なのか。そんなんで試合に向かう気持ちが盛り上がるのか。

ならばやはり、「フライング・ダッチマン」なのだとワタシは思う。こじつけだけど。この呪いは7年に一度上陸して、真実の愛を得る事でしか解けないのだ。じゃあ真実の愛って何よ?というのがまた問題なんだが…。

まあね、ワタシゃもう悩む必要ないけど(涙)。何でエドさんもルートも居ないのに、あのボメルが復帰してんだよ…( ゚∀゚) 
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by tototitta | 2008-09-01 22:05 | 小ネタ | Comments(8) | ▲ TOP
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