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イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
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荒ぶる魂『かいじゅうたちのいるところ』
(記&画/minaco.)

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今年は出来るだけ新作を観るぞと気合を入れて、先週行ったのは『かいじゅうたちのいるところ』('09)。

「かいじゅうたちのいるところ」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

「絵本だけど実はダウナー系」「子供が怖がって泣いた」などとゆう評判を小耳に挟み、期待していた。しかし結論から言うと、そんなにダウナー系ではない。

原作絵本を読んだ事ないんだが、映画はとても「荒々しい」とゆう印象が強かった。凄くシンプルなお話なので、色んな解釈が出来るだろう。ワタシはまず主人公の男の子目線で観ていて、ふと小学校の同級生を思い出した。

彼はそれこそ「手に負えない」少年だった。ちょっとエキセントリックで時々ヒステリーを起こす。きっかけは実に些細で、給食のおかわりが回らなかったとか、落とした消しゴムを拾ってもらえなかったとか。その度、彼は教室のある2階の窓から飛び降りようとするが、誰も止めないのでやがて席に戻る。

今なら大問題になってるかもしれないけど、当時はそんな日常の繰り返し。彼はただ人よりも傷つきやすい少年だと、クラスメイト達は知っていた。それで不思議と秩序が保たれてた。

映画ではのっけから、マックスくんの暴れっぷりにちょっとたじろぐ。子供って加減を知らないし、腕白坊主なんて可愛いモンじゃない。自分が王様でいたいばかりに周りを梃子摺らせる彼は、いつかの少年と同じ。だからマックスくんのする事はよく解る。だが一方で、大人から見るとそんな子供は手に負えない「かいじゅう」なのだ。

妖精や魔法など出てこないし、少年は自分で舟を漕ぐ。かいじゅうだらけの島に着いた時から、ワタシの目線は大人に入れ替わる。すべてのかいじゅうは少年の内なるもの。出会ったのは自分の分身。

不安や怒りや果てしない衝動を、創造と破壊を繰り返して表現するしかないかいじゅう。何とゆう激しさ、荒々しさ!自分にさえ手なづけられない。そんな荒ぶる魂を持つかいじゅうが、子供の中には棲んでいる。そして実は秩序を求めてた。

そう考えると、この映画の持つ異質さが際立つ。甘い綿菓子ではなくて、バリバリと噛み千切るような野趣に溢れた味わい。例えるなら南部煎餅か。違うか。可愛いぬいぐるみのような格好をしてるのにも拘らず、どんどん薄汚れてゆくマックスくんなのだ。

着ぐるみで出来たかいじゅうの造形もまた、プリミティヴで生々しい。まるで野生のゴン太くんにも見えるけど、ちょっとジム・ヘンソンっぽいなーと思ったら、やはりジム・ヘンソン・クリーチャーズが手掛けてたそう。かいじゅう達の声には何と、クリス・クーパーにジェームズ・ガンドルフィーニ、フォレスト・ウィッテカー、ポール・ダノとゆうクレジットが。あと、ほんのチョイ役でマーク・ラファロまで出てる!

夢でもない現実でもない、内なる旅を終え、マックス少年は恐らく自分なりの秩序を見つける。彼は何を得て、何を失ったのか、それは解らない。ただスパイク・ジョーンズ監督は、かつてないパワフルでワイルドな(ファンタジー映画でなく)子供映画を作った。確かに、今どきの良い子には恐ろしいのかもしれないな。

おまけ。ちょっとネタばれします。
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by tototitta | 2010-01-29 21:45 | 映画 | ▲ TOP
第二十三話『ダーティ・ギャリー2』
(記/なるほ堂、監修/minaco.)

【#23 Man Utd 4 - 0 Hull City】

俺はギャリー、人呼んでダーティ・ギャリー。赤悪魔署の札付きデカ長さ。

知っての通り、例え捜査現場からのお呼びが無くても、俺のマグナムはお構い無しだ。先日のカーリング大会1stレグ、行儀の悪い「元警察犬」に躾けをしてやったら、フッ、また世間を騒がしちまった様だな。まあ、例のジャッジ批判で執行猶予中のボスの代わりに「口撃係」を買って出るのも、デカ長の仕事の内さ。処分? そんなの恐れちゃ居ねえが、このままじゃ俺は、出場数よりも出場停止が多くなっちまう気が……泣けるぜぇ。

ちなみに去年まで署に居たテヴェス、そしてエヴラとパク☆チーの三人。奴らは、世間的には「ダチ関係」と思われている様だが、「エヴラは警察犬テヴェス号とパク☆チー号の訓練士」ってのが実際の所だ。奴らの執拗な犯人追跡と、その噛み付きぶりを見れば、判るだろう?

3年前、テヴェスが署に、文字通り「拾われた」のにはこういう経緯があった。胡散臭いペットブローカーの誘いに乗って、アルヘンから英国に渡って来た闘犬テヴェス号。一旦は首尾よくウェスト・ハム屋の番犬に収まったものの、しかし市役所への登録が二重(ハム屋&ペットブローカー「MSI」)だった事が発覚。裁判所もFAも「本当の飼い主は誰だ」って剣幕で、もうドッグフード喰ってる場合じゃねぇ、一時は「このまま保健所送りか?」ってところだったわけ。

すると、そこに現れたのが我らのボス──騒動が尾を引き、未だ泥沼に片足突っ込んでいた奴を見て曰く、「暫く我々が警察犬として面倒見ましょう、狂犬病の予防注射代も肩代わりしましょう」と。で、面倒くさい交渉の末に「2年間のレンタル契約」という事で、奴に仮の赤い首輪を与えてやったわけだ。

まあ、狂犬を野放しにするのは危険という配慮もあったが、元々「弱みがある奴を、その弱みに付け込んで拾ってくる」のがボスの趣味。物は定価で買わない、食料品は閉店間際の夜6時過ぎの中三デパートで、半額になった見切り品を買う……それがなるほ堂も実践する「赤悪魔流節約術」だ。膝を怪我した傷物のオランダ馬を買った時もそうだった。最近ではワンダーもだな。

で、それから2年間、警察犬として署の中庭の犬小屋で飼われることになったテヴェス。投入された捜査現場では、まあよく働いたと言えるだろう。しかし、奴は表に散歩に出る度に「もっと捜査に連れて行け。難事件も俺に任せろ」と吠え、結果リーグ連覇したボスの選手起用法にまで噛み付きやがった。こちとら一時的な身元引き受け人、正式契約の刑事と扱いが違って当然で、そもそも捨て犬としてフットボール通りで路頭に迷う寸前だったくせによ。そんなんじゃ、幾ら「正式な飼い主になれ。ポジションを保障するような待遇にしろ」と吠えても、「はい、そうですね」とは行かねえよ。悪魔社会は縦社会、そんなに甘くないんだよ。

で、結果奴は俺たちの提示した「5年で40億」の買取りオファーすら蹴って、悪の巣窟シティに尻尾を振って寝返りやがった。加えて入団会見でもボス批判、正に飼い犬に手を噛まれるって奴。まあ犬は三日の恩を忘れないと聞くが、アルヘンにはそんな諺は無かった様だな。だから俺は、やんわりと言ってやったわけだ。

「ボスの決断(テベス側の要求を断って契約しなかったこと)は正しいと言わざるを得ない。どんなに良い選手でも金銭的要求が大きすぎるのであれば放出するべきだ」

ってな。別に「奴に2500万ポンドの価値は無い」なんて言ってない。「どうせシティに行くなら、眉毛兄の代わりに眉毛犬としてオアシスに入れ」とも言ってない。同じくシティ……マンチェスターのスラム地区に身を落としたシュマイケルみたく、露骨に無視して嫌がらせをしたわけでもないぜ。

ところが奴は、たかがタブロイドの見出しでマジ怒りしちゃうんだもんね。手前の発言が波紋を呼べば「メディアが歪曲した」とか誤摩化してた癖に……最近では「翻訳のミス」とかもあったな(笑)。で、俺は仕方なく、未だに奴の背後に居るブローカー(いつまでも連中と手を切れないのが、そもそもの原因なんだが)に代わって、「躾役」を買って出たわけだ。中指を立てて……まあこれも一つのネヴィル神拳の構えで、「お前さんのドタマなんて一発で吹っ飛ぶぜ」ってな。


………………
ま、過ぎた事はいいさ。去る者は追わず──刑事だろうが、犬だろうが、馬だろうが。そういえば元警察馬は、一時ロンドンのコンビニ『ホットスパー』でアルバイトするって噂だったが、どうやらドイツのハンバーガー屋に鞍替えする事になったらしいな。まあ、ハンバーグの具にされないように、頑張るこったな。

てなわけで、俺は「MUTD」と刈った生垣のある自宅に帰り、他の刑事連中たちによる「ハルシティ強制捜査」をテレビ桟敷で見守ることにしたわけだ。ところがだ──今回の捜査はJスポーツでの放送無し。消化日程の都合って奴で、逃走中のチェルスキー容疑者とガナーズ事務所のガナーさんを、例え一時的にせよ捕える好機というのに。恐らく、俺の「放送禁止行為」が再び炸裂するのを恐れたんだろうな、後日NHK衛星での録画放送のみだとさ。泣けるぜぇ。

で、仕方なく俺は、他の赤悪魔サポーターと同様に『赤悪魔公式サイト』を恐る恐る開いて、事後に結果を知ったわけだ。ほう、ウェインが一人で4人逮捕だとさ。やるじゃねえか。まあ蒸し返す様だがな、暴力団エバートン組から足を洗ったウェインを署に迎えて以来、俺たちには「将来はルーニーを1stストライカーに」という長期的構想があったわけ。で、昨季までのMFや2ndストライカーとしての修行を終え、今期はいよいよその時だってな。この策略にはカペッロも一枚噛んでいる。だから、「ストライカーの補佐役」や、時には「控えストライカー」に廻される事に我慢出来ないゴネ厨に、わざわざ大金を費やす意味なんて無かったんだよ。もしそんな金があるなら、ウェインの給料に加算してやるべきさ。カイのミルク代に廻す方が、余程有意義ってもんだ。

さて、ハル捜査の話に戻ろう。
どうやら、リオ姐が職場復帰した様だな。無事に終業時刻までフル出勤、翌日の健康診断もクリアし、ボスも上機嫌で「我々は万全(で次節に望める)」と述べたとか(※註)。未だヴィダが戻っていないのに「我々は万全」とは、まるで既にヴィダが「我々」の範疇に無いような……まさかそんな事は無いだろう。あるとすれば、それは練習をサボったとかいうアンデルソンか。(※註/本項は、リオ姐の出場停止処分の話題が出る前)

これまで俺は沢山の若者たちが、この赤悪魔署への正式採用を夢見て奮闘し、そして夢破れて散っていった姿を目にしてきた。また数多くの、「永遠に赤い悪魔で居たかった」と願いながらも、それが叶わずに「殉職」していった連中を見てきた。我々の制服の赤は、彼らの流した血の色と言っても過言では無い。例え時に不本意な起用を強いられても、例えボスの意味不明で不条理な怒りに晒されたとしても、しかしこの制服を纏う事の意味を自覚出来ない奴は、ここに居る資格は無いのだ。俺を見ろ。ボスの命令で親友ベックスと弟を失い、今では殆ど出番も失い、しかし俺はピッチサイドでも誇りを持って、脚がダメなら口を使って──ともあれ色んな手段を駆使して、敵と闘っているぞ。判るか、この気持ちを。

「はい判ります。僕も一緒に闘わせて下さい」

そうか、それは良かった……って、お前誰だよ? 振り向くとそこには、署に新規採用が内定したというクリス・スモーリングという若者が。デカ長の俺に挨拶に来たのか。その名前、「相撲リング」とは即ち「土俵」という事だな。今日からお前は「土俵刑事」。果たして芝の上で活躍出来るか疑問だが、ともあれ土俵入り、もとい悪魔入り御目出度う。ハァー ドスコイ ドスコイ。


最後にワンダー──。
ウェインは南アフリカに向けたインタビューで「(チームメートのマイケル・)オーウェンもいることを願っているよ。彼はそれに値するんだ」と小坂明子の様な事を言っていたが、この日ワンダーは先発するも、しかしウェインが2〜4点目のハットトリックを挙げたのは、相方がベルバトフに変わってからの残り10分。奴の茨の道は、未だ先が見えないようだな。

まあ、気にするな。取りあえず次のシティとの対決、所詮1stレグでの勝利は「インチキ判定」のお陰って事を連中に判らせてやれ。例えW杯はダメでも、カーリング大会でイングランドの頂点に立ち、「カーリング代表」として冬期オリンピックに出場する、それも悪くないぜ。

to be continued...




次回、第二十四話『ガナーズ事務所、大爆破!』。
ワンダー刑事の奮起に、どうぞご期待下さい。
(タイトルは予告無く変更される場合があります)

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このドラマはフィクションです。実際の人物・団体・
実在するギャリー・ネヴィル選手とは一切関係ありません。
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by tototitta | 2010-01-27 16:39 | Manchester United | ▲ TOP
ガチ33歳 別れの手紙
(記/minaco.)


ユナイテッドを去った時ルートは、裏口から追い出されたようなものだった。
ファーギーに「出てけ」と宣告されたシーズン最終戦、ギャリー新主将に「グッドラック」とだけ言い残して荷物をまとめ、そのままオールドトラッフォードを離れた。キーンさんの引退試合に立ち会う事すら許されずに。そんな過去をきっとマドリディスタは知らないだろう。

それとは違い、マドリーを去る時は華々しく見送ってもらえた。
ハンブルガーSVへの移籍が完了した日の夜、ベルナベウでは試合前にちょっとしたお別れのセレモニーが用意された。月曜にハンブルクへ発つルートは、どうしてもマドリディスタへ感謝の意を伝えたかったらしい。そうゆう男だ。

大仰な音楽と共に、ピッチで迎えられるルート。選手とファンが温かく敬意を表してくれる。「後は俺に任せろ」とでも言うようにロンが両指をサムアップ。ロンはこの試合のゴールと勝利をルートに捧げる、と約束していた。多分、退場もルートに捧げてくれたんだろう。以前この2人に何があったかも、きっとマドリディスタは知らないだろう。



生え抜き以外、マドリーの外国人選手はクラブに対し何の義理もないはず、と言われる事がある。確かにそれも解る気がする。ルートの場合も前フロントならともかく、現フロントには取立て恩義もないかもしれない。

けれど、ファンは別だ。これまで良くしてくれたマドリディスタに対し、ルートはそこまで不義理ではない。彼は「マドリーでは本当にファンタスティックな時間を過ごした」と言い、ファンに別れの手紙を書いた。しかも家族と連名で。ほんと筆マメ。

出て行く際に不満をぶっちゃける外国人選手も少なくないマドリーで、そうした人が居ただろうか。政権交代によって居場所を失くした事は同じなのに。ルートは表玄関から去る。ユナイテッドでは叶わなかったが、今回は堂々とサヨナラを伝える事が出来た。恐らく彼には良い思い出しかない。功績などと大それた事よりも、ただゴールを荒稼ぎしたガチだと、きっとマドリディスタは知っているだろう。

まるで引退するかのように感動的なセレモニーだった。ある意味ではそうかもしれない。旅はオランダからイングランド、スペイン、ドイツへと欧州を一周りして、やがては出発点に帰るのかもしれない。プロレスで言えば、シングルのチャンピオンベルトを賭けたメインイベントではなく、タッグマッチのセミイベントへ移行するみたいなものかもしれない。

しかし、それでもプロレスラーがプロレスラーであり続けるように、ストライカーもストライカーであり続ける。

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最後に、今この駄文をご覧になるマドリディスタさんがいるのならば、ワタシからもご挨拶を。
大変お世話になりました。良い思い出になれば幸いです。
ありがとうございました。

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by tototitta | 2010-01-26 18:28 | Ruud van Nistelrooy | ▲ TOP
競り市の馬
(記/minaco.)


今週の動きは慌しかった。
まずはガラタサライ監督であるライカールトから誘われた、とゆうニュウス。もしもそんな遠くへ行かれたらどうしようかと激しく動揺したが、翌日には代理人が「トルコには行かない」と発言。とりあえずホッとする。

じゃあ、それ以外のどこへ行くのか。期限まで時間はあまりない。やはりプレミア復帰が有力だろうけどリバポーとの話題は立ち消え、ストークシティのフロントも「もしもルートを連れて来れたらビックリだよね」とかなり弱気。残るはスパーズ。

すると月曜の夜、代理人とスパーズ監督レドナップが会食してたと報道される。それが事実なら急展開。交渉は詳細を詰めるだけとも言われ、早くも水曜には発表があるかもとまで。うぎゃー。

ところが、これもなかなか発表がない。何でもスパーズ側は、代わりにパブリチェンコ放出が前提となっているらしく、それが決まらないとルートを獲得できないとも言われる。その為かレドナップのコメントも歯切れが悪く、ああ何と気を揉む日々よ。

そして木曜。今度はウェスト・ハムが名乗りを挙げる。そんな余裕があるのかと意外な伏兵現るが、でも馬肉はハムにならないんじゃないかなあ。

そんなこんなで只今代理人ロジャーが忙しく動いてるのは解るけど、1日1日と時間が経つにつれ焦りを隠せない(ワタシが)。明日こそ、今日こそ、とあと何度思えばいいのかしら。パブリチェンコには大変申し訳ないけど、とにかくスパーズに頑張ってもらうしかないようだ。

などと個人的期待を賭けてみたが、そこへ突然現れたのがハンブルガーSV
ドイツのBild紙によれば、金曜に早速交渉が始まったらしい。そして月曜にはメディカルチェックとなるだろう…って、ちょ、ちょっと待って下さいよ。ワタシゃ全くノーマークだったから、まさかドイツ行きだなんて再び激しく動揺中(kさんすいません。情報感謝します)。

それでも一縷の望みを捨てきれずにいたワタシだが、本日土曜日には決定打があちこちに出てしまう。メディカルチェック完了、恐らく日曜には正式発表とな。←今ココ。

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てっきり彼はガチでドイツ嫌いかと思ってたんで驚いたものの、ハンブルグは実家から近くもないが遠くもないし、ドイツ語もOKだし、UEFAカップで古巣PSVと対戦するってゆうし。ワタシだって別にドイツが嫌な訳ではない。

ただ、想定してたスパーズなら、ユナイテッドと対戦するのです。しかも、オールドトラッフォードで。ああ、ワタシがその日をどんなに待ち望んでいたことか。遂に夢が叶うんだ…と少々先走ってしまったこの気持ちの行き場は…orz。

そんな訳で、やっぱり今回も移籍情報に振り回されてしまいますたよ。どうもお騒がせしました。これから少しずつ気持ちを整理していこうと思います。
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by tototitta | 2010-01-23 21:04 | Ruud van Nistelrooy | ▲ TOP
第二十二話『ワンダーがW杯南アフリカ大会をテレビ観戦することはさせてはいけない』
(記/なるほ堂、監修/minaco.)

【#22 Man Utd 3 - 0 Burnley】

「ボスに会わせてくれ!」

勝ち点2を失った先のバーミンガム強制捜査の後、赤悪魔署内にはフレッド君に詰め寄るワンダー刑事の姿があった。遂に「豆豆腐(マメ・ドウフ)」とか言う、モヤシっ子訓練生にまで出番を奪われ、代表復帰が更に遠のいたワンダー。するとフレッド君は、彼に一枚の乗船券を手渡した。そういえば次の捜査までの間、中東ドバイで訓練を行うと聞いていたが、そこでボスに会えという事か。よし、この際はっきり白黒着けてやる──俺は戦力なのか、それともルーニーやヴィダに対する警告、見せしめに過ぎないのか?(前回参照)。意気込み、船に乗るワンダーであった。

しかし、彼が到着したのは日本……英国から船で来日という、なんともデビット・ボウイな旅である(古いなあ)。知らぬ間に、訓練地がドバイから変更になっていたのか。取りあえず、道々の案内板を頼りに、サッカー練習場に辿り着いたワンダー。芝の上では既に同僚パトリス・エヴラが、地元の子供たちと共に汗を流していた。

「ボスは何処だろう?」

すると、「背番号2」を着けた美少年が答えた。

「ボスは……ほら、そこに居るよ」

彼が指す先にはエヴラが。いや、違う……あれは……

「我ら鹿島アントラーズの『ボス』、小笠原満男キャプテンさ」

美少年はそう言うと、芝の上、右サイドバックのポジションに駆けていった。鹿島アントラーズ?……どうやらワンダーが辿り着いたのは、「鹿島港」と言うらしい。なんてこった、ボス違い。途方に暮れるワンダーの耳に、練習を観覧する熱心な鹿サポの声が耳に入る。

「ダニーロの代わりの新外国人選手かしら?」
                     
フッ、今じゃ俺も日本では過去の人の様だ。いや、「日本でも」と言うべきか。すると、練習場に「ボス、代表復帰おめでとうございます」「チョリース」の声が。代表復帰、それは聞き捨てならない。

早速、売店で広報誌『アントラーズ・フリークス』を一冊購入し、小笠原満男について調べるワンダー。同じ30歳、身長も同じ173センチ、膝前十字靭帯断裂、失意の海外挑戦……そして代表監督が彼を称していった言葉、「その存在感や実績を考えると、一度呼んで外したりできない選手」とは、正に自分と同じでは無いか。

しかし、彼の「存在感」とは何を指すのだろう? ワンダーはピッチサイドに佇む、アントン君に訊ねた。するとアントン君は、鹿メイツの二つのインタビューを紹介した。

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Q:Jリーグアウォーズのベスト11の表彰の際に、小笠原選手が「選ばれた鹿島の選手が少ない」とおっしゃっていました。あれを聞いて、いかがでしたか?
「泣いていました。『満男くんだけだよ、ああいうふうに言えるのは』って。正直すごいと思います。言葉では表せないくらい、すごい人だなと感じました。」(野沢)

Q:怪我もあったシーズンでしたが、1年間プレーし続けましたね。
「経験を生かさないと困るよね。反省してもっと落ち込むかと思ったけど、そういうこともあると思えるようになった。ずっと40番(小笠原)を見てきたからかな」(内田)


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アントン君は続けた──

かつての日本代表は、ラモス、カズ、ゴン、秋田といった『肉食系フットボーラー』が支えていた。しかし今、一時の『おネエ系フットボーラー』時代を挟み、いつしか『草食系フットボーラー』の巣窟と化してしまった。かつて弥生人が縄文人を、大和朝廷が狩猟民族を、仏教が土着の信仰を、それぞれに「野蛮」として駆逐したように。そして、小笠原満男は数少ない……いや最後の『肉食系フットボーラー』といっても過言では無い。そこに在るのは、今僅かに東北地方にて「マタギ」として伝承される、日本人古来の狩猟者の姿。だからこそ、彼はある種の現代人にとって理解し難く、時に疎まれ、誤解され、しかし真の日本人の強さを有している──

「茸は植物なのか?」
「………」
「すまん、アントン君。続けてくれ」

マタギの頭領(ボス)に率いられた鹿島アントラーズは、草食系蔓延る日本サッカー界に於いて、唯一の肉食系、マタギの集団として、昨年三連覇を果たした。そしてそのボスはリーグMVPという、いかに草食系メガネ系代表監督とて、もはや無視出来ない結果を残し、遂に代表復帰を果たしたのである。思えば昨年末、NIKEのキャンペーンのサインボールに、手下の鹿メイツが「努力」「継続は力なり」などといったメッセージを記す中で、彼はこう記した。

「エイズ撲滅 みつお40」
(註/「」は、恐らく誤字を塗りつぶして誤摩化したもの)

それは、エイズ禍に苦しむアフリカの地に立ち、皆を救おうという決意に他ならない。日本だけでは無い、アフリカの人々もまた、満男のW杯メンバー入りを切望しているのだ。

…………           
ワンダーは彼の説明に、伝説の闘将ロイ・キーンやカントナの姿を思い浮かべていた。なるほど、肉食系フットボーラー、肉食系クラブ──確かに売店の肉料理は美味いわけだ。それに引き換え、俺は一体何をしているんだろう。いつしか俺は、野生の本能を忘れてしまったのでは無いか。そのきっかけ、思い当たるのはドイツW杯スウェーデン戦開始1分での、膝前十字靭帯断裂。あれ以来、俺の心には弱気が住み着いている。しかし一方、満男は同じ故障に見舞われた時、こう言った──

「昔は(靱帯損傷の全治が)1年以上のケガだったのを誰かが10ヶ月にした。3ヶ月はさすがに無理だろうけど、4ヶ月では行けるかな。自分がその一歩を踏み出す」

ワンダーは悟った。俺に欠けていたのは、その闘争心なのだ。それはピッチ上だけでは無い、あらゆる困難に対しての。思えばこの日本行きも、それを悟らせる為の……。

「判ったようだな、ワンダー刑事。これは南アフリカの地で満男がファン・ニステルローイを倒し、遂にエヴラと対面し、そして決勝でワンダー、君と戦う物語の序章に過ぎないのだよ」

なぜ、俺の名を? しかしアントン君は振り返ってかぶり物を取ると、そのまま黄色いスーパーカブで去っていった。一体、彼は誰だったのか。「筆者」には知る由もない。

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マンチェスターに戻ったワンダー、定位置のベンチに座る彼の前では、赤悪魔署刑事たちによる「第二次バーンリーの長城攻略戦」が執行されていた。前回はその長城の前に苦杯を舐めさせられた刑事たち、今回も難しい闘いとなったが──。以下、目についた赤悪魔署メンバーについて、捜査報告書より抜粋。

◎よくできました/クリス・イーグルス
彼は今日の対戦相手では?……いや、悪魔は永久に悪魔なので、差し支え無し。オールドトラッフォードのピッチに、鷲が舞い降りた。かつてはキャリントン警察学校を高成績で卒業し、その顔面偏差値から「殿下」ことスパイス刑事の後継者にも挙げられていた彼。しかし、常にトップとサブの『オン・ザ・ボーダー』に置かれ、いつしか悪魔署を去り、『ならず者』の如く移籍市場を彷徨う事に……。だが、バーンリーに『ニューキッド・イン・タウン』として加入後、いよいよ真の実力を発揮。危うく赤悪魔署に今宵、『呪われた夜』をもたらす所であった。敵将が、わざわざ「拍手交替」をさせるのも頷ける、なんともゴールデン・イーグルスな、素晴らしい出来。

◎おかえりなさい/エドさん
正直、ここ最近の赤悪魔署の調子以上に気になっていたエド夫人の容態。しかし、その熱心な看病の甲斐もあってか、夫人は不慮の脳内出血から後遺症も無く回復し、エドさんも晴れてゴールマウス復帰と相成った。この日の赤悪魔署の中央DFはエヴァ・ブラウンという、聞く度に「第三帝国総統の愛人」を思わせる、未だ時折不安定さを隠せぬ二人。しかし、それでも涼しい顔で完封してしまうのがエドさんである。今日まで代理を勤めたクスチャク警備員も文句無い実力者だが、やはりエドさんは違う。GKという枠を越えている。彼のフィード、パス廻し、捕球後の素早い配球こそが、赤悪魔署の躍動の源なのだ。赤い悪魔がFA杯敗戦で負った後遺症も、彼が跳ね返してくれる事だろう。

◯がんばりました/ガルシア刑事
見るからに脚の状態が悪く、得意のポストプレーにも精彩を欠くが、それでもピッチにバラの花を咲かせるガルシア刑事。傷つき、儚くも、しかし戦い続けるのが「ベルバトフのばら」のさだめなのだ。

◯よくねてました/カイ・ウェイン・ルーニーくん
パパに似過ぎ。パパの仕事は、ボチボチ。いつも、あれくらい冷静にシュートを……。 

◯さすがです/ダーティ・ギャリー刑事長
スピードの衰えを、唯一無二の経験でカバー。最後はネヴィル神拳の最終奥義『ネヴィル千手殺』で零封に貢献。そろそろ次期ボス修行を始めるとの噂も絶えないが、まだまだ現場に彼の汚いプレーは必要だ。

◯よく、がまんしました/ポール師匠
奇跡の二試合連続カード無し。ただし、前節のばしていたヒゲを剃ってしまったのが悔やまれる。「赤ヒゲ」で一本書くつもりが……。

そして最後に、マメ・ディウフ訓練生──

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72分、2対0と勝負がほぼ決した状況で、ワンダー刑事に出場が命じられた。しかしそれは、因縁のマメ・ディウフと同時投入……。

「ボスは、この俺と『豆豆腐』を競争させるつもりか……」

しかし、この日の競争で結果を出したのは、その「豆豆腐」の方であった。現警察学校校長ベビーフェイス・アサシンの教え子とも思えぬ、ちょい老け顔のセネガル人は、マメに走った甲斐あって二試合目にして初ゴール。更には、この日も欠場(実質)のナニ刑事の、数少ない見せ場さえも霞む様な、見事な「バック宙」まで。

それは、泣き虫刑事殉職後は空席となっている、「守備を固めつつカウンターを狙う際、トップに置く選手」の座を射止めたと思わすに相応しい活躍。そしてそれは、

「俺は、新ワンダーだ!」

という、旧ワンダーへの宣戦布告──。

しかし、ワンダーの心は揺るがなかった。俺はこの闘いから退かない、諦めない。なぜなら、俺はワンダーだから。ワンダーは赤悪魔署完勝を告げる笛を聞きながら、ふと横に見つけた満男に言った、

「マタギのボスよ、南アフリカで会おう。今は最終メンバーの座、俺の方が一歩遅れているが……いや一歩どころか、多分、今日でクラブでも『第4フォワード』にまで格落ちになったが、しかし俺も必ず掴み獲ってみせる。その為にも、俺もファーギーに言わせてやるのだ──

『ワンダーがW杯南アフリカ大会をテレビ観戦することはさせてはいけない』

と」。


そう言われて、エヴラは答えた。

「ハァ? 意味わかんないすけど」


to be continued...




次回、第二十三話『またしても、ハル』。
ワンダー刑事の奮起に、どうぞご期待下さい。
(タイトルは予告無く変更される場合があります)

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このドラマはフィクションです。実際の人物・団体・
実在するバーンリーFCとは一切関係ありません。
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by tototitta | 2010-01-18 14:42 | Manchester United | ▲ TOP
2009年塩映画賞
(記/minaco.)

世にガチ映画があれば、それ以上に「塩映画」もまた後を絶たない。
てな訳で、(今更ですが)ワタシの<2009年塩映画賞>発表。
小規模作品やB級映画よりも、どちらかといえば大作故に醸し出すしょっぱさがポイントである。また、手が付けられない程酷い駄作は除いておく。


【塩作品賞:伝記部門】 『チェ 28歳の革命』(2008)
頑張ったわりに、ベニチオ・デル・トロがそれほど似てない。続編へのモチベーションが落ちたので『38歳 別れの手紙』は観ずに、代わりに「ゲバラ日記」を完読した。こっちはどガチ

【塩作品賞:ミュージカル・ダンス部門】 『マンマ・ミーア!』(2008)
勢いで誤魔化したけど、実は歌もダンスもお話もかなりハードルが低かった。

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【塩助演女優賞】 ペネロペ・クルス in 『それでも恋するバルセロナ』(2008)
本家オスカーを獲得とはいえ、これ演技なのかしら。単にスペイン女性のデフォルトなんでは?

【塩主演女優賞】 ジュリアン・ムーア in 『ブラインドネス』(2008)
最近の出演作に塩映画が続いたせいで、彼女が出てるとまたトンデモ映画かと身構えてしまう。本当に演技派女優なのか、それとも主演作を塩漬けにする「漬物石女優」なのか微妙。

【塩助演男優賞】 ロック様 in 『ゲット スマート』(2008)
スティーヴ・カレルのキャラが違うんでは…と、ワタシ的には大いに滑ったコメディ映画。その中でアメプロ界のカリスマ、ロック様がお情け程度に出演してるのだが、まるで良い所無し。やはりプロレスラーの普段着は裸であろう。

【塩主演男優賞:洋画】 ブラッド・ピット in 『ベンジャミン・バトン 数奇な人生 』(2008) / 『バーン・アフター・リーディング』(2008) / 『イングロリアス・バスターズ』(2009)
レッドフォード後継者として、王道2枚目スターの看板を背負おうとしないブラピはしょっぱい。CGで老けたり若返ったり、間抜けを曝したり、タランティーノ映画に出たりしてお茶を濁してる場合じゃない。

【塩主演男優賞:邦画】 浅野忠信 in 『劒岳 点の記』(2009)
一昔前なら高倉健(冷やせば冷やす程味が出る)の役であろう柴崎隊長が、浅野忠信では物足りない。「あー見事ですねー」とかテンション低すぎる反応に山が泣いている。

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【塩監督賞】 ベン・アフレック『ゴーン・ベイビー・ゴーン』(2007)
(主演:ケイシー・アフレック)
原作小説は凄く面白そう〜と思わせるけれど、それを生かしきれず残念なのはアフレック兄弟。お互い監督・主演の器じゃなかった。配役に説得力無し。ビデオスルーもやむなし。

【塩映画大賞】 『クヌート』(2008)
そもそも映画ですらなかったようだ。ドイツ版ドキュメンタリーの素材を角川が買い、独自に編集して劇場公開しちゃったらしい。どおりで日本版のしょっぱさもむべなるかな。騙された。つうか、観たワタシが悪かった。



以上、ツッコミながら振り返ってみましたが、あまり新作を観られなかった自分こそ、むしろしょっぱかった…すいません。今年は沢山良い映画に出会えますように。
 
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by tototitta | 2010-01-16 19:57 | 映画 | ▲ TOP
PSHカッコええ!『パイレーツ・ロック』
(記&画/minaco.)

さて、今年の映画館初めは景気良く『パイレーツ・ロック』(2009)を観て参りました。

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時は1960年代。ここは北海の洋上、24時間イカしたポップ・ミュージックを流し続けるフリーダムな海賊ラジオ局、その名も“Radio Rock”。
保守的な英国政府の妨害なんぞクソ喰らえ!セックス&ドラッグ&ロックンロール!そんな船へ放り込まれた若者と、8人のDJ達が繰り広げる愛と涙と笑いの日々。

それ程期待してなかったんだが、これが結構掴まれた。
兎にも角にも、フィリップ・シーモア・ホフマン(以下PSH)ちょうカッコいい!!

もっと音楽について薀蓄を語るような映画であれば、中途半端になりかねなかったと思う。しかし、ただ当時のUKヒット・チューンを流しまくるのみで、船内のバカバカしい人間模様に焦点を絞っている。むしろ、ワタシにはそれが良かった。音楽映画とゆうより一種の青春映画であり、チーム男子(+紅一点)映画なのだ。

笑いのツボが英国的なのも良かった。ナンセンスと下ネタが主で、愛すべき馬鹿キャラ大会。本家ポール・ウェラー師匠にそっくりなリス・エヴァンス、お洒落な船長ビル・ナイ、まるで別人のケネス・ブラナー、その他どこかで観た事ある英国俳優が勢揃い(女の子はアンナ・カリーナに似てたなあ)。船は志を共にした者達のユートピア。

そんなファミリーのリーダー格が、“The Count”を名乗るアメリカ人PSH。あの丸っこい身体が無茶苦茶カッコ良いんだ。別の強烈デブが居たせいで、いつもより若干スリムに見えたばかりではない。

彼が真のアウトローだから。プライド高く、仁義に熱く、タフでクールでそしてヒューマンタッチ。でもどこか醒めていて、渡世人の風情を湛えてる。『用心棒』で言えば桑畑三十郎、『ガン・フロンティア』(@松本零士)で言えばトチロー。PHSだけ女っ気が無いのもハードボイルドでカッコええ。

今よりもっとロマンティックな時代の理想と幻想を乗せた海賊船で、PSHの存在がちょうど良い錨となっていた。何故なら彼は知ってる。「今が人生のピークで、後は下り続けるだけ」と。

その通り、イノセントな'60年代はやがて、ウッドストックを境に終焉を迎える。ロックは死に、世界を1つにした魔法は解ける。そして船は沈み、ラジオも終わる。

だが、楽園には必ず終わりが来るし、それ故に輝き続けるもの。
「いつの日も若者は夢を見る。そして夢を歌に託すのさ」
「俺は音楽に救われた。だから音楽の為に死ねる」


かっちょいいいいい…台詞も全部かっちょいい!まさかタイタニックになるとは思わんかったが、最後はこれしかないでしょう。ちょっとウォールナットグローブ大爆破(@『大草原の小さな家』最終回)みたい。

時間が経てば多分、映画の細かい部分は忘れてしまうかもしれない。でも、PSHのカッコ良さはずっと忘れないと思う。それだけで充分、元が取れる。


では、今年はパーッと歌って踊って愉快な1年にしたいものです。
R o c k & R o l l !!!

「パイレーツ・ロック」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
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by tototitta | 2010-01-13 21:59 | 映画 | ▲ TOP
第二十一話『ヴィダーミネーター リオ・ヴィダ クロニクル』
(記/なるほ堂、監修/minaco.)

【#21 Birmingham 1 - 1 Man Utd】


私はリオ・ファーディナンド。未来の我が息子に、その未来がある事を信じて……この記録を残す。

今から4年前、2006年の冬──「彼」は私たちの前に現れた。

「父親を捜しにきた、セルビアのスナイパー」、それが彼の赤悪魔署採用の、表向きの理由だった。その曲がった鼻から、ブルース元刑事の隠し子と信じて疑わぬマンチェスター住人たちは、その出生を不憫に思って一層の声援を送り、彼もその驚異的な破壊力でそれに応えた。

しかし、私はやがて気付いた。彼が毎試合の様に出血する度、私はその横で機械油の匂いを嗅いだ。あの「流血芸」は、彼を人間らしく見せる為のカムフラージュだったのだ。機械は美を理解しない。機械は芸術を創造できない。だからこそ、彼は純粋な「破壊者」たり得た。

今にすれば、思い当たる節がある。一日の職務を終えたシャワールーム、私達の間に、こんな遣り取りがあった。

「リオ姐、お前の守備は生温い」
「あら、イヤねぇ。美しい守備と仰って、ヴィダ」

(筆者註/監修者より、「リオの発言は、おネエ口調に」とのこと)

芸術を愛する私、それは一族の血のせいだろうか。次男アントンもフェアプレイヤーであり、三男フランツは音楽家だ。フランツ・フェルディナンド……ラッキ-! ラッキ-!

「よろしくて、ヴィダ? 治安を守ることは、敵の息の根を止めることでは無くてよ。防犯は街の美化、美しい守備から始まる……それが、アタシの信念」

そう。この世には、既に沢山の血が流れ過ぎている。来日すれば池田小学校を赴いて哀悼の意を捧げ、英国政府のナイフ撲滅キャンペーンに於いては、その先頭に立つ私。だが、ヴィダにはそれが全く理解出来ないようだった。

「では、俺は間違っているのか?」
「違くてよ、ヴィダ。何もかもが正反対の二人だからこそ、こうして皆さまから、ベストカップル……『最高のコンビ』と呼んでいただけるのでは無くて?」


最高のコンビ、それは私にとって、真実の気持ちだった。だが一年前、その日は突然に訪れた。数少ない休暇の日、釣りを口実に示し合せていた場所に、彼は現れなかった。そこは二人にとって思い出の場所、故障したDFの癒しの地、

『ブローク"センターバック"マウンテン』

の山小屋。急ぎマンチェスターに戻った私に、彼は言った。

「やがて審判の日が来る。『神の子』が、真の救世主になる前に、抹殺する──」

彼をこの「現代」に転送した何者かが、いよいよ指令を起動させたらしい。彼は、未来に禍根となる人物を過去から抹殺する為、時を越えて送り込まれた殺人アンドロイド『ヴィダーミネーター』だったのだ。ダダンッ、ダンダダンッ!


しかし、その目論見は失敗に終わった。「審判の日」を前に、審判は3度彼に退場を告げた。即ち、「対リバプール戦3回連続退場」である。標的であった神の子トーレスは、最強DFブルースをモデルとして製造された、その『ヴィダ2006』をプレス機の下に破壊し、スペイン語でこう言った。

「Hasta la vista, Baby!(「さっさと失せろ、ベイビー!」)」

だが、『ヴィダーミネーター』の闘いはそれで終わりではなかった。彼には、もう一つの使命があった。昨年、赤悪魔署とセルビア人美少年リャリッチとの仮契約の席。その背後にはヴィダの姿があった。今度は守る為に戦う、即ち『ヴィダーミネーター2』である。

しかし、その目論見も露と消えた。未来の救世主と目されたリャイッチとの契約は、その寸前で破棄された。ボスは言った、「おベルたんでいいや」

目的を失ったヴィダの胸中、私には知る由も無い。あのFA杯リーズ戦の直前、ロッカールームで何があったのかも、私は知らない。ただ、赤悪魔署では、これまでも沢山の刑事が「殉職」したとされている。だが、真実はそうなのだろうか。かつて親友アラン・スミスが私の胸で息を引き取った時、彼は最後にこう残した、「ボスには気を許すな……俺を撃ったのは……」。もしそれが本当だったのなら、ベックスも、キーンも、ロンも──過去に殉職した刑事たちは皆、敵の凶弾では無く、ボス自らが手を!?

私はたまらず、ボスの部屋に駆け込んだ。「ヴィダは無事ですか?」と訊ねる私に、ボスは言った、「安心しろ。ヴィダは故障で、全治10日だ」。でも私には、その「10日」という期間が、まるで何かの「ペナルティ期間」のように聞こえた。

─────────────────────────────

それから数日後──
赤悪魔署に、唄う様な男の野太い声で通報が入った。

♪Panic on the streets of Birmingham I wonder to myself

何やら事件らしい。刑事たちはウェスト・ハム、トッテン・ハムと並ぶ『プレミアハム御三家』の一つ、「バーミング・ハム」への捜査に出動し、私は一人署で留守番となった。「バーミング・ハム」──香港系チャイニーズマフィアを背後に持つと噂され、「リー・暴ヤー」なる前科持ちの凶悪犯を囲い、ここ最近プレミア中下位の暗黒界で、みるみる名を挙げている危険な組織だ。

すると、何故かスコッチ刑事が帰ってきた。まだ、捜査中の時間のはずなのに? しかし彼はその理由を語ろうとせず、ただ、こう呟いた──

「お、恐ろしい事を目撃した……」

冷静を促しながら、「一体何が起きたんだ? ポール師匠がまた何かやったのか?」と問いただす私に、彼は震えながら説明を始めた。

「……いや……目撃したというよりは全く理解を超えていたのだが……、あ……ありのまま、今日起こった事を話すぜ! ウェスとエヴァの弱さが敵の狙い目になり、敵のOGとクスチャク警備員の活躍で勝ち点1は得たが、途中何故かボスの鼻水が止まらなくなり、でも逆転弾が必要という場面で、ボスの選択はワンダーでは無く、無名のディウフだったんだよ! な……何を言っているのかわからねーと思うが、おれも何が起きたのかわからなかった…頭がどうにかなりそうだった……『ワンダーの持ち腐れ』だとか、ワンダー虐めだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……」

しかし、私は気付いていた。この「ワンダー外し」に秘めたボスの意図──今やこのバーミング・ハムくんだりのフロント舎弟に収まったマクマナマンが奇しくも見守るこの闘いで、この采配。それは……

「一度、銀河帝国の地を踏んだなら……フットボーラーとしてのキャリアはそこで終わりなんだよ。二度と幸せにはなれないのさ」

という『警告』なのだ。深遠なる見せしめ──ルーニーへの、そしてヴィダへの。

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たまらず私は、ヴィダを探した。「故障」という事は病院に……いや、彼の事だから工場に違いない。その予想は当たった。人気の無い工業都市マンチェスターの或る工場、ヴィダは私に言った。

「俺の未来は、この世界には無い」

そして彼は私に、彼の乗った荷物エレベーターのボタンを押すように言った。その下には溶鉱炉があった。「人が泣く気持ちがわかった。俺は泣けないが…」とヴィダ。しかし私は言った、「恐れるな。未来は変えられる。運命は自分で創り上げるのだ」と。すると、ヴィダはこう言って去っていった。

「I'll be back」

戻る……それが全治である10日後のことなのか。それとも、噂される他所のリーグに現れるつもりなのか、『ヴィダーミネーター3』として──それは今の私には判らない。ただ、私は待つしか無い。私自身の傷……心の傷を癒して。私は署に戻り、自分のロッカーを開く。そこに密かに掛けられた、ヴィダのユニフォーム。私は「ブローク"センターバック"マウンテン」での幸せな日々を思い出しながら、そのユニフォームにこう告げるのだった──

「ヴィダ、永遠に一緒だ」。


to be continued...



果たしてヴィダは赤悪魔署に戻るのか?
そしてリオの思うように、ワンダーはやはり「見せしめ要員」なのか?
次回、第二十二話『バーンリーの長城 PART2 未来への最終決戦』。
ワンダー刑事の何かしらに、どうぞご期待下さい。
(タイトルは予告無く変更される場合があります)

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このドラマはフィクションです。実際の人物・団体・
実在するバーミンガムFCとは一切関係ありません。
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by tototitta | 2010-01-10 21:58 | Manchester United | ▲ TOP
理数系映画『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』
(記/minaco.)


昨年、NHKスペシャルでの「100年の難問はなぜ解けたのか〜天才数学者 失踪の謎〜」 や、「魔性の難問〜リーマン予想・天才たちの闘い〜」 。そこに出てくる「ポアンカレ予想ガチ」だの、「リーマン予想ガチ」だの、または映画『ビューティフル・マインド』でラッシーが扮したジョン・ナッシュ教授だの、およそ数学者はガチである。

ワタシゃ数学音痴だけど、彼らが挑む難問には浪漫と狂気、つまり人生を狂わすような魔性があるんだろう。

そんな数学ガチの映画、『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』('05)を観た。監督ジョン・マッデンと主演グウィネス・パルトローは、オスカー受賞の文系映画『恋におちたシェイクスピア』のコンビだが、本作はかなり理数系である。

偉大な数学者である父(アンソニー・ホプキンス)と、その資質を受け継いだ次女(グウィネス)。しかし老いた父は精神を病み、やがて他界。元教え子(ジェイク・ギレンホール)は、残された大量のノートを解読する。その中の1冊には、世界で最も重要な定理の証明が書かれていた…。

詳しくは説明されないが「素数」と台詞に出てくるので、恐らくリーマン予想を証明しちゃったんだろう。すわ歴史的一大事。でもパパは既に電波だった訳で、じゃあ誰がどうやって解いたのか?と、後半はミステリー的展開に。面白いなと思ったのは、この脚本自体も数学的に構成されてるところ。

元は舞台劇だったそうで、少ない登場人物が喋りまくって話が進む。幽霊のように時々現れる父も含め、数学者達の会話はすべて「予測」と「反証」、そして「証明」で成り立っている。ここでは理論派じゃない長女だけが浮いた存在で、すっかり疎まれ役。

ノーメイクで色気皆無のグウィネスは、理数系女子が似合う。終始不機嫌で鬱々としてるのは、未来を怖れてるからであり、物語は彼女の抱えた難問を理路整然と証明してゆく。どうやって証明するかと言えば、「証明できない可能性が排除されるのを証明する」のだった。とことん理数系。

但し、実際は検証に数年掛かるはずなので、ちょっと現実離れしたオチではある。でも20代が最もひらめく年頃だと言うし、こんな風にある日突然リーマン予想が解けちゃったら夢みたいに違いない。

マッデン監督は『恋ピア』同様、クライマックスで畳み掛けるカットバックが得意技のようだった。ラストのフェードアウトも余韻が心地良い。また、音楽も理数系の雰囲気を盛り上げる。繰り返し増幅される旋律がマイケル・ナイマン(@グリーナウェイの『数に溺れて』)みたいで。

それにしても、びっしり書き込まれた大学ノート100冊余とは、堂々たる帳面派。凄く地味で風変わりな映画だが、ワタシは興味深かった。難を言えば、アンソニー・ホプキンスは基本がハンニバル・レクター博士なので、さほど正気を失ってるようには見えない事かな。

「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
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by tototitta | 2010-01-09 17:48 | 映画 | ▲ TOP
PLAYERS OF THE DECADE
(記/minaco.)


先頃ユナイテッド公式サイトにて、“PLAYERS OF THE DECADE”とゆう企画が開催された。

これは2010年を迎えるに当たり、クラブの過去10年間よりgreatest-ever playersを選出しようというもの。在籍年数、貢献度や個人的能力などを基に、大晦日までカウントダウン形式で発表されたのが、以下の10名。
#10 Evra | #9 Van der Sar | #8 Neville | #7 Ferdinand | #6 Van Nistelrooy | #5 Keane | #4 Scholes | #3 Rooney | #2 Ronaldo
#1 Ryan Giggs
果たして納得の人選でしょうか。そりゃギグっさん鉄板であろう(ベックスは在籍年数が足りなかったか)。とはいえ、ワタシは結構ドキドキハラハラしつつ年末を過ごしたのだった。

219試合で150得点。リーグ優勝1回、FAカップ1回、コミュニティシールド1回。PFA Players' and Fans' Player of the Year賞1回(加えてサー・マット・バスビー賞も)。数々の記録と共に評されたルートの紹介文。その中の一節にしんみりする。

“もし2006年マドリーへ去らなければ、歴代トップスコアラーであるサー・ボビー・チャールトンの249点を凌いでいたかもしれない”

「もしも」という仮定において、その想像の余地を残してくれてありがとう。

─────────────────────────────

さて、タブロイドではこれまで、ルートの新しい厩舎候補に数々のクラブが噂されてきた。

ローマ、ガナーズ事務所、バーミンガムらは早々に辞退したらしいけど、名前が挙がったのは他にスパーズ、フルアム、サンダランド、ベシュクタシュ、リバポーなど。最も噂されてるのがリバポーで、市場が開いた新年にはローン移籍の話が出たり、その後ベニテスが「オファーはしておらん」と否定したりして、もどかしい状況が続く。1日も早くプレイさせてやりたいのに。

ぶっちゃけ、ワタシにとってユナイテッド以外はどこでも同じ。いっそCBとしてでもいいから帰れないかな…許してもらえるならワタシがいくらでも謝るから…なんて思いが無いとは言わないが、でも万に一つも可能性は無いと知っている。ファーギーの眼が黒い(青い)うちは。

なので、しいて願望と言えば、もう一度オールドトラッフォードに<対戦相手として>立つ事が叶えば嬉しい。それ以上、何を望めようか。
どうか良い居場所が見つかりますように。
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by tototitta | 2010-01-05 22:53 | Ruud van Nistelrooy | ▲ TOP
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