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イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
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<   2010年 12月 ( 9 )   > この月の画像一覧
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2010年 My Favorite 映画
(記/minaco.)

ええと、今年新たに観た映画を数えてみたら、新作旧作取り混ぜてざっと140本程だった。そのうち劇場では20本くらいかな。いかんせん、こちらでは大都市より公開時期が遅かったり観たくても上映されなかったりするので、一般的な「今年のベスト10」と同じ土俵に上がるのは気が引ける。てな訳で、単にワタシが劇場で観る事が出来た新作映画の中からお気に入りの10本を選んで、振り返っておきます。

一応ベスト3だけは断トツで好きな3本とゆう事で、残りはほぼ順不同。こうしてみるとガチ映画豊作の昨年とは違って、シンプルに愉しく笑えて熱い映画が多い年だったなあ。初めて観る新人監督も多かった。あとチームものに惹かれたかもしんない。

勿論この10本以外にも印象的な映画はあって、例えば大ヒットした『オーケストラ!』の怒涛のラストや、アルヘン映画『瞳の奥の秘密』のスタジアムでの撮影にも驚いた。でもどちらかと言えば、前評判が高くて期待したものより、思いがけずグッと掴まれたもの。『月に囚われた男』や『第9地区』は評判良いけど、ワタシはピンと来なかった。その代わり、殆どヒットしてないしベスト10に入れる人は他に居ないだろ、とゆう作品でも個人的には外せないんであった。
    【1】パイレーツ・ロック


    【2】17歳の肖像
    【3】ゾンビランド
    【4】(500)日のサマー
    【5】ぼくのエリ 200歳の少女
    【6】かいじゅうたちのいるところ
    【7】ルドandクルシ
    【8】アイガー北壁
    【9】インセプション
    【10】運命のボタン

ついでに、ワタシにとっての各賞も。
    【主演男優賞】フィリップ・シーモア・ホフマン&ジョセフ・ゴードン=レヴィット
    【主演女優賞】キャリー・マリガン
    【助演男優賞】ウディ・ハレルソン
    【助演女優賞】メラニー・ロラン
    【監督賞】ルーベン・フライシャー
    【脚本賞】ニック・ホーンビィ
    【音楽賞】The Smiths
    【最優秀壁紙賞】『運命のボタン』
    【最優秀雪山賞】アイガー北壁
    【最優秀衣装デザイン賞】『17歳の肖像』女子高の制服
    【最優秀子役賞】マックス・レコーズ
    【最も悲惨なキャラ賞】ジェームズ・マースでん
    【最も怖い兄賞】『マイ・ブラザー』のトビー・マグワイア
    【最も不完全燃焼なキャラ賞】『NINE』のダニエル・デイ=ルイス、『月に囚われた男』のケヴィン・スペイシー
    【最も痛いヒロイン賞】サマー(ゾーイ・デシャネル)

ところで、残念ながら劇場未公開作なんだが、今年は思わぬ傑作に出会った。それがコリン・ファレル主演の『ヒットマンズ・レクイエム』(2008)。

原題は『In Bruges』。ベルギーはブルージュに身を潜めた殺し屋達が遭遇する、奇妙な出来事。これ、すっごく面白かった。ヘマやらかした殺し屋(コリン)とそのお目付け役(ブレンダン・グリーソン)のアイリッシュ2人組は、観光したりデートしたり喧嘩したりで妙に可笑しい。けど、一番興味深いのはブルージュとゆう街の魔力。ここは天国と地獄の狭間にある煉獄、即ち「最高でも最低でもない」スパーズ煉獄なのだった!(いや、今のスパーズは絶好調だけど)

実は、監督マーティン・マクドナーは有名な劇作家。アイリッシュならではの哀しみと可笑しみが絶妙で、しかもブラバントの画家ボッシュの「最後の審判」まで絡めて、細かすぎるほど煉獄とゆう本質を語ってるから只者じゃない。マーティン・マクドナー、この名前はしっかり覚えておこう。

それにしても、ずっと前から気になっていた『リトル・ランボーズ』は幸い来年上映予定だけど、2010年の最重要作『マチェーテ』『エリックを探して』がこちらでまだ未定なのはどうゆう事か!!と、非常に不安。とはいえ、「ガチ豊作不作は隔年の法則」からすれば、来年はきっとガチ豊作の年となる事でしょう。
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by tototitta | 2010-12-30 21:31 | 映画 | Comments(2) | ▲ TOP
ガチとは決して後悔しないこと
(記/minaco.)


ルートの契約は今季終了までなんだが、HSVから延長のオファーは未だ無いらしい。多分それもむべなるかな。メディアで知る所に拠れば、会長含む現体制は色々ゴタゴタしててマグマ状態らしく、新体制も監督も先行き不明なのに来季契約が決まる訳もなく。そうしてるうちに、先日耳に入ってきた冬のマーケットの噂。


ソースは何故かL’Equipe。何でもPSVがHSVからローン移籍中のマーカス・ベルグくんと交換に、ルートを連れ戻そうとの話であった。別に驚きはしない。PSVはポールさんで言うオールダムみたいな、永遠の故郷である。最近も帰る可能性は「限りなく低い」と語ったばかりだけど、もし噂が本当でPSVからオファーが届けば無きにしも非ず…。むしろ、良い話かもしれない。本人とその家族にとって。

何しろアイントホーフェンはホームなのだ。ユナイテッド時代には近郊の小さな町に家を買って、オフも怪我の治療の際もそこで過ごした。以前「最後はPSVに恩返ししたい」と繰り返してきたし、OBとして度々帰省してるし、何より実家から通える程の距離、弟や地元の友人も住んでいるというアイントホーフェン。ずっと「おらほのRuudje」としてPSVファンに愛されてきた彼が帰ってくるなら、ブラバントの人々も夢が叶う。そんな場所でイングランド、スペインドイツと巡ってきた旅の軌跡が閉じるのは、ハッピーエンドに相応しい帰結じゃないかな。まだ気が早いけど、そう思う。

だけど、どっこいワタシにとっては簡単じゃない。非常にキツい。
PSVの試合なんてどこで観られるのか。
蘭語難しいし。スペイン語も独語も出来ないけど、蘭語なんてマイナー言語よりはマシ。
PSVも今はマグマらしい。来季CLに出られるかも?なんて一瞬期待したが、まず無理っぽい。


…などと頭を抱えたのだけど、程なくしてBild紙にルートのインタビュウが出たんだった。
曰く、
2010年は俺にとってもクラブにとっても凄く残念な年だった。加入した当時はすべてが素晴らしく見えたよ。俺達は4位に居て、CL出場権を掴む良いチャンスだったんだ。結果的には何も獲れずに終わったけど。ヘンな話、俺が来て──成功は潰えた。このクラブを助けたかったのに、不運にもそうはならなかった。
(移籍を後悔するか?)いいや。ここでプレイする決断はちっとも間違いじゃない。俺はまだ何も成し遂げてない。それが俺を悲しくさせるんだよ。
(冬の移籍については)普通なら夏までここでプレイする。俺はそのつもりだよ。移籍話なんか何も聞いてない。

ああ──それもそうだった。途中で投げ出すような人じゃない。自分で決めてここへ来たし、まだ何も結果を残してないし、このまま逃げるように出て行くなんて真っ平だろう。“ガチとは決して後悔しないこと”──ガチはいつだってやるしかない。逃げ場なんかない。

インタビュウの続き…。
Q:フットボール選手は大抵どんな事も経験済みだけど、でもきっとサウナで一晩明かす人はいないのでは?
「ああ。(BMG戦の後)Gladbachから帰るには遠すぎて、何時間も運転するよりは良かったんだよ。だからストレッチ部屋からゴムマットを調達してきて、サウナの中に敷いて寝たんだ」

Q:それで──良い夢を?
「そう。そりゃあ快適じゃないけど、でも俺は今もっと豊かな経験に囲まれてるからね」

……何それwwいくら寒い中運転して帰るのが面倒だからって、まさかのサウナ泊。どこの忘年会で呑み過ぎて終電逃したサラリーマンかと!つ、つまり、どこでも寝られる問題は環境じゃない、って事なんでしょう。恵まれたビッグクラブでなくても、その気があれば何でも受け入れるのがガチなんですな!

それはそれでシンドイけど(ワタシが)、本人が契約満了まで約束を果たすと言うのならそれで良い。他に理想郷があるでもなし、高望みは出来ないけど、このグダグダなチームに付き合いましょう。但し、クラブ次第では何があるかまだ解らないかもしれない。延長オファーがされないのは確かみたいだし。ああ、モヤモヤと現実逃避のタイムトラベルは年をまたいで続くんであった。
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by tototitta | 2010-12-27 00:55 | Ruud van Nistelrooy | Comments(4) | ▲ TOP
クリスマス☆キャロル
(記&画/minaco.)


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雪がもすもす降り続け、何もかも真っ白けなモリオカからメリークリスマスです。ただいま-6℃。

とゆう訳で、デコ氏(2006年)、ホワイトソルトクリスマス・ロン(2007年)、ラファエル・マルケス(2008年)、あなたのディミタール(2009年)と続きまして、今年の「フットボール界(自薦)男前シリーズ」はこの方。やはり2010年大ブレイク中、イングランドにも若くて正統派男前がいるのよ!と自信を持って押し出したいのは、ニューカッスルのアンディ・キャロル君でございます。お嬢さん、火傷するぜ(まじで)。

まあ一般女子にすれば、「元カノを殴ってしょっ引かれたヤツでしょ」「保護観察でノーラン家に居候してるダメ男でしょ」などと(真っ当に)非難の声も聞こえてきそうですが、それもまた味わい深いではないですか。ヴィエリを思わせる左足のテクニック&パワー、イングランド代表にやっと現れたルーたんに相応しいパートナー。長身ロングヘアでシュッとした面持ちは、かつて世界最高の男前選手パウロ・ソウザ様を思い出しませんか。しませんか。ゲイにも人気ありそうだけどなー。如何でしょうカペッロ。

まあ素行が悪いのもご愛嬌、とゆうか、フットボール選手は何かタガが外れてる方が魅力的だと思うので。正直言って、ユナイテッドにぴったりのキャラ&ネタとゆう気もしないでもなく…。

では、愉しいクリスマスをお過ごし下さい。ああ年賀状はこれから描くお…。
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by tototitta | 2010-12-24 21:46 | 小ネタ | Comments(2) | ▲ TOP
混迷する師走
(記/minaco.)


今週のプレミアは試合延期が相次いで、ユナイテッドも思わぬ冬休みとなった訳だけど、それでも師走は忙しい。マンチェスターではMUTVクイズ大会やったり恒例クリスマス・パーティやったり、恒例クリスマスの善行(小児病院訪問)もしたり。記念すべき監督在位最長記録を達成した師ファーギーは今日も走り回ってる事でしょう。うちも色んな仕事が重なってバタバタしております。ひ~ん、クリスマスは来ないかも…(涙)


もっと寒そうなハングルクの地もまた、色んな意味で冷え込んでる様子。現在9位で改善の兆しも見えないHSV。後がないフェー監督は、金曜のBMG戦でルートをスタメンから外した。怪我が完治しないまま使っておいて何を今更…。「ビッグネームじゃなくとも若くて走れる選手を使う」とは監督の弁だが、ワタシに言わせりゃ二流のする事だ。結局60分から出場し、チームは最下位相手に何とか勝利したものの、毎週試合を観るのが辛くなってきた。

HSVの低迷ぶりに、レヴェルは全く違うけど05/06シーズンの今頃のユナイテッドを思い出してしまう。当時プレミア優勝争いはチェルシーの独走で、ユナイテッドはCLも初の予選リーグ敗退。辛い時期であった。

そのCL、手痛い敗戦を喫したリール戦のこと。ルートはホイッスル後アウェイに駆け付けたファンの元へ行き、挨拶して彼らを讃えたのだった。結果に憤慨しつつも、ここ10年間で最も酷い時を我慢しているファンを讃えずに、ピッチを去る事は出来なかったらしい。怒り心頭のユナイテッドファンもそんなルートに対し、賛辞を返したという。
ファンも俺と同じように思ってる。俺だって彼らと一体なんだって事を、失ったものを取り戻す為に全力を尽くすよって事を表したかったんだ。(2005年、ルート試合後のコメント)

キーノが電撃退団し後任も未定だった混乱期、臨時キャプテンは自らその代償と責任を負った。当時もアシスタントコーチを務めたオランダ人、レネは語る。
    私はルートと定期的に話してますよ。彼はビデオを観たり本を読んだり、インターネットを使ってユナイテッドの歴史すべてを学んでいるんです。このクラブに初めて来た時からね。このクラブは選手に何か特別のものを意味します。ルートのリール戦での行動は、ファンに謝っていたんです。つまりクラブとファンが彼にとってどんな意味を持つか、完璧に説明されている事でしょう』(2005年11月、レネ・ミューレンステーン現アシスタントコーチ)

時は過ぎ、現在ドイツで苦境に立つルートは、同じようにファンに語りかけている。良い時よりも、チームが最悪の時にこそエースの価値とゆうものが見えるとワタシは思うな。
ファンが失望してるのも解る。ファンはいつも正しい事をしてるし、俺達はハッピーじゃない。俺達は今、共にこの状況を乗り越える為力を合わせなきゃならないんだ。

ともあれ、ブンデスはウィンターブレイク突入。何かと世知辛い年末、やがて開く移籍市場の噂話も出てきたりするんだった。
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by tototitta | 2010-12-23 00:08 | Ruud van Nistelrooy | Comments(4) | ▲ TOP
ガナーズ事務所いまむかし
(記/minaco.)


HSVが強豪レヴァークーゼンに成す術なく4-1と大敗して、またも憂鬱な週末。見所は試合終了間際、敵へえげつない両足(?)タックルをお見舞いした黒ルートの場面。相当ムカついてたのか…気持ちは解るが一瞬怪我させたかとハラハラした。ここ2試合フル出場だが、やはりまだ怪我から完全に回復していないのに、苦しい台所事情により復帰を急がせたみたいである。そんな無理をさせられても…そもそも1人で何とか出来るもんじゃないくらい、チーム状況は無残。


一方、今週のユナイテッドはガナーズ事務所を粉砕。点差以上にプレイの質の差は大きかった。特にリオ姐さま!単なる暇でTVっ子なtwitter職人じゃございませぬ。

ガナーズと言えば、かつての浅からぬ因縁も今は昔。始まりは02-03シーズン、オールドトラッフォードでヴィエラが退場した事件だったと思う。覚えてる方もいらっしゃるでしょうか。ざっと懐かしんでみると………。

ヴィエラのファウルを誘い退場へ追い込んだルートがPKを外し、それをザマアミロ!と囃し立てたのが当時ガナーズの古参マーティンら。しかも悪い事に終了後、興奮冷めやらぬヴィエラに対しルートが空気を読まず声を掛け、火に油を注ぐ事態となる。後にこの件は、ヴィエラの暴露的自伝にて「ナイスガイだと思われてるが、本当のヤツはson of a bitch 」などと罵られた(いや、そんなにナイスガイだと思われてないよw)。

以下、当時のルートの言い分。
(あの時は)本当に最悪な気分だった。PKを外した自分が嫌で堪らなかった。レフリーが最後の笛を吹いても、そのイメージがずっと付きまとってた。ピッチを離れてロッカールームに戻りたかった。誰かが俺を押した気がしたけど、そのまま行ったんだ。後で家に帰ってTVを観る時まで、何が起こったか解ってなかった。目を疑ったよ。

(試合後ヴィエラとは)彼はレッドカードの直後で落ち込んでた。でも俺は話をして俺達の間にあった出来事をチャラにしたかったんだ。“試合は終わった、俺はPKを外したetc…”って。もし俺が不正をしたり、彼を退場させる為に騙したなら、試合後彼に会いたいと思うか?まさか。目を合わせられなかっただろうよ。でも彼の困惑も当然だ。俺自身PKを外した事に殆ど対処出来ない。翌日はまだ機嫌が悪くて、周りの人達に迷惑かけたし。とにかく、これはスポーツなんだ。俺は彼とまた会う時に期待するよ。俺らの人生を狂わせるには、フットボールは偉大すぎる。(2003年 L'equipe)

TVで観るんだ…ってのはさて置き。ちっとは空気読めよ、ってのはさて置き。

ガナーズ事務所のガナーさんことヴェンゲルは、わざと倒れたとしてルートを「cheater」と呼び公然と批判したものだった。当然ファーギーも参戦して、しばらくは新聞上で激しく舌戦し合う。更にはキーノとヴィエラが試合前のトンネルで一戦を交え、ギャリーも握手を拒否するなど、両者の対戦には殺伐とした空気とプロレス的煽り合いが付き物であった。

当時ハイバリーで一番の嫌われ者だったルート自身はこの抗争のスケープゴートとも言われたが、ただ受けて立つのみ、次第にそれをノリノリで愉しんでいた向きもあった。ガナーズやチェルシーとの対戦では「試合後ユニ交換なんざする気はねえ」とも言い放ったし、もし無人島に誰かと行くなら「フランス人監督と(ギャリー)だけは嫌だ」とネタにもしてた。
ここ数年色んな事が沢山あった。アーセナルの監督がプレスに例の事を言ったり。悪い雰囲気を作ったのはあっちの連中だったさ。それが険悪な試合の原因だよ。今は少しは和らいだけど、それでも俺はアーセナルを倒すのが大好きだ。それは否定できない。(2006年)

勿論今ではルートもキーノもヴィエラも去り、少年アイドル事務所と化したガナーズとかつて程の敵対関係はない。“売られた喧嘩は買う(または買ってくれなくとも売る)伝統は現在フレッチに人一倍濃く受け継がれているものの、すべては懐かしい思い出となる。

この日、オールドトラッフォードのVIP席でギャリーと共に観戦していたベックス。格好を崩すユナイテッドの主将の傍らに永遠の恋女房が居て、ある意味天覧試合みたいで、グッとくる。奇しくも14年のユナイテッド生活を一旦終え母国へ帰還するオーレへの、ちょっとした餞別のようで良い光景だった。

あの頃は良かった、などとオーレの思い出まで語り出すと長くなるけど、我らが20LEGEND、ベビー・フェイス・アサシンは本当に強い選手だったと思う。オーレはあのThe Goalの映像を自分で観ていない、と話してたっけ。彼の言葉にはいつも含蓄がある。盟友キーノと同じように、監督姿を遠くで見守るのも悪くないでしょう。
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by tototitta | 2010-12-17 00:48 | Ruud van Nistelrooy | Comments(2) | ▲ TOP
SFメロドラマ『きみがぼくを見つけた日』
(記/minaco.)


先日、観て泣いちゃった映画があります。『きみがぼくを見つけた日』(2009)。ベストセラー小説「The Time Traveler's Wife」(オードリー・ニッフェネガー著)が原作の、タイムトラベルもの。かなり少女漫画風な邦題に赤面するけど、多分主演レイチェル・マクアダムスの『きみに読む物語』と関連付けたのかもしれない。もしや今後「きみシリーズ」とか呼ばれたりして…。

恥ずかしいほどロマンティックな物語に、SF好きは小説『夏への扉』を思い出すらしい。タイムトラベラーを旦那にした奥さん(レイチェル・マクアダムス)と、タイムトラベラーなのに彼女と結婚しちゃった旦那(エリック・バナ)の愛の行方。かの有名なメロドラマ『君の名は』以上に、時空ごとすれ違う2人。旦那は自らの人生の時間軸をあちこちランダムに飛んでしまい、奥さんは彼の時間を共有しない限り一緒には居られない。つまり、非常にややこしい付き合い方ですわな。結婚には無理があるわな。

何でそんな無茶な結婚しちゃったのかとゆうと、奥さんが6歳の頃に28歳の旦那と出会ってて、まあ彼にとっては既に将来の嫁な訳で、そうゆう事になってるし…としか。ああややこしい。しかも、タイムトラベル時に彼は全裸とゆうSFの決まり事がありまして、所構わず全裸のバナが出没する訳で。幼女時代の奥さんには全裸オヤジが運命の人な訳で。それもどうかと思うけど、ああSFは厄介だな。

てな訳で、いちいち時間や状況を把握するのもややこしい映画なんだけど、割と淡々と地味に展開していきます。小説ではもっと細かいエピソードや描写があるはず。そして、無事結婚した後から急展開。何せ旦那がちょくちょく過去や未来に出張しちゃうのは、やっぱり都合が悪い。知りたくない先の悲劇まで旦那は知ってしまうのだった。

タイムトラベルに有りがちな行動(過去に戻ってやり直すとか、未来を変えるとか)はこの映画では一切出来ない設定なんで、その悲劇を回避するのも無理。それはそれでやり切れない。但し、旦那がタイムトラベラーだと普通の人には持ち得ない希望が一つだけある。

実はここまでの話に感情移入出来るか否か、人によると思う。ワタシは(ラグビー南ア代表マットフィールドさん似の)バナが地味なタイムトラベラーに似合うと思うし、清潔感あるマクアダムスも良い。何より自分は「ダメ人間がささやかな希望を持つ話」に弱いんだが、もう一つ、「現実に少しだけファンタジーの余地がある話」にも非常に弱いんだった。

そこで、この“タイムトラベラーの奥さん”に泣かされたのは、悲劇の後に持ち続けた希望が叶うラスト。現実は必然だけど奇跡がある。SFだし。しかも野原にアレが用意されてたものだから、グッときてしまった。“それを作れば彼らはやって来る”と告げられて、トウモロコシ畑の向こうから現れる往年のレジェンド達-----みたいな、まるで『フィールド・オブ・ドリームス』じゃないか。

せめてもう一度とゆう希望があるなら、ワタシも赤い10番のユニをピッチに置いて待つか…なんて。どうやら、そんな痛すぎる事を連想しちゃったかもしれないな。ああ。

「きみがぼくを見つけた日」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
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by tototitta | 2010-12-14 00:37 | 映画 | Comments(2) | ▲ TOP
ポール・スコールズ自らを語る(妄想)〜Actors Studio Interview
(記/minaco.)

【ホスト:ジェームズ・リプトン先生】作家N・メイラーは今日のゲストを最も赤悪魔的な人物かもしれないと言いました。キャリアは幅広く、通算659試合に出場、150得点を挙げています。彼の名誉のごく一部を紹介しましょう。プレミアリーグで9回の優勝、長年の功績に対してイングランド赤毛殿堂入りを果たしました。PFA年間ベストイレブンでは3回受賞の対象となり、プレミアリーグ10周年記念でベストイレブンを受賞。赤い悪魔に17年間。欧州も2回制覇、その1回はトレブルでした。イングランド代表での活躍も含まれます。ウェンブリー・スタジアムで行われた国際試合で退場した最初で最後のイングランド選手となる偉業も成し遂げました。(会場笑)彼の手形とサインは有名な“赤毛名声の歩道”に刻まれています。賛辞は尽きませんが、彼を迎える名誉をもう待ちきれません。紹介しましょう———ポール・スコールズ
(場内大喝采で入場)

──ご出身はイングランドのどちらですか?
ポール:「サルフォード」
── オールダムを卒業後は?
「赤悪魔の練習生に」
──『赤悪魔養成所』としてどんな仕事を?
「大して仕事は……FAユースカップに出たり、クリフで遊んだりね。仲間もいて、コーチのエリック・ハリソンに鍛えられて、やがてプロ契約した」

── 出演中、転機が訪れましたね。1998年から99年にかけて3部作があなたを大きく変え、イングランド以外が独占していた欧州のフットボール界をも変化させました。『トレブル』出演の経緯は?
「…いや、決勝は出てないし」
──それは失礼。残念ながら『カンプノウの奇跡』は出演停止でしたが、それまでの貢献は大きかった。
「そうでもないよ…」

── この赤悪魔養成所俳優達がたちまち世界的スターになり、ユナイテッドの新しい神話を作った。ライアン・ギグスはこの番組で『続・トレブル』の話をしました。共演したあなたの冷静な演技を彼は称賛しています。皆が熱演する中、抑えた演技でしたね。
「ライアンは魔法がかったジャックナイフ的な男を演じてた。僕達は良いチームだった。とても楽しかったよ」

── ファーガソン監督は役柄にかなり指示を?
「彼はまともな英語を話せず、僕はスコットランド訛りが話せないから…ほぼ僕の独断だ」(会場笑)

──あなたの作品はフットボールの基本原則の1つを壊しました。明白な善玉と悪玉という構図を変えたのです。敵がボールを持つのを待たずにタックルする人物は、それ以前にはなかったと思います。
「だってナンセンスだよ。相手が抜くのを待つなんて。(会場笑、拍手喝采)僕はフットボールの、そこが納得できなかったんだ。監督は『プレミア3連覇』撮影中に、ウェイン・ルーニーとちょっと揉めたらしい。ウェインが敵の背後に迫る場面で、監督は“タックルしろ”と指示した。ウェインは長い沈黙の後こう言った。“後ろから削るのか?”監督が“ああ、削るんだ。敵はさらに4人…”と言うと、ウェインは言った。“後ろからは削らん”(会場笑)監督は口を滑らせて“ポールなら後ろから削るぞ”と。ウェインは青ざめてこう言ったそうだ。“あの赤毛がどうしようと関係無い。俺は後ろからは削らん”」(会場爆笑)


── あなたの役には共通点があるように見えます。『CSI:マンチェスター』の主任役は狂気的人物像とも評されて頭を掻いた。『レッド・デビルズ』シリーズのタックラー役では退場宣告を受け頭を掻いた。『モスクワの夜』ではフットボールの真髄とも思える役で頭を掻いた。『オフ・ザ・ピッチ』の本人役は“極度のシャイ”と呼ばれて頭を掻いた。明らかに神秘主義的です。芸術的、宗教的信念ですか?理由は秘密?
「(苦笑い。会場、それを見て笑)頭が痒すぎたから、掻いた
── 単純に?それだけ?
「うん。…もう帰っても良いかな」
── いえ、まだ居て下さい。


──あなたのキャリアの特徴の1つは、常に伝統的ルールを塗りかえ新しい世界を切り開く姿勢です。最近ある試合で鮮烈な偶像を生み出しましたね。従来のどのヒーローとも違う。『マンチェスター・ダービー』でのロスタイム決勝ゴールです。(会場拍手喝采)
「(照れ笑)」
──あなた自身がスタントを?
「殆どやった。ラブシーンがあると言われたら断ったけど」
──キスしてきたのは?
「ギャリーだ」
──怖かったですか?
「役になりきれば何でも出来る。(会場笑と拍手)…そろそろ帰っても良いかな(溜息)」
──ダメです。もう少しだけ。


── フランスの名司会者B・ピポーが作成した、恒例の10の質問といきましょう。
好きな言葉は?
「家」

──嫌いな言葉は?
「…外」

── 心躍るものは?
「オールダム」

──滅入るのは?
「ゴールした時。インタビュウを受けなきゃないから…」

── 好きな音は?
「家に帰って玄関のドアを開ける音」

── 嫌いな音は?
「ギャリーの声が煩いんだ」

──好きな悪態は?
「"お前の人生を滅茶苦茶にしてやってもいいんだぞ"」

── 選手以外で挑戦してみたい職業は?
赤毛同盟に応募するよ」

──絶対にやりたくない職業は?
「人前に出る仕事」

──天国に着いた時、神に何と言われたい?
「多分…試合をして僕がミドル圏内に入ったら“シュート!”って言われるだろうね」

──では、学生たちと。

Q:(マイケル・キャリックさん / 競馬好き)ご自分の馬を所有されていますよね。次のレースはどの馬が勝つと思いますか?
「さあね…買わなきゃ当たらないよ…馬で家建てた奴なんかないよ…」

Q:(リオ姐さま / #5 Magazine編集長)今度うちの雑誌でモデルをしませんか?
「……またドッキリだろ…」

Q:(ジネディーヌ・ジダンさん / レアル・マドリー、アドバイザー)あなたの大ファンです。私も以前、大舞台で我を忘れて退場しました。そんな時どうすれば?
「頭を掻くしかないね…頭が痒いんだ。君の頭に髪はないけど、頭突きするには良いよね…

【フェイド・アウトしてエンディング・テーマ。早送りクレジット…】
参考:アクターズ・スタジオ・インタビュウ「クリント・イーストウッド自らを語る」
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by tototitta | 2010-12-09 21:33 | Manchester United | Comments(6) | ▲ TOP
シンタクラースがやって来る
(記/minaco.)


ホームでの第14節シュトゥットガルト戦もまた、リードしても危うい試合運びのHSV。4-2で勝てたけど、ルートの4点目がなかったらどうなってたか。

そのゴールは、59分に途中出場してから僅か88秒後の事だった。ロングボールを落としペトリッチが浮き球を送ると、そのままフリーになったルートが容易くループでゴールへ放り込む。そこまでほんの2タッチ。煮詰まってグダグダな試合も、シンプルなプレイであっさりと打開してしまう。哀しい事に、HSVでそんな選手は他に見当たらない。


さて、オランダでは今年もシンタクラース(≠サンタクロース)の時期である。国内を周った後、白馬に乗ったシンタクラースさんは各家を訪れる。12月5日、きっとドイツのファン・ニステルローイ家でも子供達に詩を書いて贈る事でしょう。
いつも家族がシンタクラースの為にだけ、わざわざオランダからやって来るんだ。うちはまだシンタクラースのお祝いをしてる。子供なんて誰もいないのにさ。イングランドでは、いくら主張してもシンタクラースなんか知られてないんだ。家族を招待するには良いきっかけだよ。俺達にとってクリスマスはパーティじゃなくて、教会にも行かない。違った形で聖職者が俺達の所に来るんだよ。
俺はカトリックだけど、何かの習慣はないね。ノルマとか価値観や信条は魅力的だし、それが俺の信念だ。俺の伝えたい事も同じ。古臭く聞こえるかもしれないけど、でも社会にはノルマや価値観が必要だと思うし、それがどこから来るものでも構わないんだ。俺は信じる者をリスペクトする。社会にそれが必要とされる限りはね。
(ルート、シンタクラースを語る / 2006年 Voetbal International)

オランダでも主に北部はプロテスタント、南部はカトリックが多いらしい。メヒコ人と違って試合前に祈りを捧げたりしないし、「神の力より、人間の理想の力を信じる」とゆうルートだけれど、ゴールすると十字を切って天にキスを贈る事が時々ある。そういえば2005年の今頃、ジョージ・ベスト追悼セレモニー後の試合でもそうしてた。あの時はきっとベストへ捧げるゴールだったのだと思う。


ところで、シンタクラースさんはスペインから船でオランダへやって来る事になっている。何でオランダの行事がスペイン?とゆう話は、こちらGroeten vanuit Utrechtのサイトで紹介されていたので、以下抜粋。
    【なぜスペインから来るのか?
    周囲のオランダ人をつかまえて色々聞いた話によると、プロテスタントが誕生するまではキリスト教と言えばカトリックがメインでした。もともと聖ニコラスはカトリックの聖人でした。しかしオランダはスペインの支配を受け、カトリックのスペインに反抗する形でプロテスタントを支持。アムステルダムでは16世紀、カトリック信仰が禁止されたくらいでした。オランダ国歌の歌詞にまでスペインへの抵抗がちらりと顔を覗かせます。なので、その頃の親達の脅し文句が、「悪い子はスペインに連れてかれちゃうぞ」だったそうで。】

なるほど。「悪い子はスペインに連れてかれちゃうぞ」……とゆう訳で、かつてオランダ人はスペインへ旅立ったのですな。
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by tototitta | 2010-12-05 00:46 | Ruud van Nistelrooy | Comments(0) | ▲ TOP
フレデリック・ワイズマン『パリ・オペラ座のすべて』
(記/minaco.)


パリにもオペラにもバレエにも疎いのに『パリ・オペラ座のすべて』(2009)に惹かれたのは、監督がフレデリック・ワイズマンだから。

ナレーションも無くテロップも無く、インタビュウや人の名前も、説明的なモノは一切無く、音楽も実際その場で流れる音のみ。個人のドラマや背景も語られず、その演目すら解らず、時系列とも限らない。在るのはパリ・オペラ座の日常そのもの、バレエとバレエダンサーの本質。そんなドキュメンタリー映画です。ガチです。

以前観たワイズマンの『動物園』(1993)もそうだった(感想)。何も説明されなくても、「動物園とは何か?」「バレエとは、オペラ座とは何か?」の答えとしてこれほど明確な映像はない。稽古風景ばかりでなく、ミーティングからオペラ座の建物そのもの、屋上で飼育される蜜蜂、清掃員や補修作業まで。いくら密着撮影とはいえ、多分バレエ好きにすれば余りに非芸術的なバレエ映画と感じるかもしれない。

カメラはまるでオペラ座のどこか片隅からひっそり覗くような視点で、バレエに携わる人の営みを観察し、記録する。時には舞台上でダンサーのすぐ傍らに居るかに思えるが、決して観客の目線にはならない。ダンサーや演出家の素顔など求めず、ただ誰もがプロフェッショナルに仕事をこなすのを見つめるだけ。

バレエに詳しくない自分なんかはそれを観て、面白い動きだなあとか、人の身体は色んな事が出来るもんだとか、演出や振り付けってこうするのかなどと想像を巡らす。やがてふと気付いたのは、このバレエダンサー達(個々の役柄すらワタシは知らない)は即ち、「銭の取れる肉体の持ち主」なんだという事実。いや下品な表現で失礼だけど、鍛錬され形作られ自由に動かせる身体にはお金を払う価値がある。驚くべき能力を発揮する生身の身体に。

ミもフタもない事実だけど、一つの本質だと思う。ある意味ワタシのような素人にワイズマンは解りやすい映画である。美は細部に宿る---と言われるように、真は細部にある。敢えて芸術性を外した日常の中に固有な本質があり、細部から全体を見る。いくら観ても見飽きない。何故なら、その日常は映画の前も後も続いている。


オペラ座バレエの総監督と思われる人物や裏方スタッフの仕事ぶりは、フットボールクラブにも通じるものがあると感じた。タニマチを接待し、プランを立て、若手を育成し、問題と闘い、伝統と格式を貫く。ファーギー著『監督の日記』みたいだ。あれもまた、いつ誰と会って何をしたか、その事実のみ淡々と積み重なってゆき、監督としての日常の細部からユナイテッドそのものを思わせる。

なので、ワイズマンには『オールドトラッフォードのすべて』を撮って欲しいなあ。ファーギーやコーチや施設内スタッフの仕事、トップチームからアカデミーまでキャリントンでの練習風景などを、ただ黙々と観察してみたい。

「パリ・オペラ座のすべて」の映画詳細、映画館情報はこちら >
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by tototitta | 2010-12-03 01:16 | 映画 | Comments(2) | ▲ TOP
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