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イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
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苦みばしる『17歳の肖像』
(記&画/minaco.)

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たまには女子映画、若くて可愛い女の子の映画も観たくなります。
で、予告編以来ずっと観たかった『17歳の肖像』('09)に行ってきた。

1960年代前半のロンドン。賢くて前途有望な女子高生ジェニーは、ある日知的で洗練された年上の男デイヴィッドと出会い、上流階級のまばゆい世界へと誘われ、大人達にちやほやされて次第に我を忘れてしまう…そんなお話。オープニングは弾むように軽快なピアノで始まるけど、最後はほろ苦い、いや苦みばしって渋いDuffyの歌声「No smoke without fire」で終わる。この選曲が好き。

女子高生キャリー・マリガンが可愛いくて、まあ色が白くて、お肌が潤ってる。一方、彼女を惹き付けるピーター・サースガードは恐らく30代くらいだろうが、特に男前でもなし身体も弛んでて、眼つきがスケベなおっさんなんだけど仕方ない。

だって16~7歳の女子にとって高級車乗り回すスマートな物腰の大人に対し、同学年の男子なんか子供じみてお呼びでない訳で。しかも、パリのカフェボヘミアで哲学や芸術の議論を交わすよな人種こそジェニーの憧れ、ジュリエット・グレコや絵画の話こそクールだと思ってる。学校や家庭、しみったれたロンドン中流階級の中で文化に飢えている感じ、解るなあ。

なので、魅惑の世界に踏み入ったらそれがすべてになっちゃう。うっかり自分は特別な女子だと思っちゃう。英国映画には階級差を無理に埋めようと犯罪に走ったりする話がよくあるけど、彼女は特権階級の方から容易く招かれたもんだから、結果的に後で代償を払わなくてはならない。まるでお伽話のシンデレラか、竜宮城みたいに。

だけど(いくら原題がAn Educationでも)、この映画は「教訓」めいたり、「高い授業料払ったけど何かを学んだ」的なオチではないと思う。もっと複雑な、でもありふれた「若さとゆう価値観の喪失」。年上の恋人に出会わなくても、ジェニーはいずれ自分の価値観を転向する時が来ただろうし、ただこの場合は一遍にハードな通過儀礼を済ませちゃったとゆう事。

映画の終わりで思い出したのが、『地下鉄のザジ』('61 / ルイ・マル監督)のラストの台詞。「パリで何をしたの?」と訊かれた少女ザジの答え、「年を取ったわ」ーーー正にそんな感じ。脚本を担当したのはニック・ホーンビィ、同学年男子やブルジョワ女の身の置き所の無さ、両親の現実にも悲哀が詰まってた。


ところで、若い女の子が年の離れた男と…って話は他にもあるよね。ロダンとカミーユ・クローデルとか、セルジュとジェーン・バーキンとか、速水真澄と北島マヤとか…。
でも、感覚的に一番近いなと思うのは、現代における同じ年頃の女子映画『ゴーストワールド』だなぁ。併せて観ると苦さ倍増する事間違いなしの名作!


「17歳の肖像」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
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by tototitta | 2010-09-17 00:39 | 映画 | ▲ TOP
お知らせ!『日曜日のピッチ 父と子のフットボール物語 』
(記/minaco.)

*7/18 改訂

この度、ワタクシがカバーイラストを担当させていただきました本が発売となりました。
じゃーん!

『日曜日のピッチ 父と子のフットボール物語 』
ジム・ホワイト著/東本貢司 訳(株式会社カンゼン発行)
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そう、ユナイテッドファンなら一家に一冊置いておきたい『マンチェスター・ユナイテッド・クロニクル』 の著者による、英国フットボール小説です。本国では2007年に発表され、多くの共感を呼んだとゆう話題作。
英国フットボールのお好きな方、
更にユナイテッドファンの方、
中でも、ポールさんファンの方には特に強くお薦めします!


*          *

描かれるのは、作者が息子の所属するU-14チームの監督として見た、フットボールとその周辺の普遍的な日常(些細な出来事から決して忘れられない事件まで)であります。ニック・ホーンビィの『Fever Pitch(僕のプレミアライフ)』みたいに、英国人ならきっと身につまされるエピソードばかりに違いありません。勿論、我々にとっても頷く事多し。

原題が『You'll Win Nothing With Kids : Fathers,Sons and Football』と聞けば、ユナイテッドファンにはピンと来るものがあるでしょう。ユナイテッド関係者がしばしば登場するし、ポールだのライアンだの少年チームの選手達もどこかで聞き覚えのある名前ばかりなので、ついニヤニヤしてしまいます。自ら監督業とチェアマン業に翻弄されるジム・ホワイト氏は、マンチェスター生まれでスポーツライター&コメンテイターが本業。

監督としての彼は、とてもじゃないけどファーギーのようにはいきません。あんなに非情になれる訳ない。相手が14歳以下、しかも勝者のメンタリティなど求めようもないレヴェルでは尚更。クラブは侭ならず、試合も侭ならず、人間関係も侭ならず、家族や息子とのコミュニケイションも侭ならず…。

例えば、アメリカではキャッチボールが父子関係に欠かせない役割であり、英国労働者階級の場合はフットボールが父子の間を繋ぎます。日曜日はボールと芝と仲間を求め、ある者は地元クラブのスタジアムへ、ある者は少年フットボールチームへ。

各地に芝生で何面ものピッチが広がる場所があり、日曜は様々な年代で多くの試合が開催されるのです。さすがフットボールの母国、但し王国ではない訳で。テニスだってゴルフだってラグビーだって、聖地はあるのにチャンピオンが居ない。イングランド代表もW杯で勝てないし。父と子は往々にして敗者の立場をも共有してしまう。

まるで英国映画『フル・モンティ』や、ケン・ローチなどによくある悲哀と味わいが沁みてきます。また、ナンセンスなトラブルやどこか几帳面に自虐的なツッコミ視点はモンティ・パイソンみたいに可笑しい。そしてこの『父と子のフットボール物語』が、とても奥ゆかしい距離感でもって「それでもささやかな幸せはある」と伝えてくれるのでした。

*          *

とゆう感じで、ワタシも非常に面白く読んだ小説なので、どうぞ最寄の書店で見かけたら是非お手に取ってみて下さいませ。更に、お知り合いに薦めたりしてもらえれば泣いて喜びます。何卒よろしゅう!
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by tototitta | 2010-07-17 21:14 | 業務連絡 | ▲ TOP
思い出ワールドカップ(イングランド)
(記&画/minaco.)

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by tototitta | 2010-07-06 21:49 | ワールドカップ2010 | ▲ TOP
Take Me Home
(記/minaco.)

【EL Semi final 2nd leg/ Fulham × HSV 2−1】

ケーキの上に生クリーム、とゆう夢のEL決勝だけど、その前にケーキ本体が崩壊しちゃった。負け試合を読んでもつまらないと思うので、手短に振り返る。

クレイヴン・コテージの背景はうららかな陽光から夕映えへと移り変わり、やがてゆっくりと夜の帳が降りる。2−1でリードされたロスタイム、それでも1点さえ獲ればアウェイゴールの差でHSVが決勝進出だとゆうのに、ルートのシュートは枠を外れちまった。言い訳になるけど、故障を押して出場したんだろう。あまり調子が良いとは言えない。

この日トンネルからピッチへ入ってきたHSVは、赤いユニを着てた。4年ぶりの風景。フルハムファンが歌うのは、あの「Country Road」(=「United Road (Take Me Home) 」)のメロディ。ルートは過去にコテージで負けた事がなかった。対フルハム戦では9試合で10得点とゆう記録を持つ。でも当然、今回は4年前とは違う。やっぱり何もかも違う。

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【ルート、カペッロを熱く語る】

ヒュー・グラントがこの試合も観戦に来てた。そして、イングランド代表選手を視察するカペッロ監督も。

先日、ちょうどThe Guardianにてカペッロを絶賛してたルートである。
ウェインなら(W杯で)ゴールして準決勝への壁を超えられると思うよ。イングランドのあのポジションであいつより良い選手は居ない。イングランドは決勝まで行かなきゃいかん。だけど、もし何かの理由でウェインがプレイ出来ないとしても、カペッロならまあ何とかするだろ。

カペッロがマドリーを離れた時は、かなり凹んだ。もし残ってくれてたら、もっともっと沢山のものが俺達にあった気がするから。イングランドで証明されたのと同じようにさ。

俺はカペッロが代表監督に就任する前に、何人かイングランド人の仲間達に話したんだ。“カペッロはこれまでのものを一変させるつもりだ。イングランドにとって信じられない事になるぞ”って言っといた。

カペッロが成功してきたのは、個性的だからだ。部屋に入って来るだけで存在感がある。彼らしいよ。ロナウドとかロベルト・カルロスとかその他大勢スターがいる、マドリーの凄く気を遣うドレッシングルームに彼が入って来るだろ。すると、彼はただセカンドチームから若い左サイドの選手を呼ぶ。何故ならそいつは練習で頑張ってて、それに相応しいからさ。

誰もが平等だし選手もそうされたいから、それこそが彼のやり方。カペッロはタフで、しかもちゃんと話して指導してくれる。彼は選手の能力を最大限引き出すのに何が必要か知ってるんだ。

イングランドがカペッロを手放すなんて思わない。特に比較的短期間で彼はここまで結果を出した訳だし。ワールドカップ次第だけど、でも俺は彼が何かもの凄く良い物を作り上げてくれると思ってる。

…何故オランダ人がイングランド代表監督を熱く語る。カペッロ良いぞ〜イングランド決勝行けるぞ〜って、他人事なのにどこまで世話焼きなんだ。羨ましいのか。そもそも、選手がカペッロを手放しで絶賛するのは珍しいかも。勝利至上主義が肌に合わない人も多いのに、マドリーでカペッロとルートの相性は最高だった。

そして、ユナイテッドを離れた後もイングランド人達と連絡を取ってる訳だ。それってギャリー?ルーたん?まさかリオ姐さん?

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【ルート、フルハムも熱く語る】

更にルートは、フルハムにも太鼓判を押す。Fulham Chronicleにて。
フルハムはずっと決勝を目指してきて、今こうして行く事が出来るし、勝てるよ。彼らはどこが相手でも倒せる、それを証明したんだ。

ワタシですら薄っすらチーム敗退の責任を感じるし、本人はまた夜も眠れず後悔しまくっただろうに。英国地元メディアに対し元同僚フォルランの立場はスルーして、自分達を破ったフルハムに敬意を払うルートであった。

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【付記 #33 / HSV × Nürnberg 4−0】

さて、ELから中2日でブンデス第33節。やはり万全じゃないルートはベンチスタート。もう既に試合は決しつつある後半61分から出場し、それでもチーム4点目のゴールを決めた。

HSVは久方ぶりのクリーンシート。但し、ノルトバンクアレナにはホフマン会長へ向け抗議のバナーが出て、おまけにサポの間で一悶着あったらしく、そう喜んでいられない。

ところで来季EL出場権は6位までだけど、ひょっとしてバイエルン次第では7位まで可能性があるとかないとか。とりあえず、CL決勝は全力でバイエルンを応援しようかと思います。
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by tototitta | 2010-05-04 18:55 | Ruud van Nistelrooy | ▲ TOP
サー・ボビー・ロブソン
(記&画/minaco.)


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<イラストは以前開催した『世界のボビー展』より>


かつてサー・ボビー・ロブソンの元で、ガッサ、ロナウド、シアラーなど錚々たる選手が育っていった。ロブソンは、モウリーニョやファーギーにといった監督にも多大な影響を与えていた。

でもファーギーと違って、ロブソンは敵を持たず、選手に恨まれる事もなく、誰からも愛される監督だった。とりわけスター選手の扱いが巧く、例え今のマドリーだってロブソンならお手の物じゃないかな。あの伝説的な「戦術はロナウド」じゃないけど、選手に全幅の信頼を寄せてくれるんだからさぞ有り難いはず。

ルートもPSV時代にお世話になった1人である。後に、ファーギーと並び恩義のある監督として名前を挙げていた。

いつだったか、ロブソンがニューカッスル監督の時、大事な試合でルートが決勝点を入れるという“恩返し”をしてしまった事があって(確か解任が掛かってた試合かな)、お詫びにルートは「次のゴールをロブソンに捧げる」と約束した。その通り早速、次節で約束を果たしたっけ。

ワタシとしても、サー・ボビー・ロブソンは現在のフットボール界において希少な存在に思えた。彼の醸し出す人間臭さ、パッションとロマンティシズム。古き良き「親方」風情は、ビジネスライクな今どきよりもずっと血が通っていた。今後ロブソンの不在は、大きな喪失感をもたらすに違いない。R.I.P.



さて、ルートは計画通りチーム合宿に参加し、ボールも蹴られるようになり、シュート練習もできるくらい回復し、練習場では早速ゴールを決めたそうである。チームドクターからお墨付きをもらったし、順調で何より。いよいよ旅の終点が見えてきた。

なので復帰へのカウントダウン、という意味も含めつつ、新シーズンが始まるまではつらつらと昔話をしてみたいと思う。何しろ過去ネタは豊富だし、たまに蔵出しするのも悪くないよね(需要があれば当分続くかも)。
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by tototitta | 2009-08-01 16:33 | 小ネタ | ▲ TOP
ホームズはガチ
(記/minaco.)


今日も英国つながりで。

ガイ・リッチー監督の新作は『シャーロック・ホームズ』なんだそうな。って、ちょっと待て。もう何度も映像化されたこのシリーズを、何故今更ガイ・リッチーが。

以前リッチー監督の『リボルバー』('05)を観た時ワタシは、「とうとうあっちの世界に行ったのか…」と監督としての行く末が不安になったものだった。マドンナと別れた際の精神的ダメージでコッポラみたいになっちゃったのかと、かなりノイローゼ気味に見えた。次の『ロックンローラ』は未見だけど、どうなんでしょう。

ともあれ、問題なのはキャスティング。ホームズといえば、グラナダTV版のジェレミー・ブレットが最高峰と決まってる。他にあり得ないくらい適役で、これぞ原作通りエキセントリックなホームズ像だったのだ。

なのに今回はロバート・ダウニーJr.ですって。ううむ。じ、じゃあワトソン君は?と言うと、これが何とジュード・ロウときた。ええと、最初に噂されたラッセル・クロウの方が良かったんでは…。

既に予告編も公式サイト も出来ていて、公開はクリスマスだそうだ。早速それを観てみると、何だかハリー・ポッターみたいな映像のドタバタ冒険モノに…。コメディならそれでもいいけど、ガイ・リッチーがいきなり鬱から躁へ転じたようで心配だ。ジュード・ロウの○ゲっぷりも心配。



ところで、ワタシは子供の頃シャーロキアンであった。図書館でシリーズ全巻読破し、ふと「ベイカー街221番地B」と諳んじ、初恋且つ理想の人はホームズだった。更に、生まれて初めて本を読んで泣いたのは、「オレンジの種5つ事件」であった(あのホームズが事件を解決できないなんて…と号泣)。

ちょうど最近は、なるほ堂がハマって文庫を買い揃えたので、ワタシも少し再読してみた。このシリーズの面白さは、何と言ってもホームズとワトソンの「共依存関係」にある。

ツンデレなホームズと、彼に愛想を尽かしつつやっぱり離れられないワトソン君。ワトソンが家庭を持って別居すると、寂しさを隠し切れないホームズだが、せっかくワトソンくんが帰ってきても「どうせ来ると思ってたよ」などと憎まれ口をきく。一方ワトソンくんもホームズの変人ぶりを理解できないと言いつつ、一緒に現場に出るのが嬉しくて堪らない。まるでSM。

この“元祖バディもの”は、以来あらゆる物語に受け継がれている。そして、ワタシのガチ志向もこの時から始まっているみたい。

ホームズは偏屈でジャンキーで最低な人間で、魅力的なガチである。幼心にも、エキセントリックな人に惹かれてた。即ち、当時からワタシはもうガチものへの道に通じてたんだ、と今にして思う。
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by tototitta | 2009-07-22 22:17 | 映画 | ▲ TOP
ゴルフは文学である
(記/minaco.)


またもゴルフの話です。ツールがアルプス突入したけれど、ジ・オープンは最終日で59歳トム・ワトソンが首位ですもの。しゃあない、ゴルフ優先だ(ツールは録画)。


それぞれのスポーツ・競技には、図書館が付属してるようなものだと思う。競技を観ながら、時に教養や知識を得られるのだ。

例えば、フットボールの図書館には「世界史」「民俗学」「経済・経営学」「音楽」などなど幅広いジャンルの本が置いてある。自転車ロードレースなら「地理」「建築」「機械」「空力」「社会学」…。これら図書館で興味を惹かれた本を選ぶと、より奥深い世界を愉しむ事ができる。

ゴルフの図書館にも「気象」「植物」「歴史」「心理学」など様々な蔵書があるけれど、特に充実してるのは「文学」「哲学」かもしれない。ゴルフはよく人生や人間性に例えられる。きっとラウンドする間に思考を巡らす時間を持つからだろう。ゴルフにまつわる格言や物語はとても多い。

その中のひとつに、トム・ワトソンと長年連れ添ったキャディ、ブルース・エドワーズの物語がある。ワタシは6年前の全米オープンでこれを知った。最も美しく、そして悲しい物語だった。



今年のジ・オープン、ブルース亡き後のワトソンが初日から優勝を争っていた。彼は淡々とスコアを重ねていた。昨年も超レジェンド、グレッグ・ノーマンが3位になったし、このリンクス・コースは経験がモノを言う。

確かにゴルフには人間性が出るので、ギャンブル性の人もいれば、堅実派もいる。もしワタシがプレイしたら、きっと堪え性がなく一発博打派になりそう。ビジェイ・シンを観てると人ごとじゃない。アタイの人生、何度OBになった事か。

ワトソンはジ・オープンと相性が良く、恐らくこういう厳しい自然環境に逆らわず、欲を出さず穏やかに身を委ねる性格なのだろう。我々は彼を応援せずにはいられなかった。

3日目、TV中継は首位で最終ホールへ向かうワトソンの姿に、もう一人のワトソンが歩く姿をオーバーラップさせた。1977年に同じターンベリーでジャック・ニクラウスと「真昼の決闘」を繰り広げた時の、若きワトソンの映像である。なんとゆう神 演 出 !

結果的には、プレイオフまでいった末にワトソンは敗れてしまい、最年長優勝はならなかった。悔しいけれど、これもまたゴルフ。人にドラマあり、コースにドラマあり、それらひっくるめてロマンがある。そうだ、ワトソンにはあと5年も(65歳まで!)出場権がある。次回はノーマンと対決してほしいな。



さて、抽象的な話ばかりですみません。ワタシもメジャー大会とたまにPGAツアーくらいしか観ないミーハーなので、一般女子もゴルフ観戦はいかがでしょう。だって、最近は若くて可愛い子も多いんですよ。もう腹の出た親父のするイメージじゃありませんて(いるにはいるが)。但しラウンドを終えて帽子を取った時、髪がぺったんこでカッコ悪いんだよね…。


【伝説の1977年ジ・オープン ニクラウスVSワトソン / 最終日最終ホール】
ナニこの民族大移動。70年代の映画みたいなエンディング、かっこいい。


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by tototitta | 2009-07-20 22:10 | Other Sports | ▲ TOP
マイケルの恋の物語
(記/minaco.)


どうやらファーギーとマイケル・オーウェンの恋物語は、遂にハッピーエンドを迎えたらしい。勝手にこれまでのあらすじを綴ってみよう。


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【タイトル・テーマ】
Liza Minnelli / ”Maybe This Time ”(Cabaret )



昔々、とある村で。
その夏、4年に一度の舞踏会で、一人の娘がデビューしました。年端もゆかぬその娘に、初老の男が心を奪われました。
「まるで魔法のステップではないか。なんとワンダーな娘だろう」

しかし娘は赤い名家、男は赤白の旧家で、両家は敵同士です。求愛など決して許されません。男はその恋をそっと胸に秘めました。

娘は年頃となり、村で一番の器量を湛え、村人たちから愛されました。中にはアオヤマという紳士服や、黄金の贈り物をくれる人もいましたが、それでも娘は純潔を守るつもりでいました。

ある日、噂を聞きつけた白い王様が、娘に求婚しました。白い王国は裕福だと評判だったので、赤い家は娘を見知らぬ国へ嫁がせ、そして1年が過ぎました。ところが、白い王国は思うほど幸福な場所ではなかったのです。気紛れな王様から離縁を申し渡されると、娘は故郷へ思慕を募らせました。とはいえ、村にはもう帰る場所などありません。

「ならば、いっそ私のところへ」と男は思いました。しかし、彼女がもはや生娘でなかろうと、両家が敵である事には変わりません。求婚の言葉をぐっと飲み込みました。

故郷に戻った娘は実家から「裏切り者」と呼ばれ、冷たい仕打ちが待っていました。娘はすっかり傷ついてしまい、北にある新しい城へ奉公に出ました。いつしか変わり果て、酒を煽り、競馬や賭け事に注ぎ込み、大金を失います。久しぶりに招待された舞踏会も、娘には酷なだけでした。

そんな娘の転落を、男は耐え切れぬ思いで見つめていました。捨てられたとはいえ、未だ敵対する赤家の出。彼に出来るのは、こっそり遠くから娘を見守る事だけです。

やがて、幾年か過ぎました。赤い家は異国の管理人によって、様変わりしていました。娘はいつまでも癒えぬ傷を抱え、泣き暮らしました。しかも、なんということでしょう。突然の嵐に襲われて、新しい城が崩壊してしまいます。居場所を失い、娘は途方に暮れました。

そこへ、すっかり年老いた男がやって来ました。男は優しく言いました。
「案ずるな、わたしの元へ来るがよい」

突然の申し出に、娘はたじろぎました。
「わたしはもうあの頃のままではありません。傷だらけでこんなに汚れてしまった…。それでもいいのですか?」

「かまわん。お前は今もワンダーだ」

宿敵同士、結ばれぬ運命にあった2人が、今ようやく幸せを掴もうとしています。娘はもう一度赤い…いえ、赤と白の…いえ、赤に黒いVラインの婚礼衣装を嬉しそうに身に纏うのでした。

【エンディング・テーマ】
Gene Kelly & Debbie Reynolds / “You Are My Lucky Star”




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そんなお伽話があったような、なかったような。妄想だけど!

てな訳で、オーウェンがユナイテッドの一員になりましたとさ。さすが、人の弱みに付け込むのが巧いファーギーでやんす。ただ、ファーギーが長いこと片思いしてたのは本当らしい。馬主同士、気が合いそうだし。何度かあったタイミングを逃し、やっと本懐叶えたとさ。これで思い残す事もないね。

ところで気掛かりなのは、同じくニューカッスル降格組のスミシー。バットと共に、リー・マーティンを加えた(涙)キーンさんのイプスウィッチとチャンピオンシップで戦うのか。こちらにもまた「ユナイテッド亡命政府」形成の動きがあるとかないとか…。
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by tototitta | 2009-07-11 20:42 | Manchester United | ▲ TOP
ルーたん、襟を立てる
(記&画/minaco.)

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先日、親善試合スロバキア戦で久しぶりにイングランド代表を観た。ユニフォームが新しくなってて驚いた。他国がおおむねナイキかアディダスに身を委ねても、イングランドは自国ブランドに貞操を貫く。アンブロは毎回気合の入ったデザインをする。

今回は超シンプルに、上下真っ白であった。しかも襟付き。胸にワンポイント入ったウィンブルドン用テニスウェアか、映画『アナザー・カントリー』時代の運動着を思わせる。まあ休日の親父ポロシャツにも見えるけど。GKのダークグリーンもいい色だし(ジェイムズ似合う)、ワタシは好き。

どうやら、テーマは「トラッド」かと思う。クラシックなアイビールック。紳士の国だもん、一応。しかし似合うか否か別として、上流の香りがするのは育ちの良いランパートくらいである。ダウニングなんか小学校の運動会みたい。ルーたんはいつものように長袖インナーを着込んでる。ところが、後半…ワタシは目を見開いた。

ルーたんが、ああルーたんが…
ピ ン と 襟 を 立 て て る で は な い か !(涙)


フットボール界において、襟を立てる事はただの着こなしではない。即ち、「王位戴冠」を意味する。これまでカントナ、トッティ…キングにしか許されない行為なのだ。ワタシはルーたんがユナイテッドに来た当初からずっと、「襟があれば立てるはず」と信じていた。そして、いよいよその時が来た。ありがとうアンブロ!

この試合で彼はダブルばかりでなく、キングに相応しい存在だった。3ー0の親善試合、なのに終了間際まで敵のスローインの前に立ち塞がるルーたん。

ワタシにすれば、彼にはフットボール選手に必要なものがすべてあると思う(あとはゴールが1.5倍増しになって、ループが決まれば…)。強く・速く・パスも出せて試合を作れて、尚且つ献身的なFWとゆうのは彼の優れた一面だけど、でも何より、あらゆる局面で「全部勝ちたい」意思がそうさせているのだ。決して手を抜かない。逃げない。

そりゃあリーグここ2試合のように裏目に出ちゃう場合もある。但し、それはファンを裏切るものではない。どんな時も決して敗北を受け入れない闘争心、それこそユナイテッドファンが第一に求める姿勢じゃないか。ルーたんが叫ぶ時、怒る時、喜びを爆発させる時、我々も同じ気持ちだ。彼の鋭い感受性は、いつでもファンの心を反映している。それはキングとして必要条件と思う。


キングとして2度目のW杯を迎える為には、どうしても襟が必要だった。こうして彼はイングランドの伝統と、ユナイテッドの血脈と、王位を継承してゆく。その背中にある大きな数字がまぶしい。

キング・オブ・ザ・ストレットフォード・エンド。
それが10番の称号なのさ。
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by tototitta | 2009-04-02 21:16 | Manchester United | ▲ TOP
ミランと契約延長祈願・ベックスとユナイテッド・サーガ
(記/minaco.)

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ベックス、ミランへ行ってよかったね。その活躍ぶりを聞くと嬉しいし、ユナイテッドで育った子ならどこへ出しても恥ずかしくない。親バカとして、そう思う。 

さて、別に読むつもりはなかったんだけど、古本市で安かったのでつい買ってしまったのがこの本。

『捨てられたベッカム~ファーガソンはなぜ愛弟子を追放したのか~』
(原題 beckham and Ferguson)
ジェイソン・トマス 著 / 東本貢司 訳

そう、ベックス・ブームの頃に出たうちの一冊である。どうせスキャンダラスな暴露本だと思ってスルーしていたんだが、読んでみるとそんなにおかしな事は書いてなかった。誰もが知りたいアノ辺の真相というより、ここにあるのは原題通り「ベックスとファーギー」について。ユナイテッド・ファンには今更な事でもあるけど、興味のある方はどうぞ。そういや、キーンさんの自伝もいつか読もう。

で、読みながら今や懐かしいあの頃と、彼のサーガを辺境で偏狂のユナイテッドファンがひとり寂しく振り返ってみた。しみじみ。



【ベックスとワタシ】

誤解してる人もいるかもしれないが、唯我独尊の天才カントナは練習の鬼であった。彼が来てイングランドの悪しき慣習(例えばパブでビールにフィッシュ&チップスみたいな)を駆逐し、プロフェッショナリズムを叩き込んだいうのは有名な話。

そして誤解してる人もいるかもしれないが、ベックス最大の本領は献身性とスタミナだった。この本でも指摘するように地味な仕事を厭わず、泥臭く走り続け、時には最終ラインで守備してるのを何度も観た記憶がある。代表の体力テストで最も優秀だったというのも有名な話。
なので、マドリーで本来の魅力を評価されないのは寂しかった。まあロベカルと比べられたら仕方ないかも。

恐らくベックスは「尽くし性」なんじゃないかな、と思う。華やかなFKやゴールの他、彼の仕事の殆どは「縁の下」だ。ピッチで甲斐甲斐しくストライカーにクロスを供給し、家庭ではヴィクトリアに…。どっちかっつうと、ベックスが女房でヴィクちゃんが旦那に見える。さぞ尽くし甲斐のありそうな相手だから、彼も本望だろう。
彼にマッチョとはかけ離れた女性的なイメージがあるのは、そのせいもある。故に、ユナイテッドでギャリーは勿論キーンさんやルート、ミランではガッツといった、より主導的な(単純な)タイプによく懐くみたい。うい奴よ。



【ユナイテッドとワタシ】

プレミアリーグとなって最も恩恵を得たのはユナイテッドだが、名門クラブと呼ばれるには少々違和感がある。何しろファーギー以前の暗黒時代も長かった。降格などあり得ないマドリーとは違う、言わば叩き上げのクラブだと思ってる。マドリーが王立名門高校だとしたら、ユナイテッドは公立男子工業高校みたいなものだもん(ちなみに創立時は鉄道員のクラブ)。

ただ、公立男子校だからこそ「スクールウォーズ」並みの伝説がある。夢をあきらめていた不良生徒にバスビー先生が教えてくれた「奇跡」の力。再び弱小クラブとして迷える時に現れたファーギー先生と、転校生カントナ。大映ドラマもビックリな物語じゃないか。



【ファーギーとワタシ】

イングランドの監督はマネジャーと呼ばれるが、今の時代ほんとに実権を伴ったマネージングを出来る人は殆どいなくなってしまったらしい。
つまり「監督はオーナーと選手に挟まれたサンドウィッチのハム」で、しかも「どんどん薄くなっている」(本中よりテリー・ヴェナブルズ談)というのだ。

そんな監督家業で、ファーギーはずっとボスに君臨している。プレミアは金で動く。リーガは政治で、カルチョはマフィアで。でも、ユナイテッドはファーギーで動く。

時にファーギーは未だ労働組合のリーダーで、懐柔と粛清を繰り返す独裁者だと言われるのも間違いじゃないと思う。同時に、そんなボスを憎む訳もない。
何せカントナを操縦した人だもの。この怒れるスコテッシュなら、ジョージ・ベストさえ手なづけられたかもしれないし、あのガッサだってユナイテッドに来ていたら、もっと違った人生になってたんじゃないかと悔やまれる。



【ファーギーとベックス】

この本では、ファーギー現役時代(FW)の武勇伝も紹介されている。才能には恵まれなかったようだけど、かなり激しくて喧嘩ッ早い武闘派。キーンさんのスコティッシュ版かな。そりゃあ、近頃は随分丸くなったと言われるものの。

なので、かつてベックスとの一件は「寺内貫太郎一家」の小林亜星とヒデキみたいな、いつもの親子喧嘩だと思ってた。色気づいたイマどきの若者に、旧世代のカミナリ親父がちゃぶ台ひっくり返すのと同じ。但し、そこに嫁が介在するから厄介になっただけで。『スターウォーズ』のオビ・ワンVSアナキンと同じ道でもある。(詳細はコチラ 参照)

本ではユナイテッドのキャプテンをベックスではなく、キーンに任せたのも退団の一因と推測している。ベックスは当たり前の自己顕示欲を満たされなかったと。
どういう真相でも、ワタシはこの件が大きなしがらみによるものじゃなく、個人的な諍いであった方が救われる。人間らしい過ちなら、それでいいんだ。



【サーガとワタシ】

きっと「スタムは何故捨てられたか」でも「ルートは何故捨てられたか」でも、同じような本が書けるかもしれない。ワタシはスタムさん退団が例の自伝のせいだとは思ってないけど、彼もまたサーガ登場人物の1人である。よしんば次が「○ンは何故~」だとしても、それはユナイテッド・サーガの一頁に過ぎないんだろう。
別にそう望んでる訳ではなくて、ただユナイテッドの道に反しない限り、何も否定しない。時々、そんな自分が痛い。

ふう、またつまらぬガチを書いてしまった…。後ろ向きな話ばかりしてきたが、彼はやっと今幸せになろうとしてる。ではミランさん、後はヨロシク。



【おまけ】

David Beckham Gary Neville
ベックス、いい嫁さんになれるよ。


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by tototitta | 2009-02-03 22:14 | Manchester United | ▲ TOP
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