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イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
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2014年に観た映画をふりかえる
【2014マイベスト5】



あなたを抱きしめる日まで
マダム・イン・ニューヨーク
ジャージー・ボーイズ
LEGO(R) ムービー
ラッシュ/プライドと友情

【主演女優賞】ロザムンド・パイク

【主演男優賞】“キング・オブ・でくのぼう”ベン・アフレック

【助演女優賞】セッションズ 中国系ヘルパーさんミン・ローと、最後に出会う女性ロビン・ワイゲルド
【助演男優賞】ウィレム・デフォー(グランド・ブダペスト・ホテル/誰よりも狙われた男/オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主)

【監督賞】スティーヴン・フリアーズ
【脚本賞】 ビフォア・ミッドナイト
【脚色賞】あなたを抱きしめる日まで 
【音楽賞】マイケル・ナイマン(いとしきエブリデイ)
【楽曲賞】ルーファス・ウェインライト“Metaphorical Blanket” “Going to A Town”
【歌唱賞】ジャージー・ボーイズ フォー・シーズンズのキャスト4人
【撮影賞】ラッシュ プライドと友情
【編集賞】それでも夜は明ける
【コスチューム賞】her 世界でひとつの彼女 
【ヘアメイク賞】ニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)
【美術賞】her/世界でひとつの彼女のパントンカラー
【ドキュメンタリー賞】ホドロフスキーのDUNE

【ガチ映画大賞】チョコレートドーナツ
【壁紙映画賞】シンプル・シモン
【プレッパー映画賞】プリズナーズ
【ブロマンス映画賞】ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!
【赤毛映画賞】アバウト・タイム 愛おしい時間について 
【予告編賞】ラッシュ プライドと友情
【カーテンコール賞】ジャージー・ボーイズ
【お祭り映画賞】スノーピアサー
【帳面派賞】キャップの現代用語の基礎知識メモ
【サンダンス・キッド賞】オール・イズ・ロスト 最後の手紙
【プロレス大賞】マチェーテ・キルズ

【ヘンなヘアスタイル賞】ダラス・バイヤーズクラブ
【ガチファミリー賞】ホドロフスキー一家
【歯並び賞】アデル・エグザルコプロス(前歯)&レア・セドゥ(すきっ歯) 
【そっくりさん大賞】ジョシュ・ブローリンとその若い頃トム・リピンスキー (とらわれて夏)
【ムダ脱ぎ賞】ロマン・デュリス(ムード・インディゴ)

【ベスト・ヴォイス】スカーレット・ヨハンソン
【ベスト・コメディエンヌ】シム・ウンギョン(怪しい彼女)
【ベスト・カップル】ニックとエイミー(ゴーン・ガール)
【ベスト・グループ】ジャージー・ボーイズ 
【ベスト・ドレッサー】シュリデヴィ/トニ・セルヴィッロ
【ベスト・ショット】『誰よりも狙われた男』のラスト
【ベスト・ライン】「正義などない、だから闘う」(チョコレート・ドーナツ)
【ベスト・フード】ウォルト・ディズニーの約束 スタジオのおやつ
【ベスト・ロケーション】グランド・ブダペスト・ホテルの雪山
【ベスト楽器】グレッチのセミアコギ(オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ)
【ベスト・ダンス】ウォールフラワー パーティの“Come On Eileen” 

【一番泣いた映画】マダム・イン・ニューヨーク
【一番滾った映画】ラッシュ プライドと友情
【そうだったのか!!と一番ビックリした映画】レゴ(R)ムービー
【一番しょっぱかったイケメン】アレクサンダー・スカルスガルド
【すいません見直しました】スティーヴ・クーガン
【世界で一番美しい童貞】キャプテン・アメリカ(3回目)
【問答無用の絶対ヒロイン】ブリット・マーリング(ザ・イースト)
【隠れマッチョ文化系男子】イーサン・ホーク


【2014年のメモ】

・ 実はそっくりさん!エズラ・ミラーと丸山明弘/ロザムンド・パイクと真野響子/ベラ・ファーミガと岸田今日子/ファブリス・ルキーニと橋爪功

・ 婆ちゃんが誰にでも(強引に)飴っこくれるのは世界共通!(あなたを抱きしめる日まで/怪しい彼女)

・ 『キャプテン・アメリカ ウィンターソルジャー』で、レッドフォードがクリス・エヴァンスにガチのバトンを渡してくれなかったことが非常に心残りだったのだが、実は監督主演作『ランナウェイ 逃亡者』で既にブリット・マーリングをガチ後継者に指名していた件。うおああああ。

・ 脇汗ブーム到来(ブルージャスミン/ゴーン・ガール)

・ マーク・ラファロには早く刑事コロンボをリメイクしてほしい。


【未公開作ベスト3】

メトロマニラ 世界で最も危険な街
幻の薔薇
フィフス・シーズン 春の来ない村

【見逃し旧作ベスト】

預言者
愛について、ある土曜日の面会室
少女は自転車にのって
ビル・カニンガム&ニューヨーク
クスクス粒の秘密
ウィ・アンド・アイ


以上!アレもコレも見逃してばっかりですが…。
では良いお年を。

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by tototitta | 2014-12-31 22:24 | 映画 | ▲ TOP
2013年に観た映画をふりかえる
今年、映画館で観た映画は33本。相変わらず家では沢山観たんですけども。そして毎年のことですが、世間的2013年公開作とは時差がある訳で、同じ土俵でベスト10とか選ぶのはあきらめました。あくまで"自分にとって今年初めて観た”基準で。

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【とりあえず劇場鑑賞マイベスト9+1】

タイピスト!
ザ・マスター
21ジャンプストリート(*DVDスルー)
ムーンライズ・キングダム
君と歩く世界
ダイアナ・ヴリーランド 伝説のファッショニスタ
マリーアントワネットに別れを告げて
ザ・ストーン・ローゼズ メイド・オブ・ストーン
TED
ゼロ・グラビティ

わー、なんか華やかな並びだわ!今年はとにかく楽しくてきれいで華やかなものに飢えてたんです。なので『タイピスト!』はパーフェクト!

タイピスト! Blu-rayコレクターズ・エディション (初回限定生産)

ポニーキャニオン


21ジャンプストリート [DVD]

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


ザ・マスター [Blu-ray]

東宝


その他、
アンナ・カレーニナ
セレステ∞ジェシー
きっと、うまくいく
ホーリー・モーターズ
ルビー・スパークス
クロニクル
ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日…も面白かったですよ。


【劇場未公開作】

ハッピー・ニート おちこぼれ兄弟の小さな奇跡
小悪魔はなぜモテる?!
ザ・ガード 西部の相棒
胸騒ぎの恋人
恋のベビーカー大作戦
今日、キミに会えたら

コメディが多いすね。コメディは公開冷遇だし…。『今日、キミに会えたら』は油断してたらゾッとした。

今日、キミに会えたら [DVD]

パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン



【前年公開作】

ミラノ、愛に生きる
ザ・マペッツ
ゾンビ革命 -フアン・オブ・ザ・デッド-
アニマル・キングダム
孤島の王
気狂いピエロの決闘
世界最古の洞窟壁画3D 忘れられた夢の記憶
ジェーン・エア (2011)
アタック・ザ・ブロック
わたしたちの宣戦布告

(ほぼ)こちらでは公開されなかった去年のミニシアター系から。『ザ・マペッツ』が全国公開されなかった件はずっと恨みます。

ザ・マペッツ ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社


【旧作】

カリフォルニア・ドールズ ニュープリント版(*リバイバル上映)
特別な一日
白い恋人たち/グルノーブルの13日
黄昏
雨のニューオリンズ

今更な名作も含め。そういえば、今年は古本をよく読みました。

All the Marbles [DVD] [Import]


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【部門別マイ・ベストなど】

主演女優:ミア・ワシコウスカ(イノセント・ガーデン / ジェーン・エア)シシー・スペイセクを継ぐ暗黒ロリータ!新キャリーもミアちゃんなら…。
助演女優:ルース・ウィルソン(アンナ・カレーニナ)
主演男優:肉体派 / マティアス・スーナールツ(君と歩く世界) 肉派 / ブレンダン・グリーソン(ザ・ガード 西部の相棒)
助演男優: ジョージ・クルーニー(ゼロ・グラビティ)

ドキュメンタリー:ダイアナ・ヴリーランド 伝説のファッショニスタ
脚本:タイピスト! ゼロ・グラビティ
衣装:ザ・マスター  ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋
撮影:ザ・マスター
サントラ:ザ・マスター
音響:ミラノ、愛に生きる
美術:ムーンライズ・キングダム
舞台装置:アンナ・カレーニナ
ガチ監督賞:ポール・トーマス・アンダーソン(ザ・マスター)、マドンナ(W/E)とりあえずマドンナさんにはガチ負けしちゃう。

ベストカップル:ラシダ・ジョーンズ&アンディ・サムバーグ(セレステ∞ジェシー)別れるの勿体ないくらい好感度高し。
ワーストカップル:キーラ・ナイトレイ&アーロン・テイラー=ジョンソン(アンナ・カレーニナ)生臭くて下品。
ベスト・ブロマンス:チャニング・テイタム&ジョナ・ヒル(21ジャンプストリート)
ベストチーム:天使の分け前(ユニフォーム=キルト)
ベストディーバ:カイリー・ミノーグ(ホーリー・モーターズ)歌います!
ベスト仕切り役:キルスティン・ダンスト(バチェロレッテ あの子が結婚するなんて!)
ベスト人質:クレア・デュバル(アルゴ)おびえ顔のエキスパート。女ジョン・レグイザモ。
ベスト・カメオ:ジョニー・デップ(もしかしてネタばれするので内緒)
ベストふくらはぎ:サンドラ・ブロック(ゼロ・グラビティ)ショートヘアもいい。
プロレス大賞:カリフォルニア・ドールズ ガチで試合してる!

壁紙映画:イノセント・ガーデン
青春映画:マリーアントワネットに別れを告げて
ベスト・オブ・ゾンビ映画:ゾンビ革命 最高にツボです。
マダム・ホイホイ映画:クロワッサンで朝食を
ベストライン:「ファクション」*factとfictionを合わせた造語。座右の銘にしたい。(ダイアナ・ヴリーランド 伝説のファッショニスタ)
ベスト・オブ・ラブシーン:スーザン・サランドン&レイ・ドーン・チョン(ハッピー・ニート おちこぼれ兄弟の小さな奇跡)
ベスト・オブ・ロマンティックシーン:ロマン・デュリスの前で初めてタイピングするヒロインのポニーテイルがほどける場面。(タイピスト!)
ベスト・ハードボイルド:東ベルリンから来た女


ベスト邦題:マリーアントワネットに別れを告げて
ワースト邦題:『嫉妬』(BYE BYE BLONDIE) 『処刑教室』(ASSASSINATION OF A HIGH SCHOOL PRESIDENT) 『フランス 幸せのメソッド』(MA PART DU GATEAU)『小悪魔はなぜモテる?!』(EASY A)  一体どこがだよ???英語圏以外の邦題に「しあわせ」「人生」「How To」系は禁止!
ベスト主題歌:500 miles(天使の分け前)スコティッシュ愛唱歌?
ベスト・ロケーション:青空と雪山と湖(きっと、うまくいく)
ベスト・オブ・ドリームガール:チキンとプラム あるバイオリン弾き、最後の夢
イット・ガール・オブ・ジ・イヤー:カーラ・ヘイワード(ムーン・ライズ・キングダム)
ベスト動物:三次元の馬!(アンナ・カレーニナ) 二次元の馬!(世界最古の洞窟壁画3D 忘れられた夢の記憶)
ベスト・エイリアン:もふもふした着ぐるみ風エイリアン(アタック・ザ・ブロック)
ベスト怪獣:トロール(トロール・ハンター)
ベスト・インテリア:ヴィンテージとモダン、生活感とインテリ感がバランス良く溶け合ったブルーノさんの部屋(ブルーノのしあわせガイド)

最も不憫なキャラ:ハーバード卒でマカレナ踊ってた人(ゼロ・グラビティ)
最優秀歌唱賞:エディ・レッドメイン(レ・ミゼラブル)
ヒゲは七難隠す賞:ベン・アフレック(アルゴ)
インパクト観客賞:同じ列に居たトラの如き女性(ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日)
ムダ特殊メイクアップ賞:ジョセフ・ゴードン=レヴィット(Looper / ルーパー) ヒュー・グラント(クラウドアトラス)どんな扮装させても一目でヒューとわかるニヤケ顔!
なぞダンス賞:ブラッドリー・クーパー&ジェニファー・ローレンス(世界にひとつのプレイブック)なにあの社交ダンス競技会?
イヤミス大賞:ペーパーボーイ 真夏の引力
高所恐怖賞:クロニクル


【見逃して後悔映画】

25年目の弦楽四重奏
マジック☆マイク

【プレッパー映画】

*プレッパーとは、世界の終末に勝手に備える人のこと(若干電波も含む)。主に食料、シェルター、武器などを自宅に装備。ナショジオのTVシリーズを観て、その生態観察がちょっとしたマイ・ブームだったので、今年はプレッパー系が登場する映画に注目。

テイク・シェルター(コンテナ&キャンベル缶詰で嵐に備える、正しくプレッパー映画)
籠の中の乙女(外は超キケン!と子供に教育するプレッパー家族)
ウォーム・ボディーズ(ゾンビに備えるプレッパー社会)
トールマン(ある種の先鋭化はプレッパー系)
リトリート・アイランド(ジェイミー・ベルが謎のウィルスから逃げるプレッパー)

【リユニオン映画】

きっと、うまくいく
ザ・マペッツ
The Class of '92
ザ・ストーン・ローゼズ メイド・オブ・ストーン

昨年から続くリユニオン・ブーム。その締めくくりに相応しいローゼズ再結成ドキュメンタリーは、雛鳥青春白書『The Class of '92』とセットで観たい、マンチェスター青春白書!

【塩映画】

Looper / ルーパー
クラウドアトラス
レ・ミゼラブル
ヒューゴの不思議な発明

どれも大風呂敷に比例するしょっぱさ。

【ガチ映画】

君と歩く世界
ザ・マスター
孤島の王
気狂いピエロの決闘
ミラノ、愛に生きる
ザ・マペッツ
ダイアナ・ヴリーランド 伝説のファッショニスタ
ジェーン・エア (2011版)

肉体的関係的いびつさが骨身に響く『君と歩く世界』。ガチ映画道を極めるPTAの『ザ・マスター』(でもホアキン苦手)。抑圧とスペクタクルの『孤島の王』。ガチでピエロ怖すぎ『気狂いピエロの決闘』。マペッツはガチ!な『ザ・マペッツ』。これぞロマンの潮流!『ダイアナ・ヴリーランド 伝説のファッショニスタ』。たぶんこれまでの映画化で最もガチな『ジェーン・エア』。そして、うわああスゴいもの観ちまったぞーー!!って年に1本はコーフンして叫びたくなる映画があるとすればこれ、『ミラノ、愛に生きる』。フランス、アメリカ、スペイン、イタリア、スウェーデンと、各国でガチ映画は豊作でした!


という訳で、心苦しくも(まったく個人的に今年観た)ベスト・オブ・ベスト映画を1本だけ選ぶとすれば、ガチとロマンとメロとゴージャスがひとつにみっしり詰まった『ミラノ、愛に生きる』です。世間的には昨年の映画ですみません。ああ、公開時にスクリーンで観たかった!

ミラノ、愛に生きる [DVD]

パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン


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【おまけ】

2014年公開されそうな新作で楽しみなのは、デヴィッド・フィンチャー監督の『Gone Girl』。先に原作を読んで、主演キャストのドンピシャはまり具合に期待大です。特に、ロザムンド・パイクはこれで何か賞をもらうんじゃないかと気の早い予測。あと、フィンチャー映画は自分にとって1作置きに当たり外れなんで(『ドラゴン・タトゥー』がダメだった)、次回作はたぶん当たりのはず。
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by tototitta | 2013-12-30 00:17 | 映画 | ▲ TOP
レ・ミゼラブル~レッドメインくんブラーヴォ!
実は昔々、日本初演版の舞台を観たことがある。自分で観ようとは思わなかったんだが、たまたま競馬で儲かった知り合いに良い席をおごってもらったのだった。確かダブルキャストのジャン・バルジャン=滝田栄、ジャベール警部=鹿賀丈史バージョン。

多分、ミュージカルといって馴染みの薄い日本人がパッと思い浮かべる最大公約数的なのが、このレミゼなんだろうなあ、という気がする。洋食といえばハンバーグ、バレエといえば白鳥の湖、ヅカといえばベルばら、みたいな。ジャジャーンと鳴り響くドラマティックなメロディ、壮大なロマン、そして文部省推薦みたいな感動大作。ザ・王道。しかも文芸ものとくれば、マダム層にど真ん中。

往年のMGMやRKOのミュージカル映画でミュージカル好きになった自分なので、劇団四季みたいなのはちょっと違うんだよね…。悪くはないけど、ブロードウェイがそういうのばかりじゃないし。ミュージカルの歴史としても、物語性はずっと後から付いてきたものだし。でも日本で受け入れられやすいのは、きっとレミゼ的なミュージカルだ。まあ、それはさて置き。

年末年始公開に相応しい豪華大作としては、久々に王道らしい王道。やっと今頃になって観てきた。感想を主要キャストごとに箇条書き。

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【ジャン・バルジャン=ヒュー・ジャックマン】

以前『オクラホマ!』をTVで観たことがあるし、ミュージカル俳優として定評もある。ワタシとしてもウルヴァリンよりミュージカルの方が馴染む。問題は、この映画がアップを多用したことで、必要以上にヒューの顔の面白さに注目してしまった事だ。
途中からどんどん石立鉄男化してくる白髪パーマ。大きく見開いた目の離れ具合。長身で小顔でカッコいいはずの佇まいも、アップだけで観るとこんなに面白いとは。まつげ長ッ。彼にはシリアスなミュージカルより、朗らかな『オクラホマ!』みたいなのが似合うと思うんだが。

【ジャベール警部=ラッセル・クロウ】

ミュージカルならお任せ!なキャスト陣の中で、「何故オレが」ポジションにいるラッシー。でも、自身のバンドで歌ってますからね。歌えるんだけど、大作向きじゃないだけ。明らかな負けブックを敢えて呑む勇気を讃えたい。
実際、ラッシーはアイドルorマスコット的存在なんである。画ヅラが大事。やたら高い所大好き、1人ぼっちで星を見て物思いに耽るラッシー、和めます。

【ファンティーヌ=アン・ハサウェイ】

数年前のオスカー授賞式でヒューとやった(仕込みの)いきなりミュージカルが、ホントに実現。彼女もちゃんと歌えるし何も悪くないんだが、逆に何でもできるよね、って今更意外性はなかった。というか、もう少し前ならコゼット役をやってたはず。

【マリウス=エディ・レッドメイン】

ブラーヴォ!!とにかくレッドメインくんの歌声が最高に素晴らしかった。1人だけクラシック風の発声だけど、非常に良い声質で、しかもソツなくミュージカル演技もできる。だから彼の出てくる第2幕の方が断然いい。凄く凄くポテンシャルの高い子だなあ。そしてファニーフェイス&そばかす&エロすぎる半開き唇。上流なのに革命に身を投じるという設定が似合いすぎ。エポニーヌたんにすればそりゃ惚れてまうがな!

【エポニーヌ=サマンサ・バークス】

第2幕でレッドメインくんと共に美味しい役どころ。だって、一番グッとくるのは彼女とレッドメインくんの場面でしょ。“On My Own”でしょ。島田歌穂の魂を見たね。そういや、当初コゼット役にレイチェル(@glee!)ことリア・ミシェルも候補だったそうだけど、やるなら絶対エポニーヌだろ!

【テナルディエ=サシャ・バロン・コーエン】

彼にミュージカル的素養があって、凄く巧くて驚いた。いわゆる狂言回し役として、ミュージカルのツボをちゃんと押さえてる。ヘレナ・ボナム=カーターはまあ、いつものヨゴレ。

【コゼット=アマンダ・サイフリッド】

アマンダちゃんもミュージカル経験者だし、この役は清純派アイドル枠なので納得のキャスト。まあコゼットって別に何をする訳でもない、ケッ!としか思えないキャラだけど。但し、今回ヒューとアマンダちゃんが並ぶと、魚眼レンズで撮ってるのかと思うほど目の離れ具合が似てる…しかも大作りなパーツがアンさんにも似てる…顔に親子の説得力が。

【アンジョルラス=アーロン・トヴェイト】

レッドメインくんの歌の巧さとは別に、本物のブロードウェイ俳優(『RENT』などに出演)の歌は本作で一番素晴らしい。彼のソロには本格ミュージカルを観た感があった。

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ところで、カメラワークの件。序盤はそれほど気にならないじゃんと思ったものの、やっぱり次第に気になってしまい、いっそ何か偏執的な拘りでもあるのかとすら。例えば、歌のソロは画面右にどアップ、左側に背景(無人)、という同じ構図ばかり。これって、漫画によくある人物の独白フキダシのコマ構図だよね。心の中を表す記号。(´-`).。oO(台詞)←こんなの。

それに、スクリーンがシネマスコープ・サイズじゃないので、ただでさえ狭苦しく窮屈な、まるで舞台を最前列かぶりつきで観るかのようで疲れる。臨場感=近けりゃいいってモンじゃないよ…。ダンスがない分、物量でゴージャス感を出してるみたい。

そもそも映画全体がスターかくし芸大会か、PVか、みたいな作りで途中から笑ってしまう。とはいえ、レッドメインくんの歌声を映画館で聴く価値はあったので、それで充分ですが。
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by tototitta | 2013-03-16 01:06 | 映画 | ▲ TOP
『ライフ・オブ・パイ』のもうひとつの話
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アン・リー監督の3D映画『ライフ・オブ・パイ』 (2012)を観た時のこと。

平日午後の劇場は、比較的年齢層高めである。後の席には60代前後と思われる夫婦連れが居た。そして、ワタシから3席ほど離れた席にも妙齢とおぼしき女性が現れた。ヒョウ柄かトラ柄かアニマルな毛皮っぽいコート姿で、スーパーで買った大きなレジ袋など大荷物を抱えている。

おいおい、生鮮食料品とかこんな暖かい所で置きっぱなしにして大丈夫か、と気にしていると、その女性は暗くなった劇場内でガサゴソと大きな音を立てながらレジ袋を足元に置く。どう見てもこの映画を観たくて来た様子ではない、明らかに場違いさが漂う。モリオカの冬はこれからが本番だというのに、一足早い春の訪れを告げる人だろうか。

映画館ではそういう巡り合わせもあるものだ。見知らぬ誰かと暗闇を共有する場所なのだ。だが、ワタシは3Dだからっていつもの席より後列を選んだ事を少し後悔した。昨今、劇場内で銃を乱射する事件だってあるのだし。まあそんな物騒とは思わないが、その女性客が何やら独り言を発するのが聞こえてくると、いささか居心地悪く、次にどんな行動を取るか予測がつかず緊張も走るというもの。

予告編の頃、彼女はおもむろに席を立って行ったが、やがて戻ってきた。3Dメガネをマイメガネの上に掛け、本編が始まっても近くの気配を感じる。レジ袋のガサガサ音も響く。それは映画と同じく、猛獣の気配のようでつい身構えてしまう。「トラと漂流した227日」を観に来たはずが、いつしか「トラと観る127分」になっている。何だこの臨場感溢れるシンクロは。

ワタシの傍らに存在するトラは、足元のレジ袋から何か取り出し、どうやら食べているらしい。暗闇なので、手元が狂って何度か袋ごと落としたりもしている。その度に独り言も。明らかに映画を観る気なさそうなのに、ナゼ敢えて、3D料金まで払ってコレを選んだのか謎だ。ケモノの匂いが呼んだのだろうか、3Dメガネは掛けてるのだろうか、そこまでは確認できない。

勿論、映画の素晴らしい映像美に目を見張りつつ、ワタシは“トラ”の気配にも気を抜けなかった。もしかしたらいつ襲ってくるかも解らない。救命ボートという閉鎖空間、映画館という閉鎖空間。トラの縄張りとワタシの縄張りには、そう距離はない。しかも、横のトラは3Dどころか4Dで存在してる。

映画がクライマックスを迎える頃、トラがまた動き出した。立ち上がると毛皮っぽいコートを着込み、またガサゴソとレジ袋の大きな音を立て、何か言いながら退席しようとしている。ひょっとして、トラの最後を見届けて満足したのだろうか。トラはトラの目にどう映ったのであろうか。横目で見るまでもなく、気配が遠のいてゆく。振り返りもせず、トラは立ち去っていった。後にはレジ袋の残骸と、何か食べものの匂いを残して。


ワタシは作り話をしてる訳じゃない。比喩はしてるけど。パイもそうだ。

映画で語られる2つのパイの体験。映画を観る自分の体験。虚構と現実が何重にもシンクロする…それこそが『ライフ・オブ・パイ』であった。もしかしたら、こっちのトラも神様が遣わしたんでしょうか…。
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by tototitta | 2013-02-03 00:49 | 映画 | ▲ TOP
『テッド』~私がクマにボロ泣きした理由
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お下劣なテディベアが喋るコメディとして(珍しく)大当たりしてる『テッド』 (2012) だけど、もしかしてボロ泣きしたのはワタシだけでしょうか。だって弱いんだもの、この手には。つまり、ささやかだけど真っ当に1本筋が通ってて血の通ったウェルメイドな映画なんだもの。

物語は少年ジョンとぬいぐるみテッドの出会いから始まる。そして少年からティーンエイジャーへ、やがて成人へと共に年日が過ぎる1人と1体のクマ(のぬいぐるみ)。『スターウォーズ エピソード1』公開日のカットで、ワタシはもう泣きそうだった。『SW』シリーズまともに観たことないのに!一瞬のフラッシュバックシーンに、2人(面倒なのでヒト扱い)の過ごした時代や歴史が詰まってる。


小ネタには固有名詞が沢山登場するのでいちいち可笑しいが、すべてがテッドとジョンの世界を物語るリアリティになってるのが素敵。『フラッシュ・ゴードン』が予想外に重要な使われ方だし、その他映画や他愛ない(むしろズッコケる)ポップカルチャーがごく自然に共有されてる。こういうものを観て育ったんだ、こういう話題が盛り上がるんだ、という内輪内言語として。ビールのお約束もすごく良かった(ミラ・クニスの反応含め)。

そんなネタの数々は、「いい年して大人になれないダメ男」の証明として表面上受け取られるのだけど(実際、多くはそういう描写に過ぎないと思うだろうな)、ガールズトーク同様男子トークとして大事な側面もあると思う。そしてそこがラストまで持っていく導線になってるから素敵。

クマのテッドとジョンは、『フラッシュ・ゴードン』でもビールでもマリファナでも全部共有する仲だし、他人から見て価値のないものでも2人にはある。ヲタク趣味という程でもなく、ただ自分たちの好きなものに堂々としてる。ジョンは別にSWのフィギュアを部屋に集めたりしない、テッドとその場を愉しみ心に残すだけ。ヲタクなら予めあきらめもつくだろうが、意外とこういうタイプは彼女にとって厄介かも。友情と同じように、他人の基準じゃなくて自分の積み重ねた価値だから。

そう、ジョンは立派な大人とは言えないけど、真っ当に育ってはいる人間なのだ。親友が居てステキな恋人もいて、自分の価値観を持ってる。それはテッドがいたおかげ。

好きな映画や趣味の世界って、ある意味他人にどう見られたいかを無意識にもアピールする材料な訳で、大抵は「自分が○○派である」表明みたいになりがち。映画で対照的なのは、ジョンの彼女に迫る上司(『スパイ・キッズ4D』のパパ!)。彼は部屋に自慢のコレクションを並べ、誰かに見せることで価値が成り立つ人間として描かれてる。

でも、ジョンは自分の趣味を表明する必要なんかない。長年常にテッドが居ることで、今更誰かの認可を必要としない。恋人にも。それは小さく閉じた世界かもしれないが、無邪気な自由でもある。テッドが居たから自信が持てた、という台詞があるけど、相棒の存在ってそういう自由を与えてくれるんだよね。

だから、この映画は“ダメ男が成長して大人になる話”みたいに一見思えるけど、そもそもそんなに成長する理由はなかったんじゃないかという気がする。『トイ・ストーリー』みたいに、テッドと別れて別の道を行く理由はない。そこが素敵。何せ、もともとジョンはミラ・クニスのような彼女に愛される男で、成長したから恋人が出来ましたって話ではないのだから。むしろ立場が危ういのはテッドの方で、ちょっと切ない。

そんな細やかな側面が伝わるから、泣かされてしまった。勿論、全く違和感ないテッドのぬいぐるみ感もスゴイし(経年による腹の辺りのすり切れ具合に萌える!細かい!)、伸びたTシャツとスウェットパンツが似合う男マーク・ウォルバーグ(といえば舞台はボストンなのだ)も素晴らしいハマリ役だし、取っ組み合いのシーンは名場面。でもぬいぐるみのあんな瞬間(エロではない)を観ると胸に刺さるよね…残酷トラウマシーンだよね。

*蛇足だけど、この映画の良さはホモソーシャルでありながら、女性を排除しないでみんな幸せになる幸福論を唱えてるからかもしれない。続編の話もあるみたいだけど、そしたら次は父親になるジョンとテッドの関係なんだろうなあ…。それも大変そう。


それにしても、2012年は『宇宙人ポール』(これも“本質は変わらない”無邪気さが素晴らしい)、今年はコレが映画館初めで、どっちもブロマンス映画にえらくボロ泣きしてる自分って。
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by tototitta | 2013-01-28 01:21 | 映画 | ▲ TOP
『007 スカイフォール』を妄想する
昨年末に観た『007 スカイフォール』ですが、評判通り面白かったですね。ダニエル・クレイグの新ボンドシリーズは、1~2作目の長い自己紹介を済ませてやっと本業再開ってところでしょうか。いやMI6ごとリニューアル、グランド・オープンって感じか。そんな華やかさもあり。

そもそも、老舗アクション映画が次々台頭する新興勢力にどうやって対抗するか、老舗の沽券を示せるか、がテーマと思われる6代目ボンドシリーズ。ボーンさんシリーズのような目まぐるしいカット割り、ノースタントも辞さない荒ぶるアクション…色々試してみた訳だけど、ここに来てむしろ無闇にスケールを広げるより、ドメスティックな英国らしさを誇り高く示したのが正解だったと思う。

トム・フォードのスーツを着てカフスを整える英国紳士、女王陛下の007はボンドだけ。そこが他のアクション映画と一線を画す。ボンドを越えるのはボンドだけ、ってプライドを改めて誇示してみせたよう。

さて、そんな英国らしさを軸にしたお話は、MotherとLadsがテーマである。ワタシはコレ、そのまんまGafferとLadsに置き換えられると思った。そう、つまり今回の『007』は「ファーギーとベックスの04/05シーズン」を観てるかのようだった!やはりロンドン五輪開会式の、ボートで颯爽とエスコートするベックスが伏線だった訳である。君 こ そ ボ ン ド だ よ ベ ッ ク ス !!



(以下、若干ネタバレ含む)


あの時、追い詰めた敵と揉み合いながらMの命令により「被弾」したボンド。あの時、追い詰めた敵を獲り逃がし、ドレッシングルームでGafferの蹴り上げたブーツにより「被弾」した007番=ベックス。どんな時も味方だったはずのボスの仕打ち。この事件が両者の信頼関係に影を落とす。奇しくも、ボンドが負傷したのは「右」の肩。

サム・メンデスがユナイテッドのサーガを下敷きにしたとしか思えない、この導入部。更に、この後も007=7番に試練を与え、その忠誠心を試すのである。

MI6とMにとっても、存亡の危機。当時のユナイテッドもタイトルから遠ざかり、ファーギーやクラブのやり方を疑問視されもした。もはや時代遅れ、ロシア中東の油マネーをバックにした新勢力に対抗するには不合理な組織では?引退を迫られるボス、MI6の窮状にユナイテッドを重ねずにはいられない。

かつてボスに冷酷な仕打ちを受けた元仲間…ハビエル・バルテム扮する今回の悪役は、恐らく寵愛を受けながらファーギーに裏切られたと恨む(特に外国人)選手たちの亡霊だろう。いや誰という訳でなく、その怨念の象徴である。

だが、ボスはブレない。自らの哲学で組織を守ろうとする。そして、実はその揺るぎない掟「組織より大事な部下(選手)はいない」を一番体現するのはボンド(=ベックス)であった。頑なに自分の武器(右足)を使い、飛び道具より肉弾戦や伝家の宝刀で敵を倒す。英国を代表する色男であり、組織のエースナンバーを背負った男が、誰よりも古き善き伝統を愛するのだ。

ちなみに、Mの傍らに常にいる側近は、今で言うボスの腹心マイク・フェランか。ならば秘密兵器担当Qは用具担当のアルバートさんか。マニーペニーはレネ?ちょっと強引。

ともあれ、ボンドとMは原点回帰とばかり、初代ボンド(ショーン・コネリー)のルーツであるスコットランドへとアストン・マーチンを駆る。スコットランド…即ちファーギーの故郷であり、サー・マット・バスビーの故郷である!決定打キタコレ!

結末ばかりはちと違うが、でも両者の別れは同じである(恐らく、残された箱にはボス愛用のガムが…)。組織の再生・復活に伴う痛みとはユナイテッドサーガの基本だし、タイトルskyfallのfallって、fall outの意味もあるんじゃないかとすら。MとLadsの絆、その深き業は、ユナイテッドにおけるGafferとLads(監督と選手)と通じる。勿論、女王陛下でもあるんだけど、実に英国ならではの視点、関係性じゃないかと思うんだった。


そんな訳で、数々の符号に妄想を掻き立てられる『スカイフォール』でございましたよ!そう思えばたぶん、ユナイテッドファンは尚更愉しめるね!
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by tototitta | 2013-01-23 01:21 | 映画 | ▲ TOP
2012年に観た映画 #4~塩映画部門~
世にガチ映画あれば、塩映画もまたあるのが常。恐らく、以下に挙げる映画が良かった!と思う人もいるに違いない。というか、むしろ多いかも。そんな方には平にご容赦。


☆Salt of 監督
スザンネ・ビア@『未来を生きる君たちへ』(2010/デンマーク&スウェーデン)

スザンネ・ビア監督はやっぱり苦手。今回も身近にある家庭の話と遠くアフリカの過酷な世界をスケール大きく扱ってるんだが、そこが極端というか、一面的すぎてついてゆけない。

心に闇を抱えた少年といじめられっ子の少年がいて、ならば嫌な事件が起こるって解るから、観るのがしんどいばかり。アフリカの方も同様で、作為ありき、予め決められた方向性が観客を窮屈にさせる。設定や人物が正論を語る為の道具としか見えずゲンナリしちゃった。


☆Salt of リブート
『猿の惑星:創世記』(2011/米)

『猿の惑星』(1作目)が子供心にショッキングだった自分にすれば、これはしょっぱい。やはりオリジナルは戦中体験や60年代の時代背景が色濃く影響してるだけに、今どきの監督が今どきの観客に向けて作ると話がしょぼくなる。バイオレンスもエロスもない。せめてジェームズ・フランコが腰蓑一丁だったら…それでもチャールトン・ヘストンのインパクトには敵わないが。

旧作と切り離してみれば、むしろ「マッドサイエンティストとフランケンシュタイン」なのかとも思うけど、どうもドラマに一本筋が通ってないし、ヒトがバカすぎ弱すぎなんでどっちにしろ無理がある。


☆Salt of 大風呂敷
『カウボーイ&エイリアン』(2011/米)

ネタだけ聞くと荒唐無稽でバカらしくてイイ!と思ったが、興行はコケたらしく、観てみるとさもありなん。ジェームズ・ボンド&インディ・ジョーンズVSエイリアンといっても異種格闘技の妙味はなく、酷く退屈。ポール・ダノが面倒な役で出てたので、これが唯一面白い見せ場かなと期待したら、すぐ退場。

カウボーイが悪いのか、エイリアンが悪いのか…結局エイリアンさえなければ正統派西部劇なのに…もしかして、製作側は西部劇作りたいけどそれは鬼門ということで、エイリアン付きなら目新いはずと踏んだのかもしれんが。


☆Salt of 群像劇
『コンテイジョン』(2011/米)

やたらオールスターキャストで裏『オーシャンズ~』みたいなのが、ソダーバーグらしいっちゃあらしい。感染者、防疫担当者、研究者、無責任な扇動者などそれぞれのシーンを時間軸でサクサク切り分ける。グィネスのグロシーンが悪趣味だよ。淡々とした映画だけど、その割には音楽がベタに恐怖を煽ろうとして聞こえる。ドキュメントタッチというよりむしろ、単に豪華な再現ドラマみたい。


☆Salt of 完結編
『ダークナイト ライジング』(2012/米)

アメコミ世界をより現実的に置き換えると、“ブルース・ウェインが如何に痛い人か”を追求した意味で、『ダークナイト』は面白かった。ただそれもツッコミ役ジョーカーが大変ふるっていたからだよね、と再確認する完結編。舞台設定をリアルにすればするほど穴が見えてしまう。もはやゴッサム・シティじゃないし、あれキャットウーマンじゃないし。
やっぱ、わかってるようでわかってないなあノーラン。


☆Salt of 原作脚色
エリック・ロス@『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(2011/米)

原作を先に読んだ上で観ると、確かにこれは…何度も、え?え?ええ?!と目を疑ったよ…。(これに限らず)原作をどう解釈・咀嚼するかは自由として、何もその中の一番つまらない解釈で映画化するこたぁないだろと。ものすごく陳腐でありえないほど陳腐じゃん。

それがまた、悲劇を語る表現についてこの1年間感じた陳腐さと同質なもんだから、尚更がっくり。原作のエピソードを削ったり、新たに加えたりするのは別に問題じゃない。おかげで『エブリシング・イズ・イルミネイテッド』映画化の『僕の大事なコレクション』は、もう1つの傑作となった訳だし。

脚本のエリック・ロスといえば『ベンジャミン・バトン~』で『フォレスト・ガンプ』の二番煎じをやった人。あれも非常に勿体なかったし、今回のがっくり具合も同じ構造によるものだと思う。エリック・ロスめ!

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昨年も劇場で観逃した映画が多くて後悔先に立たず。それにしても、『マペッツ』も『アルゴ』もこちらでは上映されてないという…例年以上に地方格差に泣かされた年でもありました。もう「全国順次公開」なんて言葉は信じないっ。

さて、今年の新作で一番観たいのは、ウェス・アンダーソンの『ムーンライズ・キングダム』です。どうか盛岡でも上映されますように!
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by tototitta | 2013-01-13 00:57 | 映画 | ▲ TOP
2012年に観た映画 #3~その他の部門~
☆Best of ドキュメンタリー
『イヴ・サンローラン』(2010/仏)

ファッション界には疎いけれど、このドキュメンタリーはファッション自体よりも、サンローランとピエール・ベルジェ氏の愛の記憶。ベルジェ氏自身が語る、孤高の天才を長年支え続けた愛の賛歌、その内助の功に泣かされる。屋敷を埋め尽くす物凄い数の美術品調度品を惜しげもなく全て売り払ってしまうのも、何となく解る気がして切ない。
ついでに、2人の関係がまるでホームズ&ワトソンにも重なり、サンローランがベネディクト・カンバーバッチに見えたわ。

次点:『クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち』(2011/仏&米)


☆Best of 主演男優
エディ・レッドメイン@『マリリン 7日間の恋』(2011/英&米)

ミシェル・ウィリアムズのマリリンにうっとりしつつ、でも本来の主役はエディ・レッドメインくん。当初は魔性で売り出してたのに、『幸福の黄色いハンカチ』リメイクで鉄矢をやってからは、すっかり童貞キャラが板に付いちゃった。でもやっぱり、あのエロいそばかすと唇はけしからん子!『レミゼ』での歌声も楽しみ。


☆Best of 助演男優
マーク・ラファロ@『キッズ・オールライト』(2010/米)&『アベンジャーズ』(2012/米)

つつがなく暮らすレズビアン・カップルの家庭に、かつての精子提供者が現れて波風が。とにかく、この映画はマーク・ラファロですよ。モテモテなんですよ。それも納得。登場した瞬間からラファロの声や喋り方が心の隙間に沁みるんである。嵐でも突風でもない、ちょうど良いそよ風のように家族に入り込んで、つい気を許してしまう。彼じゃなかったらそうはならない。
『アベンジャーズ』は未見だけど、きっとハルクも良い感じに隙間を埋めてるのでは。

☆Best of 主演女優
キルスティン・ダンスト@『メランコリア』(2011/デンマーク/スウェーデン/フランス/ドイツ)

キルスティン・ダンストは常に「全身女の子」であり、同時に老婆みたいでもあり、それが得難い強み。風格や貫禄すら感じた。

しかし巨大惑星メランコリアの衝突も怖いけど、シャルロット怖い、怖いよー。いやもう、こんな姉に義兄に両親に上司に部下に、加えてベティだらけの豪華披露宴って参るわー。キルスティンじゃなくてもほんと参るわー。って同情する自分も病んでるのかしらん。ちなみに、夜空に浮かぶバカでかい月を見るとメランコリアを思い出すようになってしまった。


☆Best of 助演女優
アナ・ケンドリック@『50/50 フィフティ・フィフティ』(2011/米)

一生懸命だけどどこかズレてて、若干ウザいキャラは『マイレージ・マイライフ』の時と被るウサギ顔のアナ・ケンドリック。良いポジションです。『ガラスの仮面』映画化の際には、ゼヒ乙部のりえをやらせたい。

次点:シャイリーン・ウッドリー@『ファミリー・ツリー』(2011/米)
このお姉ちゃんが意外と美少女で、すらりとした手脚や微妙なお色気になまいきシャルロットを思い出した。


☆Best of 80'S
『ドライヴ』(2011/米)

こそばゆさ満載の80年代感がヒシヒシと(ベタな音楽、タイトルバックのピンクのフォント、Gジャン愛用)。そもそもライアン・ゴズリングとキャリー・マリガンは、モロに立原あゆみが描いたヤンキー漫画(読んだ事はない)かと思うし、映画自体もそんな感じ。あの間がね。間だよ間で語るんだよ!うはー(恥)。

そして、ロドリゲスの初期作『ロードレーサーズ』ともビジュアルの雰囲気が通じるような。主人公のクレイジーさも。クレイジーとロマンは比例する。
ただどうも最近はバイオレンスに食傷気味で、嫌いじゃないけど胃がもたれる年頃らしい。それに、バイオレンスには笑いが欲しいところ。例えばペキンパーにしろロドリゲスにしろ、カッコよすぎて、やりすぎて笑っちゃう、みたいな。


☆Best of 未公開DVDスルー
『戦争より愛のカンケイ』(2010/仏)

期待せずに観たら、最近のフランス映画ではちょっと新鮮で面白かったポリティカル・コメディ。全く対照的なカップルが世界の調和を探すお話。これってフランス版『ダーマ&グレッグ』だ!

エピソードに出てくる「ベータ派」「ジョスパン派」の悲哀が堪らないw実は民族、移民、イデオロギーなどシリアスなテーマが扱われてるんだけど、それも理屈に走らず嫌味がないし。全裸がバンバン出てきてもエロくない。自分ツッコミで進む展開もなかなかグッとくるオチがあって、巧い脚本。いっそシリーズ化しても面白そう。

次点:『アナザープラネット』(2011/米)
もう一つの『メランコリア』みたいな、暗黒女子SF。


☆Best of 眉毛
『白雪姫と鏡の女王』(2012/米)

これは♪りんごとハチミツとろ~り溶けてるバーモンドカレー映画だった!(←誇張はしてない)眉毛姫(リリー・コリンズ)がすごくカワイイ。7人のリアル小人が大活躍するわ、アーミー・ハマーの古典的な顔がバカ王子様ぴったりで素晴らしいわ、ショーン・ビーン登場には吹くわwで大変楽しかったです。
贅沢なレース使いやディズニーアニメの色彩を思わせるドレスも最高(そんな豪華衣装がまるで似合わないビーンさんの出オチww)。故・石岡瑛子さんの最後の仕事がこんなにハッピーな映画でよかったな、とホロリとさせられたりもしつつ、しかし石岡さん亡き後、ターセムは一体どうすればいいのか…。


☆Best of タイトルバック
『007/スカイフォール』

ボンド映画といえばゴージャスなタイトルバック。力入ってます。今回の主題歌はアデル姐さんだが、ワタシはやっぱりエイミー・ワインハウスに一度やらせたかった…無念。
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by tototitta | 2013-01-12 00:35 | 映画 | ▲ TOP
2012年に観た映画 #2~ロマン映画部門~
続いては、ロマンを感じる【ロマン映画部門】を。

☆Best of ロマン
『裏切りのサーカス』(2012/イギリス/フランス/ドイツ)

埃臭いページをめくるようなトーン、くすんだ赤色が映える映像にグッときて、カメラの動きと同じく流れるタイトルバックがまた渋い!資料庫、幹部の集まる部屋の壁紙、書類エレベーター、チェスの駒、アナログ仕様のスパイ小道具にロマン迸る。人間模様にもロマンが溢れてて、冷戦時代ならではの葛藤、孤独、悲哀がひしひしと。

加えて、「この中に何組のカップルがいるでしょう」と、まるで騙し絵のように秘められた関係(多分5、6組かな…)。何しろゲイリー、コリン、ジョン・ハート、トム・ハーディにカンバーバッチとゲイ歴ある人達ばかりですもの。
『ぼくのエリ』から続く、いたいけなおっさん愛もひしひしと。こりゃ堪らん。


☆Best of ロマンティック挿入曲
「愛のファンタジー」@『サニー 永遠の仲間たち』(2011/韓国)*盛岡未公開

1人ずつ昔の仲間を探し出すと共に蘇るあの頃。全編笑って泣いてキュンとする見せ場がてんこ盛り。1980年代の青春が『ラ・ブーム』世代には堪らない。ああ「愛のファンタジー」3段活用は反則!(当時ハート型のレコード買ったクチ)

これだけケレン味たっぷりドラマティックに盛り上げられたらグッとくるし、最後のオチまで心憎い。スジちゃん可愛い。やられました。
ちなみにこの映画、むしろ男性の支持が高いみたい。少女漫画にハマる男、みたいな。


☆Best of ブロマンス
サイモン・ペッグ&ニック・フロスト+ジェイソン・ベイトマン@『宇宙人ポール』(2010/米)

スピルバーグ・ネタはさほど重要じゃなくて、それよりも、おっさん達がキャッキャしてるのを見るだけで幸せになれる映画!そして「自分の好きなモノに誇りを持て」という映画!ヲタク世界でそのまま「本質は変わらない」ラストも素晴らしい。

サイモン・ペッグ&ニック・フロストは勿論キュートなんだけど、ジェイソン・ベイトマンが効いてた。あのスクエアな顔がほころぶ瞬間にグッとくるのだ。


☆Best of 王道ロマン
『アーティスト』 (2011/仏)

やぁね、これは泣くね…。冒頭の劇中劇での台詞(字幕)でもうオチが読めてしまったし、実際その通りなんだけど、その解り易さがたまらん。サイレントならではの大仰な演出、ベタすぎるお話、国籍不問のキャスティング。如何にも当時にありがちな、でも実はどこにもない、現代のサイレント映画。だからこそグッときてしまう。ロマンの王道がツボを直撃してしまう。

大事なのは元ネタの完璧な再現より、「如何にも」なスタイル。やったもん勝ちだし、やるならとことん拘ってほしいもの。ギミックは徹底することに価値がある。


☆Best of ロマンティック・シーン&ファッション
『テイク・ディス・ワルツ』(2011/カナダ)

ミシェル・ウィリアムズの「夫婦残酷映画」第2弾…『ブルー・バレンタイン』が男性にとってホラーなら、こちらは女性にとってのホラーだと思う。ゾンビ映画でよく「そっち行っちゃダメ!」って方に行って、まんまと喰われるパターンがあるけど、そんな感じ。ファッションが全部可愛くて家もステキで、ロケーションもロマンティックなのに、永遠に続きそうな残酷さが後を引く。正直、旦那が「犬でも飼おうか」って言った時、飼えばよかったと思うよ!

でも、陽に照らされた産毛、夕景、遊園地、ラジオスターの悲劇、プール、それぞれのシーンに何とも言えないマジックというか、サムシングが。2012年はセス・ローゲンに泣かされてばかりな気がする。


☆Best of ロマンティック・アンサンブル
『ラブ・アゲイン』(2011/米) *盛岡未公開

スティーブ・カレルはギャグ映画でキャラを演じるより、こういう普通の中年男の方が良い。それにライアン・ゴズリングが珍しく超イケメンに徹してて新鮮(『ブルー・バレンタイン』ではカレル以上に酷いおっさんぶりだったのに!)。マリサ・トメイ&ケビン・ベーコンの贅沢な脇役使いもツボを心得てるし。

ちょっとした掛け合いや歯切れ良いテンポで大いに笑った。それぞれの恋愛模様が実は…って、まさかの展開に爆笑。ベーコンさすがに美味しい所持ってくなぁ!後で思えば、そうかなるほどね~とニヤニヤしちゃう伏線があって、スベらない、ありきたりじゃない、見事なアンサンブル・コメディ。


☆Best of ロマン派007
『007/スカイフォール』(2012/英&米)

新ボンド1~2作目は長い自己紹介で、ようやく物語が始まった。あれこれ妄想して語りたい事が多すぎるけど、総じて凄く英国らしい気が。言葉の選び方や、MとLadsの関係は(GafferとLadsにも置き換え可)英国ならではの視点だなあと。アクションの舞台は如何にもバトルしたくなる場所を厳選、チューブに乗るボンドなんて実は一番斬新じゃなかろうか。それに初代ボンドのルーツであるスコットランドとは心憎い!(アストンマーチンも)

あらゆるアクション映画のライバルに対抗し、老舗の沽券を示すには、ただスケールを広げるんじゃなく、むしろドメスティックな基本に立ち帰るというのが正解だった。エンドクレジットに並ぶ大量のスタント名に圧倒される。やっぱボンド映画はこうでなくちゃ。
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by tototitta | 2013-01-10 00:58 | 映画 | ▲ TOP
2012年に観た映画 #1~ガチ映画部門~ 
昨年観た映画の中から、印象に残るものを部門別にざっくりとまとめます。
まずは、新作からマイ・ベスト「ガチ」部門を。


【ガチ映画部門】

☆Best of ガチ映画
『ウィンターズ・ボーン』 (2010/米) *盛岡では2012公開

男たちの掟、女たちの掟、ファミリーの掟。それが生き抜く為の掟。アパラチア怖えええ…でも興味深い。正しく噂に違わぬガチ映画。


☆Best of ガチ監督
ナンニ・モレッティ@『ローマ法王の休日』(2011/イタリア)

ナンニ・モレッティは昔、“神父が○○○だった!”というけしからん映画『ジュリオの当惑』を撮ってる人だからして、今回ローマ法王が職場放棄しても、観客をドン引きさせても、相変わらずだなあ黒いなあと、かなり笑えた。
いつも悩めるモレッティ自身がセラピスト役というのも可笑しいが、自己中ぶりがブレなくて、ほんと大人げないよモレッティ!バレーボール大会のガチっぷり最高!(しかも無駄に男前だからタチ悪い)

実際の映像を交え、フィクションながらさもリアルそうなバチカン内部やコンクラーヴェの様子なども見所だし、法王ミシェル・ピコリはじめ世界各国おじいちゃんが勢揃い。モレッティ映画としてもジジイ萌え映画としても美味しかったです。


☆Best of ガチ暗黒母子
ティルダ・スウィントン&エズラ・ミラー@『少年は残酷な弓を射る』(2011/英)

これはキツい…。子供がいてもいなくても、女の人にはかなりゾッとする映画ではないかなあ。正に悪夢。無意識の罪悪感や恐れを増幅されるようでたまらない。毒々しい色彩や編集も象徴的だけど、音楽の違和感がまた怖い(バディ・ホリーのEverydayの使われ方!)。ちょっとギャスパー・ノエ『アレックス』のダメージ思い出しちゃった…。
エズラ・ミラーは美少年というよりファニーフェイスで、あの声が非常に不快感煽る。しかも子役が2人ともそっくりでなあ…。


☆Best of ガチ変態リユニオン
アントニオ・バンデラス&ペドロ・アルモドヴァル@『私が、生きる肌』(2011/スペイン)

お帰りバンデラス!『アタメ!』以来の変態コンビ復活ですなあ~と感慨もひとしお。タイトルのフォント、屋敷にある絵画にインテリア、どれもエッジィで心惹かれる。お話も凝ってて先が読めなかったけど、やっぱりママの存在が欠かせないし、これもまたママの物語なのだった。皮膚であり服であり盆栽であり、繰り返し形を変えるアイデンティティはアルモドヴァル映画に一貫したテーマと感じる。コラージュも。

あと、妙に印象に残ったのは、バンデラスがパンにオリーブオイル?をつけた後、瓶を舐めたところ。あれは自然にそうしたのだろうか。


☆Best of 英国ガチ映画
『家族の庭』(2010/英)

つつがなく暮らす初老夫婦と、その家を訪れる家族や友人たちの1年。穏やかな春、変化の夏、虚しい秋、別れの冬。格調高い音楽と共にマイク・リー監督ならではのタッチが冴える。安定と不安定、充足と孤独といったように人は敢えて2種類に分けられ、その対比が残酷に際立つ。確かに「人生は優しくない」けれど、そこであがく様は単に哀れとは片付けられず。1年また1年と、人生はそれぞれに敷かれたレールを進んでいくんだった。
って、これが独特の即興だなんて!恐ろしい完成度ですよマイク・リー。しかも年々凄みを増してる。

それにしても庭いじりとか温かい触れ合いとか、予告宣伝が流すイメージとは程遠いガチ映画なのでご注意。
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by tototitta | 2013-01-09 01:00 | 映画 | ▲ TOP
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