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イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
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skin by なるほ堂
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Stretford Endにほえろ!:09-10プロローグ
(記/なるほ堂、画/minaco.)

以下は先日、拙ブログエントリーに宛ててLaa-laaさんより頂いたコメント
私はユナイテッドは「太陽にほえろ」だと思っています。若手を育てながら人気者にしていくみたいな。今回『泣き虫デカ』が殉職したのですが、バレンシア君他も早いところキャラを確立して立派な看板に育って欲しいですね。
──に、一方ならぬ感銘覚えたminaco.の命を受け、なるほ堂が彼女に替わって文章化、プレミアリーグ新季開幕の餞(はなむけ)とするものである。


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2009年8月──
英国マンチェスター、オールドトラフォード管内の平和を守る『赤悪魔署』の一室。
ブラインドを指で開き、虚空を見遣るサー・アレックス捜査一係長(通称ボス)。

「今日までどれだけの若者がこの街で悪と戦い、一人前の刑事に成長し、そして殉職していっただろう──」

管轄外の犯人すらカンフーキックで蹴散らし、トロール漁船と共にドーヴァー海峡に没した愛称『キング』ことカントナ刑事。
組織の女にうつつを抜かし、ヘアドライヤーの凶弾に倒れた『殿下』ことベッカム刑事。
署きっての武闘派、愛する警察犬と共に殉職した『ドッグ』ことキーン刑事。
仲間の盾として破壊組織の砲弾に身を挺し、ピッチ上で殉職した『ブロンド』ことスミス刑事。
ガチが過ぎて暴れ馬と化し、処分された長さん……もとい『面長さん』ことルート刑事。
移籍の名を借りた犯罪組織への潜入捜査から帰ってこない『マカロニ』ことロッシ刑事。
……

「ボス、また事件です」

それは、かつては犯罪者たちに『ジャックナイフ』と怖れられ、近年は『胸毛デカ』と呼ばれる老刑事ギグスの声。

伝統有るこの『赤悪魔署』が今日まで挙げた「ホシ」は数知れず──潰した犯罪組織も然り。言わずと知れたロシアンマフィアの殲滅、マージーサイドのアカ狩り、「武器庫」に潜伏するフランス人小児偏愛者の摘発、指定暴力団エバートン組の鎮圧……。
されど、この街の刑事たちに安息の時はない。

「何……。よし、出動だ」

故・井上堯之のギター旋律に乗せて、街を疾走する刑事たちのカットバック。
『スコッチ』ことフレッチャー刑事が走る。いよいよ現場出動命じられ、鑑識課宜しく手袋を締める『iPod』ことフォスター刑事。鹿島の主将に変装した『黒満男』ことエヴラ刑事。アンニュイに容疑者を口説き落とす『ベルバトフ』ことアンディ・ガルシア刑事。他にも鼻曲がり刑事、唇曲り刑事(婦警)、武器庫からはキャリック砲も出動だ。勿論、兄刑事、赤毛刑事らベテランも、今年も走る。オシェイは今日も元気です。

そして、その先頭を駆けるのは──かつてエバートン組の鉄砲玉から足を洗い、この『赤悪魔署』にて犯罪組織との戦いに身を投じた少年。今や誰もが認める課のエース、ウェイン刑事。チャールトン警視総監の若き日にも重なる彼の愛称『薄毛刑事』は、本人には内緒だ。
……

赤煉瓦作りの刑事部屋、一人残ったボス。
ふと目を送るは、由緒有る刑事部屋の「七番目の席」。

「泣き虫デカ……」

そこはかつて、そう呼ばれた若者の席だった。その主は、今はもうこの世に無い。

復興遂げた国際財政ドーピング(ⓒベンゲル)組織『銀河帝国』の「塩まねき」の謀略と、ボスの「敵に塩を送る」という知略の狭間、若者は塩倉庫で「なんじゃこりゃ」とこの世を去った。事件後に押収されたのは100億円相当の白い粉、ならぬ白い塩であったと聞く。

そんなボスの追想を、やがて廊下の喧騒が打ち破る。
事件を嗅ぎ付けた新聞記者たちだ。

「この物語が新米刑事の成長物語ならば……この夢劇場の新シリーズ、一体誰が新たに起用されるんですか?」

「まあまあ、ブンヤさんたち。そう慌てなさんなって」

その時──
記者の人垣を掻き分け、彼は現れた。洋服の青山のリクルートスーツに身を包んだ男。彼こそリバプール署の賭博課勤務から地方を点々とし、今この『赤悪魔署』に赴任してきた、新たなる刑事。

「遅れてスイマセン」と新任刑事。
「おう、4年遅刻だな」とボス。

だが、零れ聞こえる記者たちの声。
「童顔だが、老けてるぞ」
「こんな怪我人で街の治安を守れるのか?」

しかし、ボスはそんな声など取り合う様子も無し。
ガチだろうが塩だろうが、我が「人選」に悔い無し……それが彼のやり方だ。

「ブンヤさんたち、そして記事の向こうのサポーターたち皆。紹介するよ、こいつは……」

そこで、ちょっと思案するボス。思えば既にマイケルもいる、オーウェンもいる。
暫し後、ボスは口を開いた。

「こいつはワンダー……」

検挙した「ホシ」の数と等しく壁に飾られたカップ、その一つに注いだブランデーを燻(くゆ)らせ乍ら、ボスは続けた──

「ワンダー刑事だ」


to be continued...
次回、第一話『ワンダー刑事登場!』。ワンダー刑事の活躍に、どうぞご期待下さい。

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このドラマはフィクションです。実際の人物・
団体・アーセナル・チェルシー・リバプールFCとかとは、
一切関係ありません。
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by tototitta | 2009-08-17 17:22 | Manchester United | ▲ TOP
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