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イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
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(マンチェ)スター・ウォーズ ep.2〜ベックスの帰還
(記/なるほ堂、絵と監修/minaco.)

【CL 決勝T1回戦 2st Leg:Man Utd 4 - 0 AC Milan】

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遠い昔、遥か銀河の彼方で……


邪悪なる『銀河帝国軍(レアル・マドリッド)』の目論む、
新たなる宇宙要塞、『第2デス・スター(=第二の銀河系スター軍団)』の建設。
だが、惑星『マンチェ星(スター)』『反乱同盟軍(ユナイテッド)』が、
その野望を打ち砕くべく、立ち上がった。

手始めに、惑星ミランの高級国営ホストクラブ『AC美蘭・三四郎』を強襲し、
2対3で、敵地での勝利を飾った同盟軍。
だが、その戦いの最中、美麗なる敵ホスト軍団の中に彼らが見たのは、
かつて、アミダラ・ヴィクトリア女王との悲劇的な出会いにより、
フォースの暗黒面に堕ちて銀河帝国へと出奔した元ジェダイの騎士、
ダース・ベッカム暗黒卿の現在の姿だった。

敗走の途上、ベッカム卿は彼の暗黒の心を激しく揺さぶった、
我が身と頭髪を削って戦う若きジェダイの騎士、ルーニー・スカイウォーカーの姿を
思い起こしていた。

運命の女性クリスチャーノ・レイア姫を奪われながらも、
邪悪なる銀河皇帝ペレス会長の暗黒面への誘惑を断ち切った、勇者ルーニーの言葉。

「ぼくはジェダイだ、かつてベックスがそうであったように」



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第一景:惑星マンチェ星(スター)の反乱同盟軍基地

C3PO(G・ネヴィル)は、悔やんでいた。昔日、修行漬けの日々を送っていた『ジェダイ養成所』での夜に、暇を持て余した少年たちが始めた、下らない会話──

「皆はこの中で、どの娘がいい?」

思春期の彼らの視線の先には、当時売り出し中のアイドルグループ、スパイスガールズのグラビアが。すると、皆が思い思いに指差す中、少年ベックスは言った。

「僕は、ヴィクトリアちゃん!」

皆は少し引いた。ギャリーもまた「お前、趣味悪いなあ」と言いかけたが、静かにその言葉を呑込んだ。それが友情だと信じた。あまつさえ、仲人までしてしまった。人生に明確な岐路があるとしたら、恐らくあの時を指すのだろう……。

その傍らに、賢者ヨーダ(R・ギグス)の姿があった。瞑想する彼の脳裏に、先人の言葉が浮かんでいた。

「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら、世界の歴史は大きく変わっていただろう」

しかし、賢者には判っていた。歴史に「もしも」は有り得ない。それに、もしもヴィクトリアの鼻がもう少し低かったとしても……整形した、ただそれだけのことだ。すると、そんなヨーダにR2D2(P・スコールズ)が言った。

「ピポピポピー」

翻訳すれば、彼の言葉はこうだ。

「今だって別に、左程美人というわけでは無い


反乱同盟軍基地の玄関チャイムが鳴ったのは、その時だった。

「こんばんは! ホストクラブ『AC美蘭』です! 出張ホストにやって参りました!」

しかし、レオナルド店長率いるそのラインナップに、暗黒卿ダース・ベッカムの姿がないのを見るや否や、反乱同盟軍基地に集った7万人全員が言った。

「チェンジ!」

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第二景:出張ホスト軍団『AC美蘭』、襲来

ユナイテッドの「チェンジ」のオーダーを受け付けなかった『AC美蘭』は、その報いを受けた。ピッチを支配するポール師匠のフォース。嫌がらせの如く、男娼ピルロに付きまとうイウォーク族のパク様。そして、その名の通りに宙を舞ったルーニー・スカイウォーカー。イケメン・ボリエッロは封じられ、ある意味イケメンのロナウジーニョは、その無防備なバックを、ドSのギャリーに責め立てられた。

しかし、それでも暗黒卿は、その生命維持カプセル──いわゆる「ベッカムカプセル」から出てこようとはしなかった。ナニのナニ気ないパスが勝敗を決しても、しかし現れたのは日焼けしたオランダ人。正に、感じの悪いダース・ベッカムである。

【参考動画】


ピッチ上、身も心も切り刻まれる男娼たち。なぜ、我々はこんな酷い目に遭わなくてはならないのか。思えば自分たちもまた、『銀河帝国軍』の魔手により、カカー王子を暗黒面に落とされた恨みを持つ、いわば反乱同盟軍の同志のはずだ──。

その通りだった。彼らはダース・ベッカム卿の、「敵としてでもいいから、ただ一度でも故郷に帰りたい」という邪心を叶えるために、利用されたのだ。

そして、いよいよその時は訪れた。遂に闘いの場に姿を現した、かつてのジェダイ、ダース・ベッカム卿。彼の纏う黒衣──それは、かつて師オビ・ワン・ファーギーより受けた傷を隠す為と、愛を見失ったが故の自傷行為の代替行動である、全身の刺青を隠す為。ちなみにベッカム卿の、息子たちにブルックリン、ロメオ、クルースというDQNネームを付けるという一連の児童虐待もまた、自傷行為の代替である。

だが、反乱同盟軍サポーターの反応は、ベッカム卿の予想と反するものだった。

「There's only one David Beckham!」

かつてと同じ様な温かい声援に、思わず涙ぐむベッカム卿。だが、そのチャントが止むや否や、彼らから送られたのは、

「BOOOOOOO!」

一旦喜ばせておいて、正に外道。いや、それで良いのだ。ディビッド・ベッカムは判っていた。敵として再び舞い戻り、若き騎士たちに「ユナイテッドを裏切った者」の死に様を伝える、それこそが、この日の自分の役割だと。そしてまた、その仕事をやり遂げ、この場所で散ることこそが、己が騎士として成仏する為の、唯一の方法と──。

7年ぶりに彼が足を踏み入れたピッチには、既に勝敗決したにも関らず、まだ居残っていた二人の旧友の姿。それはかつての師からの贈り物。戦闘前の記者会見では「別に特別なことは無いね」と、つれないことを言いながら、しかし師オビ・ワン・ファーギーは、かつての教え子の気持ちを判っていた。

再会した旧友たちの間に、言葉は無かった。長い空白の時を埋める言葉など見つかるはずも無く、ただ、何も言えなくて──

─────────────────────────────
『挿入歌』



=1番(歌唱:Gネヴィル)=

綺麗な刺青(スミ)入れたんだね 知らなかったよ
となりにいつもヴィクトリアなんて 信じられないのさ
こんなに素敵なサポがお前 待っててくれたのに
「どんなクロスでも打ち上げて」 そう言ってくれたのに

時がいつか 二人をまた
初めて会った あの日のように導くのなら
二人して(右サイドで)プレイすることの 意味を諦めずに
語り合うこと 努めることを 誓うつもりさ

「ユナイテッドは(キャリアの)スタートだったの。ギャリーにはゴールでも」

涙浮かべたベックスの瞳に 何も言えなくて
まだ愛してたから…


=2番(歌唱:ベックス)=

(ファーギーに)もう二度と来ない方が いいと言われた日
やっと解った事があるんだ 気づくのが遅いけど
ブルックリンの子育てひとりで 背負ってたあの頃
俺の背中と話すファーギーは 俺よりつらかったのさ

時がいつか 二人をまた
初めて会った あの日のように導くのなら
ギグスのように スコールジーのように 恩を忘れずに
ユナイテッド以外の 愛などないと 心に刻もう
短い試合の終りを告げる 笛の音しか聞こえない
もうこれ以上 苦しまないよ
オールド・トラッフォードに そっと

「さよなら…」


─────────────────────────────

エピローグ

戦いに倒れたベッカム卿、いや、偉大なるジェダイの騎士ディビッド・ベッカムは、その果たせなかった夢を継ぐルーニー・スカイウォーカーに、こう言った。

「お前は正しかった。お前の勝ちだ。師に伝えてくれ、私にも善の心が残っていたと」

肉体が滅び、霊体となったベックスは、静かに天上へと登っていった。G・ベストやカントナたちの待つ、永遠の『セブン・レジェンド』の場所へ。その時、夜空に微笑むベックスの向こうに、小さな閃光があった。それは邪悪なる『銀河帝国軍』の要塞『第2デス・スター』が、クリスチャーノ・レイア姫もろとも自爆した、その輝きだった。しかし、そんなのは誰の眼中にも入らなかった。

天に迎えられる道すがら、ベックスは地上より声を聞いた。それは、このスタジアムに君臨する、もう一つの騎士団『レッドナイツ(赤い騎士)』たちの声であった。

それはかつての、
「Love Beckham,Hate Victoria」
ではなく、
「Love United,Hate Glazer」

それはかつての、
「ベックス、勝ってくれ!」
ではなく、
「ベックス、買ってくれ!」

古い戦いは清算され、今、惑星『マンチェ星(スター)』には、新しい戦いが始まっていた。その時、彼の携帯電話が鳴った。

「あんた、何処にいるのよ! 子供たちを学校に迎えにいく時間よ!」

それは妻、ヴィクトリア女王からだった。ベックスは、拾った金と緑のマフラーを締めながら、妻に何事かを伝えた。すると女王は事も無げに、こう言った。

「そんなに欲しけりゃ、買えばいいじゃん」


=FINE=


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このドラマはフィクションです。実際の人物・団体・
実在するACミランとは一切関係ありません。
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by tototitta | 2010-03-12 18:16 | Manchester United | ▲ TOP
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