(記/minaco.)
【EL Semi final 2nd leg/ Fulham × HSV 2−1】
ケーキの上に生クリーム、とゆう夢のEL決勝だけど、その前にケーキ本体が崩壊しちゃった。負け試合を読んでもつまらないと思うので、手短に振り返る。
クレイヴン・コテージの背景はうららかな陽光から夕映えへと移り変わり、やがてゆっくりと夜の帳が降りる。2−1でリードされたロスタイム、それでも1点さえ獲ればアウェイゴールの差でHSVが決勝進出だとゆうのに、ルートのシュートは枠を外れちまった。言い訳になるけど、故障を押して出場したんだろう。あまり調子が良いとは言えない。
この日トンネルからピッチへ入ってきたHSVは、赤いユニを着てた。4年ぶりの風景。フルハムファンが歌うのは、あの「Country Road」(=「United Road (Take Me Home) 」)のメロディ。ルートは過去にコテージで負けた事がなかった。対フルハム戦では9試合で10得点とゆう記録を持つ。でも当然、今回は4年前とは違う。やっぱり何もかも違う。
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【ルート、カペッロを熱く語る】
ヒュー・グラントがこの試合も観戦に来てた。そして、イングランド代表選手を視察するカペッロ監督も。
先日、ちょうどThe Guardianにてカペッロを絶賛してたルートである。
ウェインなら(W杯で)ゴールして準決勝への壁を超えられると思うよ。イングランドのあのポジションであいつより良い選手は居ない。イングランドは決勝まで行かなきゃいかん。だけど、もし何かの理由でウェインがプレイ出来ないとしても、カペッロならまあ何とかするだろ。
カペッロがマドリーを離れた時は、かなり凹んだ。もし残ってくれてたら、もっともっと沢山のものが俺達にあった気がするから。イングランドで証明されたのと同じようにさ。
俺はカペッロが代表監督に就任する前に、何人かイングランド人の仲間達に話したんだ。“カペッロはこれまでのものを一変させるつもりだ。イングランドにとって信じられない事になるぞ”って言っといた。
カペッロが成功してきたのは、個性的だからだ。部屋に入って来るだけで存在感がある。彼らしいよ。ロナウドとかロベルト・カルロスとかその他大勢スターがいる、マドリーの凄く気を遣うドレッシングルームに彼が入って来るだろ。すると、彼はただセカンドチームから若い左サイドの選手を呼ぶ。何故ならそいつは練習で頑張ってて、それに相応しいからさ。
誰もが平等だし選手もそうされたいから、それこそが彼のやり方。カペッロはタフで、しかもちゃんと話して指導してくれる。彼は選手の能力を最大限引き出すのに何が必要か知ってるんだ。
イングランドがカペッロを手放すなんて思わない。特に比較的短期間で彼はここまで結果を出した訳だし。ワールドカップ次第だけど、でも俺は彼が何かもの凄く良い物を作り上げてくれると思ってる。
…何故オランダ人がイングランド代表監督を熱く語る。カペッロ良いぞ〜イングランド決勝行けるぞ〜って、他人事なのにどこまで世話焼きなんだ。羨ましいのか。そもそも、選手がカペッロを手放しで絶賛するのは珍しいかも。勝利至上主義が肌に合わない人も多いのに、マドリーでカペッロとルートの相性は最高だった。
そして、ユナイテッドを離れた後もイングランド人達と連絡を取ってる訳だ。それってギャリー?ルーたん?まさかリオ姐さん?
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【ルート、フルハムも熱く語る】
更にルートは、フルハムにも太鼓判を押す。Fulham Chronicleにて。
フルハムはずっと決勝を目指してきて、今こうして行く事が出来るし、勝てるよ。彼らはどこが相手でも倒せる、それを証明したんだ。
ワタシですら薄っすらチーム敗退の責任を感じるし、本人はまた夜も眠れず後悔しまくっただろうに。英国地元メディアに対し元同僚フォルランの立場はスルーして、自分達を破ったフルハムに敬意を払うルートであった。
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【付記 #33 / HSV × Nürnberg 4−0】
さて、ELから中2日でブンデス第33節。やはり万全じゃないルートはベンチスタート。もう既に試合は決しつつある後半61分から出場し、それでもチーム4点目のゴールを決めた。
HSVは久方ぶりのクリーンシート。但し、ノルトバンクアレナにはホフマン会長へ向け抗議のバナーが出て、おまけにサポの間で一悶着あったらしく、そう喜んでいられない。
ところで来季EL出場権は6位までだけど、ひょっとしてバイエルン次第では7位まで可能性があるとかないとか。とりあえず、CL決勝は全力でバイエルンを応援しようかと思います。