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イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
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ダークナイト ライジング~わかってるようでわかってないノーラン~
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“もしもバットマンがガチだったら3部作”の完結編。『ダークナイト』は、「ブルース・ウェインが如何に痛い人か」を追求した意味でとても興味深く面白かったんだけど、それはやっぱり「ツッコミ役」ジョーカーの存在が大変ふるっていたからだよね、と再確認したのだった。

そもそもワタシにとってクリストファー・ノーラン監督の映画は、「(すべきことを)わかってるようでわかってないような」危ういバランスなので、大傑作を期待した訳でもないんだけど。それに、まるっきり駄目というほど駄目な訳でもなく。以下、箇条書きで感想を。

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【わかってないなあノーラン】

『ビギンズ』『ダークナイト』から話を継承してるのは良いんだが、何も、正直言ってダサかった修行時代とか一番どうでもいいエピソードを思い出させなくても。だって『ビギンズ』の頃はまだそんなに自覚的に作ってないというか、結構なトンデモ展開だったじゃないか。実際スケアクロウしか覚えてないし、スケアクロウ以外は忘れていいんでは。キリアン・マーフィーさえ居ればいいじゃん。

アン・ハサウェイはともかく、これキャットウーマンじゃないよね。ぜんぜん猫じゃないね!ラバースーツをミシンで夜なべして(@ミシェル・ファイファー)…とまでは言わないが、せめて1シーンでも貧乏臭い姿を見せてくれればヨカッタのに。

そもそもゴッサムシティって架空の街なのに、今回モロに星条旗とか国歌とか大統領とか出しちゃうのは…いかがなものか。ノーランは現実と地続きのゴッサムシティをやろうとしてて、それがマンハッタンなのも薄々解っちゃいたけど、ここまでやるともうゴッサムじゃなくなってる。しかも街の外の世界が介入してしまうと、違和感や矛盾が露呈しちゃう。リアルにすればするほど嘘臭くなるのだ。

ハリウッドに都合の良い核兵器、は今更まあ置いといて。

ノーラン劇団とはいえ、『インセプション』組とキャストが被りすぎ。さすがにケン・ワタナベ再登場はなかったものの、勿体ぶったマリオン・コティヤールはもういい加減に…イラッ。

でもゲイリー・オールドマンにモーガン・フリーマン、年寄りを手荒に扱いがち。但し、マイケル・ケインは自分が泣けば可愛く見えることをわかってる。乙女みたいに!

マッチョ&口輪付きの悪役ベイトに扮したトム・ハーディ。ぷよんとしたモチ肌露出は大事なポイントだが、あの血色良い唇を隠すとはわかってない!

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【わかってるノーラン】

でも、キリアンはメガネ男子ってのはわかってるノーラン。

さすがブルース・ウェインの女の趣味がブレない!とことんタヌキ顔に弱いな!

前半のクリスチャン・ベールは『ザ・ボクサー』からそのまま来たのかと思うほど、頬がこけて肌ツヤもなく不健康。おかげで凄く老けて見えたし、そこがちゃんと話にリンクしてる。スポーツ選手がトップコンディションを維持できなくなるように、無茶な夜警稼業もそろそろ肉体的限界、老いたなあバットマン…という伏線に繋がる。(ただ、やさぐれすぎたチャンベールが今にも下品な言葉使いしそうでハラハラ)

元80年代青春スター枠のエリック・ロバーツが前作に出てたけど、今回はマシュー・モディーンが同ポジションに。イイ感じに食えない顔。

ガチ・バットマンに引退などなし。引退宣言しても、何食わぬ顔で復帰するのがガチ(イーストウッド先生…)。「俺がやらねば誰がやる」ですから。

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【わかってるようでわかってないようでわかってるかもしんないノーラン】

全く個人的な願望&期待だけど、今回のキャストの噂が流れた頃、ジョセフ・ゴードン=レヴィットくん出演に小躍りしたものであった。というのも、もしジョーカーが引き続き登場するならば、ヒース・レジャーからそれを継ぐのはレヴィットくんしかいないだろ!と思ってから。だって初めて観た時、見た目や雰囲気がそっくりだったし。ああいうタイプにジョーカーやらせたら一番怖いもの(荷が重いでしょうが)。

それに、今作の展開を勝手に妄想してもいた。『ダークナイト』で普通じゃありえない末路を辿ったヒロイン=レイチェルが、キャットウーマンになって蘇るのだと。勿論、アメリカの石野真子ことマギー・ギレンホール続投で。あの魔性こそキャットウーマンに相応しい。猫っぽい妖しい動きは『セクレタリー』でも観てるし。いやあ、大火傷した地味なタヌキ顔をラバーマスクに包んだマギーさんなら大変ですよ、抗えませんよ。マギー最強!

その為の伏線(必然)として、あのような悲惨な目に遭ったのだと。「知らぬはアンタだけ」な例の手紙も、本人から明かされた方が痛いでしょ。でもって、ブルースもバットマンも更なるダークサイドに追い詰められるのだと。女怖ええええ…!ってのがキャットウーマンのキャラだと思うし、ガチで痛い話なんだから、そこまでやってくれないと。そんな風に勝手に期待していたのだが。

…勿論、『ライジング』は全然そういう展開にはならんかった。ジョーカーもレイチェルも登場せず、レヴィットくんは警察官でした。わかってないなあノーランたらもう!と地団駄&歯軋りもしたけれど、でもラストで全部水に流すことに。

そうか、そうなのか!ならばいいよ!レヴィットくんを使う理由も納得するよ!細かい事も不問にするよ!よっしゃ!と拳を握りつつ、清清しい気持ちで観終える事ができたのだった。

なので、ノーランはまた『スーパーマン』ガチ化とかしなくていいから、続きのレヴィットくんを早く見せて下さいな!あ、○○○ガールは当然ジュノ・テンプルだよね?そこんとこ、わかってるのかしらん。


*『ダークナイト』感想はこちら
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by tototitta | 2012-08-25 00:59 | 映画 | Comments(2) | ▲ TOP
Commented by かず at 2012-09-02 01:40 x
>ラバースーツをミシンで夜なべして(@ミシェル・ファイファー)
 
に笑いました。
確かにあのシーンは妙に印象に残ってますね。
なんでだろ?
  
それにしてもあの長尺で、それをほとんど感じさせないノーラン監督。あの才能は大したものかと。
……。ググると次回作でマイケル・ケインがまた出るって。実は人見知りさんなんですかね。。
  
またの更新、愉快なツッコミ、楽しみにしております。
 
マイペースでどーぞ。
 
Commented by minaco. at 2012-09-04 01:24 x
かずさん

コメントありがとうございます!
非常に勝手な感想ですみません、かずさんはご覧になって如何でしょうか。
ノーランは良かれ悪しかれ今どきの監督という気がしてしまいます…映画に色気がないというか。まあ、自分は監督が見せたいものとはまた別の観方をしてしまうもんですから。

ミシェル・ファイファーのミシンがけは泣かせますよねwあれだけは忘れられません。比べる訳ではないけど、アン・ハサウェイは普通にカワイイお嬢さんだったなあ。
次回作もマイケル・ケイン登板ですか!人見知り説、なるほどそうかもしれませんね!でもってケインさんも出演作選ばないしw

いつも本当にありがとうございます。お暇な時にでも、またよろしくお願いします!
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