そりゃあ、赤悪魔署シリーズ的には最終回で「植 毛 刑 事 、殉 職」ってのも、らしいとは思うんだが。最後の殉職者がルーたんとは、これまた出来すぎた大オチだが。でも、ニコニコと一緒にお祝いするルーたんはえらいなあ…と思ってしまうのは、暴れ馬の例があるから。
しかし、いっぺんに来るものである。赤悪魔ご長寿大河ドラマシリーズ完結!なのだから、これまでの伏線やら何やら全部回収するのが当然とはいえ。ここにきて更に、ベックスまで引退するなんて…。まるで申し合わせたように、ボスも赤毛さんも、巣を離れたかつての雛鳥も次々去っていくんである。極地マンチェスターの楽園は、胸毛さんだけを残して姿を変えてゆく。(胸毛さんの胸毛も姿を変えてしまったけど…)
と、いささか悲観的すぎる見方をしつつも、トロフィー授与式やピッチで家族練り歩きや、翌日の優勝パレードなんか観てると、やっぱりいつもと変わらない気持ちになるからよく解らない。sky中継でトークする兄&ヨーク&シュマイケルだったり、兄と公開
デートインタビュウをされる赤毛さんを観れば、こうやって続いてきた何かを頼りにするしかないんである。
“一度赤悪魔ユニを着た者は、一生赤悪魔”-----それが真実なら、ガチにも終わりなし。ブーツを脱いでも、赤悪魔ユニを脱いでも、コーチになっても解説者になっても、監督になっても監督を辞めても、ガチはガチ。ガチストとしては、ずっとそれを追い続ける。エンドレス・ガチ。ネバー・エンディング・ガチ・ストーリー。決して消えないガチの灯がある限り。
とりあえず、来季モイーズの横に誰が並んでいるのか、オランダでガチにコーチ業が向いてるのかどうか、ハラハラドキドキしながら行方を見守ることになるでしょう。
そして、6月2日のオールドトラッフォードは、正しくガチ最後の饗宴となる。そこには、長年心残りだった赤悪魔ファンへの挨拶をするべく、赤悪魔ユニを着た暴れ馬がいるはずだ。