店員「いらっしゃいませ。こんにちわ!」
、、、これが苦手だ。
店に入った途端響く、店員の“お迎えの声”。
「一生懸命お迎えしてます」ってつもりだろうが、第一にうるさい。 なんかぶっきらぼうに、ただ怒鳴ってるようにも聞こえる時もあるし。
でも問題はその声の野太さとか、「マニュアル的で心がこもってないのが見え見え」という点ではなく(勿論それもあるが)、、、あくまで「こんにちわ!」の部分。
盛岡でこれを聞くようになったのは、最初は某大手コンビニだった。恐らく東京の接客文化なんだろう。
で、なぜ苦手かといえば、、、恥ずかしい話だが、
「こちらも、こんにちはと返さなくては!」
という気持ちにさせられるから。
「こんにちわ」と声をかけられて無視するって、出来ない。挨拶には返事、それが礼儀って物でしょう。
単に「いらっしゃいませ」ならば、それは「店と客」という関係が前提であり、そこで既に立場の差が表されているわけだから無返答でも構わないだろう。「はい。いらっしゃいましたよ」と返事をするわけにも行かないし。
だが「こんにちわ」は違う。両者の関係性に格差はなく、むしろ親近感を持っている場合の挨拶だから、そう言ってくれる相手に返事をしないなんて、、、物凄く失礼じゃないか。
しかもこの御挨拶は厄介な事に、一人の「いらっしゃいませ。こんにちわ!」の後に、店中から、
「いらっしゃいませ。こんにちわ!(×店員の数)」
の声が響いてくる。
、、、店中に返事をして廻るわけにもいかず、ただ気まずい思いをしながら買い物をする羽目になるのだ。
そもそも、なんで「こんにちわ!」なんて言うんだろう。友達でもあるまいし。
お客さまに親近感を与えるつもりなら、少なくとも岩手県民相手には失敗だと思う。馴れ馴れしい振る舞いは、積極的なコミュニケーションへの耐性(?)が無い朴訥な岩手県民(僕の独断でこう言っていいものかはアレだが)に動揺を与え、時に「威圧感」さえ覚えさせる。
更に言えば、愛想良くすればするほど「なんだコイツ?」的な疑心が芽生え、心が貝になってしまうのだよ(例/小笠原満男のインタビュー)。
(あ、、、でも、ブログのコメント欄に気軽に書き込んで下さるのは全然構わないですよ! って言うかむしろ大歓迎。あくまで接客の話ですからね!)
だから、「こんにちわ連呼」は止した方がいい。悪い事は言わないから。
あの連呼も店員同士でモチベーションをあげるのに一役買っているのかもしれないが、そういうのは開店前に社員一同で拳を挙げて「売り上げ倍増するぞ! おー!」みたく、見えない所でやってくれ。
で、先日、いつも行く古着屋に行った。ここも「こんにちわ連呼」の店。だが嬉しい事に「こんにちわ!」の部分が無くなっていた。
相変わらず「いらっしゃいませ連呼」はあり、
「390円のトレーナーを買いに来た客にそこまでされても、、、」
という心苦しさはあったものの、いつもよりかは平気な気持ちで買い物が出来た。
過剰な接客は嫌われるという点に気付いたのならば嬉しいんだけど。
(なるほ堂)
<おまけ画像>
左/祭りの日にしか買えない志和稲荷神社の狐せんべい。チョコが美味。口の中で歯にくっつくのが難。
右/鹿島の梅デーに漬けた梅酒が完成。びっくりするほど良い味。minaco曰く、「フルーティ!」