#11 UTD 1-0 CHELSEA
リール戦に続き、この試合もルートがキャプテンを務めた。てっきり消去法で急遽代役を務めただけだと思っていたが、嵐にさまようこの船のスキッパーをルートは自ら志願したらしい。って、それはちょっとカッコよすぎか。ただ若い子を見てると「放っとけん!」性分が抑えられなかったんでしょう。
試合前ルートはチェルシー相手に、「ポイントを奪うのも大事だけど、
うちのスタイルで勝つ」とビッグマウス。でもそれは本当になった。
先の事は今はいい。この試合は勝敗よりプライドの問題だ。
自分達のフットボールを見せなくては話にならない。たとえ負けてもユナイテッドのスタイルを見せればいい。前半から彼らはそれを見せてくれた。
今季ダメダメなフレッチの
超能力(としか思えない)ゴール。その時ゴール前でルー坊が戻したボールを、スコールズは自分がショートを打てるのに左のロンに出した。その選択。また、ある時は自陣の密集からカウンターを狙うパスコースを見つけだし、そこへ通す。そのプライド。
まるでゴルファーがOBぎりぎりの林の真ん中に打ち込んだのに、アンプレアブルせずにほんのわずかな隙間を抜いてグリーンを狙うかのようだ。誰もがセーフティにプレイする場面でも、そんな選択肢は頭にない。でも、それが大事なゴールを呼ぶ事にもなる。
今日のスコールズは神々しかった!
エッシェンもマケレレもいい選手だ。けれど、うちにはスミシーがいる。それを見せてやったことが嬉しい。グラハム・ポールさんもグッジョブ。今日は皆がガチになった。これがユナイテッドだ。決して完璧な試合じゃないけど、バカみたいなミスもあったけど、我々は間違ってない。量より質、合理性より創造性。生産性より可能性に賭けるのだ。これしかない。そして層の厚さと体力に優るチェルシーに勝った。
キャプテンマークは途中で外すことになったけれど、ルートはキャプテンの仕事は果たしたと思う。それはこのチームを信じる事。思いは通じた。
This is ths one
Oh This is ths one
Oh This is ths one
This is ths one
I've waited for...
(The Stone Roses『This is ths one 』 )
それにしても途中から私の瞳孔は開きっ放し、なるほ堂はユナイテッド・ファンでもないのに泣いてる始末。ああプレミアは疲れる…。
(記/minaco.)