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イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
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my favorite actor#3 Antonio Banderas

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怪我でフッチボー選手をあきらめた過去を持つアントニオ・バンデラス= バンちゃん!(金子勝彦さん口調)は、スペイン時代当時まだキワモノ的だったアルモドバル映画で重宝され、ゲイやストーカー役でその筋に一世風靡。多分、初めて観たのは 『アタメ!』だったはず。坊主頭に弱い私は密かにチェックしていたけれど、 『デスぺラード』で完全ノックアウト!以来R・ロドリゲスとは黒澤明×三船敏郎を思わせる最強タッグ(ついでに言えばバンデラス&サルマ・ハエックはアクション界のアステア&ロジャース)だ。

超低予算映画 『エル・マリアッチ』から始まったロドリゲスのマリアッチ3部作は、アクション映画に初のメキシカン・ヒーローを誕生させた。(勿論第1作はロドリゲスの友人が演じた頼り無げな主人公だったから、マリアッチが無敵のヒーローになったのはバンデラスの起用後である)

哀愁のマリアッチ…ギターを弾びき、踊るように撃つ、愛と復讐のメキシカン。 ヒーローに自然体の演技なんて必要無い。どんな時も画になる男が、見栄を切るだけで良い。そして、ヒーローに名前はいらない。サルマ・ハエックが有無を言わせず町一番の美女であるという設定同様に、デカいメキシコ人と呼ばれ、町を震え上がらせるのが問答無用のヒーロー、マリアッチなのだ。カッコ良過ぎて、もはや笑うしかない。

実のところ、バンデラスは小さい。推定170cmそこそこ。その割に顔はデカい。でもそれが、 映画スターのスクリーン映えする条件。そして声がイイ。朗々とした発声でメリハリとこぶしの効いた台詞回し。さらに唄も上手い。最近は英語が主だが、やはりスペイン語の方がずっとセクシー。

思えばハリウッドに来て間もない頃にS・スタローンと共演した 『暗殺者』が、ラテン・スター交代を意味していたのだった。イタリアの種馬からスペインのフェロモン男へ。だが、同時にマックイーン、イーストウッド、三船敏郎のような役者力(そしてそれを最大限に演出する監督力)がモノを言うアウトロー・スターの系譜になぞらえるべきだろう。かつて三船の肩幅の広い後ろ姿をシネマスコープいっぱいに映した『用心棒』 のタイトルシークエンスは、『レジェンド・オブ・メキシコ』でギターを抱えたマリアッチを捉えたタイトルシークエンスに受け継がれた。

かくして男のアクション&アウトロー映画は、メキシコ人も大喝采のスペイン人によって救われたのである。Muy Bien!!

と、メデタシメデタシといきたいところだが、ロドリゲス以外にバンデラスの魅力を全開させる監督がいないのがハリウッドの悲しい所。『エビータ』 で自慢の歌声を聞かせたところまでは良かったが、アンジェリーナ・ジョリーとせっかく濃厚に絡んでも、映画が「火サス」程度だった 『ポワゾン』、何故バンデラスなのか解らないデ・パルマの 『ファム・ファタール』、妻子を失い疲れ果てたFBI捜査官なんてステレオタイプの役柄を演らせた 『バリスティック』に至っては、ルーシー・リューとのエロは全く無しってどういうことよ(怒)。ただのエロ・サス要員でアンディ・ガルシアみたいになるのも嫌だけど、バンちゃんのベタな色気を無駄使い、または出し惜しみするのは観るに耐えない。 また、 『スパイキッズ』シリーズで見せたズッコケぶりもまたバンちゃんの懐の広さなのに、もったいないったらありゃしない。

そして先頃、最新作の 『レジェンド・オブ・ゾロ』を観た。 前作『マスク・オブ・ゾロ』 もロドリゲスが撮っていれば!と思ったけれど、続編はこのタイトルからして『レジェンド・オブ・メキシコ』を意識してるのか。息子(=ロドリゲス映画に付き物の微妙に可愛く無いメキシコのガキ!)にも言えない覆面家業で、すわ家庭崩壊の危機?!なんてコメディ的展開は『スパイ・キッズ』第1作をそのまま転用したのか。 加えてバンデラスの隣には描線の太いヒロイン、まるで「つのだじろう画」のようなキャサリン・ゼダ・ジョーンズ(ピッタリ)。

そうなのだ。『レジェンド・オブ・ゾロ』は既にロドリゲス映画を堂々と踏襲している。結局それが正しいのだろう。本家に比べれば色々惜しいっ!て感は歪めないにしても。それにしてもバンちゃんはもはやメキシコ人にしか見えないな。小首を傾げて「ハァン」と鼻で笑う仕草でグッとくるのは、バンちゃんか故エディ・ゲレロくらいだろう。

という訳で最後に、メキシコ革命の英雄パンチョ・ヴィラを演じた『革命の男 パンチョ・ヴィラ』 は、バンちゃんの今後の可能性も感じさせる意味でも面白く観る事が出来た作品。ヴィラは暴若無人で凶暴にして繊細、悪党にして聖人というメスティーソの革命指導者。大見得を切るマッチョさと滑稽さは紙一重、でもやっぱりカッコイイのはバンデラスでなければ成り立たないキャラクター。それがラテン男の花道よ。

(記&絵/minaco.)
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by tototitta | 2006-03-06 23:06 | 映画 | ▲ TOP
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