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イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
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映画で語るW杯出場国 #2
A.ワイダ『地下水道』で読み解くポーランド代表

80年代、ポーランド。
第二次大戦後より続くソヴィエト共産主義の支配に対し、立ち上がる人物を民衆は待っていた。
人々は問うた。
「それは誰か?」
すると、レーニン造船所の電気技師が答えた。
「ワレさ!」

だが、彼率いる一労組『連帯』には、それを政治思想面で支え、また広く国際社会に訴える人物も必要だった。
人々は問うた。
「それは誰か?」
すると元対独レジスタンスにして、国際的に著名な映画監督が手を挙げた。
「ワイだ!」

d0031385_18431232.gifポーランドの悲劇的歴史を『抵抗三部作』として世に送った、アンジェイ=ワイダである。

その一遍、『地下水道』 で彼はナチスドイツへの抵抗と、ソ連の裏切りの中で地下水道を逃げ惑ったレジスタンスの悲劇を描いた。
奇しくもW杯ドイツ大会にて開催国ドイツと対戦することになったポーランドを語るとき、この作品より相応しい物は無いと考える。


内容については、ご覧頂く方が懸命なので触れない。だが、何よりも僕が印象的だったのはその表現の「静けさ」だった。
「昔の検閲はシナリオだけで、映像はチェックされなかった。」
製作当時の状況をワイダはこう語っている。

ナチスに蹂躙され、戦後はまんまと裏切ったソ連の恐怖政治に支配されたポーランド。そこで生きていく為には「もの言わぬ事」が必要だった。言葉の代わりに、だが研ぎすました映像でワイダはその秘めたナイフを表したのだ。それはありきたりの怒りよりも、強い。

d0031385_18435258.gifポーランド代表のサッカーにも、その「静けさ」を見る。
恐らくポーランド代表こそ、この大会で最も地味で話題の無いチームだろう。何より彼らは「もの言わぬチーム」だから。

だが、だからこそ侮りがたいと思う。
ポーランド人以外は覚えていないが、74年西ドイツ大会でポーランド代表はブラジルを敗り三位に入っている。
地下水道で生き延びたレジスタンスの魂が、再びドイツの地で「抵抗」を見せる可能性は否定出来ない。

(絵/minaco、記/なるほ堂)
by tototitta | 2006-04-27 18:48 | W杯2006 | ▲ TOP
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