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イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
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ルートをみればわかること
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状況に進展が見られないまま、日々が過ぎている。
ルートはオランダの真夏のような太陽の下、せっせと働いて気を紛らわせていた様子。無事代表最終メンバーには選出された。W杯の事以外、今は余計な事は考えない方ががいい。そう努めてるのが伝わる気がしてイタいんだけど。
私はといえばジロ・デ・イタリアで気を紛らわせつつ、LiveのCDを聴いてやっぱりダウナーになったりして。

タブロイドの書く憶測の真偽を確かめる術はないけれど、記事をただ鵜呑みにするのは想像力に欠ける。時間が経てば何かが解るかもしれない。でもきっと納得のいく答えにはならないだろう。
ならば私はただ自分の観察してきたルートを書いていこうと思う。繰り言にすぎないとしても。ルートが正しいと言いたいからではない。今まで多くの 黒ルートを見てきたし、例えキャリントンで何があろうとルートならあり得る、とすら思う。
むしろそれがルートじゃないかと。

フットボール選手に惹かれるのは、様々な価値観がカオスを生むピッチ上で、彼らが時々狭い常識や倫理観も飛び越えて自分を表現してみせるからだろう。ロックンローラーと似ている。どこか過剰な方がイイ。「何が正しいか」ではなく「何が凄いか」が肝心だ。私は黒ルートが大好きだ。

<Things You Can Tell Just By Looking At Him>

オランダ人にとって正直は美徳だ。特にルートの故郷ブラバントは、田舎の農民文化がルーツである。旺盛なバイタリティー、食うに事欠く時代からの無遠慮でガサツな率直さ、それがブラバント男の気風ってモノじゃなかろうか。何しろ風の吹きすさぶ貧しいヒースなのだ。実を獲る為には体面など構わない。
それはプレイスタイルにも、これまでの言動にも強く感じる。

「ストライカーにとってゴールはバンケットのメインディッシュ」とルートは言うが、目の前の皿は全部キレイに平らげなきゃもったいない!ってなゴールへの喰い意地。
何もそこまで、というえげつない倍返し。
試合が終わってもレフリー(フリスク氏)を追い掛け回してまで噛み付く執拗さ。
最近のフットボールについて語り出すと、しまいにゃ「デストロイ・オブ・フットボール」にまで拡大する極端さ。
メディアを使ったチーム批判は絶対にしないけど、言いたい事は直接当人に言っちゃうのもどうかって訳で。

今季ポーツマス戦でキャプテンを務めたルートは、娘を亡くしたばかりのルアルアに試合後わざわざ「こんな悲劇は今まで聞いた事ない。でも乗り越えられるよう幸運を祈る」と言葉をかけたという。「マン・オブ・ザ・マッチは君だ」とも。
いや、そこはチームメイトでも親しい訳でもないアナタはそっとしておいてやるべきでは…(汗)。敢えて赤の他人が触れるのを躊躇うところを、言っておかねばと思ったら口に出してしまうのがルートだな、とつくづく思った。

こんなジョークも言っていた。
「クラブよりビッグな選手は誰もいない。でも初めてライツィハーとシャワーを一緒になった時、思ったよ。クラブよりビッグなモノもある」
……あわわ、下ネタで失礼。それもまた、ルート。

「人は実際に俺に会うとショックを受けるよ」と自分で言う。
ある夜チームメイトとマンチェスターに出掛けた所、失礼な連中にカラまれたことがあったそうだ。チームメイトに言い掛かりを付け手を出してきたものだから、ルートがブチキレてその連中に立ち向かっていくと、彼らはビビって固まってしまった…とか。
そういう男であることは、本人が思うよりピッチでも充分表われているはずだけど。
たまに試合でブチキレると、ロンやルー坊が悲しそうになだめにいくのを見る。

曰く 「ユナイテッドが負けた時は自分のせいだって思わずにいられない。頭が錯乱状態みたいになる。どこで間違ったか知りたいし、この素晴らしいクラブの為にどうすれば良かったのかって。一晩中疲れるまで分析し続けるよ。勿論、他の選手にだって酷い試合はある。でも俺には受け入れられない。俺にとってすべてはここで成功するのに大きな意味があるんだ。それが時々クレイジーにさせるんだ」
それがルート。


私も貧しい農民がルーツだから(岩手県民の性格は小沢一郎や小笠原満男を思い出して下さい)、都会人の洗練された慎み深いコミュニケイションよりも、率直すぎて空気を読まない田舎者の性分の方が理解出来る。普段は大人しそうな田舎者ほど、一度キレさせたら周りをいっぺんにドン引きさせかねない。
そういう気概はユナイテッドの労働者階級の男子校的校風にも合っていると思ってた。間違ってもミラノの社交界ではない。キーンにシンパシーを抱いていたのも、お互い嘘の付けない性分だからかと思う。但し「嘘をつくくらいなら嫌われた方がいい」と自覚してるキーンと違って、ルートは天然過ぎる。

それはチームにとって功罪となり、若い選手を守ることにガチなファーギーの怒りに触れるのも尤もらしい話。最近はルー坊やリオにも「あいつはもう、ナチュラル・ボーン・スコアラーだから・・・」と半ば呆れられてたような気がする。
確かなのはチームにボスは一人しかいないという事だ。馬主が競走馬をそろそろ種馬にしようとしたら、馬は暴れた。ならばいっそ馬刺しにしてしまうぞ、というだけの話かもしれない。


キーンやブライアン・ロブソンの言う通り、このクラブと闘っても勝ち目はない。それは解ってはいるが、人一倍諦めの悪いルートには納得できなかったのだろう。
このクラブを幸せに辞めていった選手はいない、とも言われる。カントナを除いて。
彼は死をもって愛を永遠のものとした。カントナはギミックを貫いてレジェンドにした。
ルートはガチでしかない。それゆえの無念・・・。

以前タブロイドを信じるファンにうんざりして「もし何かあったら自分でちゃんと言うから」と約束してくれたものだが、でも今は本当に何かあった時には何も言えないものだと悟ったかもしれない。

(記/minaco.)
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by tototitta | 2006-05-17 21:57 | Manchester United | ▲ TOP
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