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イラストレーターMinacoとなるほ堂が、サッカーのこととか、映画のこととか、日々日常に関して、その情熱の総てを地球にぶちこんで叩き付け、戦い挑み、愛を説く日々の記録。
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やや日刊・W杯観戦雑記 その1
やや日刊・W杯観戦雑記 その1_d0031385_0522834.jpg

上の画像は岩手の地ビール『BAEREN(ベアレン)』。
岩手在住のドイツ人のマイスターが作っている本格派のドイツビールだ。
旨いんだな、これが。

このドイツの味を肴に、かの地に思いを馳せながら、
遂に始まったW杯2006ドイツ大会を楽しみたいと思う。

【開会式】
ピッチに敷かれたカーペットは、芝の保護は勿論のこと、
日中で照明演出が使えないマイナス点をその色彩で補った感もあり、効果大。
これから流行るような気が。

よく分からないヒップホップバンドはともあれ(「ネーナ」は出ないの?)、
W杯を制した過去の偉大な選手が入場っていう演出はなかなか良かった。
ただし、レジェンドたちの中にクレベルソンを発見。
ユナイテッドで何の功績も残せず去った彼の能天気なニヤケ顔・・・minacoさんは解せない面持ちだ。

【グループA】ドイツ 4-2 エクアドル
新しい何かを目指している人や現場で戦っている人を、高みの位置から批判する事は嫌いだ。
そもそも僕のいるテレビ桟敷からでは、彼らが何を思い、何をそこで表そうとしていたのかなど知りようも無い。
表面的な事象のみを取り上げての、結論めいた物言いは許されない、僕はそう思う。

だからこれまでドイツのテストマッチを見ながらも、クリンスマン監督の仕事に対する評価は引っ込めてきた。
例え「王様は裸」に見えても、
「偉い王様にはちゃんと見えているんだ! 僕は馬鹿だから見えないだけなんだ!」
と、先ずはへりくだって考えるタチなのだ。僕は。

だが、この開幕戦を見た今、僕も決意した。言おう。
「クリンスマンは阿呆か」

守備の致命的欠点、それもきっと何か策あっての事と捉えてきた。
だが、日本とのテストマッチそのままに、オフサイドトラップのミス(というか、構造的欠陥)を繰り返す様を見て、もはや呆れるばかり。クリンスマンはどうやら問題点の存在・・・自分が「裸の王様」であることにすら気付いていない様子なのだ。
阿呆か。

確かに攻撃は及第点。
「中盤で敵のマークをずらし、ミドルシュート」という得意の流れは効いていた。
だが、これがエクアドルという組織的守備に難のあるチーム相手だった事を鑑みれば、決して今後に繋がる評価とは言いがたいだろう。
とにかく守備組織が有り得ないほど酷すぎるのだ(選手個々のせいではない)。

彼らの目標が予選リーグ突破だけならば、これでいいのかもしれない。
またここまでのリスクを掛けなければ攻撃にならないというならば、それもありだろう。
実際、ドイツお約束の皇帝サッカー=後方の司令塔(ベッケンバウアー・ザマー・ラメロウ)が不在な今、より前線で勝負するサッカーを目指すというのも頷ける。

しかし、だからといって中盤の底の守備役がフリングス一枚ってのは有り得ない。
悪い選手ではないが、バイエルンではこのポジションで機能せず、アルヘンのデミチェリスにその座を追われた選手・・・って印象がある。僕には。
しかもそのデミチェリスはアルヘンの代表にすら入れないレベルだ。

カーンをベンチに追いやり、鬼軍曹ベルンスを外したのも、クリンスマンの「信念の元に新しいサッカーを作ろう」という意気込みあってのもの、と捉えてきた。だが、この守備を見れば単に「耳の痛い苦言を呈してくる古株を遠ざけたかった」というのが実情に思える。
「王様は裸だ」と叫んだ賢者を、王様は追放したのだ。

まあ実際の所は一応勝った事で、即監督批判には繋がらないだろう。だが、僕は心配でたまらない。
いや、心配とはドイツの事ではない。ドイツはどうでもいい。
実は僕にはもう一人・・・クリンスマン監督と同様に自分の立場を鑑みて、これまで批判を控えてきた監督がいるのだ。
「これらの欠点も本番によりよいものを見せる為のステップだろう」と。
それが、「クリンスマン同様に裏切られるのでは?」という心配が芽生えたのだ。
どうか、こちらの王様・・・いや“神様”が裸ではありません様に。

他、気付いた事。
・ウドンを食べながら見ていたら、オドンコールが出てきた。驚いた。
・相変わらずシュナイダーはチャリティマッチに登場のOBみたい。この「面の皮の厚さ」を武器に戦うおっさん、好きだな〜。
・ドイツの一点目、右利きの左SBの利点を生かした好シュート。そういえば我らが鹿にも右利きの左SBがいたような・・・。
・バラックの不在はある意味ドイツにプラスだった。これまでW杯開幕戦では、中心選手がその重圧に苦しんだり、敵のファーストターゲットになったりしてリズムを崩し、それがチームに悪影響して敗れるパターンが多かった。これで気負う事無く、恐らく次節にはプレー出来る事だろう。アメリカかぶれでサッカーを忘れた監督への反乱を期待する。
・レーマン、相変わらず落ちつきなさすぎ。
・一方のカーン、楽しそう。


【グループA】エクアドル 2-0 ポーランド
グループAに入ったポーランド、エクアドル、コスタリカ。
彼らは開催国ドイツの円滑な決勝Tの為にこの地に招かれた、いわゆる生け贄である。
生け贄どうしの戦いに、何かを期待する方が間違い。
試合は実に凡戦であった。

ドイツは更に、もう一つの安全策を仕掛けていた。
『上川主審』。

ドイツとの対戦を前に、得意の『無差別カード攻撃』で生け贄たちを更に弱めておこうという周到な策。
だが、そんな思惑など知らぬ上川主審は、冷静に、公平に、そして有り得ないほど無難に試合を裁いた。
僕は思った。
「Jリーグの時もこう吹けよ!」
だが、ドイツ協会は思っただろう。
「Jリーグの時みたく吹けよ!」

エクアドルの攻撃といえば、『ふわふわハイボール』。
敢えて「ルーズボールの奪い合い」の場面を作り、そのボールを身体能力で奪取し、ゴールを決める。
見ていて実につまらない攻撃だ。守備も、身体能力と相手の焦りに期待するだけ。
多分に偶然性が作用する空気の薄い国で培われた、偶然性に頼ったサッカー、とでも言おうか。

だが、それにまんまと引っかかるポーランドも情けない。
ポーランド選手のボールの持ち方や立ち姿は、みんなクローゼみたいに見えた。
そのクローゼはポーランドの血を引きながら、ドイツ代表を選んだ。
つまり、ポーランドはその程度のチームなのだ。

他、気付いた事。
・エクアドルのDFが足を怪我したのに、その足を引っ張って担架に乗せる医療班・・・ヒドイっす。
・その最中に、皮靴を脱いで水虫(?)の風通しをしていたエクアドルの監督・・・ヒドイっす。
・だが、侮れないエクアドル監督。水虫の原因といえば白癬菌・・・それは即ちカビだ。
 そこですかさず切り札「カビエデス」を投入、このカウンターへのシフトが決定的な2点目を生んだ。
 やるなあ。

試合終了のホイスッルが鳴っても、蝋人形のようにピクリともしないこの監督。なかなか曲者と見た。

では、また明日。
※文中、多岐にわたって妄想が入っております。ご容赦下さい。



(記/なるほ堂)
by tototitta | 2006-06-11 01:07 | W杯2006 | ▲ TOP
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