【CL準決勝2nd ミラン 1-3 PSV】
引きこもりのイタリア守備に両サイドからガンガンとクロスを上げ、クリアーに追われるディフェンダーを
「跳び疲れ」させるっていうのは、ホント、イタリア相手には効果テキメンですね。ま、ミランにはリーグ戦疲れ&決勝出たいから反則控えめっていう差し引きがあったにしても。
でも、やっぱりカカ様は凄い。 終盤の実況は「ミランやば〜い」ってな雰囲気になってたけど、僕はW杯のイタリアならともかく、ミランにはカカがいるから大丈夫でしょって思ってましたもん。
一方の雄、パク☆チー。彼は、ヒデを超える。京都時代から大好きな選手だったけど、万能ゲームメイカーが重宝されるプロビンチャでは活躍できたものの、高いスペシャリティこそが要求されるビッククラブでは輝けなかったヒデ以下のアジア勢、それらを超えて「アジアのネドヴェド」にさえなれる選手だ。(カペッロ、獲れ!!)
だけど、ブラジルの超一流選手の域には届かない・・・。
超一流選手のもっとも重要なファクター、それは個でゲームの流れを読み、勝負のツボをおさえる力。カカはトヨタ杯でジーコがリバプールを葬ったあの魔力を、やっぱり継いでいるんだ。
試合中、僕は可能な限りカカのポジショニングを追ってた。カカは試合の流れをズーッと読んでる感があった。決して守備にベタに戻らなかったカカ、“その時”を待つことのできるカカ。
確かに パク☆チーは頑張ったよ。常に全力、守備のプレスも効いてたし、運動量もカカとはダンチだった。
でも、結局試合を決めたのはカカの3アシスト・・・。
ここにブラジルと他国との超えられない壁があるのだと思う。
(記/なるほ堂)