※本エントリー、
『偉業へと続く言葉』(その1〜3)は、
『イラストレーターMinacoのサイト』(サイト内:Gallery/Museum)
に、加筆修正した上で再録いたしました。多分そちらの方が読み易いと思いますので、
宜しかったらそちらへもご来訪の程、よろしくお願いします。
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<優勝パレード>
「こんなに人出であふれたのは初めて」
(商店街関係者)
「モロリン!」
(沿道から、諸橋選手に向かって)
「国立競技場以上の声援」
「国立では涙が出なかったけど、パレード中は涙をこぼしそうになったのを
こらえた」
(斎藤先生の挨拶)
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「前向きに検討する」
(1/9 国見高校小嶺総監督/その後正式に出馬表明)
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「自分だけでなく、岩手県民全員のおかげで優勝できました」
(藤村主将/県民栄誉賞受賞に)
「素晴らしい試合で全国四千八十校の頂点に立ち、お年玉を頂いた気分。
命を懸けて指導してくださった斎藤重信監督のリーダーシップにも重ねて敬意を表したい」
(岩手県、増田知事)
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「2連覇?それはないでしょ」
「林とかがいろんな意味で化けてきた」
「すぐ新人戦。新人の連中がどのくらい頑張ってくれるか」
「試合やるなら走るしかないでしょう。また挑戦者です」
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「国立で2連覇して斎藤監督と一緒に盛岡商を卒業したい」
(林選手)
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──定年退職後は?
「バスは学校に貸しておいて、ジュニア(小学生)の面倒をみたい」
──先生にとって高校サッカーとは?
「素晴らしい・・・私の宝です」
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<付記>
盛岡商業の優勝で幕を閉じた、第85回全国高校サッカー選手権大会。
その道程を追いかける中で、忘れ得ぬ言葉を沢山、見、聞きました。
試合の映像は残せても、その周辺にあった言葉はなかなか残りません。
WEB上のニュースは更新されて消え、新聞も色褪せて行きます。
(よしんば残っていても、それら情報は分散していて、再びそれら全てを見渡す事は困難です。)
ですから、それを忘れてしまわないように、一つのメモに残すことにしました。
それはまた後々に、全国の皆様にはなかなか届き難い、岩手の或るサッカー指導者の物語を紹介する為のデータベースになれば、との思いもありました。
しかし、盛商が勝利を重ねる度に、「言葉」は到底ここで紹介しきれない程の数となっていきました。最早いちいち抜き出して、個々の「言葉」に解説を加えていては、切りがありません。
膨大なメモを前に、しかし僕は気付きました。
今回メモしていた言葉、そこにこれまでも書き留めていた言葉を厳選し、上手く繋ぎ合わせて行くと、実はそれだけでドキュメントとして完成していることに。
当初はデータベースとしてしか考えていなかったにも関わらず、、、正に当事者たちの言葉こそ雄弁です。そこに余計な解説を挟む余地はないのです。
(余談ですが、多くの日本のドキュメント番組の失敗もそこにあると思います。足りない取材や力無い映像を補足する為に、ナレーションを用いて視聴者の解釈を誘導してしまう。しかも、予め作ったストーリーへと)
手前味噌ですが、お読み下さった皆様にも、
今回の盛商の優勝の道程に於いて、いろんな言葉が伏線になって、次の言葉やエピソードに続いて行った様子が伝わったのではないでしょうか。
単なるサッカーの優勝ではない、そこに込められたリアルな物語がお伝え出来ていれば幸いです。
なお、この項で取り上げた言葉は、大半が随時殴り書きしたメモを元としているため、
本来表記すべき出典が定かではないものや、若干の表現の誤りもあると思います。
その点はお詫び致します。
また、この項は今後も加筆する予定です。
恐らくまだフォローしていない言葉が沢山あると思います。
加えて皆様にも、これ以外にも忘れ得ぬ言葉があったことと存じます。
このドキュメントがより深みを得る為に、その「言葉」をお教えていただけましたら幸いです。
(なるほ堂)