(記/minaco.)
<CL #1/REAL MADRID × SPORTVERIN WERDER BREMEN>
ああ、またストレスフルなフットボール観戦が始まるのねーと複雑な気分で観たCLですが、レアル・マドリーは思ったよりいい感じに勝ててヨカッタ。
昨季の重たい空気はどこへやら、新しいチームは開幕から連勝中。
ユナイテッドやガチというのは頑なで保守的なタチだから、ラテンの人々を見てるとそのユルさ軽さにはちょっと拍子抜けするんである。
勿論優勝して自信を取り戻したのならそれでいいけど、レアルの変わり身の早さときたら何なんでしょう。
前半は攻撃の連携とかバランスが良くて、観ててもやってても愉しかったんじゃないかというムード。チャンスが多く何点入ってもおかしくなかったけど、ブレーメンの大型CBコンビ(メツェルダーよりデカいよメルテザッカー)とGKの堅守に阻まれてしまう。
そんな中、CL通算得点記録でリードするラウルに、それを追う立場のルートの好アシストが先制ゴールをもたらす。アンタがクラブの象徴なんだよ、とさりげなくラウルの胸のクレストを示すルート。
ならばラウルもお返ししてくれなきゃイヤンと思ってたら、後半しっかりアシスト返ししてくれました。有難う!
何度もオフサイドになるわ(憮然とするルートに
「これはオフサイドだよ」という汁の真顔ツッコミが欲しかった)、あと一歩の所でDFの反応の速さに阻止されるわでムカついてたルートも、やっと逆転ゴールした時はさも勝ち誇ったような顔で拳を握る。
恐らく
「帳面派」(ⓒ春巻雑記帳さん) であろうルートのこの日の日記には、「ザマアミロ!」と大きく書かれる事でしょう(スマン)。
それにしても、DFの反応速度を凌駕する振り足の速さはさすが馬並み。これが祝・CL通算50点目でありました。
但し、その後調子に乗ってシャレたプレイをしてみせたらあっさり敵に奪われてしまい、ガゴのフォローもお構いナシに自分で取り返そうと危険なタックルをお見舞い→カード、というヒドイ奴でもある。
ルートが1試合に1回はスライディングタックルするのを観て来たワタシは、いつも通りのプレイぶりに安心するし、変わらぬ事が一番嬉しかったりする。そういや胸○も復活してるし。
ガゴはよく頑張ってジエゴをほぼ抑えてたのだが、一度でも軽いプレイをするとすかさず攻め込むジエゴが怖い。と同時に、結局はジエゴとカカ’の現状の差(モロモロの立場の違い)が見えてしまうんだった。
しかし、リードした試合を終盤で落ち着かせるというオプションがないのがレアルの困った所。投入されるのがドレンテ、ロッベンなんだから落ち着く訳がない。
ピッチに4人のオランダ人が揃って、それが皆でパスを繋ぎフィニッシュまで行ってしまうのを見ても、別に嬉しくもないしなあ(これが”時計仕掛けのメレンゲ”ですか)。
ともあれ、ラウルが気持ち良くプレイ出来るならいいんじゃないかなレアル。ホビーニョとマルセロの陰が薄いのが気になるけど、変わり身の早いのがこのクラブだし。
そしてグティの凄いところは
「反省しない」ことなんだな、というのが解りました。ある意味、この人こそレアルの象徴だと思う。