(記&絵/minaco.)
街を流れる川には鮭が遡上し、ついに朝晩の暖房が要る寒さとなりました。はやっ。
どうにか観続けてきたラグビー・ワールドカップも、残すところあと2試合。決勝はイングランドと南アフリカという、空気を読まない対戦となりましたね。
「ウィルコの
そりゃないよ~なキック」と「マットフィールドの
そりゃないよ~なラインアウト」の対決になりそうだけど、まあそれもラグビーなんだろうとは思う。どっちも「これだけは負けねえ」という、絶対的な武器を持ったチームだから勝ち残ったのかもしれない。そして何と思われようと「らしさ」を貫いたチームが強いのかも(オールブラックスも「らしい」負け方ではあったようだ)。
初めてイングランドのウィルコことウィルキンソンを観た時、ガチの匂いがプンプンした。それはランス・アームストロングにも似た匂いだった。
この人は勝つためなら空気読まずに何でもする人だ、と思わせる、つまりイッちゃった眼をしてる。プレースキックを蹴る時の異様なポージングもまたガチっぽい。
ツールでランスが落車した選手を気にも留めず、コースをショートカットして芝生を突っ切ったのも、前回決勝でウィルコが決めたドロップゴールも、ガチ伝説として通じるモノを感じるのは私だけでしょうか。好き嫌いはともかく、「参りました」と(とりあえず)思うしかない。敵わないっす。
さて、個人的には今回のワールドカップでルールを覚え、男前(マットフィールド、ハウレット、マコウさんかっこいー)を品定めし、愉快なウェールズの仲間達はパッパと散りましたが、色々考えさせられる事もありました。
やはり国歌斉唱で既に泣きのスイッチがMAXなアルヘン他とか、ハカやシンビで萌える南半球の戦士達を観た後で、フットボールのユーロ予選を観たら、物足りなさも感じる訳で(といってもオランダくらいしか観てないけど)。
勿論全く別物だし比べても意味はないけど、ちょっぴり羨ましく思う。それはひょっとして、現時点でフットボールよりラグビーにはまだガチの居場所がある事への羨ましさかもしれない。
結局、それは観客の見方の違いかという気もする。
それからオランダのオランダ人、つまり平均身長世界一の大男産出国がラグビーやれば結構強そうだけど(選手はいることはいる)、欧州にしては社会的階級差がないし、多分メンタリティがラグビーに向いてないんだろうな。
〜シリーズ ガチ・カルタ #1〜
よいこのみんなにカルタでガチズムを啓蒙する企画です。今後も続く…予定。